精霊達の日常〜Another Story〜   作:Atlas_hikari

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※この小説には百合要素が含まれます。
苦手な方は見ないようにしてください。



それでは、どうぞ。


heartful chocolate 〜渡すチョコに託す思い〜

「ねえソラナ、チョコ作ってみない?」

「チョコ?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「うーん、暇だなぁ……」

私、ソラナ・カルナは宮殿『エークノーム』の星読みの間で本を読んでいました。

今日は久しぶりの休みの日。1週間前に起きたステラの祝祭での騒ぎの謝罪の意味も込めて、2日間休暇を貰ったのです。

 

……でも、休暇を貰ったからといって、何をしたらいいのか分からない。

夜には星を見られるけど、昼は何もすることが無い。

だから、私は星詠みの間の天球儀の上で本を読んで時間を潰していました。

以前なら、大図書館にいればヒカリが時々遊びに来たのですが、今日は来ません。彼女には、ノインの教育係という仕事があるのですから。

教育係よりはノインの保護者というのが近い気もしますが、どちらにしろ1週間前の騒ぎで指導の強化を命じられているので、彼女は来れないでしょう。

 

「……暇だなぁ……」

何度目かの溜め息を付いて私は読書を再開しました。

 

~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「……よいしょっ!ついたぁぁぁ……!」

本を1冊読み終えたころに星詠みの間に人が飛び込んで来ました。

紫色の髪の毛を乱しながら、上に少女を背負い込んで飛び込んできた少女はどうみてもヒカリだ。でもなんで……。

「ヒカリ!?教育係はどうしたの!?」

そう私が尋ねると、

 

「にヘ〜、ヒカリがどうしても行きたいって言ったからさ〜」

 

と、彼女の上にいる少女、ノインが答えました。

でも、今日ヒカリがそこまで急いで来る用事があるはずありません。軽い用事なら、仕事が終わった後でも遅くはないはずです。私はヒカリの息が整うのを待ってその理由を尋ねました。

 

「ヒカリ、何かあったの?」

ヒカリは、その質問に、

「ねえソラナ、チョコ作ってみない?」

と答えたのです。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ヒカリに詳しい話を聴いてみたところ、

 

今日、ヒカリはノインの教育係をしながら、明日の夕方ごろに帰ってくる予定のフラクタルさんに渡すプレゼントを考えていたそうです。

そこに、恋天使であり、同じくこの神殿で働いているマーガレットさんが現れたので、ヒカリはどうしたらいいかを相談したようです。

 

「で、そのマーガレットさんに、チョコ作ってみたらどうだって言われて、なら作ってみようかなって」

そして、いつものごとく、彼女は突発的な思いつきで行動したみたいです。

まあ、ヒカリらしいと言えば、ヒカリらしいのですが。

「せっかくだし、ソラナも一緒に作ろうよ!二人が作った方が、きっとシャイアも喜ぶよ!」

こうやって、私を誘ってくるのも、いつものことです。

そうやっていつも面倒事に巻き込まれるのですが、今回は暇なのでちょうど良かったと言えるでしょう。多分。

「分かった。じゃあ一緒にやりましょうか。」

「ホント!?やったあ、私1人だったら心細かったんだよ!」

……暇つぶしにしては楽なものでははなさそうに思えてきました。大丈夫でしょうか。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

準備してる最中に、ふと疑問に思って、

「そういえばヒカリ、チョコの作り方って分かってる?」

と尋ねてみました。

 

「ある程度はマーガレットさんから聞いてるけど、詳しいところまではちょっと……」

「……仕方ないなぁ」

一応私はチョコの作り方が載っている本を読んだことがあるので、その方法でチョコを作っていくことにしましょう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「よぉし、聖女の力を見せてあげましょう!」

「あら、気合入ってるじゃない」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「えっと、ここどうやってやるの?」

「ここをこうしてこうするのよ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「にヘにヘ〜暇だよ〜」

「じゃあノインも手伝う?」

「それはもっと嫌〜」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

以前下界でマーガレットさんがチョコを買い占めたりしたことがあったので、結構チョコの在庫はあり、あまり苦労することはありませんでした。

チョコを溶かして、少し工夫をして、型に入れて冷やして完成!なわけですが……ここに来て問題が発生しました。

「ねえソラナ……どっちの型を使う?」

チョコの型を作るための型が二種類しかなかったのです。

一種類はハート型。

もう一種類は星型です。

……なぜマーガレットさんはこの二種類を20個ぐらい買ったんですか!?

