ガールズ&パンツァー ある家にお兄ちゃんが増えた 作:クレイジー松本キヨシ
「よく来たわねアルト!」
「いらっしゃいませ」
カチューシャが胸を張ってそう言い、隣にいるノンナは礼儀正しくお辞儀してアルトを迎えた。
「お邪魔するよ」
アルトは片手に持っていたアタッシュケースを机に置いた。
中にはミカ達がプラウダ高校から
ノンナがアタッシュケースを開き、その金額分が入っているかを確認する。
「……確認しました」
「それにしてもよくこんなにお金を持ってるわね?」
「FXとかしてるからね」
アルトは微笑みながら答えた。
よくやっているFXのおかげか、アルトの貯金額は一般のサラリーマンの年収よりも遥かに多い。
ちなみに、そこから出した少しのお金と家族へ宛てた手紙、ミカ達と写っている写真を実家に送っている。
本人曰く、捜索願を出されないようにする為だとか……。
「それよりも今日は何で勝負するんだ?」
アルトはカチューシャにそう訊く。
「今日はオセロよ!今度こそ私が勝って、アルトをプラウダ高校に転入させてやるんだから!」
カチューシャは自信ありげにそう言ってきた。
隣にいたノンナがいつの間にかオセロを机の中央に用意し、その上、紅茶まで出してくる。
「いつになったら俺に勝つんだ?」
「う、うるさいわね!」
アルトがそう言ったように、今までカチューシャと色々な勝負をして、カチューシャはアルトに一度も勝ったことがない。
チェス然り、将棋然り、人生ゲーム然り……。
「じゃあ俺が勝ったら……」
「何でもいいわよ!」
「今日1日お着替え人形で」
「えっ!?」
「かしこまりました」
「ノンナ!?」
味方を失ったカチューシャは素っ頓狂な声を出す。
「どうする?やめるか?」
ニヤニヤしながらアルトはカチューシャにそう問う。
「うぅ……。や、やってやるわ!私が勝てばいいんだから!」
「言質は取りました」
「ノンナァ!?」
○○○
「うぅ……。アルトには勝てなかったよぉ……」
そう言いながらゴスロリ風メイド服を着せられているカチューシャは言った。
あの後、アルトとカチューシャはオセロで勝負し、アルトが勝利した。それも完膚なきまでに。
そして今、ノンナの手によってカチューシャはお着替え人形となっている。
アルトはカメラマンである。
「カチューシャ様、可愛いですよ」
「あ、当たり前じゃない!」
アルトは無言でシャッターを押す。
後にアルトはこう語った。その時のノンナはまるで水を得た魚のように、表情が実に生き生きしていたと言う。
後に、この写真はとある留学生によって高額な値段で購入されるのだが、それはまた別のお話である。
アルト
天才的な頭脳でお金はウハウハ。
カチューシャが妹と同じくらいの身長のせいなのか、お兄ちゃん属性がたまに出る。
カチューシャの肩車の土台その2
カチューシャ
アルトが優秀な人材だとわかっている為、プラウダ高校への転入を賭けた勝負をするが、いつも負ける。
アルトとはとても仲の良い関係。
ノンナ
アルトとは同志のような関係。
アルトと共にカチューシャをいじる。
後にクラーラも加わる。
カチューシャの肩車の土台その1