「本日は私の招待に答えてくれてありがとうございます。どうぞお掛け下さい。」
ヴィクトリアがラクカに言うと侍女がヴィクトリアの反対側の椅子を引いた。
「わかりました。それで、今回私はなぜ貴方様にお呼ばれされたのですか?隠し階段からのこの様な施設、一体何をしているのでしょうか?」
ラクカは早速ヴィクトリアに疑問を質問した。
「ラクカ様、敬語は必要ありません。貴方様はソフィア様の使用人であります。」
ヴィクトリアはまずラクカには敬語は必要ないと言う
「でしたらなぜですか?」
「が、ご友人でもあります。ですから普通に話しかけても構いません。」
「私は生まれつきメイドとして生きていました。ですから急には変えられません。ですからヴィクトリア。と同じ様に『ソフィア様にお仕えする者』としては扱えます。」
「ラクカ…なんだかお友達になった様ですね。ラクカ」
「そうですね。ヴィクトリア」
笑い合うラクカとヴィクトリア。二人にとって初めての対等な友達になったのだった。
しばらくの間二人は雑談をしていた。内容はソフィアに関することだが。
「そういえばまだ私が呼ばれた理由を聞かされていませんね」
ラクカは肝心な話しをしていない事にふと思い出してヴィクトリアに聞く。
「あらら、私ったらソフィア様の話で盛り上がってしまい肝心なお話しを忘れるところでしたわ」
「肝心な話しを忘れないで下さい。まぁ私も盛り上がってしまいましたが…」
ラクカとヴィクトリアは共に頬を紅く染め目線を逸らす。
「で、では私がラクカを呼んだ理由をお話し致しますわね。今この国は混乱状態に陥っていることは分かっていますわね?ラクカ」
「そんな事分かり切っていますよ」とラクカが返事をすると
「ラクカ、貴女はこの国はこのままでいいと思っているの?」
「ダメでしょうね」
「そう!そこで私はこの混乱状態を終わらせることにしたのですわ」
この混乱状態を治めるためには一つしかない。少なくとも私がおばあちゃんに聞いた話ではあれしかない。果たしてヴィクトリアは分かっているのだろうか。返答次第でどうするか決めないと。
「私は新たな派閥を作り、統一を目指します。」
ダメでしたか…。
「そこでラクカには一番重要な仕事を頼みたいと考えているの」
断らないと
「ごめんなさい。わたs」
「ソフィア様を見つけ出して国へお戻りになさるよう説得してもらいたいの。」
え!?今ヴィクトリアは何て言った?ソフィア様をお戻りなさるように説得する。それだとソフィア様はまだお亡くなりなられていない!?