今年はこれで終わりかもしれないです。
失速が激しい!!
SEED世界の人間である、ハルバートン達はヨハンが実は別世界では超有名な事を知る。
地方の大統領や、連邦大統領の名前がわからなくとも、ヨハン・ゾルダークの名は知られているのだ。
CE世界では、普通の人間にとってはMSはコーディネーター等しか動かせない。
だが、00世界ではごく普通に乗り回されている。
そして練度も高いのだ。
VRシミュレーターを試しにキラがやってみたが、あの意外に腕がたつコーラサワーに勝てなかった。
これにはアークエンジェルクルーもビックリである。
情報で知ってはいても、目の前で見せられてはどうしようもない。
ちなみに、調子に乗っていた炭酸はネーナに絞められた。
「いや~参ったね。残念だけど練度が違いすぎるぜこりゃ」
「フラガ少佐……」
「ラミアス艦長も感じただろ? ヨハン達のMSがどんなものか。バッテリー一つ取っても差がありすぎだ」
「あ~。俺にとっちゃ。あの不思議な機械が整備を手伝ってくれるってのが、整備員としては興味がありますな」
皆、思い思いの感想を述べる。
彼らにとっても未知というのは、胸を躍らせるらしい。
「よし。なら他のメンバーを尋ねたらいかがかな?」
【我々の拠点たる。この場所には貴重な生物等も生息している】
その言葉に最も食いついたのは、若い学生たち。
「まじか! どんな動物かな?!」
「可愛い動物いるかしら? 」
この時彼らはまだ知らなかった。
可愛いを遠いすぎている事に。
絶滅してしまった、種がいまだ残っており。
サーベルタイガーを筆頭にニホンオオカミ・イッカク等。
明らかにデカイサイズで生息しているのだ。
それを放し飼い状態になっているのを、見た時の彼らは……
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グラハムの部屋で刃の潰されていない、刀コレクションや掛け軸。
荒熊夫妻と子熊のアットホームな家。
放し飼いの動物たちを見て回った、彼らは再度集合していた。
「さて。我々FFの母艦はご覧の通り、巨大であまりにも目立つ。
なのでまず、アークエンジェルで降下してから。行動を開始する。
それと恐らく、ザフトとの戦闘になるだろう。
ハルバートン提督には、後ほどある物を渡す以上だ」
「あの……ヨハンさんの本当の専用機って? 」
「ふふふ……見てからのお楽しみだ」
怪光線を出すヨハンに何も言えなくなる面々。
00世界の者は、全員知っているので心の中で対面する敵が哀れだと思っているだけだ。
「では元の場所に戻るぞ」
再び不可思議な感覚と共に、次は元の場所に戻っていた。
「ハルバートン提督。我々は? 」
「ラミアス君。君たちには予定通り降下してもらう」
「時間はそれ程たってはいないが、猶予は余りないぞ」
「わかっているとも。では諸君しばしの別れだ! 」
ハルバートン提督は、自らの旗艦に戻っていった。
アークエンジェルの面々も、MSの整備。弾薬燃料の補給を急ぐ。
既にザフトはすぐ近くに来ている。
最初でしくじる訳にはいかない。
地球降下作戦がいよいよ、始まろうとしていた。
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クルーゼ隊は一つ所に集まり、作戦会議をしていた。
「ラクス嬢の手前。明言はしなかったが、足つきは今だ月軌道付近にいる」
「それを叩くのは解りますが。隊長? 例のMSについては……」
クルーゼ隊のアスランを除く、ニコル・イザーク・ディアッカが思案顔で尋ねる。
あの脅威の動きを見た後では、無策で突っ込む事は下策といえるだろう。
「ふ、案ずるな。他の部隊には月軌道艦隊と足つきを妨害してもらう」
「我々の狙いは……」
クルーゼはデスクに浮かぶ、MS画像を指し告げる。
「厄介なこのMSだ」
アスカローネの戦闘映像が映されていた。
この時、アスランはラクスと再会した時の会話を思い出していた。
「―――アスラン。あの方は他者とは一線を画すお方の様です」
「さっき会ったヨハンという人の事ですか? 」
「えぇ。図らずも私の浅慮な行為と、短慮な振舞いを指摘して頂きましたの。
アスランも何か言われたのでしょう? 」
そう、ラクスも言っていた様にキラに合わせてくれた。
そしてキラに誰かに言われたからではなく、自分で考え答を出すべきとも……
キラに影響を与え、更には凄腕のパイロット。
明らかに何か裏がある。
そして―――。
自分たち4人で、あの人に勝てない予感。
理屈ではなく、まだ上がある気がするのだ。
図らずも、それが正しい事は地球にてわかる事となる。
そして。それが分かった時とは、世界が大きく動くその瞬間であった。