バカとテストと召喚獣〜バカな天才 Gクラス〜   作:八月一日

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本編を書くより木下さんの格好を考える方が時間がかかってしまった。




第二問

 

 

「一族郎党皆殺しです」

「いやそれ、姉さんも死んでるから」

「それで、許すと言いましたがどなたを?」

「僕の指摘は無視なんだ…。まあ、いいや。えっとメンバーは姫路さんと美波と霧島さんと工藤さんと木下さん」

「瑞希さんと美波さんは以前、お会いしましたが後の三人は知りませんね…」

「ね、姉さん!そんなおもむろにベロを出して唇を舐めないで!霧島さんは雄二の奥さんで、工藤さんはムッツリーニのライバル!木下さんは秀吉のお姉さんだよ!」

「そうでしたか。アキ君と不順異性交遊は…」

「してないってば…全く…」

「そうですか。ーーおや?」

「どうしたの、姉さん?」

「机の上の包みはなんですか?」

「あぁ、あれはお隣さんから貰ったんだよ」

「お隣は半年ほど前に引っ越されたと聞きましたが」

「新しく住む人だって。名前は…中西さんっていってた」

「そうですか。でしたらこちらもお礼に何かを差し上げねばいけませんね」

「そうなの?」

「そうですよ。貰ったらお返しをしなくてはいけないのがルールです」

「へー」

「だからアキ君も姉さんがチューしたのでアキ君から姉さんにお返しのチューを」

「ちょっと待った!いつ!いつしたの!?」

「もちろん夜に決まってるじゃないですか。そう、世間が寝静まった夜に、です」

「誰かっ!誰か助けてっ!」

「嘘です」

「冗談になってないよ…。全く驚かさないでよ」

「本当は世間が寝静まっていなくてもしました」

「限りなくどうでもいいところが訂正されたよね!?」

 

 

 

****

 

 

抜けるような青空に浮かぶ大きな入道雲。

僅かに感じられるそよ風がその形を少しずつ変えていく。

この光景を見るといよいよ夏本番といった感じだ。

海水浴に出かける日としては、これ以上はない絶好のコンディションと言えるだろう。

雄二、秀吉、ムッツリーニのいつものメンツもこの天気とこれからに期待をあらわにしている。

一方、女性陣、姫路さん、美波、霧島さん、工藤さん、木下さんは姉さんや車について話をしていた。

みんなの格好を簡単に説明すると、

雄二はラフな黒Tシャツにハーフパンツ

秀吉は薄手の白パーカーに七分丈のパンツ

ムッツリーニはロールアップジーンズと輸血パックの入ったクーラーボックス

姫路さんはデニムスカートと桃色のTシャツ、キャミソール

美波はロングの巻きスカートに緑のTシャツ

霧島さんはミニスカート、ペールトーンのサマーセーター工藤さんはショートパンツの上に黄色いキャミソール

木下さんは秀吉と対象的な黒のパーカーにジーンズ

 

「どうしたんだ明久。みんなを見渡して」

「もしかして、ボクのキャミの中が気になっちゃったりしてるのカナ〜?」

「べ、別にそういうわけじゃ……!僕はただみんなが涼しげな格好をしてるな〜って見てただけで…」

「あははっ。冗談だよじょーだん」

「そういや、この中で運動系の部活に入ってるのは工藤だけだったな。随分と健康そうな日焼け後がついて(ブスリーービクンビクン)」

「……浮気、ダメ絶対」

冷静に目を潰す霧島さんと、その足元で痙攣しつつ地面をのたうつ雄二の図。

このバカ野郎はいつまでたっても学習しないなぁ…。

「吉井君。ちょっと聞くけど代表や愛子はともかくなんでアタシも誘われたのかしら?」

と、腕を組みながら木下さんが尋ねる。

声にも秀吉にはない威圧も感じられる…。

もしかしてあんまり乗り気じゃないのかな?

断れず、無理やりみたいな…だったら悪いことしたなぁ…。

でも、理由を聞かれてるから一応答えなきゃ。

「木下さんを仲間外れにしたくなかったんだけど…なんかごめんね」

「え?なんで謝るのかしら?」

「だって木下さんがなんだか不機嫌そうだから…あんまり楽しみじゃないのかなぁって思って」

「………」

一瞬、驚いた顔をした後腕を組み直して俯いてしまった。

その後、数秒何かを考えていたようだった。

 

『ほらほら〜ムッツリーニ君。見えちゃうよ〜』

『…………そんなものどうでも(ブシャァァアア)』

『ワシはなんだかこの輸血パックをすべて使い切る気がしてきたぞい…』

 

「えぇと…アタシあんまり車とか得意じゃないから…この旅行自体は楽しみよ。まあ、秀吉から聞いた時は驚いたけどね」

へぇー、と内心驚く。

僕の中で木下さんは欠点のない人だと思ってたんだけど…意外な弱点があったものだ。

「……車が来た」

「おおー。おっきい」

「あら…?すみません。お待たせしてしまったようですね」

マイクロバスかと思えるほど大きな車がやって来て、ゆっくりと僕らの前に停まった。

運転席のドアが開くと、僕の実の姉、吉井玲が姿を表した。

 

 

****

 

「義経。準備は出来たか?」

「うむ、万事問題無しぜよ」

「そうか」

「ワシしゃ楽しみで楽しみで胸が躍るぜよ」

「……義経。そういう発言は控えろ」

「んむ?なぜぜよ?」

「別に女と間違えられたいのだったら別だがな」

「お、おんしまでなんてことを…!ワシは男ぜよ!」

「わかっている。気をつけろといっているんだ」

「はぁ…全く…。さして話は変わるがどこへいくのかワシはまだしらんぜよ」

「御月海岸だ」

「御月…それは確かかなり遠かった気がするんが…?」

「夏休みだ。そのくらいの遠出はいいだろ。我も貴様も暇を持て余してるのだから」

「本当におんしはすべてを見下しているような男よの、雪夜」

「ハッ…。さて、そろそろ出発するぞ」

「うむ」

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