僕は仮面ライダーアマゾン   作:ふくつのこころ

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エグゼイド、終わってしまいましたね
まさか、最終回で社長が宝生永夢ゥ!をセルフパロをしてくれるとは思いませんでした。
ビルドが新しくはじまったり、風と探偵を読んだ翔太朗役の桐山くんの言葉に同意したり、仮面ライダーがアツい


仮面ライダーのベルトⅢ

 翌日、荷物を纏めて冥界に向かうこととなった。

 グレモリー眷属にアモンと朱乃が同行することとなり、仮面ライダーに興味津々なリアスの質問に答えられる限り答え、イッセーからの嫉妬の視線を受けた。その日に改めて初めて話すことになる猫又姉妹、姉の方が黒歌、妹の方が白音というらしい。

 美しい黒髪の女性と無表情な少女といった組み合わせだが、彼女たちが仲睦まじくしているのを見ると、朱乃は幼少期のアモンを思い出してしまう。

 

 アホ毛を揺らしながら、駆け回っているのを思い出すと、今でも頬が緩んでしまう。

 とても愛らしい幼馴染を思い出し、今でも変わらない表情のアモンには気持ちが止まらない。なので、リアスに構ってばかりのアモンに面白くなく、突き刺すような視線を向けているのに気付いた祐斗が気遣いでこんなことを言い出した。

 

「部長、僕らのイッセー君って禁手(バランスブレイカー)って仮面ライダーっぽくないですか?全身を覆う赤い外骨格、アモンくんの変身とはまた違うけれど、仮面ライダーっぽいと思うんですけど」

 

 そのとき、ぐるりと首を回してリアスはイッセーを見た。

 目を輝かせてはいるのだが、そのリアクションに根源的な恐怖を感じてしまったからか、アモンが身を震わせると、「大丈夫よ、アーちゃん」と宥めている。

 祐斗はそれを見て一安心、眷属ではなく、部長、主人の友人としていろいろと手伝ってくれている姫島朱乃はいつも穏やかに笑っているが、怒らせると怖いのだ。

 アホ毛を揺らしながら、宥められている友人を見つつ、なんとなく銀髪の女性の面影が彼の背後に見えた。

 

 私というものがありながら!アモンくんの不潔!なんて言っている様子が聞こえるようだ。

 ちなみにここ、イッセー宅のリビングである。大勢の美少女・美女が家に訪れ、兵藤夫妻は涙ぐんでいる。

 その中でもアモンに対する好意を隠さない朱乃を見、イッセーの母は、「……あの子のことは大切にしてあげること。いいわね、アモンくん?」とひそひそ声で耳打ちし、アモンは無言でしっかり頷いていた。

 アモンは雰囲気や口調で誤解しがちだが、思った以上に素直な少年かもしれない。そういったものが忠義だとかに回れば、いい騎士になれるのだろうなと思った祐斗である。

 

「イッセー!よく聞きなさい、その禁手をもっと強くするわよ!仮面ライダーに似ているのであれば、それに相応しい実力をつけなくてはならないわ!このことが終わったら、イメージトレーニングもしっかりしていくわよ!」

「は、はいっ!俺、部長についていきます!」

 

 ぶるん、と興奮のあまり語気の強くなるリアスに圧倒されながらも、その豊満な実りは主張を隠さない。

 それに見とれ、慌てて返事をするイッセー、“仮面ライダー”という名前についてこだわりがあることをフリードアマゾンとの戦いで目にしていた祐斗はアモンの方に目を向ける。

 此処で怒り出しやしないかと心配していたが、朱乃になだめられ(むしろ、法要に近づきつつあり、宥めるだけでなくなっている気もするが)ており、アホ毛がしおれているのでその心配はない。

 なんとなく、あの大きなアホ毛は日常で感情の起伏の少ないアモンの顔、アモンの心情を察するのにちょうどいい物ではないだろうか。

 

「それで、どうやって仮面ライダーミュージアムを見に行くんですか?魔法陣でも使うんです?」

 

