ヴィクトリアがついに口を開いてくれた。正直この沈黙が耐えられなかった。ソフィア様がお相手でしたらいくらでも耐えれそうですけど。
「話は分かりわしたわ。貴女がソフィア様のご友人になれないのは『先祖返り』のせいなのでしょう。どんな能力なの?」
ヴィクトリアは私にどんな能力なのか聞いてきたので私は盛大に言い放った。この誇りある素晴らしい能力を誰でも良いから聞いてもらいたかったのです。
「メイドでございます。」
「メイド?」
私が言うとオウム返しの様に繰り返された。ヴィクトリアは悪魔の実の能力に近い事を想像していたらしいが職の名前が出てきて、ぽかーんとしている。
「そうですがメイドと言うには明確ではないです。おばあちゃんが言うには悪魔の実の様に出来ることが曖昧なのです。」
「曖昧?ですか。ラクカの場合にはどういった感じですか」
う、この質問には回答が少し難しい、かな?とりあえず私が今思っている事をそのまま伝えましょう。
「私の場合、何となくソフィア様の行動が少し分かる時があり「本が欲しい」とおっしゃっられた時にはもうすでに準備が完了出来ていたり、ソフィア様のご命令であらばどんな事であろうともできる気が…いえ、絶対に出来る、しなくてはならないと頭の中で響き、実際に出来てしまうのです。今でもソフィア様の元へと駆けつけたいという衝動に駆られています。」
そう、私はソフィア様の無事を知ってから直ぐにでも行きたいという衝動と戦っていた。今少しでも気を抜けば行動に出てしまうので早く会話が終わって欲しいです。
「まあ、まさにソフィア様の為にある能力ですわね。正直羨ましいですわ。」
ヴィクトリアはラクカの心情を読まずに話を続けた。
「わたくしも何かソフィア様のお役に立てる力が有れば…」
もう限界だ。早くヴィクトリアに要件を終わらせてもらいましょう。
「ヴィクトリア話がかなり脱線していますよ。私も脱線させたのですがヴィクトリアだって暇ではないでしょう。それで私にソフィア様のビブルカードを私に渡してどうしてもらいたいのですか?」
正直、もう分かっているのですがヴィクトリアに依頼されなければ私はこの国には戻って来ないでしょう。
「そうでしたわ。わたくしがラクカに頼みたい事はこのビブルカードを使ってソフィア様の元へ行きこの国へ帰国して頂くのです。」
やはりそう来ましたか…。私は一つの疑問がありました。
「ソフィア様が戻らなないとおっしゃった時は?」