インフィニット・ストラトス~The Lost Rabbit~ 作:ヌオー来訪者
これに沿うと箒が最初に転校したのが6年前の2002、3年くらい。この時期だと携帯を持ってる子供とか割と少な目だし某笑顔動画やらようつべも無し。言わずもがなTwitterなぞもなし。
2005年以降辺りに色々出来始めましたね。2009年になるともう粗方ありますけど。
究極何が言いたいのかと言うと、重要人物保護プログラムって2016年現在だと多分機能しないよねって思っただけです。色々抜け穴ありますし小学生でも携帯持ってる時代ですし……
その時代に合せた対処方法も多分あるんでしょうけれどね。でもまぁ、原作で箒が剣道関連で新聞に載る時点で色々(ry
クラス代表決定戦のリベンジ、と言えば良いのだろうか。夕暮れの空の下、玲次と一夏は相対し各々の得物を構える。
玲次はいつも通り時雨と迅雷を。一夏は零落白夜が発動していない雪片弐型を。
両者とも地面を踏み締め、10mほど離れた位置で神妙な顔で睨み合った。
間にセシリアが立ち、片手を挙げた。
「それでは……始め!!」
彼女の一声を皮切りに一夏は機体をブーストさせて玲次に詰め寄った。
先手必勝。やられる前にやる。
機体を走らせながら零落白夜を発動させ、雪片弐型が変形、光を放ち刃の形を成していく。
だが、玲次は初手強襲である事を既に見抜いていた。
「よーしそのままそのまま……それ行け!」
迎撃に時雨を持った腕のアンカーを飛ばした。狙いは一夏の手元だ。
「なっ⁉︎」
まさか迎撃に時雨の弾丸じゃなくてアンカーを飛ばしてくるとは思っていなかったのか、雪片弐型を持つ腕にアンカーが炸裂し一夏の両腕が跳ね上がる。
衝撃に耐え切れず、一夏の手元から雪片弐型が離れ、くるくると回転し夕陽を反射しながら宙を舞い地面に突き刺さった。
「しまっ……」
玲次が動き出し、一夏の側まで踏み込む。だが、その詰め寄り方は単なる加速ではなく何時も以上の速度で一夏に踏み込んでいた。
「速いッ⁉︎」
時間の短い接近時の間にも時雨の引き金を躊躇いなく引き、一夏の動きを鈍らせる。
僅かの時間だけでも一夏の動きが鈍ればそれで良いのだ。
そして玲次の目論見通り一夏の動きが一瞬だけ鈍り、その一瞬の間にゼロ距離まで詰め寄っていた。
「貰った!」
「させるかぁッ!」
一夏とて案山子では無い。咄嗟に玲次を殴り飛ばそうと拳を振り上げる。
が、遅い。
玲次は一夏のカウンターパンチを身を低くして間一髪で避け、通り抜けざまに迅雷で一閃を叩き込み、一夏が反撃しようと後ろに回り込んだ玲次の方へとふり向こうとした矢先に、折り返し再び通り抜けざまに一閃を放つ。ハイパーセンサーは玲次を捉え切れているが一夏の身体が追いつかない。
日に日に黒鉄のスピードが上がってきているのは気の所為では無いハズだ。動きも一夏の癖を掴んだのか隙も中々見せなくなってきている。
クラス代表決定戦で至った頭の中がクリアになる現象は来ないのか。
「くっ⁉︎」
雪片弐型を手から離した時点で致命的だった。握った拳が軋む。
機体相性的に零落白夜は玲次にとってはあまりにも厄介な存在だったのだが、発動トリガーである雪片弐型を失くしてしまえば流れは玲次のものだった。
焦り、雪片弐型を回収しようとするものの、玲次が邪魔をしてくる上に時雨による射撃で雪片弐型をあらぬ方向へと弾き飛ばして一夏に近付けない。
一夏に反撃の機会を与えないまま玲次の連撃によるダメージが白式に無情にも蓄積していった。
「そこまでですわ!」
セシリアの一声で両者とも動きを止める。
迂闊だったとしか言いようがなかった。雪片弐型さえロストしなければこのような事にはならなかったのだ。唯一の武器を失う事がどう言う事か、分からない一夏ではない。
「今回は、俺の勝ちだ」
玲次は得物を下げた。一方下げる得物が無い一夏は両腕をだらりとぶら下げ脱力した。
「不注意だった……」
「だね。アレは必要不可欠だし君の半身なんだ」
無慈悲に一夏の後悔を肯定する。得物を落としちゃ世話無い。