 先に切り出したのは、お手製であろうおにぎりを頬張ってもぐもぐしている白音であった。

 物を口の中に入れて話しているのに、もごついていないのは慣れているからであろうか。

 それを見ているイッセーと祐斗含めた二年男子組としては、女性はそうしたことにはもう少し頓着を持ってほしいと思っていた。

 しかし、そろそろ出発をしなくてはまずいと思っていたこともあって、質問の仕方が礼儀知らずであっても、切り出したのは白音である。

 彼らにとやかく言う権利はそこにはなかったのは重々承知していたので、口にせずにいた。

 

「どうやって行くかですって?それは、もちろん、電車を使うのよ。本当はグレモリーの列車といきたいところだけど、今回はお兄様の電車を使うわ」

「冥界に電車が走っているんですか!?」

 

 電車、と聞いてびっくりしたリアクションを示したのはイッセーだった。アーシアやアモンはそれがどれだけ凄いことなのかあまりよくわかっていないらしく、首を傾げていた。

 

「いいリアクションね、イッセー。そうよ。名付けて、サタンライナー!」

 

 ずばあん!

 

 そんな効果音が聞こえてきそうな、リアスの右手をしっかりと握って拳を作る動作。

 アモンとアーシア、イッセーは驚いてしまったが、他の眷属は既に慣れっこな様子で、突っ込みを入れることもしなかった。

 名家の令嬢、もう少しおしとやかな印象があるが、あの兄にしてこの妹ありといったところか、好きなものに対しては真っすぐに突き進んでいる様子。

 明後日の方にだけは進んでほしくないな、と残念丸出しな魔王の妹を見ながら、その説明を待つ。

 

 曰く、サタンライナーとは五両編成であるらしい。

 運転席のある一両目、客室のある二両目、食堂のある三両目、休むためのベッドのある四両目、五両目に何らかの装備があるという。

 カラーリングはサーゼクス・ルシファーの紅い髪から、クリムゾンレッドということで、角まで装備しているとのこと。

 列車戦になったときに突進に使用するのが用途だというが、そんなことは普通はないだろう。むしろ、あってほしくない。

 そんなサタンライナーだが、開発費用は流石に税金を使ったわけではなく、サーゼクスのポケットマネーからきている。

 開発当初は妻に見つかった途端、雷を三日間浴び続けたそうだが(隠喩)、サーゼクスは全く後悔をしていないらしい。

 噂では、サタンライナーを操縦するために必要な操縦席の代わりとしてバイクをも作ったそうだが、あまりにも何かに忠実すぎる。

 

「リアス、それってもしかして電王だったりしにゃいかにゃん?」

「黒歌!よく勉強しているわね!流石は私の女王(クイーン)だわ!」

「……まあ、あれだけ熱く語られたらにゃあ。気になってみるというか」

 

 満を持して手を上げ、びしっ!とリアスが指名したのは猫耳に黒髪の女性、黒歌である。

 白音の姉で姉妹揃って苦労してきたと聞いたが、彼女もまたリアスに振り回されている者の一人らしい。

 よほど熱のこもった語り方をされたのか、実際にそのDVDかなにかをみたあたり、黒歌という女性は真面目なのかもしれないと祐斗は思った。

 魔法陣を出現させながら、リアスは人差し指をびしっと天井に向ける。今日に入って何度目だろうか。

 

「この魔法陣から、お兄様のサタンライナーに乗車するわ。今の話を聞いてサタンライナー、強いては仮面ライダーに興味を持ったなら、私に聞いてちょうだい。熱を込め、分かりやすく噛み砕いて教えるわ!さあ、みんな乗って!」

 

 グレモリー眷属たちは慣れっこなのか、すぐに魔法陣の方へと向かって行く。どうやら流れについていけなかったらしいアーシアはイッセーを見上げるが、イッセーは「……男の子の好きなヒーローもの、ってところかな」と仮面ライダーについていうと、それに納得したらしいアーシアは「なるほど、イッセーさんは好きなんですか?」と実にほほえましいやり取りをとして魔法陣に向かう。

