ヨハンだがこんな状況を覆す   作:刀の道

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人間だけが持つ可能性の獣

 

 

 待ち合わせに指定した場所。

そこには既にセルゲイ・スミルノフとソーマ・ピーリスがいた。

勿論、今回の接触は木々が犇めく様な場が近い所だ。

 

 「お待たせしましたか?」

 

 「いや、我々もそこまで待ってはいない」

 

軽く話を振った。

 

 「貴様、大佐の奥方の件だが…」

 

ソーマ・ピーリスの言葉を手で制して、ホリーさんにフードとサングラスを取ってもらった。

 

 「久しぶりね、貴方」

 

 「ホリー…生きていたのか」

 

二人とも言葉少なくとも互いを認識し、抱きしめ合っていた。

 

 「大佐……」

 

 ソーマ・ピーリスも嬉しそうな上司を見て、喜んでいるようだった。

そんな目の前の二人には話さず俺に質問をしてきた。

 

 まず何故奥方を保護できたのか。

 一体何をしていたのか。貴様は誰だ。などなど

それらの事柄について丁寧に教えた。

 

 まず実は自身は生み出された存在である事。

そして、そこから脱走し活動をしていたが人員を求めていた所

紛争に混ざって密かに保護したこと。そして自分の名がヨハン・ゾルダークである事。

又、生み出した存在の黒幕が軍の背後にいる事もあり、隠れて活動している等も伝えた。

 

 勿論、話の途中にホリーさん共々話を脱線させながらも、公開可能な情報を伝えたが

まさか、自分たちが参加していたCBとの戦い。

その時提供された物が実はそのような代物で、自分たちも疑念を抱くようなアロウズの背後に居る等とは思っていなかったのだろう。

セルゲイ等、物凄い嫌悪感満載な顔をしていた。

 

 「まさか、軍の背後にそのような物がいるとは…」

 

その軍にあなたの息子いますとは、まだ言えなかった。

 

 「兎に角、ヨハンと言ったか感謝する。お前のお陰で大佐の奥方は救われたのだからな」

 

 「いえいえ、こっちも色々大変だったのでね」

あぁ…あの頃とはもう全く違うな~と、なんか感慨深くなってしまった。

 

 「これからは私はピーリスと呼んでいい。それと聞きたいのだが」

 

 「わかった。ピーリスそれで何だ?」

 

 「私が今感じているこの感覚は一体。ヨハンの能力か?」

 

恐らく彼女が感じているのはスパロボでは念動力と一括りにされているものだろう。

 自分とビアンが出した結論としては、五感の拡張と超感覚的知覚を自力で開き、更に肉体が強化されている事。

GN粒子で開かれていった訳ではないことから見るに、サイコドライバーではないか?という事だ。

 

 「恐らくは、感覚の接触かな。詳しくはまだ話せないがな」

 

 本来ならば彼女に諸々教えたいが俺の役目ではない。

しかしきっかけは作った。彼女に今回の感覚を教えた事だ。

 

 「成程、了解した」

 

 「それで、ヨハン君に聞きたいのだが。ホリーがそちらに居るのなら行きたいのだが…」

 

 「セルゲイさんには『正常な軍人』の見極めを頼みます。恐らく後数年で大きく動くでしょう」

俺の言葉にセルゲイさんは目が鋭くなった。

恐らく、俺の言葉で戦争が始まると示唆している事に気が付いたのだろう。

 

 「君たちも動くのかね?」

 

セルゲイの言葉にピーリスも軍人の顔になる。

 

 「えぇ、時期はこちらで見ます。では戦場で会わない事を祈ります」

 

俺はそう告げてホリーさんと共に去る。

ホリーさんのためにも死んでもらっては困る。それに、今後を考えると彼の指導能力は必要だ

 

 

 時期は冬。CBの介入開始まであと2年に迫っていた。

 

 

 「ヨハン君…」

 

 「この世を作るのは今の人間たち、世が狂っているならばそれを生み出したのも人間。

 それに俺自身の心を偽りたくはない」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 (ヨハン、どうやら私の知っている元素変換機が完成した様だ。余程特殊なものでなければ生成可能らしい)

 

 今は使えないがEカーボンから取り換えを順次行おう。

それでグラハムの試作機について感想は来てるかビアン。

 

 (あぁ、急発進による宇宙空間でのジャンプ。そしてチャフからフレアへの変更…どうやら我々にかなり期待しているようだな)

 

嬉しいもんじゃないか。機体操縦はどうだった。

 

 (驚くべき事に直ぐに感覚を掴んだ様だな。今は徐々にセーフティを外している)

 

わかった。グラハムの操縦データは可変機にとても有効に使えるからね。

 

 

 「リーサ、そろそろCBに接触をしようと思うんだが」

 

 「……ヨハン、一応聞くわね。目的は?」

 

 「直接会って話す事が必要だと思ってな、それに技術を少し支援をしようと思っている」

 

 「…はぁ、わかったわ秘匿通信とイオリアさんに手伝ってもらうわ」

 

 「任せた。俺は宇宙に上がる為に準備をしてくるメンバーにも教えなきゃだしな」

 

 

 

 

 「アーガマはこれより宙に上がる。だがバレ無い様にする必要がある」

 

 「(光学迷彩を使う。GNドライブは止めておくぞ、炉に火を入れろ!テスラ・ドライブ起動!)」

 

 「アーガマ発進!」

 

リーサとビアンの指揮により母艦はゆるやかに海中から浮上し始める。

勿論全員で行くわけではなく、CBに縁があるものだけだ。

 

 「GNリアクター、ゲンテイキドウ!」 「テスラ・ドライブ、キドウカクニン!」

 

 「テキエイナシ!ハッシンシマス!」 「イクゾー!」 「「「オオー!!」」」

 

 ハロ達の声が各ポイントで上がりアーガマは静かに宙に上がった。

 

 

 

 

 「FFの奴らが来るらしいぞ」

 

 「何?!ロックオンも来るということか」

 

 「取りあえずティエリアにも色々頼むことになるだろう。頼んだぞ」

 

 「了解」 (ロックオンは目を負傷したらしいが…)

 

今、再びの邂逅。

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