居酒屋で愚痴を聞くだけの簡単なお仕事です   作:黒ウサギ

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遅れました
何でも島村!
今回はネタまみれです☆


人は一年に数回ネタに走らないと死ぬ

『恋する乙女は止められない

 愛する気持ちを止められない

 解してあげようその心

 禁ずることなどできやしない!』

 

 そんなのぼりが事務所の屋上から下げられているのを見て、やっぱ現実だったんだなと現実を受け入れてしまった居酒屋店長こと神楽です。

 いやまぁ前々から事務所の改革とかアイドル業界の改革だとかで何かしらが起きるとは聞いてたけどぶっ飛び過ぎじゃないですかねこれ。

 何故こんな格言じみたサムシングが生まれたかと言うと、346事務所の社長が病気療養を理由に長期の休みに入ったのだが、その仕事を引き継ぐ形で収まった人物が問題だった。いや、問題かどうかは人それぞれだから何とも言えないけども…。

 確か・・・不動さんだったっけかな?下の名前は覚えていない、と言うのも見た目がひたすら濃い人だったから名字だけでも十分だと判断してしまったからである。まぁ俺自身は不動ことをニートさんって親しみを込めて呼んでいる。だってほら、不動って単純に考えればニートで訳す事出来そうじゃない?あ、俺だけ?

 まぁそれは良いとして、ニートさんがそんな事を言い始めるもんだからPがいる事務所はとても大変もう大変。何が大変ってそれなりに大手の事務所の社長(代理)がアイドルだって恋愛したっていいじゃないなんて言い出すもんだから、赤羽根さんの所の765も修羅場に。ましてや三桁を越えるアイドルが所属する346なんていつ血で血を洗う修羅場が生まれるかわかったもんじゃない。巻き込まれてたまるかと居酒屋を閉めて立てこもりを行ってみたがアヤメ=サンが天井から忍びよし内側から鍵を開けてしまうために意味が無かった。アイドルって怖い。

 話を戻そう、つまり俺が何を言いたいかって言うと今の事務所内は危険である。どれくらい危険かって言うと

 

「出前お待ちしまし・・・失礼しました」

 

「助けてかぐえもん」

 

 事務所の扉を開けてそうそう簀巻きにされた友人が天井に吊るされており、その周囲で何人かの影が高速で動いているのが見える。つまり近寄ったら巻き込まれてミンチにされる、アイドルって怖い。

 

「頼む、お代もいらないから巻き込まないでくれ。俺はまだ死にたくない」

 

「友人を見捨てるとかお前まじか・・・」

 

「友人とか見捨ててなんぼだろい、ましてやその友人が女に言い寄られてるだけなんだもの」

 

 やー、本当は心苦しいわー。P見捨てるのは心が痛むわー。

 なんて鼻で笑いながら伝えたらミノムシの様に揺れながら体当たりしてきたのでカウンターとしてボディに一発入れておく。こちとら君のハーレムを毎日のように見せつけられて心が荒んでいるんだ、暴力でしか解決できない私を許してくれ(笑)

 まぁこんな事が日常的に起きるようになっていた。アイドルって怖い、それが現在の世の中で共通した認識になっています。いやでも他の事務所はまだ優しいもんだよ?武装することなくラブレターとか渡してキャーキャー言ってるだけだし。346?武装とか余裕ですよ?むしろ武装してないとあの中では最弱の存在に成り果てる。

 『ふっふーん!この可愛い僕を目の前にして、他の女の人に目移りするわけがありませんよね、プロデューサーさん!』

 そんな事を言った世界一可愛い腹パン系アイドルが三日ほど姿を消したことがある。後日芳乃ちゃんの手によって見つかったが僕可愛いとしか言わない人形見たくなっていた。詳しい経緯は分からないが髪が白くなっていたことから相当の恐怖を味わったに違いない。そんな事もあり武装が常識となった346事務所、何名かは豪運だったり不幸を手繰り寄せたり、神の力を持って断罪を行ったり空を旅して磨いた剣技で戦ったりと割とカオスである。

 

「それに見捨てるなんて人聞きの悪い。俺もここに長居してると危険なの、知ってるだろ・・・」

 

「うん、知ってて引き留めてる」

 

「アーコンナトコロニハダカノプロデューサーガー」

 

 イラッと来たので手刀でPの服を切り刻み戦火の中に放り込む。すべてに絶望したような顔をしていたが知らぬ、自業自得であると言っておこう。

 さて、犠牲者が一名ほど出たが俺もこの場をおさらばすることにしよう。先程の会話で察しているだろうけど、一部のアイドルはPではなく俺を狙ってくるのだ。

 生きねば。

 そう心に決めて踵を返し、事務所の扉を開けようとしたところ先に誰かに扉を開けられた

 

「あら、神楽さん。お疲れさまです」

 

「あ、はい。お疲れさまです・・・」

 

 逃げないとやばい。そう頭では理解しているのだが体が動かない。目の前の存在から視線を逸らせないのだ。

 