「しっかしお前短時間によくそんなに武器を駆使出来るな」
思わず呆れ混じりの感想が一夏の口から漏れる。白式は武装関連以外は非常に優秀に纏まっているが、その分一夏に強いる負担も大きい。
有り体に言ってしまえば一夏は機体に振り回されまくっている。
一方で玲次は機体をある程度理解し、尚且つ操りつつ持てる
もし武器が自由に、沢山搭載出来たならかなりの脅威になっていたに違いない。
生憎、玲次の黒鉄の武装は指折り数えられる程度なのでまだ優しいが。
「そうやりくりしないと火力不足、単純な実力不足の現状ではやってられないしねぇ。でも、仮にハンマーとか斧とかバズーカとかやたらでかい得物を与えられても性に合わないし」
「確かにお前が大きな得物を構えている姿はあまり想像出来ないしな」
玲次の場合片手で持てる武器とか好みそうだ。
一夏は地面に落ちていた雪片弐型を拾い上げてからこびり付いた土を手で払う。
ふと、観客席に誰かが座って見ているのが見えた。ハイパーセンサーを動かしてそれが誰かを確かめる。――箒だ。
「――回避の時は後方20度に反転ですわ……って聞いています?」
「あ、あぁ。悪い、もう一度説明してくれ」
「仕方ありませんわね……良いですか? そもそも接近時のマニューバは……」
注意が箒の方に行っていて散漫になっていたため、箒に意識を取られていた内に始まったセシリアの指摘が耳に入っていなかった。……とは言ってもちゃんと聞いていても理解できるかと言われたら微妙だったりする。右方45度にターンだの9時の方向だの、先ほどの後方20度だの細かい数字が出まくるし、時々
セシリアの指摘を耳に入れながら、もう一度観客席の方を一瞥してみたが箒の姿は既になかった。
◆◆◆
「残り何日だ?」
「2週間ちょい」
「そうか」
ISの搭乗訓練を終えて更衣室の椅子に座り、一息吐いてから玲次にクラスリーグマッチまでの日数を問うてから一夏は大きく伸びをした。2週間でどこまで行けるのか。それは分からない。だからと言って何もしない言い訳には決してならない。経験や才能関係なくあの吸血鬼女や自律兵器群から人を
「まぁ取り敢えず総合として取り敢えず予備動作がちょっとデカい。それとちと迂闊。一発で仕留める気迫は認めるけれど無駄な予備動作は余計に体力喰うし見切られやすいし良い事無い」
「予備動作かぁ……予備動作なぁ」
玲次の分析も割と役には立つのだが、セシリアに比べると漠然としている部分は多い。単純に知識不足なのも大きいが。けれども有り難い事には変わりはない。
「攻撃時の隙ら辺は箒に教わんな。剣術に関しては右に出るやつ居ないだろうし」
「そうさせて貰う」
箒から得られるものは沢山ある。箒と剣道の試合をして彼女の有無も言わせぬ隙の無さは学ぶべき点も多い。一夏は一夏なりに脳内でこれからの課題を組み立てていく。
「一夏!」
そんな中、自動ドアが特有の駆動音を立てて開いた。誰がやって来たか姿を見ず声だけでも分かる。
鈴音だ。手にはスポーツドリンクとタオルがあり、一夏のもとに一直線に駆けより、それらを差し出す。
なお、それを見ていた玲次は「おれのは無いのね……」と人知れずガックリと項垂れていたのは余談である。
「おつかれ、はいタオル。飲み物はスポーツドリンクでいいよね?」
「サンキュー」
受け取った一夏はふと、玲次の方に視線を移すが玲次は事前に持ってきたらしい麦茶を呷っていた。
それを見て安心し、有り難く鈴音から貰ったタオルを首に掛けて、スポーツドリンクを呷った。
「あー生き返る……」
「変わってないね、一夏。若いくせに体のことばっか気にしてるとこ」
「あのなあ、若いうちから不摂生してるとクセになるぞ。塵も積もれば山となる。不摂生という借金は後で山となって返って来る。泣くのは自分と自分の周囲だぜ?」
「うわー、ジジくさっ」
「っせぇ、悪いかよ」
こういう軽口なやり取りは久々に感じた。
隣に座った鈴音のいたずらっぽい笑顔に一瞬ドキリとした。
――あれっ、こいつこんなに可愛かったっけ?
