ガールズ&パンツァー ある家にお兄ちゃんが増えた   作:クレイジー松本キヨシ

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次はFateの方を投稿すると思います〜。


プラウダ高校学園艦にて

「準決勝は残念でしたね」

 

そう言いながら、ノンナは紅茶をテーブルに置く。

 

「去年、カチューシャ達が勝ったところに負けるなんて」

 

カチューシャが目の前にいる人物に、煽るようにそう言った。

 

「勝負は時の運でしょ?」

 

その人物――ダージリンがそう言い返した。

 

「どうぞ」と言って、ノンナはダージリンの前にも紅茶を出す。

「ありがとう」と言って、ダージリンは受け取る。

 

そして、ノンナはもう1人の人物の隣まで近づき、紅茶を置いた。

 

その人物は小さく手を挙げる。

 

「どうなされました?」

 

ちょうど隣にいたノンナがその人物にそう訊く。

 

「何で俺呼ばれたのかなーって……」

 

その人物であるアルトは、困った顔のまま愛想笑いを浮かべる。

 

「言ったじゃない。他校とのお茶会の時にはアルトも呼ぶって」

 

少し睨むようにアルトを見ながら、カチューシャはその質問に答えた。

 

「いや、何でだよ」

「ふん、アルトはカチューシャの部下になるんだから、その為の顔合わせよ!」

「いやいや、ならないからね?」

 

勝ち誇ったように笑うカチューシャに、アルトは的確なツッコミを入れた。

 

「話は聴いていましたが、本当に兄妹のように仲が良いのですね」

 

端から見ていたダージリンが、紅茶を手に持ちながらそう言った。

 

「その言い方、まるで俺がカチューシャの兄みたいじゃないか」

「何言ってんのよ!カチューシャが姉に決まってるでしょ!?」

 

そう言ったカチューシャを、アルトは脚の爪先から頭の天辺まで何も言わずに見る。

 

そして……

 

「ふっ」

 

鼻で笑った。

 

「今、鼻で笑ったわね!?許さないんだから……!」

「許さないんだったらどうするんだ?」

「勝負よ!今日こそ勝つんだから!」

 

椅子の上に立ち、カチューシャはアルトに指を指しながらそう宣言した。

 

「いいぜ、今日は何で勝負するんだ?」

「そうね……。今日はちょうど4人いるし、ババ抜きで勝負よ!」

「私もですか……」

 

ダージリンが少し驚いたように反応する。

そして、近くに控えていたノンナに訊いた。

 

「練習しなくて良いんですの?」

「アルトが来るのが分かっていたので、元々その気は無いでしょう」

 

ノンナは肩を竦めながらそう答えた。

 

 

 

「一抜けした人の言う事を聴けばいいのか?」

「そうよ。当然、一抜けはこのカチューシャ様なんだから!勿論、私が一抜けしたらアルトがうちの高校に転入よ!」

「ハイハイ。俺は……とりあえず良いとして、ダージリンさんは何かあります?」

「私ですか?……なら、次は私達聖グロリアーナ女学院でのお茶会にアルトさんが参加するということで」

「そんなことなら何時でも良いですよ」

「まぁ。ありがとうございます」

 

アルトとダージリンは笑顔でそう話す。

 

次にアルトはノンナに訊く。

 

「ノンナはどうするんだ?」

「私は……」

 

カチューシャは何か期待しているかのような視線をノンナに送る。

 

大方、カチューシャと同じ願い事にしてほしいのだろう。

 

だが、ノンナは違う事を言った。

 

「なら――」

 

ノンナの言葉に、アルトは少し驚き、目を見開いた。

 

その後、ババ抜きは行われた。

 

1位はノンナ、2位はアルト、3位はダージリン。

そして最下位はいつも通りのカチューシャであった。

 

 

 

 




ノンナの願い事は次回に引っ張ります。
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