〈ジーーーーーー〉
やっぱりか
転送された場所はガンダムフェスが開催されているところの近くらしい。
その証拠に結構な量の宣伝ポスターが貼られている。
俺はコントローラーを取り出し、今回の標的と範囲を確認する。
コントローラーに映し出されている赤い点は11個。
つまりガンダム星人は11体いることになる。
ガンダムフェスが開催されている会場のメインホールに1体そのまわりに残りの10体が2体づつバラバラに固まっている
〈ジーーーーーー〉
次に転送されてきたのはあいつだった。
初めて転送されたというのにこいつはまったく取り乱す気配を見せないどころか、どこかワクワクしているような感じがしている
まるで買ってもらったばかりのおもちゃで遊ぶ子供のように
「じゃあ僕は行くから」
そう言うとこいつは透明になり姿を消した。
聞きたいことが山ほどあるほど、こいつは怪しいが今はまだ聞かない。
このミッションが終わってからだ。
コントローラーで確認してみると、やはりガンダム星人のところに向かっているようだ。
〈ジーーーーーー〉
〈ジーーーーーー〉
〈ジーーーーーー〉
次々とあの部屋にいた人間が転送されてくる。
そして
「お待たせ、白川くん」
西尾が転送されてきた。
「今回のターゲットは全部で11体。
メインホールにいるやつ以外は全部2体づつで固まってる」
転送されてすぐの西尾に出来る限り簡潔な情報を伝える。
「分かったわ。で、これからどうする?」
「まずは一番近くの
《ピンポンパロン》
《ピンポンパロン》
《ピンポンパロン》
エリア外に近づいているわけでもないのに頭の中にアラームが響く。
ということは
「かまえろ、西尾。
くるぞ」
〈ドスーーーーーンッッ〉
俺たちの前に2体のガンダム星人が降り立つ。
〈ギョーーーーーーン〉
俺はすかさず手に持っていたXショットガンを放つ。
〈ドーーーーーーーンッッ〉
これはさすがにかわされ、ガンダム星人の後ろにあった建物の壁が吹き飛ぶ。
まぁこちらとしても当たればいいかなぐらいのただの牽制のつもりで撃ったのでそこまでのショックはない。
「西尾、328だ」
「OK」
328とは姿を消す時にコントローラーに映し出される数字だ。
この数字に意味があるのか分からないが、この数字を合わせないと姿を消したときお互いの姿を見ることができなくなってしまう。
俺たちはこのことを事前の訓練中に発見した。
さっきのアラームもそうだ。
コントローラーに映し出されている点を一度ふれコントローラーについているSTARTと書かれているボタンを押すことで、指定した範囲(半径1〜50m)内に入ったターゲットが入った場合、頭の中にアラームが響くようになっている。
これは敵にも味方にも使える。
「お前らは教えた通り姿を消して隠れてろ」
姿が完全に消えきる前に叫ぶ。
まさか敵の方から来るとは予想してなかった。
このままだとエリア外に行ってしまう人間がいるかもしれない。
「クソッ」
ついつい悪態をついてしまう
せっかくうまくいっていたのに
もしかしたら犠牲者を出さないで、このミッションをクリアできたかもしれないのに
「「「ウワァーーーーーッッ」」」
突然ガンダム星人が現れその上俺たちまで消えてしまいパニックになってしまった面々が次々と逃げていく
結局俺たちの指示に従って姿を消して物陰に隠れたのは、半数だった。
やっぱりこうなったか
ついついXショットガンを握りしめる手に力が入ってしまう。
いや、半数残っただけましなのか
「私は右をやるわ」
俺と同じく透明になった西尾がそう言う。
右とは俺の牽制で右の方にとんで行った星人のことだろう。
「了解」
俺は左に逃げていった星人を追う。
ちなみにアラームは指定範囲に入ってきてから約30秒ほどでとまる。
そして一旦ターゲットが範囲から出て、再び範囲内にはいってきてからもなる。
俺は左に逃げたガンダム星人を追った