私です。
デレステのイベントは完走報酬のみ目指します(遠い目)
極めて理不尽な平手を貰い受け、ウサミミを引きちぎり記念として飾り付けた、その日の夜。
「アーニャちゃん?」
心の疲れを風呂で落とし、お酒を片手に1人月見酒と洒落込んでいた時に、部屋の扉が叩かれた。
既に日をまたいだこんな時間に何か用事でもあるのかと思って、入室を促す。
「お邪魔…します…」
白の薄い、それこそ中身が透ける程の薄さのネグリジェに身を包み。枕を抱きしめるようにして持って入ってきた。
その姿に思わず手に持ったお酒を落としそうになるが、何とかそれを回避して、慌ててアーニャちゃんから視線を逸らす。
最近の若い子はあんな透け透けで薄々な服で寝るのか…。世の中始まったな…。なんて現実から目を逸らす。
そんな俺の傍に、アーニャちゃんは無言で近づいて来る。
何故なのか。なんか俺したのかなと記憶を探るがそんな記憶は存在しない。あっても平手を貰い受けただけだ。
「ユ、ユート…。今日は、その…一緒に寝ませんか…?」
成程、一緒に寝たいと。
「私は一向に構わんッ!!!!!」
烈さん見たく声を大にして叫びたいが時間が時間なので雰囲気だけ大きくして伝える。
要はあれだ。今日は賑やかだったし、セクハラとか怖い目にもあったし、疲れてはいるが怖くて寝れないのだろう。いきなりすごい服装で入ってきて驚きはしたが、いざ蓋を開けてみれば何てことは無い。
俺は少しだけベッドの端により、アーニャちゃんを招き入れる。まぁしかしなんだ、いい匂いしますね。
なんて口に出したらお縄に付くので出しません。
おずおずとベッドに入ってきたアーニャちゃんの頭を優しくなでて、彼女に背を向けて横になる。向かい合うとか向こうからすれば拷問だろうしね。お酒臭いですとか言われたら禁酒するレベルだわ。
なので反対向いてたんだけど、なんか無言で背後から抱きしめられた。アーニャの胸が背中に当たって神楽の心がやばい
「アーニャちゃん?」
せめて抱きつくのは辞めてもらおうと声を掛けたのだが、帰ってきたのは規則正しい寝息。寝るの早いなぁと思いつつ、起こすのも忍びないので諦めてこのまま寝ることに。
なーに、大学時代に千川とPと飲んだ翌朝全員Pだけ全裸だった事に比べたら大したことない。実際大したことでも無いし、何故今思い出したのかも分からないけど。
(今日は寝れないなぁ…)
そう思いながら、空を見続けた。
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「で、どうだった!アーニャちゃん!」
美波が凄い勢いで近づいてきて、両肩を揺さぶられながら何とか答える。
「アー、凄い硬かったですね」
「硬かったの!?」
美波が凄く驚いてますけど、何故でしょう?腕枕はそんなに驚くものなのでしょうか?昨日のユートの部屋で一緒に寝る事を勧めて来たのは美波である。妹ポジション脱却のために相談に乗ってもらい、ならば一緒の布団で寝てみれば良いのでは?と教えてもらい、昨晩実行した次第である。
何故か顔を赤らめた美波と蘭子が落ち着くのを待って、話を続ける。
「(部屋に)入れてもらったのは二回目でしたけど、やっぱり…緊張しましたね…」
「アーニャちゃん初めてじゃなかったの!?」
「野生の血の前では、友も無力であったか…(男の人って怖いですね…)」
一層顔を赤らめる2人に首を傾げ、話を続ける。
「昨日は…結構寒かったので、ユートに抱き着いて寝たんですけど。凄くぽかぽかしました!」
「だ、抱きつくって…。アーニャちゃん私よりも大人だ…」
「飲まれよー…飲まれよー…のまぁ……」
2人が壊れてしまったので、話が進まなくなってしまう。確か次は蘭子の作戦で、水着でお風呂だった筈です。今更水着の一つや二つ見られたところでアーニャは恥ずかしくなんてありません!
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で、今度はお風呂に入っているのだが。
向かい合うようにしてアーニャちゃんが座っている。
同じ浴槽の、同じ湯の中に。
精神統一、鏡花水月。心を無にすればこんな場面でも欲情する事なんてない。浴場だけに欲情するってかwww
どこかしらから飛んできた電波に身を任せた結果ダジャレが飛んできた。流石25歳、油断も隙もない。
と、まぁ冗談は程々にしておく。そもそも普通の一般人である自分が、モテナイ男である自分が、こんな据え膳食っちゃえよって場面で手を出さないのには理由がある。
(家族として接すると決めたのは間違った選択だった…!)
何故そんな選択をしたのか過去の自分を殴りたい。普通に異性として接してたらまだ据え膳食べてた。
とは言いたいが、流石にアーニャちゃんは若すぎる。光源氏スタイルでアーニャちゃんを育て上げるのも考えたけど、その考えに馬鹿じゃねーのと思いいたり計画は頓挫した。
真面目な話、相手は15歳の女の子である。手を出すわけにも行かないし、成人する頃には彼女もここを出ているだろう。
向かいに座るアーニャちゃんを見る。最近の行動は何を考えているか分からないけど、彼女の好きな様にさせて上げよう
「じゃ、俺は上がるから。お風呂出る時はお湯抜いていってね」
と告げて、立ち上がり出ていこうとするが返事が無い。
まさかと思い、アーニャちゃん近づくが反応がない。と言うか意識がない。のぼせたのか、はたまたまだ別の理由か。一先ず申し訳ないとは思いながらも、裸のまま抱き抱えて風呂を出て、部屋に運びベッドに寝かせる。
濡れたままの状態は余り宜しくないので、タオルで水分を拭き取っているのだが、これが俺の精神を蝕んでいく。
年相応に膨れた乳房や、誰も触れたことも無いであろう突起。下腹部には髪色と同じ茂みが薄らと存在していて。物凄く危険である。何が危険って俺の理性とアーニャちゃんの貞操。ちなみに真実は水着である。溢れ出るほどの妄想が網膜に虚実を伝えた結果がこんな事になった。俺やばい。
自身の頭を冷やすためにも1度冷凍庫から氷を取り出し、氷嚢を作っておく。
「綺麗だからこそ、メンタルがやばい」
頭の中で天使と悪魔が結託して、据え膳食っちゃえよと囁いてくる。安西先生なんてバレなきゃ犯罪じゃないですよとか有り得ない事を言い出してる。そんな安西先生だけど、いきなりマスクを剥いで正体を表した。中身は千川だった。流石悪魔。やる事がげすい
結局、アーニャちゃんの事をどう思っていようが関係ないと割り切り、今は看病に専念する事に。
氷嚢片手に部屋に戻ると、アーニャちゃんは目を覚ましており自分で体を拭いていた。ありがたいけど残念である。
こちらの存在に気がつくと、申し訳なさそうに顔を俯かせて謝ってきた。
「謝るくらいなら、最初からやるな。何を急いでるのか知らないけどさ、今は俺達家族なんだから相談に乗るぞ?」
少しだけ強めに言った言葉は果たして伝わったのか。ひっく、ひっく啜り泣く彼女は何を考えているのか。少し言いすぎたのかと考え、1人にしようと思い部屋を出た。
-家族じゃなくて、女性として…
その言葉は、届かない。
アーニャ編は多分次でラスト?