記憶には男勝りで千冬とか言う別格以外には恐れ知らずで女尊男卑などと言う風潮も意に介さない。そして女尊男卑を鼻に掛けるタイプとはすこぶる相性の悪いタイプでそいつらには蛇蝎の如く嫌われていたし、鈴音自身もそれらに対して敵意を隠していなかった。そんな下手な男より男前な性格をしている。それが一夏の認識だった。
脳裏に一瞬湧いてきた妙な思考を振り切るように話題を変える。
「そう言えば、親父さんは元気にしてるか?」
「っ……元気――だと思う」
妙に歯切れの悪い返答だった。何か変だ。何かあったんじゃないかと思い立った所で鈴音が「それはそうと」とまた無理矢理話題を変えた。
「ところでさっ……一夏、あの時の約束、覚えてる?」
「……?」
急な切り出しに一夏は混乱した。
気付けば玲次の姿は無かった。荷物も無い。何時の間にか更衣室から姿を消していた。
――約束? なんの事だ?
必死に記憶の糸を手繰って行く。キーワードは『鈴音』『約束』だ。妙に鈴音の態度がよそよそしいのが気になりつつも、10秒ぐらいの時間を要して思い出した。
それは2年前の放課後の中学の教室の事だ――
「それにしても鈴のとこは助かるぜ。安くて美味いから毎日通えるもんな」
当時、鈴音の家族は中国に帰る2年前までは中華料理屋を営んでいた。当時の一夏としては千冬に苦労かけさせまいと食費を節約していたので鈴音の家の中華料理屋は有り難い存在だった。それに一夏自身、そこの店の味が好物で、特に酢豚は格別だった。
彼女は2年前に急に転校する事になった訳だが転校する事を知る少し前にこのような会話をしていたのだ。
「そんなにうちの料理が好きならさ……わざわざお客さんとして来なくっても……良いんだから。酢豚で良かったら毎日作ってあげるわよ。料理が巧くなったら」
「マジか。そいつは助かる」
その時に約束したのだ。そう――
一夏の意識が
「鈴の料理の腕が上がったら毎日酢豚を――」
「そうそう!」
鈴音が何かを期待しているかのように食い付く。心なしか耳も赤く染まっていた。
「――奢ってくれるって奴か?」
刹那、ぶーっ! と、どこぞの私立探偵よろしく飲み物を噴き出す音と「げほっげほっ」と実に苦しそうな咳が閉じた更衣室の出入口のドアの向こうから聞こえて来た。
「はい?」
鈴音の顔が何かを疑うような表情へと一変した。
無論、先ほどのドアの向こうから聞こえて来た雑音の事では無い。一夏の発言の事だ。
「いや、だから鈴が料理出来るようになったら俺に酢豚を奢ってくれるって――」
「この……馬鹿ぁ!」
罵声と共に鈴音の平手打ちが一夏の顔面に
どうして殴られたのか、一夏には分からなかったが、その平手打ちはこれまで食らわされた拳より何故か痛かった。
「人の、それも大事な約束をマトモに覚えてないなんて……! 犬か狼に噛まれて死ね!」
「え、あ、おいっ!?」
鈴音は一夏の制止を振り切り、ありったけの罵倒を吐いてから更衣室へと駆け出て行く。彼女を追おうとしたものの殴られた時の動揺が強くて出遅れてしまい――
更衣室から出た時には既に鈴音の姿は見えなかった。
代わりに玲次が廊下の出入口付近に立っており、タオルで濡れた口元を粗方拭いてから口を開いた。
「いやぁ……ここまで来るとマジで才能だよ……うん」
「え?」
玲次も言いたい事だけ言ってから、何処かへと行ってしまった。取り残された一夏は一人更衣室の出入口前に立ち尽くしていた。
「一体何がどうしたんだ二人とも……」
記憶違い、では無いハズだ。何処かで自分の記憶に不備があったのか。一夏は暫く立ち止まって考えたものの結局答えが出ないままだった。
◆◆◆
数日後。
