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こんな俺を好きになってくれてありがとう。
美嘉ちゃんに気持ちを告げられて、俺が感じたのは感謝だった。家族として接してくれただけではなく、異性としても見ていてくれたことに感謝した。
正直、文香さんが居なかったらこの告白を受け入れて美嘉ちゃんと添い遂げる事も良しとしていたかもしれない。でも今は、俺は、文香さんが好きなんだよ…
「美嘉ちゃん」
そう言いながら頭を撫で、彼女の顔を胸に押し付ける
「悠人さん、これはどういう対応なのかな?」
「泣かせるかも知れないからさ、せめて胸だけでも貸そうかなって」
ー文香さんが笑うと、俺も嬉しいんだ。
ー文香さんが悲しむと、心が痛いんだ。
-文香さんがそばにいるだけで、楽しいんだ。
一緒に過ごした時間こそ短いものかもしれないけど、それでも彼女の全てが強く心に残っている。今は彼女の事しか考えられない。自分勝手かも知れないけど、文香さんを裏切る事は出来ない。
「本気で文香さんが好きなんだ…。だからこそ、美嘉ちゃんの気持ちに、答えることは出来ない…」
ごめんね
そう告げると美嘉ちゃんは「そっか」とだけ呟き、胸に顔を埋めて泣いてしまった。
「なーんてね!★冗談に決まってるジャーン★」
泣いた振りでしたー★なんて笑う彼女の目元は、薄らと涙で濡れていた。それに気がついて、やはり悲しませてしまったんだなと、泣かせてしまったんだなと自分が憎らしくなる。
「美嘉ちゃん…」
手を伸ばし、涙を拭おうとした所で彼女は体を起こし慌てて部屋を飛び出した
「あ、悠人さん。その文香さんを悲しませたら、美嘉ちゃんが許さないぞー!★」
最後にそれだけを告げて、彼女は自室に戻っていった。
彼女の顔があったシャツの1部、少しだけ濡れていた。
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分かってはいた事だけど、キッパリと振られてしまった。悠人さんは最初から私を家族としか見ていなかった。その事に改めて涙が出そうになる。
「お帰り、お姉ちゃん」
部屋に戻るとまだ莉嘉が起きており、明かりがついていた。
「莉ー嘉ー、明日も早いんだから夜更かしは駄目でしょー」
私も明日は朝から仕事であるため、本当はこの時間帯には寝ていなければならないのだけど。それは別として莉嘉に寝るように促す。
「お姉ちゃんがさ、莉嘉の事を何でも知ってるようにね。莉嘉もお姉ちゃんの事を何でもとは言わないけど、結構知ってるんだよ?」
だからさ
「莉嘉が受け止めるから、全部吐き出しちゃいなよ。ね☆」
敵わないなぁ、莉嘉がこうして起きている時は決まって私達どちらかに何があった時だけだ。
私は莉嘉の隣に座りぽつぽつと言葉をこぼし始める。
「ずっとずっとね、悠人さんが好きだったんだ」
「うん、知ってる」
「初めてあった時とか覚えてないけどさ、一緒に住むようになってからやっぱり意識しちゃって」
「うん」
「今は告白してきて振られちゃってさ」
「うん…」
「振られたけど、やっぱり好きなんだ…」
例え、悠人さんが文香さんを選んだとしても、それでも悠人さんが大好きなんだ…
そう零した瞬間、抑えてた涙が決壊したダムの様に溢れ出す
「本当にっ本当にっ大好きなのにっ!悠人さんの事が!大好きなのにっ!」
「そうだね、お姉ちゃんは本気で悠人さんの事が好きなんだよね…」
わんわん泣く私を莉嘉は拒みもせずに、ただ話を聞いていてくれた。私はそれに甘えて泣き続ける。
悠人さん、悠人さん、悠人さん!