 先にグレモリー眷属たちが魔法陣へと入り、残されたのは朱乃とアモンとリアス。朱乃はあとでリアスに注意をしなくては、と思いつつ、魔法陣へと向かおうとする。

 

 しかし、アモンはついてくる様子を見せない。リアスの態度が気に入らなくて行かないと言い出すのではないだろうか?こう見えてアモン、かなり頑固なところがある。

 父親の旧知の男が養父なこともあり、そんなところが似てしまったのかもしれない。心配そうに彼を見ていると、アモンはその様子に気づいて小さく首を振った。

 

「どうしたの?アーちゃん。行かないの?」

「いや、そうじゃないんだ。ただ……、気になってな」

「何が気になったの?アーちゃん」

 

 難しく考え込むアモン。

 昨夜のやりとりを思い出しながら、この幼馴染の少年は昔から可愛らしいところがある、と長い付き合いの中で見てきた可愛いところを思い出してほんわかしてしまう。

 すす、とアモンの下に近づいて行って、尋ねてみる。腕を組み、アホ毛がゆらゆらと揺れている。アレを見たことのない朱乃ではない、コカビエルに無理難題を幼い彼女でも分かることを吹っ掛けられた時、真剣にそれを考えていたときの表情だ。

 真剣に考えていたアモンには大変申し訳ないのだが、あのときの表情はとてもかわいかった。永久保存版である。

 

「グレモリー」

 

 アモンが腕組みを解いてリアスの名前を呼ぶ。

 情緒不安定なアホ毛が動きを止めたことから、考えがまとまったのだろうと推測。こんな癖までお見通しなんて、と幸せに浸っているところ、アモンはリアスへと近づいて行った。

 なんとなく、見たことのあるような雰囲気である。そして、そのやりすぎる姿勢と趣味へのあくなき探求心、ヒトはいいのになぜ結婚できないのかわかる一因——!

 厨二病総督(あのおとこ)の顔が頭をよぎったあたりで悪い予感がした。リアスが「どうしたの?アモンくん」と首を傾げている。しかし、その表情はどことなく不安そうだ。

 

 流石に質問攻めにした挙句、マニアックな話をしたことを反省しているのだろうか、とやけに具体的な推測ができたのは、ちょっと嫌な気がした。

 人間は神器(セイクリッドギア)という可能性(ちから)を秘めているそうだが、その目覚め方がこんなことは流石にやめてほしいと思った朱乃。

 だが予想は悪い時に限って的中するもの、この予想が的中したとき、内心頭を抱えることとなってしまう。

 

「サタンライナーとそのバイクについてなんだがな」

「何か気に食わないことでもあったの?確かに、さっき、話が長くなり過ぎたのは改めなくてはならないわ、淑女とし――「いや、悪い意味ではない」え?」

「むしろ、いい意味だ。もっと詳しい話を聞かせてほしい」

「そうこなくっちゃ!話が分かるわね、仮面ライダーアモン!」

「……センスは養父さん譲りだ」

 

 思った以上の反応に驚くも、にっこり笑うリアス。ちゃっかり腕組みをしながら、一緒に魔法陣に入る朱乃だったが、アモンの養父について思い出した。

 

 

―――――あっ、アーちゃんのお養父(とう)さんってアザゼル先生じゃない。失念していたわ……。

 

 あまり男の子らしいカッコいいものを好きなところを見たことがないので、そういったものと出会ったのは嬉しいが、趣味だけに走らないでほしいなと思った複雑な乙女心。

 

 

 

  




日常回です。

「僕アマ」では、リアス・グレモリー先輩は兄貴譲りのニチアサ大好きさんです。
血のつながり以上の深い何かを感じる、アザゼル先生とアモン。
サタンライナーの元ネタはもちろん、仮面ライダー電王のデンライナー。
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