後悔はしている(白目)
季節無視です。
ここ数日、大型の台風が襲来した。
その影響で冷蔵庫の中には食材がパンパンだぜ…ッ。せっかくの土日に、ほとんどお客様が来なかったのは辛い。さみしい!まぁ風雨でお客さん来たら驚くわ。停電も起きるほどだったもん。来なくて当然だよね。
しかし今日は台風一過。雲が消え失せ、陽射しが差し込んで来ている。朝から洗濯しちゃったぜ!今日中に乾くと良いなぁ。乾燥機能はついてるけど、こんなに晴れてるんだったら天日干ししたくなるよね。
「……………いぇあ」
そう考え、ベランダに出たら海が広がっていた。なずぇ…。
落ち着け、長年の経験から考えろ。
……容疑者があきえもんかしきにゃんしか出ないあたり、あの事務所も大概だと思う。何だろう、どこでも窓でも作ったのかな、それともこれは夢なのかな。やぁ夢ならこんな海の匂いなんてしないよね、詳しくわからんけど。
取り敢えずこの洗濯物を干すとしよう。
無事に洗濯を終えて外出準備をする。
「さて行くぞ俺。例え外に出たら異世界だったぜとかでも俺はもう驚かない!」
あ、フラグ建った気がする。
フラグとかぶっ壊すためにあるしね。建ったとしても関係ないね!などと思いつつドアを開く。
ーーガチャガチャガチャ
開いた瞬間に物騒な音が聞こえて。
「動かないでください。貴方は包囲されています。何が目的て、どうやってこの場所に来たのかを説明してください。手荒な真似はしたくありません、私について来てください。」
なんか黒髪ロングでポニーテールな身長の高いお姉さんがそんなことを言ってきた。周りを見回すとちっちゃい女の子が腕に…巻いてる?砲艦らしきものを向けて来ており、他には白銀の髪を腰迄伸ばしている見目麗しい美人が弓を構えていたり、我関せず。と言わんばかりに百合百合している人たちがいる。
「ふふっ、どうした?怖いのか?」
あ、なんか眼帯付けた女の子がいる。うわぁ、蘭子ちゃんと飛鳥ちゃんと同じ人種なのかな…。
「黙秘ですか…。でしたら、多少強引にでも着いて来てもらいます」
ーーバタン
無言でドアを閉めた俺の精神。割と強くなってると思う(白目)
閉めたらめちゃくちゃドア壊された。
壊されたドアから入ってきた大和と言う女性と、その後入ってきた提督の二人と話をすることになった。大和さん出るとこ出ててまじ美人。
「では、神楽さんは何故ここにいるのかわからないと?」
「全く、これっぽっちも…あ、すんません。思い当たる原因ありました。うちの科学者共です。」
「科学者なら仕方が無いな」
納得するんすね、そこ。
「うちにもある意味科学者がいるからな…」
科学者怖い。
しかしどうするかな。提督さんから聞いた話だと今の時代は深海棲艦なる物な海を支配し、それに対抗するために。
「大和型戦艦一番艦の大和と申します。」
提督さんの隣に座っている美人さんが海に出て戦っているらしい。そんな彼女達を世間は艦娘と呼び、支持が凄いとかなんとか。
「しかしそうなると何も出来ないね、ここ周り海に囲まれてるらしいし、下手に動かない方が良さそうだし…」
「今の君の立場は身元不明の不審者だからね。出来るならここから出ないでいて欲しいが」
ズバッと言いますね提督さん。隣の大和さんが申し訳なさそうに謝って来てる、可愛い。
「となると、冷蔵庫の中の物を食べながら待つしかないのか」
まぁ冷蔵庫の中パンパンだしね、一週間位は持つんじゃないかな。
「ふむ、見た感じここは食事処かな?なら大丈夫だろう。なるべく此方も直ぐに判断を出すつもりだ」
「なら頼みます。」
話が纏まりました。と、同時に
くぅ〜
と可愛らしい音が聞こえてきました
「や、大和?」
「す、すみません!食事処と聞いたら急にお腹が…」
顔を真っ赤にしながら、恥ずかしさで俯く大和さん。谷間が素晴らしいです。
「よろしければ何か食べて行きますか?丁度お昼時ですし、何か作りますよ。」
「ふむ、ならお言葉に甘えようか。大和、済まないが連絡をしてくれないか。昼食はいらないと。」
「宜しいのですか?」
「何、毒を食らわば皿まで。それにたまには食堂以外で食べるのも良いではないか」
俺、毒ですか。
ちょいちょい虐めてくるねこの人。まぁいい、俺様の料理に酔いな。
「なんか提督に気に入られてお店開くことになりました」
