半年後
「ありがとうございました。」
私は店員の声をバックにお店を出た。両手には大量に詰まったビニール袋。
今日は久しぶり本屋に行ったら随分と多くの新刊が出ていたので全て買いました。分けて買えばいいと思ったかもしれませんがソフィア様曰く
「出来れば初版が欲しいし少し立つと直ぐに絶版になる本もあるから出来るだけ目に入ったら全部買っといて」
だそうなのでこういう新刊の発売日は腕が痛いです。
町から少し離れた所にある小屋に帰るとポストに新聞が入っているのを見て家の中に持ってはいる。買ったばかりの本を分けてしまうと新聞に目を通す。
『頂上戦争終結 海軍の勝利
昨日ポートガス・エースの公開処刑を目の前に海軍と四皇白ひげ海賊団及び傘下が正面衝突した。白ひげ海賊団が現れる前に発覚した火拳のエースは海賊王ゴールド・ロジャーの息子だと言う事が判明し直後、火拳の義姉を名乗る女性が現れ―』
そういえばとふと思い出した
「半年後ぐらいに呼ぶからよろしくね」
もうすでに半年間経っている。
私はいつも持ち歩いていつポーチを探るとソフィア様のビブルカードを取り出した。
「何ですかこれは!?」
ビブルカードは目で確認出来なくなるほど小さくなっていた。
ソ、ソフィア様に一体何が起きたのでしょう。これ程のサイズでしたらもう生死をさまよっているはず。あぁどうしましょう!
私が焦っているとビブルカードが少しずつ大きくなっていきました。ビブルカードは何時間も掛けて少しずつ、少しずつ大きくなっていきます。五時間も経つころには人間の容だと分かる様になっていきました。
何でしょうか?ビブルカードには元の大きさより大きくなり人間の容をとるなんて聞いた事もありません。ソフィア様のビブルカードが通常のビブルカードとは違う点は血を一定以上沁み込ませていると言う事のみ。もしかしてその違いがこの様な現象を起こしているのでしょう。
そこまで考え着くと私は考える事を止めた。
これはソフィア様が起こしたもの。ソフィア様が行っている事に口を出すなんておこがましいです。何をされていましてもソフィア様の行いは全て正しいのです。
自分に言い聞かせるとひたすらに待った。
いくら忠誠心があろうと人間には限界がある。ビブルカードの変化から丸一日が経とうとしていた。ラクカはそれまでの間一切の食事、運動、排泄行為をしておらず人間ここまで出来るのか?と言うほどの忍耐力で耐えて来た。だがそれは終わった。