「馬鹿だよね、悠人さん。こんな素敵なお姉ちゃんを振って他の人を選ぶなんて」
「うん…っ、うん…っ!」
「これでその女の人を裏切ったりしたら、もう死刑確定だねー☆」
悠人さん大好きだよ…。だからさ、振った私の事なんて考えないでさ、文香さんと幸せになってね…。
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昨日は色々と大変な1日だった。文香さんに告白して、美嘉ちゃんに告白されて、振って…。
今後は家族として上手く接せることが出来るのかと少し不安が残るが、少しずつ解消して行くしか無いだろう。そう考え、部屋を出る。
「悠人さん」
扉を開けると同時に、美嘉ちゃんに声を掛けられた。
昨日の今日で顔を合わせずらかったので、早めに家を出ようと思ってた矢先に、まさかの遭遇だ。
「ど、どうかしたの美嘉ちゃん?」
「もー何も取って食おうとか思ってないからさ、少しだけ私のお願い聞いて欲しいな」
そうして、蠱惑的な笑みと共に、彼女はお願いをしてきた。
-文香さんと、話をさせて。
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告白されて、とても嬉しかった。神楽さんはとても誠実そうであり、私の事を本当に好きなんだって理解出来る。
初めて向けられた異性の好意に戸惑うけど、それでもやはり私も女の子である、人並みに恋愛に憧れていた。
だから、神楽さんとの交際は…
(ううん、もう少しだけ、もう少しだけ考えてみよう…)
そう決めて、私は気分転換に外に出た。
「あ★貴女が文香って人なのかなー?少しだけお話する時間あるかなーって★」
外に出て、私を待っていたのはアイドルの城ヶ崎美嘉さんだった
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美嘉さんの後を付いていき、近くの公園まで歩いていく。
「えっと、城ヶ崎さん…。私、午後から講義が入ってるので、余り遅くなるのは…」
「あーうん、そこまで遅くはならないと思うよ★それと、城ヶ崎さんじゃなくて美嘉でいいよー★」
アイドルの方を呼び捨てにするのは畏れ多いので「美嘉…ちゃん」とだけ呟くと。美嘉ちゃんは少しだけ悲しそうに顔を顰めて「それでも、良いけどね★」と作り笑いを浮かべた。
それからまた少しだけ歩いて、公園にたどり着きベンチへと向かう。途中の自販機で紅茶を2本購入し、美嘉ちゃんとに手渡す。
「ありがとー★イキナリ押し掛けてごめんね、どうしても話したい事があってさ★」
「話したい事…ですか…?」
アイドルである美嘉ちゃんと私の接点は無い。なのに何か話したい事があると美嘉ちゃんは言う。
一体どんな事何だろうかと考えていると
「私昨日ね、悠人さんに告白したんだ」
先程とは違い、真剣な声で彼女は突然言い始めた。
「悠人さん…って、神楽悠人さんの、事ですか…?」
「そ、文香さんに告白した、神楽悠人さん」
何でそんな事まで知っているのか。少しだけ美嘉ちゃんが怖くなり、背筋に冷たい汗が流れる。
「美嘉ちゃんと、神楽さんは、どんな関係…なんですか?」
今一番気になっている事は、2人の関係性、それを聞きたかった。
「悠人さんとは、一緒に住んでる家族なんだ。でも、血は繋がってなくて普通に付き合うことも出来るし、結婚する事も出来る」
もちろん子作りだってね。そう告げられて思わず顔を赤くしてしまう。
美嘉ちゃんと悠人さんが家族だったという事実に驚くが、美嘉ちゃんが告白したという事にも驚いた。
「でも、昨日振られちゃったんだ」
その言葉に、私はホッとしてしまう。それと同時に、ホッとした私自身にやっぱり私は彼の事を気にかけていると実感出来る。
「文香さんは悠人さんの事が、好き?」
「私は…、まだ神楽さんとは、そんなに長い時間を過ごしていた訳ではありません…。でも、好きか嫌いか、で問われれば好きになると思います…」
そっか、と告げて彼女は話し始める
「本当に悠人さんの事が好きなら、私は何も言わない。振ったとしても、私は何も言わない。」
-でも、悠人さんを裏切るのだけは辞めて
風が強く吹いた。
本気の本気、覚悟を秘めた目で彼女はそう告げて来た。
「悠人さんと付き合うなら、側から離れないで、ずっと一緒にいて。貴女には関係無いかも知れないし、私の我侭になるけど、その覚悟が無いなら付き合わないで」
そう告げられて、私は何を考えるよりもまず
「ふふ…」
笑ってしまった
「なっ!ここで笑うのは可笑しいでしょ!」
「すみませんっ…、でも、そんなに慕われて、想われている悠人さんの事を、私は好きになれると思います」
違う、好きになれるんじゃない
「悠人さんの事が、好きです」
私も美嘉ちゃんに負けないくらいの覚悟を持って、そう答えた
「家族にそんなに想われている悠人さんの事を裏切りません。悠人さんが許してくれる限り、ずっとそばにいます。それこそずっと、死が2人を分つまでずっと…」
-今から、そう今から悠人さんの事を知っていけば良い。どれだけ時間をかけてでも、理解していけばいい。余り会話したことが無くても、これから機会を作ればいい。この先、後悔するかも知れないけど、私は、この決断だけは後悔しません。
そうして、私の覚悟を美嘉ちゃんに告げて、彼女の目を見つめる。その目には涙が溜まっていた。
慌ててハンカチを取り出し、涙を拭って上げる。拭っていたら、美嘉ちゃんが突然胸に倒れ込んできた。
「み、美嘉ちゃん…?」
「ごめんね、文香さん。イキナリ現れてイキナリ変な話しちゃって。でも、私は本気で悠人さんの事が好きなんだ…、今でも変わらない…」
ヒック、ヒックと泣いている美嘉ちゃんの言葉を聞き、彼女の気持ちを理解して、抱きしめる。
「本当は、文香さんが悠人さんを何とも思ってなければ、何て考えてた…、でも、文香さんのさっきの言葉で、私はもうキッパリと諦めるよ…」
背中を摩りながら、言葉を聞いていく。
「ありがとう文香さん。ずっと、側にいてあげて…。1人にしないであげて…」
「美嘉ちゃんも、ありがとう。話が出来て、私も、気持ちが纏まりました…。」
-私は、悠人さんの返事を、受けます。
美嘉ちゃん泣かせ過ぎ問題。
最後の方がやや駆け足になってしまいましたが、一先ず纏まりました。後は転結させて文香ルートは終わる予定です
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