玲次は一夏にセシリアから言伝を頼まれて箒と一夏が竹刀を打ち合っているであろう道場へと足を運んだ。今日は私用で操縦を教えられない、との事だ。
道場に入ろうと出入口のある通路に差し掛かったところで、小さな人影が見えた。一体誰だろうと思い、歩を進めると鈴音だと分かった。
「……何よ?」
険のある彼女の反応に玲次は何とも言えない気持ちになった。
「入らないの?」
「偵察よ偵察。自分から見つかりに行く馬鹿な真似なんてする訳が無いでしょ」
鈴音の素直じゃない反応に玲次は苦笑いしそうになる。が、ここはこらえた。
「……一つ訊きたい事があるんだけど」
パシン、パシンと竹刀と竹刀がぶつかり合う音を聴きながら、鈴音の質問に耳を傾けた。
「アンタの姉って一夏とはどういう関係なの?」
一番知りたいのはそれか。
確かにあんな返答されれば、一夏の周囲を取り巻く女子たちが気になりもするだろう。
「幼馴染。小4辺りの頃に引っ越して久々に……ってとこ」
「そうじゃないわよ……あたしが知りたいのは――」
「幼馴染であってそれ以上でもそれ以下でも無いよ。現状は」
「嘘は言ってないわね?」
そんな馬鹿な、と言わんばかりに鈴音は疑うように玲次を睨む。敵視されているのは恋敵の弟だからか。
恐らく彼女の見立てからして既に箒が一夏に好意を持っている事を一夏自身に吹聴してしまっているのだと、そう思っているのだろう。
一夏は知らないが既に女子同士の噂で箒と一夏の間について色々と、あること無い事が広まってしまっている背景もあったりする。
「嘘じゃない。アイツは……一夏は現状、箒の事ただの幼馴染の一人としか多分見てないよ」
「なんで教えなかったのよ。幾らでも教えてあげる機会も時間もあるでしょうに。ほら、引越の別れ際、とか」
少し驚いた表情で玲次に問い掛けた。
確かに鈴音の言う通り機会はあった。
「小4の頃これっきりだと思ってたから、こうして再会する事はイレギュラーな事態だった。それにその頃のおれは恋愛沙汰云々とかそこら辺考えても無かった。小学生の野郎の思考回路なんて大体そんなもんよ。精々記憶が正しければスマブラとかゲームの対戦相手が、遊び相手居なくなった事を残念に思う程度だよ。色々理解したのはちょっと後。それと――アイツが気付かなきゃ、意味が無いって思う。アイツ自身が気付いて、考えて、どうするか答えを出さなきゃ。家族とは言ってもそこら辺のお節介は出来ないさね。それに迂闊に第三者が恋のキューピット
「……応援の一つもしてないの?」
「応援はしてるつもり。なんやかんやで家族の事だしさ。そりゃ多少の補正が入ってしまうのは許して」
昔、善意でやっていたのに自身の関係を壊してしまったお節介な友人を玲次は知っている。
恋のキューピット擬きをやって、結果、決裂させてしまった馬鹿な友人を。
友人は善意でやっていた。友人がくっつけようとした二人とは幼馴染で。長年見かねた友人が二人の幼馴染をくっつけようと仕向けた。けれどその結果を――玲次は知っている。
壊れてしまった。10年以上続いた友情が呆気なく一瞬で。
3人が仲直りしたかどうかについては玲次は知る由も無い。何故ならば連絡も取る事も政府に禁じられているのだ。
これが第三者から見ても見るに堪えない惨状だったのは玲次の脳裏に焼き付いている。自分もお節介な性分なのは自覚している。だからその友人と同じ愚を犯す事だって充分に有り得る事だった。
トラウマと性分がぶつかり合っているのが今の玲次だ。
「犯罪とか、例えば飲み物に睡眠薬ぶちこんで眠らせてあれこれやらかしたり……とかみたいな余程碌でも無い事をやらかさない限りはおれは止めないよ。――それと、あのニブチンでもさ……」
