私はこの赤いビブルカードをどう使うのか気になってソフィア様に尋ねました。ソフィア様は私に躊躇いもなく教えてくださります。
「通常のビブルカードは爪のかけらを使って作るのに対してこの赤いビブルカードはさっきしたように血を加えて作り上げた為通常のビブルカードより性能の差がかなりのあるわ。より強く私と繋がっている事になるから直に持ち過ぎるとおかしくなっちゃうから止めて起きなさい。」
「分かりました」
私はビブルカードをいつもしまっている懐ではなく荷物が入っている鞄にしまい込みました。
「ではソフィア様、私は何をすればよろしいでしょうか。」
「? 貴女一体何をしに来たの?」
「勿論ソフィア様に仕える為にやってまいりました。」
「それはさっき聞いたわ。そして拒否したはずよ。」
二度目の拒否に私は酷く傷つきました。ですが悪いのは私です。ソフィア様がダメだとおっしゃられたらダメなのですから。
「ではソフィア様。最後にお願いがございます。」
「……いいわ。言って」
「ありがとうございます。……ソフィア様に私の人生を奪って貰いたいのです。」
私は期待する目でソフィア様を見つめました。
「それは私に自分を殺せと言っているのかしら?」
「そうです。私はソフィア様だけに仕える身です。ソフィア様が要らないとおっしゃられたのならば私をこの身を終わらせるだけです。どうせならばソフィア様ご自身の手で終わりたいと考えております。」
私は再び期待する目でソフィア様を見つめた。しかしソフィア様は私の期待を裏切った。いい意味で
「一体何のためにビブルカードに血を吸わせたと思っているの!?……いいえ。私の言い方が悪かったわ。今はまだ傍に居させるのは無理だと言っているの。」
私はその言葉を聞いた途端に先程まで沈んでいた心がスッと軽くなった気がした。
「その様な考えでございましたか。私の理解不足でした。申し訳ございませんでした」
頭を下げ両手を前に組んでソフィア様の前でお辞儀をした。メイドは跪いてはいけないとおばあちゃんに習ったからだ。
「多分半年後までに呼び出すと思うからよろしくお願いね」
半年間辛抱だ。それまでの間ソフィア様が好んでいたご本を用意しましょう。
「はい。呼び出しを何時でも心からお待ちしております。それまでの間どうかご無事でいらっしゃって下さい。」
そう述べるともう一度お辞儀をして無人島を去った。
島に着いたら早速町の本屋さんに寄って新刊を買いましょうか。