ガールズ&パンツァー ある家にお兄ちゃんが増えた 作:クレイジー松本キヨシ
戦車の戦闘描写は大幅にカットします。
戦車はにわかすぎて…泣
※7/28訂正
最後のところを修正しました。
※8/22訂正
西住家との関係を変更した為、内容を修正しました。
2回戦当日。
ミカ率いる継続高校は、最後のミーティングを行っていた。
「えーと、黒森峰女学園は全体的にレベルの高い選手が多いです。特に隊長の西住さんと、副隊長のエ……逸見さんの2人が搭乗している戦車、VI号戦車ティーガーIとVI号戦車ティーガーIIには気をつけてください。それと毎度のことながら、ウチの戦車は打たれ弱いので注意。じゃあ、俺は観客席で見てるから、頑張れよ〜」
アルトが自身のiPadを片手に選手達に作戦内容などを伝え、ブリーディング室という名のテントから出る。
外ではミカが自身が乗るBT-42に座っていた。
「作戦は大丈夫なのか?」
「大丈夫さ。いつも通りにやれば勝てる。それに、アルトの作戦もある」
「あんまり期待しないでくれよ?」
頬を人差し指で軽く掻きながらアルトは言った。
「余程な事がない限りは、ね?」
ミカは静かにウィンクしてそう言った。
○○○
「……予想外だよ」
ミカはそう悪態を吐きながも、口元はニヤリと笑っている。
試合が始まって戦況も終盤に向かっていた。
最初は継続高校が優勢であったが、徐々に黒森峰女学園が押し返してきた。
エリカ率いる戦車部隊が独自の連携を駆使し、臨機応変に対応。
継続高校はそれに対応できず、次々と撃破されていく。
ミカ達が搭乗するBT-42は生き残るものの、他は皆、撃破された。
しかし何とか上手く立ち回り、エリカが搭乗する戦車を逃すものの、エリカ率いる戦車部隊を撃破。
残りはみほが搭乗する戦車とエリカが搭乗する戦車のみである。
「うん、アルトの教えが役に立ったね」
「うーん。でももうちょっと練習しておいた方が良かったね。他の皆んなは付いてこれなかったし」
アルトから教えられた技術、戦術を駆使してここまできた。
ここに居ないアルトにミカは感謝し、アキは今までの練習内容を悔いる。
「でも、今思ったら相手の副隊長の部隊の動き方。アルトの教えそっくりだったぞ?」
ミッコが戦車を運転しながら、そう呟いた。
確かに、アルトが教えたものの理想のような動きをエリカはしていた。
「確かにそうだね……。でも、今はそんなことよりも目の前の敵に集中だよ。ほら、敵のお出ましだ」
ミカははミッコの呟きにそう返し、前を見る。
前にはVI号ティーガーIとVI号ティーガーIIが砲台を向けて迫ってきていた。
○○○
観客席で試合を観戦しているアルトは今、後悔の念に襲われていた。
何故なら……。
「エリカが俺の弟子だってこと忘れてたー!?」
アルトは頭を抱えた。
エリカが戦車部隊を率いて独自の連携――バミューダアタックを使っているのを見て思い出したのだ。
「昨日話したばかりじゃんかー!」
アルトは頭を抱えたまま、大きな声でそう呟いた。
できるのであれば穴に入りたい。
エリカのバミューダアタックにより、アルトが今回用意した作戦は水の泡と化した。
「そこの貴方」
すると、アルトに声を掛ける人物が1人。
アルトはそちらに顔を向ける。
「貴方、もしかしてアルト君かしら?」
そこには西住流師範、西住しほがいた。
「……何か俺に用ですか?」
若干不機嫌を装いそう訊いた。
とある出来事から、アルトはしほを苦手としている。
「まほのいる学校の副隊長の戦術……。それは貴方が教えたの?」
「えぇ、そうですがそれが?」
「そう……。他にも色々と訊きたい事があるけど、1つだけ言っておくわ。貴方の母親が心配していたわよ」
「心配してる、ねぇ……」
「……試合も終わったことだし、私は失礼するわ」
そう言ってしほはその場を後にした。
モニターに視線を移すと、そこにはエリカが搭乗するティーガーIIに撃破されたBT-42の姿があった。
エリカつおい……。