……40個も型があったら2種類だなんて思うわけないじゃないですか!?

という心の叫びは置いておいて、ハート型か星型のチョコしか作ることができない状態なわけですが、どうしましょうか。

ハート型よりも星型の方が私達らしい気もしますが……

 

「そうだ、ソラナ!」

と、突然何かを思いついたようにヒカリが立ち上がって言いました。

「ヒカリ、何か思いついたの?」

「結構多めにチョコを作ったわけだからさ、それぞれ2種類ずつ作って、どっちかを渡すってのはどう?」

「どっちか……?」

「そう!どっちを渡すかは、シャイアに渡すまで秘密ってこと!」

……なんともヒカリらしい考えです。内緒にしてもさして変わることはないでしょうに。

でも、ヒカリに内緒で装飾したりするのも楽しいかもしれません。

「分かった。なら明日、シャイアとのお茶会まで内緒ね。」

「うん!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「うーん、どうしよう?」

私は自室で悩んでいました。チョコの形をハート型か星型か決めるだけなのですが……

悩んでいる理由は至って簡単。チョコに何の感情を篭めるか、です。

フラクタルさんにハート型のチョコを渡すのはどういった感情の表現になるのでしょうか……。

もう1個のチョコの使い方は決めているのですが……。

悩んでいるうちにもうそろそろ日付が変わってしまう頃です。

「迷っていても仕方ないわね……こっちにしましょう」

と、私は一つのチョコを箱に詰め、寝ることにしました。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

どうやら、寝る直前、ソラナはあるアイデアを思い付いたようです。

ハート型のチョコを取り出して、手に力を込めているのが見えます。

そして、彼女はその白く仄かに光るチョコを綺麗に包み、ベッドに潜って行きました。

星詠みの聖女である彼女だからこそ出来ることですが、今まで人に使ったことしかないので、自分に与えるのは初めてかもしれませんね。

願わくば、彼女の思いが通じますように。

…あなたもそう思うわよね、クラリス?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

翌日、お茶会の時間まで私達が会うことはなく、フラクタルさんが帰ってきたという連絡を受けて私は星詠みの間に向かいました。

もうテーブルは準備されていて、机の上でヒカリが突っ伏して寝ています。

そこで私はある事に気づきました。

……私は、昨日チョコの事ばかり考えていて、お茶会の準備の事など完全に忘れていたのです!

ヒカリが準備してくれたのでしょうか……。

とても申し訳ない気持ちになりながら、私はヒカリが起きるまで隣に座って待つことにしました。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ヒカリの寝顔を見ながら、私はふと思いました。

……ヒカリは私のことをどう思っているのでしょうか?

ヒカリにとって私は親友なのでしょうか?フラクタルさんと私ではどっちの方が上なのでしょうか?

 

考え過ぎると泥沼にはまってしまうのは分かっています。

それでも、私はヒカリが誰を一番に思っているのかを知りたい。

私にとって、ヒカリは一番星みたいなものです。私にとって一番明るく、一番近しく思える存在。

ヒカリにとって私は、何番星なのでしょうか?

 

 

「ん……ソラナ……」

「!」

私はヒカリの寝言で我に返りました。

……よく考えれば、ヒカリが誰を一番なんて考えるはずがありません。

彼女はそういう人です。

「そうよね……全く……私は何を悩んでいたのかしら」

さっきまでの思い悩みを振り払うように頭を振り、時計を確認すると、

「…えっ!?もう3時!?」

何と1時間も私は考えてたみたいです。

もうフラクタルさんが来る時間です。

私は急いでヒカリを起こします。

「ヒカリ、起きて!もう3時だよ!」

「うぅん……え!?ソラナ!?」

ヒカリは起きるなり私を見て頬を紅く染めると、

「ソラナ……私の寝顔、見た?」

と静かに聞きました。

「ええと……可愛いかったよ?」

「ーーーーー!!!」

ヒカリは顔を真っ赤に染め、聞き取れない悲鳴を上げながら天球儀の裏の方に走っていきました。

その様子に自然に笑みが浮かびます。

……そう。

……今のままでも私は十分に幸せだ。

……このまま、この関係が壊れなければどれだけ幸せか。

……それでも、私は……

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「2人とも、久しぶり〜!元気にしてた?」

……とフラクタルさんは謎の服で()()()()()()()言いました。

「ええと……」

「どこから突っ込めばいいの?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

彼女の話を抜粋すると、

「先程まで行っていた異界で、魔物に襲われていたところで、ある神様に助けられたの」

「その人が『ここでその格好は目立つから』ってこの服をくれて」

「そして、『護身用に持っておけ』ってこの剣をくれたの。……使わなかったけど」

「後はその神様に色々と案内して貰ったなぁ。色んな神様に会ったよ」

「何より印象的だったのはあの神様かなぁ。和歌っていうものの神らしいんだけど、すごく誤字る人で」

「そんなこんなで帰ってきたんだけど、服と剣はお土産にでも持っていけって言われて持って帰ってきたの」

 

