ガールズ&パンツァー ある家にお兄ちゃんが増えた   作:クレイジー松本キヨシ

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曜ちゃん可愛い…可愛い…。

見切り発車。

頑張る。


お泊まり会 後編

結局、アルトは3人を追い出すこともできず、家の中へと招き入れた。

 

「うわぁ!アルトの家って綺麗だし広いね!」

 

アキが辺りを見渡し、アルトにそう言った。

 

「掃除してるし、物はあまり置かないから」

 

アルトは4人分のコップと紙パックのオレンジジュースを冷蔵庫から取り出すと、それをテーブルに置いた。

 

「よく言われてるけど、男子の部屋って汚いもんかと思ったな。まぁアルトの事だし綺麗にしてるんだろうなとは思ってたけど」

 

早速床に胡座をかいて座るミッコがアルトに言うと、「汚いの嫌いだから」とアルトはコップにオレンジジュースを注ぎながら答えた。

 

すると、アキがあることに気付いた。

 

「あれ、ミカは?」

 

そう、ミカがいないのだ。

アルトの家に入るまでは一緒にいた筈なのに。

 

「ん?あぁ。シャンプーと歯磨き粉と歯ブラシを代えるって言ってたな」

「へぇー。……ヴェ!?!??」

「!?!?」

 

何ともないようにアルトはそう言った。

しかし、それを聞いた2人は目を見開き、驚き、困惑する。

 

「な、な、な、何でミカがそんなことしてるの!?」

「お前ら同棲でもしてるのか!?」

 

アキとミッコは身を乗り出し、アルトにそう迫る。

 

「?……いや、してないけど?」

「なら何で!?」

「ミカがよく泊まりに来るんだよ」

 

アルトは至って冷静に、2人にジュースが入ったコップを差し出す。

 

そしてソファーに座り、2人に続けて言う。

 

「最初は抵抗あったけど、もう今となっては諦めがついた。何かもうミカは泊まるというより住んでるって感じだからミカがうちに泊まるのはもう慣れたよ」

 

アルトは苦笑しながらそう言った。

 

「ならもう一緒に住むかい?」

 

備品の交換が終わったのか、ミカがそう言いながらリビングに現れた。

 

「駄目に決まってるだろ。少なくとも高校卒業するまでは一人暮らししたいぞ、俺」

「その言い分だと1年後は別にいいんだね?」

「……考えとく」

 

今日は揚げ足を取られてばかりだなとアルトは思った。

 

ミカは自然に、当然かのようにアルトの隣に座る。

 

変な視線に気づいたアルトはその出所を見た。

 

アキが目を細めて2人を見ていた。

 

「何だよアキ」

「いやぁー?何でもないよー」

 

アキはそう言うが、よく見れば口元がニヤニヤとしている。

 

それがすこし癇に障ったアルトはアキに言った。

 

「お前ら夕飯無しな」

「ごめんなさい」

「よろしい」

 

アキはすぐに謝った。

 

それを見たミッコは笑うのを堪えていた。

 

○○○

 

その後、少し喋ったり遊んだりしてから夕飯を済ませ、今はもう就寝の準備をしているところである。

 

ちなみにだが、アキは無事に夕飯を食べることができた。

更にちなみにだが、夕飯は鍋であった。

 

閑話休題。

 

「んじゃおやすみ。しっかり寝ろよ」

 

リビングに3枚の布団を敷き、3人はそこで。

アルトは自室で寝ることになった。

 

アルトが自室に戻ったのを確認し、アキは2人に言った。

 

「恋バナしようよ!」

「恋バナに意味があるとは思えない」

「ミカの意見に賛成だな。そもそも好きな人なんていないし」

 

だがそれはミカとミッコにすぐに却下した。

 

「ぶぅー。ならアルトの話をしようよ」

「アルトの話……」

「アルトの話ってどんな?」

 

次に提案した話に2人がすぐに却下を下さなかった為、そのままアルトの話が始まった。

 

「例えば……、アルトって学校で人気だよね」

「確かに。女子は大体アルトのこと気にかけてるんじゃないか?」

「……」

「それと、アルトは他校の女子にも人気だな」

「それもそうかも。プラウダのカチューシャさんとは兄妹のように仲良いし、ノンナさんともよく分からないけど仲良いし」

「聖グロにはお茶会に誘われるしな」

「うんうん。詳しくは知らないけどアンツィオもそうだよね……って、ミカどうしたの?」

 

先程から何も発言しないミカに疑問を抱いたのか、アキはミカに問う。

 

「いや、何でもないよ。アルトは本当に人気者なんだね」

 

ミカはいつものように微笑み、そう言った。

 

「でもよく考えたら、アルトって浮ついた話は無いよな」

「えっ?だってそれは……」

 

ミッコの疑問に心当たりがあるのか、アキはミカを見た。

 

「……?なんだいアキ?」

 

しかし、当の本人に自覚がない無いようだった。

 

「何でもないよ。やっぱりもう寝ようか。眠くなってきちゃった」

「それもそうだな」

 

ミッコも眠くなってきたのか、欠伸をしつつ同意した。

 

「なら、電気は私が消すよ。おやすみ2人とも」

「うん、おやすみミカ、ミッコ」

「おう、おやすみ」

 

そう言って、ミカは電気を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もが寝静まった夜中。

 

ミカはこっそりとアルトの部屋へと来ていた。

アルトは背を向けて寝ていた。

 

ミカは布団に静かに潜り込み、アルトの背中に抱きついた。

 

「不安なんだ。君は放浪癖があるから、色々な所に行ってしまう。だから、いつか私の前からいなくなるんじゃないかと……」

 

そう言うと、抱き締める少し力が強くなる。

 

「私らしくなかったかな。おやすみ、アルト」

 

そのままミカは眠りについた。

 

「……」

 

起きていたアルトは静かに、ミカの言葉に耳を傾けていたのであった。




キャラ崩壊タグを付けた方がいいのだろうか
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