RESONANCE 〜Two to be common and to be connected〜   作:psycho

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プロローグ & 一話

 

 

 

最初に言っておくと、俺は別にSF映画の主人公のように超能力が使えたりだとか、少年漫画の主人公のように仲間たちと共に世界を旅したりだとか、RPGゲームのように魔王を倒して世界を救ったりだとかしているわけじゃなかった。

ごく普通の、

極々普通の、

ただの一般人

 

だった。

ある日から俺は

ただの一般人では無くなった。

そのおかげであった出会いもあった

素晴らしい出会いもあった

しかし普通で無くなることは

決して

幸せな事では無いのだ

喜ばしい事では無いのだ

俺が普通で無くなったせいで巻き込まれた話を

今からしていこう

これは

自分同士が

世界同士が

殺し合うことになった

ある物語

 

 

 

 

* * *

 

今日も朝から枕元で目覚まし時計が鳴り響いていた。

しかし、その目覚まし時計は

「ジリリリリリ」

とはならず

「起きてくれないと永眠させちゃうんだからね!クソ兄貴!」

と、本人はツンデレ風にしたかったのかもしれないが、ツンを超えてただの罵声となった妹の声が流れていた。

しかも設定してある時間が1時間ほど早くなっていて、朝5時から妹からの殺人予告を聞くことになった。(どんな罰ゲームだよ)

目覚まし時計を止め、二度寝に突入しようかと思ったが、本気で殺されそうなのでとりあえずリビングに行くことにした。

一階のリビングに行くと、朝から殺人予告をしてくれやがった(後目覚まし時計の時間を早めたのもこいつだろう)妹がテレビで昨日録画していたドロッドロの昼ドラを見ていた。

「おい、妹よ。」

「何だ愚かなミジンコよ。」

こいつ、実の兄に愚かとまで言いやがった。

しかもミジンコって人間ですらねぇじゃねぇか。

「おい、妹。実の兄をミジンコ扱いするな。ちゃんとお兄ちゃんと言え。後俺がミジンコならお前もミジンコだからな?」

「なら、あんたも妹じゃなくてちゃんと名前で呼べゴミ虫が。

私には真珠 柚木という名前がちゃんとあるんだ。」

む、今度はゴミ虫扱いされた。

しかし、こいつが不快になることはしたわけだし、

そもそも、妹にゴミ虫扱いされた所で、その程度で怒るほど俺は小さい人間では無い。

やれやれ仕方ない。ここは大人の対応として、こっちから謝ってやるか。

「いや、悪かったよ柚木。これからは気をつける。

ちゃんと名前で呼んでやるよ。」

「分かればいいんだよ。シコ山サルモネラ菌。」

「悪口を改悪するんじゃねーよ!」

なんだシコ山サルモネラ菌て!

妹に言われるような悪口じゃねーよ!

こっちはもう軽く泣きそうだぞ!

「私は正直に生きてるからな。思ったことが全部口に出ちまうんだ。」

と、柚木は何故か物凄いドヤ顔で言った。

こいつの毒舌に一体何人の人間が犠牲になったんだろうなぁ。

「柚木。親父とお袋は?」

「あーなんか出張の予定が1日早まったらしくてさ。

昨日夜中に帰ってきて急いで用意して出てったよ。」

「そうか。あ、じゃあ今日の夕飯どうするんだ?どっちが作る?」

「いや、今日は舞ちゃんに作ってもらう。」

「作ってもらうって・・・舞ちゃんにもう頼んでんのか?」

「頼んでねぇよ。あの子は私の嫁だからいいんだよ。」

「・・・。まぁいいか。あの子料理得意だし。

それじゃあ任せちゃうかな〜。」

「何言ってんだ、兄ちゃんの分はねぇよ。」

「何でだよ!」

 

 

こんな他愛無い会話を

いつもの日常の風景を

俺が次に出来るのは

数ヶ月後のことだった。

 

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