 

「……なんかまあ……」

「色々あったのね……」

……なかなか濃い旅路だったみたいです。

「それで帰ってきたら、ヒカリとソラナが待ってるって言われたから急いで来たんだけど、何かあったの?」

それについてはヒカリが説明しました。

「私達、シャイアに渡したいものがあるの」

フラクタルさんはニコニコと微笑みながら続きを待っています。察しのいい彼女のことだから大体のことは察せられるのかもしれません。

せっかくだから私とヒカリでタイミングを合わせることにしました。

 

「せーのっ」

 

 

「「シャイア(フラクタルさん)へ、私達からのチョコレートをどうぞ!」」

 

 

……少し違和感を感じるけど、成功…でいいのかな?

私達がいきなりチョコの入った箱を差し出したからか、フラクタルさんは少し唖然としていたけど、すぐに顔を下に向けてくすくすと笑い声を漏らし始めました。

しばらくたった後、笑い声が収まると、彼女は顔を上げ、

 

「分かりました。受取りましょう」

と大きな笑顔で言いました。

 

彼女が箱を受け取った後、ここでチョコを確認したいと言うので、チョコのお披露目をする事にしました。

……私もヒカリも恥ずかしいからお披露目は避けたかったのですが……

彼女はまず、私の箱から確認するようです。

私が選んだのは星型のチョコ。

装飾は少なめにしたつもりですが……どうなのでしょうか?

 

彼女は箱を開けてチョコを取り出して見て、

少し眺めた後、笑ってすっと箱の中に戻しました。

……それだけ?!

あまり細かい所を見るつもりはないのでしょうか。彼女はすぐにヒカリの箱も確認し始めます。

……そういえば、ヒカリはどっちの形のチョコを選んだのでしょうか。

……ヒカリは彼女をどう思っているのでしょうか。

フラクタルさんはまた同じように箱を開けてチョコを取り出します。

ヒカリのチョコは…

 

…ハート型。

私は自分の手をぐっと握りました。

何となくそんな予感はしていたのです。ヒカリは彼女にハート型のチョコを送るだろうと。

…でも、自らの手を握っておかないと、何故か涙が浮かびそうで。

私は静かに手に力を込めました。

フラクタルさんはそのチョコを見て目を見開き、そのままヒカリを見て、

 

何か、「安堵した」ような笑顔を浮かべて、チョコを箱に戻しました。

 

…彼女は何に安堵したのでしょうか?

…彼女はヒカリの顔に何を見たのでしょうか?

少し嫉妬じみてきた自分の心を押さえつけるように、私はもう1度手を握りしめました。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

お茶会の最後、夜に3人で星を見ようという話になりました。が、

「私はさっきまでの異界のことを報告しないといけないし、また今度にさせてもらうね」

と言いました。

私はある目的の為に使うつもりだったもう一つのハート型のチョコレートを持って、重い足取りで星詠みの間に向かうことにしました。

 

部屋の奥の天球儀に登ると、どうやらヒカリより先にここに着いてしまったようです。

私は上に座りながら、ふと考えました。

…彼女は今日、ここには来ないかもしれない。

…だって、ヒカリのフラクタルさんにチョコを渡すという

…目的は完了しているんだし、「この目的」にもう一つの

…チョコを使うとも限らない。

…それに、私のこの想いは…

だんだん暗い考えの方に落ちていっている私。

 

…その視界を誰かが塞ぎました。

同時に、

「だ〜れだ?」

と、聞き慣れた明るい声がしました。

「…ヒカリ?」

「そう、正解!」

そう言われてから晴れた視界の先に、毎日見慣れた、明るい顔がありました。

彼女は私の顔を見て、

「全く、暗い顔してるね、ソラナ」

と驚いたように言いました。

…あなたのせいなのだけれど。

もちろんそれは声に出さず、私は次の言葉を待ちます。

彼女はポケットから袋を取り出すと、

 

 

 

「そんな暗い顔には、はい。私からのバレンタインチョコレート!」

と星型のチョコを差し出しました。

 

 