いいのかそれで。と思わないでもない。でも今後どうなるのかわからないので、金銭を稼いで損はないし、ありがたくお店を開くことにしよう。グラタン気に入ってくれたようで何よりです。
さて、ここで問題です。お店を開いたからお客さんは直ぐくるでしょうか?答えは簡単。不審者の店に何かこねぇよ普通。
「神楽泣きそう。」
だって男の子だもん。うん、気持ち悪いね。
提督さんがそれとなくお店の話をしておいてくれるらしいが、さっぱりである。まぁ開店から一時間しか経ってないしね、しょうがないね。
「失礼します」
などと考えていたらお客さんである。
いらっしゃいませと告げ、どんな人なのかと確認すると
「五航戦の翔鶴です。お邪魔します」
「同じく瑞鶴よ」
弓を構えていた方々がいた。
「それにしても、よくうちの店に来ようとしましたね。」
「他でもない提督のお言葉でしたし、それに私自身が貴方は悪い人ではないと判断しましたので」
女神や(確信)
「私は翔鶴姉が一人だと危険な感じがしたから、しょうがなく来ただけよ」
「瑞鶴!」
「事実じゃない。一航戦と同じ考えなのは癪だけど、危険な場所なのよ、ココは」
言いたい放題である。そんな会話を聞きながら、提督が食べた物と同じ物をとの注文だったのでグラタンである。
うちのグラタンは鳥肉とベーコンを入れるスタイルである。2種類の肉の味がご好評であった。(提督と大和さんに)
別で作ってあったソースと炒めた肉やマカロニを混ぜて、少ししたら器に移す。…うつわにうつす、ふふ
「寒いわよ」
聞こえてたんかい!
「それにしても、いい匂いがしますね。お腹を空かせて来て正解でした。」
何てことを言ってくれる翔鶴さん。女神や(二回目)
器に移した具材の上にパン粉とチーズをまぶして、オーブンに入れる。あとは時間が来る迄待つだけだ。
「さて、あとは待つだけなんですね。」
「ふーん、流石に手慣れてるわね」
「まぁ手慣れて無かったらお店なんて開きませんて」
「ですが、見ていてとても洗練された動きのように見えました。自然と期待も高まってしまいます。」
ありがたい事である。
煽てられてしまったので、サービスとして珍しい物でも出すとしよう。と言ってもスムージーである。野菜が足りないしね、グラタンだけだと。
「あの、この飲み物は…」
「注文してない物出してどうするつもり?お金は払わないわよ」
「お客さん第一号ってことでサービスです。リピーターになぁれっていう下心も含んでますけど」
笑ながら冗談も伝えると、恐る恐ると二人はそれに口付ける。
「色んな種類の野菜と果物を混ぜた飲み物です。グラタンだけだと栄養バランスが偏るからね」
「随分飲みやすいですねこれ。」
「野菜嫌いな人でも飲みやすくなってますからね」
色々工夫されてるんですね。なんて笑顔を向けてくれる翔鶴さん。女神や(三回目)
一方の瑞鶴ちゃんは黙々と飲み進めている。
まんぞくしてくれているようである。少しだけ喜びを感じていたらグラタンの出来上がり知らせる音が鳴った。
「本日はご馳走様でした。大変美味しかったです。」
「…まぁ悪くはない味だったわ。」
「全くもう、瑞鶴ったら…」
「いやいや、来た時は無愛想でしたけど、帰る時に笑顔なんで充分ですよ」
すまん嘘だ。
瑞鶴ちゃんをからかっただけである。笑顔になってないわよ!なんて言いながら顔を揉みしだく瑞鶴ちゃんきゃわわ。
「鎮守府に戻ったら、ここの事を広めておきますね」
「あー助かります。流石に閑古鳥が鳴くのは避けたいので」
「ふん!私もたまになら来てあげるわよ。たまにならね!」
デレた!瑞鶴ちゃんがデレた!
「ふふふ、瑞鶴ったら…。では、失礼します、神楽さん」
「…じゃあね」
「ありがとうございました!」
二人を見送りお店に戻る。
ふぅ、なんとかなった。
艦娘って言っても普通に食べるのね。それなら営業に支障はないだろう。
あとはいつ元いた場所に戻ることになるのか…。
「難しい事は考えないで、のんびりやりますかね」
幸いにして、稼げる可能性は出てきた。ならば場所変わっても、のんびりと営業して行こう。
「いらっしゃいませ!」
本日も、うちのお店は営業を続けます。
妖精さんは科学者(目空し)
本日の更新はモバマスじゃないので、余り受けが良くないかなとガクブルしてます。
応援メッセージを頂いた矢先で番外編書きましたが。次回はモバマスです。多分。