絵本の世界に迷い込んだ御坂美琴。そこに現れた王子様は……?上条と美琴のカップリング要素があります。
この作品はピクシブにも投稿予定です。

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御坂美琴と7人の小さなミサカ達

 昔々、ある所に御坂美琴(みさかみこと)お姉様というそれはそれは美しい姫君がおりましたの。

 お姉様の美しさはトキワダイの憧れであり、その強さは学園都市内でも五本の指に入るほど……。

 亜麻色の髪に白い肌、そして身体中に電気を纏わせる彼女を人々は『レールガン』と呼ぶようになりました。

 

 私がいつもの様にお姉様の美しさを魔法の鏡に尋ねていると、不穏な影がお姉様を襲うのでした。

 

「鏡よ鏡……世界で1番美しいお姉様はだれですの?」

「それは、御坂美琴お姉様ですわ!」

「まあ! やはりそうですのねー」

 

 ツインテールの美少女超能力白井黒子が、今日も学生寮自室の鏡に向かって、白雪姫の絵本片手にミサカお姉様について1人二役で魔法の鏡ごっこをしていると、御坂美琴お姉様のご活躍を快く思っていない下賤な超能力者の派閥が、ミサカお姉様を異世界に飛ばしてしまいました。

 

 何でも下賤な超能力者達は、いつもお姉様にフルボッコにされていることを根に持っていたということです。

 

 学園都市内の平和を守る風紀委員(ジャッジメント)がお姉様の消息を追うものの、捜索は難航しておりました。

 

 私達は気づいていなかったのです。お姉様が飛ばされた異世界は、絵本の中だということに……。

 

 

 

 深い深い森の中を彷徨うこと、数時間……。絵本の世界に飛ばされたミサカお姉様は、ついに力尽きて倒れてしまいました。

 

 そして、倒れているミサカお姉様を小さな7人のミサカが発見したのです……。

 

「ねえ、人が倒れているよ! これって行倒れだよね! と、ミサカはミサカは状況説明してみる」

 

「……察するに行倒れだと思われる……と、ミサカはミサカは察してみる」

 

「どうする? 私達のお家まで連れて行く? と、ミサカはミサカは提案してみたり」

 

 そんなこんなで、7人の小さなミサカに救助された行倒れのお姉様は、しばらくの間森の中の小屋で平和な時を過ごしました。

 

 ある日のこと、森の中で行商人から買い付けたリンゴを食べたお姉様はバッタリと倒れてしまいます。

 

「……どうしよう……ミサカはミサカはどうしていいのか……」

 

 ミサカお姉様が目を覚まさないので、7人の小さなミサカ達は悲しみに暮れてシクシク泣いておりました。

 仕方ないので7人の小さなミサカ達はミサカお姉様を花が飾られた台に寝かせ、目覚めるのを待ちます。

 意識を失ったミサカお姉様は、まるで本当の白雪姫のよう……。

 

 そこに王子様の格好をした幻想殺し(イマジンブレイカー)の異名を持つ若者、上条当麻が通りかかります。

 

「どうしたんだ? 何かあったのか?」

 

 イマジンブレイカーこと上条当麻は小さなミサカ達から事情を聴き、ミサカお姉様に人口呼吸を試みます。

 

(え? 嘘でしょ? どうしよう⁈)

 

 ついさっきまで気絶していたミサカお姉様ですが、すぐ側から聞こえるイマジンブレイカー上条当麻の声に思わず意識を取り戻していたのです。

 実は密かに上条当麻に想いを寄せているミサカお姉様は、絵本の世界とはいえ、突然のフラグに顔を真っ赤にしていわゆるキス待ちの状態で人口呼吸を待つのでした。

 

「ヤバイよ……顔真っ赤じゃねーか……早く助けないと……その幻想をぶち壊す!」

 

 上条当麻の顔が、次第にミサカお姉様に近づき2人の唇は……。

 

 と、寸前のところでミサカお姉様は目を覚まし、気がつくと学生寮のベットの上にいました。

 

「大丈夫だったか? ビリビリ」

 

 ふと見ると、自分の寝ているすぐ隣にはイマジンブレイカーこと上条当麻の姿がありました。

 同室の白井黒子の姿もあります。

 

「良かったですわお姉様、絵本の中に閉じ込められるなんて……」

 

 何でも絵本の中に閉じ込められている事に気付いた風紀委員(ジャッジメント)が、上条当麻のイマジンブレイカーで絵本の能力を無効化したのだとか。

 

「それにしても驚きましたわ。上条さんまで絵本の中に入ってしまわれて……いったいどうやって抜け出したんですの?」

 

「いやあそれはその……」

 と、しどろもどろな上条。

 

 あの絵本の中の王子様が上条本人だという事に気付いたミサカお姉様は、絵本の中で自分たちがキスしたのかしていないのか分からず、思わずビリビリと電撃を放ってしまい、お約束の停電を引き起こし真相は闇の中へと消えたのでございます。

 


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