……はっきりいって、感情を制御出来た気がしませんでした。

目から涙が溢れて、何も見えなくなって、それを見たヒカリが慌てて近くに来たのがわかって、その体を力一杯抱きしめたのまではうっすらと覚えています。

気が付いた時には、私はヒカリに抱かれながら頭を撫でられていました。

……とても恥ずかしい。

誰かが見ているわけではないのは分かっています。

ただ、今の自分をヒカリにずっと見られていると考えると、顔が真っ赤になるのが分かりました。

起き上がって急いでヒカリから離れると、

「ふふ、ソラナの反応って、見てて楽しいね」

と笑い声を漏らしながらヒカリが言いました。

流石に顔が赤くなるわけではありませんが、このままだとまた主導権を握られそうなので、少し咳払いして話を切ります。

ヒカリはニコニコしながら続きを待っています。

その顔にフラクタルさんとの共通点を見つけて、ふと思いました。

…彼女とヒカリは、似たもの同士なんだ。

似たもの同士だからこそ、親しくなれるんだと。楽しく付き合って行けるんだと。

全てに合点がいったような気がしました。

私は意思を固めるようにもう1度咳払いをして、

 

「はい、ヒカリ。私からのバレンタインチョコレート!」

と、笑いながらチョコを差し出しました。

 

 

 

 

……そう。

……今のままでも私は十分に幸せだ。

……このまま、この関係が壊れなければ、

……どれだけ幸せだろうか。

……それでも。

……この関係が離れていくものだとしても。

……今、このときだけかも知れなくても、

……私は、ヒカリの一番星でいたい。

……彼女だけの、一番星で。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「そういえばノイン、あなたはどう思ってるの?」

「にヘ〜?何のこと〜?」

「それはあの二人の事に決まってるでしょ!?さっきまで話してたよね?!」

「ステラ様〜今戻りました〜」

「マーガレット!?あなたどこ行ってたの!?」

「それは……その……」

「にヘ〜?」

「マーガレット……もしかして……」

「待ってくださいステラ様!私も聞くつもりはなかったんです!でも通りかかったらちょっと気になって……」

「覗いたのね?」

「覗きました…」

「よしマーガレット、そこに立ちなさい。蜂の巣にしてあげる」

「ちょっとステラ様!?」

「にヘ〜手伝うよ〜」

「ノインさんまで!?」

「まあまあ、落ち着いて」

「今蜂の巣にする必要ないでしょう?」

「クラリス様!?私は蜂の巣確定なんですか?」

「そうねぇ、物理的に蜂の巣にするより、書類仕事増やして精神的に蜂の巣にしましょう」

「それだけは許して下さいステラ様!」

「まあそれは後でいいでしょう。ねえ、フラクタル」

「そうですね。それでノイン、あの二人のことはどう思ったの?」

「いや〜なかなかに〜面白い関係だね〜」

「…それだけ?」

「それだけ〜」

「まあ、そうかも知れないわね。フラクタルはどう思ったの?」

「…あの二人には三角関係としては入れないって確信しましたね」

「…入る気だったの?」

「いや、入る気なんてありませんよ?」

 

「そういえばマーガレット」

「は、はいぃ?」

「昨日の夜、あなた、ヒカリから相談を受けたって言ってたわよね?」

「はい」

「何相談されたの?」

「いや、『チョコの形にはどういう意味があるか決まっているのか』って」

「……どう答えたの?」

「それはその人次第ですって」

「彼女は決断したの?」

「はい。『彼女は私の中で一番輝いてる星だから』って」

「恋する乙女のセリフねぇ…」

「最初、ハート型のチョコを受け取った時は驚きましたよ。でもその後ヒカリの顔を見て安心しました」

「そんなに分かりやすい顔してたの?」

「ええ。顔に『本命は別にいる』って分かりやすく表されてました」

「恋する乙女ねぇ……」

「ですねぇ……」

「羨ましいですねぇ……」

「では、そろそろお開きにしましょうか」

「そうしましょう」

「あ、そういえば」

「?どうしました?」

「部屋の二人はどうだった?」

「秘・密・で・す!」

「よしマーガレット、やっぱりここで蜂の巣にするわ」

「ええ!?」

 

(……言えるわけないじゃないですか、あんなところ)

彼女は直接彼女達の姿を見た訳では無い。

でも、見えたのだ。月の光の影として。

2つの影が、重なる瞬間を。

彼女は心から、本当に心から、切に願う。

……あの二人が、この先、離されることなく、想いあっていけますように、と。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜fin〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?文章力がないので、ところどころ表現がおかしいかもしれません。

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