「どうしたんですか?急に固まって。具合が悪いなら少し座って休憩したら如何ですか?」

 

 そう言いながら彼女は俺の手を取ってソファに足を運ぶ。

 

「ほら、私で良ければ膝をお貸ししますよ?」

 

 逃げられない、逸らせない、抗えない。されるがままにソファに座り、その膝に頭を乗せようとしたところで闇に飲まれた。

 

 

 

 

-----

 

 

 

 

「可笑しい、最後の記憶だと水着姿の楓さんの膝枕で涎を垂らしながらうへうへ言って赤ちゃんの様に甘える姿が思い出せる」

 

「お前それ完全に末期だよ」

 

 失礼な、俺はいつだって健全的な人間である。末期であるはずがない。

 場所は何時も通りと言わんばかりに我が城である居酒屋。カウンター越しに座るPの顔にアツアツのおしぼりを叩きつけ、のんびりとサラダの用意をする。

 

「そもそも、恋愛解禁だなんて行き成り受け入れられるわけがないだろ。夢にしてもぶっ飛びすぎだろそれ」

 

「だよねー、付き合っても無いのに行き成り赤ちゃんプレイとか流石にやばいよね」

 

「赤ちゃんプレイ云々の前に楓さんが水着で事務所にいることに違和感を抱けよ」

 

「いやでもさ、楓さんだよ?あの人なら夏場に熱いからって言って水着で過ごしてても俺は驚かない」

 

「否定できないあたりあの人も流石だよなぁ・・・」

 

 と、まぁ俺の見た夢の話をしながら料理を準備していたわけだが、流石に恋愛解禁なんて行き成りはあり得ない。まぁ今のご時世、アイドルの恋愛事情にそこまで否定的な人はいない。だからと言って大々的にアイドルが恋愛してるなんて言えないけどね。

 なんてことを思いながらも簡単に作ったサラダと共に、少し集めの豚バラを串に刺し塩コショウを振って焼いた豚串を皿に盛りつけてテーブルに置く。

 一仕事終えた俺もPの隣に座りビールの一口。

 犯罪的に美味いッ!

 

「まぁ実際の所恋愛解禁したらお前どうするんよ?俺達もそろそろいい年だし、末永く付き合えそうな相手を探すのもありだと思うんだけどさ」

 

「まぁ実際そういう相手がいれば良いなとは思うよ?でもさ、付き合った相手からすれば彼氏が女性に囲まれた職場にいるってのは受け入れられるのかどうか・・・」

 

「あぁうん。そこで職場恋愛を考えないあたり流石だと思う」

 

「職場恋愛も何も、職場で俺の事をそういう相手として見てる人は少ないだろ?」

 

「はいはい滅べ滅べ」

 

「解せぬ」

 

 この野郎どの口がそんな事を言うのか。アロンアルーファでその口開かなくしてやろうか・・・。

 

「そういった神楽はどうなのよ、良いなぁと思う相手はいんの?」

 

「いやここだけの話、お前の所のアイドルみんな良いなとは思うね」

 

「・・・・・・スゾ」

 

「うす、すんません」

 

 本気の殺意をぶつけてくるのはやめてください。

 

「まぁそこまで酷い事はしないけどな。俺はアイドルの気持ちを尊重するだけだし」

 

「意外と融通は聞く感じなのなお前・・・」

 

「お前は俺を何だと思っているんだ・・・」

 

「朴念仁、ホモ、ロリコン、ハゲ」

 

「ははははげちゃうわ!」

 

 あっはっは、Pヘッドが何を言う。

 

「まぁ話を戻そう、実際Pは誰か良いなと思う人はいないん?」

 

「うん、ぶっちゃけ早苗さんとか良いなとは思う」

 

「ほほうほうほう、どこらへん?」

 

「おっぱい」

 

「やっぱお前救いようのない変態だわ・・・」

 

「でも早苗さんのおっぱおが揺れてたら、お前だって見るでしょ?」

 

「普通に見るね、網膜に焼き付ける」

 

 むしろ見なかったら胸に失礼だと思う。

 

「でもおっぱおで考えれば雫ちゃんとかも良いんじゃないの?」

 

「いや、雫もいいんだけどさ。早苗さんに甘えながらも叱られたい」

 

「やっぱどうしようもない程に手遅れじゃないか・・・」

 

「そう言うお前だって楓さんと赤ちゃんプレイとか手遅れじゃん・・・」

 

「文香ちゃんでもアリ。美波ちゃんでもアリ」

 

「もうだめだこいつ」

 

「おん?そういうお前だって昔から女の子と来れば胸と尻が至高とか言ってた癖に!アイドルにお前の性癖ばらすぞこんちくしょうが!」

 

「ばっ!お前それは仕方ないだろうが!」

 

 こうして、男二人のバカな会話は朝になるまで続くのである。

 

 全くの余談であるが、今回の会話が録音されており、俺の音声だけを消去したデータが高値で取引されることになるのは秘密だ




これはひどい
作者は胸も尻も良いですけど脚が一番だと思います(錯乱
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