「――悪気は無い。それくらい知ってるわよ。悪人だったらとっくの昔に友達付き合い辞めてるわよ」
「そっか」
鈴音は道場に入る事無く踵を返し、この道場から去ろうとした矢先、思い出したかのように足を止め、軽く振り向いてから口を開いた。
「あたしがここに来た事は――」
「言わずもがな黙っときます」
「ん、ありがとね」
漸く気を許したのか、への口だった口元が少し緩んで礼を言って鈴音は道場から去って行った。
鈴音の後ろ姿を見て玲次は大きく溜息を吐いて――
「まったくあのラブルジョワめ……モテやがりますねぇ……ほんと」
誰かに、それもあそこまで可愛らしい異性にそこまで好かれてる事実にちょっと茶化すように呟いてから、出入口の戸に手を掛けた。
◆◆◆
「手がかりはナシ……か」
数週間前にて、白式輸送中に立ち会った織斑一夏を襲撃した所属不明機の件の報告書を捲りながら千冬は大きく溜息を吐いた。
陽はもう数時間前に沈んでしまっており、この職員用のラウンジには千冬以外誰も居ない。そんなラウンジの片隅の席に彼女はぽつんと座っていた。
既に時計は0時を回っている。恐らくIS学園の生徒たちの半数は眠っている事だろう。
突然の所属不明のIS襲撃に対し各施設及び各国の返答は『覚えが無い』との事だった。
自分から国際的に禁じられている自律兵器の使用及びテロ行為という犯行を名乗り出る間抜けなんている筈が無いので案の定、と言うべきか。
一部では日本のマッチポンプではないのかという声すらもある。だが、あの事件中日本国内のISコアにはアリバイがあったので事実無根だ。
今の日本を仮想敵としている国はISの登場により、白騎士事件が発生した10年前より格段に増えた。
とは言えど、大国同士や核及びIS保有同士の戦争行為が発生しないのは、当然振りかかるであろう報復行為もあって割に合わないのだ。それに不完全かついい加減ではあるが国家間のコミュニティの存在もある。
日本の場合IS学園の存在もあって日本の立ち位置も特異なものとなっている。良くも悪くも。
ISを持つ国は限られている。
漠然とながらだが。有力候補なら千冬の頭の中に浮かんでいた。
「……
それは何処の国にあるのかすらも分からない。まさに亡霊のような秘密結社。それでも
千冬はそれを知っている。第二次世界大戦中に生まれ、裏で様々な紛争及び戦乱に一枚噛んでいる。兵士及び兵器の提供、民族間及び宗教間の対立煽りを行っている。
陰謀論者ならきっと泣いて喜ぶような組織だ。
だが、あの事件に彼らが動いているという証拠も無いので所詮は憶測に過ぎない。
もし、次に現れた時はとっ捕まえて、何としても知らなければならない。一夏を襲った所属不明機。日本政府が名付けたコードネームは『ヴァンパイア(吸血鬼)』。その正体を。
そろそろシャワーでも浴びて眠ろう。資料を片付けファイルにしまい込み、職員用のラウンジを後にした。
ラブルジョワ、って単語でピンと来た方は僕と握手(ぇ
おまけの年表。
1999年:白騎士事件。ISの存在が世に知れ渡り、コアの配布を開始。
2003年:重要人物保護プログラム発動により篠ノ之家離散。この頃からテロが活発化する。
2004年:一夏が鈴音と出遭う。
2005年:技術が急速に発達(現実以上のテクノロジーを獲得し始める)。
2006年:織斑千冬、引退により前線から身を引く。IS開発者篠ノ之束、消失
2007年:鈴が転校する
2009年:突如468機目のISの出現。世界初の男性IS操縦者2名出現。奇しくもISにゆかりのある人物の弟である共通点を持っている。更に所属不明機による織斑一夏襲撃事件発生