魔法学園の最強魔法使い   作:秋ピザ

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どうでも良いがこの章における主人公の出番があの二人を影ながらサポートするだけと言うのは地味すぎやしない?ってことでこんな話が出来上がった。という前置き。


その1

「これは……」

 

「ニ゙ャッ!」

 

強烈なねこぱんちが決まった。

コイツ、帰り道に何してんだか……

あ、おいっす俺俺。最強な俺だよー。

今はちょっとした使い魔を創るアーティファク……魔道具で作った迷彩使い魔と視界を半分リンクして二人の観察をしているんだ。

それにしても、ホムンクロイドって面白いわー。どうやら動物に嫌われるクセに動物大好きってのが全体的な傾向みたいだ。

依頼主にこまめにレポート出せと言われたから三十秒刻みで出してたら一時間おきで良いと返信されたついでに豆知識を教えてくれた。

ちなみに依頼主によればネコミミ付きの個体もなんとなく数体作ったんだとか。

まぁ今時リアルネコミミも手が届かなくは無い時代だからねー。やたら対価が高く付くけど。

依頼主、きっとソイツは売れるわ。特に恋愛感情なんて持たせられるようになったらもっと売れる。

……あぁ、そういや説明したこと無かったな。

この世界には獣人と言われる半人半獣の種族が居るんだ。

で、その獣人なんだけど、実はちょっと他のウンディーネとかそう言うのと違って少し違う次元に住んでる。

ざっくり言えば、エルフ、人間、ウンディーネとかの属性イメージのある種族を次元1、獣人…犬猫狐龍とにかくあらゆる半人半獣は次元2、その他戦闘力がやたらめったら高い奴等は次元3に住んでるってこと。

んで、魔獣とかそういうのも含めた異次元の奴等は次元に人為的に開けられた穴を通ってやってくる。ちなみにこっちから行く奴もいる。

で、元の話に戻るけどリアルネコミミは猫の獣人の特権だ。しかしそれにはちょっと対価が要るというか……

なんというか猫の獣人は、基本物凄く嫉妬深い。それと一生に一人しか伴侶を持たない。それと大体一度に三人ほど産まれる。

で、ネコミミを触らせるのは伴侶だけで、話によれば異性の友達とは縁切りする覚悟が必要とか。

 

そんな人間関係をある程度壊さないと触れないリアルネコミミをホムンクロイドで再現するとか、頭良いわー。

「何もしてないのに……」

 

「お前、ある意味すご……もふっ」

 

「あぅ……」ショボン

 

あ、しばらく見てなかったけどどうやらムクロちゃんは猫に触らせて貰えず、猫は少年くんにダイヴしたみたいだ。

おい少年!ムクロちゃんショボンとしてるぞ!フォローしろよ!

「えっと……とりあえず怖がらなきゃ大丈夫だと思うぞ?」

 

「…………」コクリ

 

「ニ゙ャアッ!」ぺちっ

 

「私には無理、か……」

 

うぉぉい!?早くなんとか……仕方あるまい。少し干渉しよう。

俺は観察に使っていた人造使い魔(今さらだけどコイツはよほど高位の魔法使いが看破用の魔法でじっくり見ないと分からないくらいの迷彩を施してある)に多少魔力を送り、遠隔で無理矢理魔法を使う。

【ランゲージアニマル】!

別名ロマン翻訳。動物の言葉が分かるし話せる。しかし言ってることは大抵辛辣だったりするので泣く。そんな魔法。

これに加えもう一個……

【テレパス】!

普通にテレパシー。心の声が聞こえる。普通はこっちからも聞こえちまうけど使い魔でやってるから問題ない。

さぁ、理由はなんだ……

 

(こ、こいつなんだニャ!?人間に見えるのになんか違うニャ!嫌な予感しかしないニャ!)

 

……これは……まぁ仕方ないな。つまりは変化の魔法を使える魔獣か何かと勘違いされてる。

つーか変化の魔法を使える魔獣とか、そんなん居たら普通にここら焼け野原だっての……

しかしなぁ……ここは1つ手を打っておきたいし……ぬ?あんなところに都合よく接着の甘いブロック塀が。

よし、ここはこっちから思考に無理矢理干渉してあのブロック塀まで行かせよう。

そしてそれをムクロちゃんに救わせりゃ友好的な奴と分かるはずだ……

 

あっちのブロック塀まで歩け……歩け……歩け……

 

使い魔の方から流れてくる思考情報を逆流させてこっちから猫に思考を流し込む。

これで猫は腕からすり抜けてあっちまで行く。

そして使い魔を素早くブロック塀の裏側に誘導してプッシュ。

さぁムクロちゃん、これを助けてマッチポンプだ!

「チッ……【瞬花終刀】!」

 

ってあれ?なんか少年君が発光したね。

で、ムクロちゃん一人が上に乗っただけで起き上がれなかった少年君が目で追えるけど一般人じゃ多分見えないつてくらいの速度で動いて……うぉっ、ブロック塀を防御した。

そーいや聞いたことあるなー。寿命を縮める代わりに一定時間莫大な力を得るタイプの強化魔法、オーバードライブ。

それを『常日頃は力を大幅にセーブする代わりに解放すれば莫大な力を得る』って形に魔法を改編することで欠点を克服して使える一族ってのがいくつかあるんだったなー。

ちなみに俺は時間を操作する事でオーバードライブを無駄なく使えます。つーか実を言うとオーバードライブを他人に掛ける事も出来なくないからむしろ攻撃魔法として……話が逸れた。

でも、まさかいくらか存在しているオーバードライブを欠点なしで使える一族の1つの……末裔って言うと格好いいから末裔?が少年君だったとは。

イケメンでそんな能力あるとかマジふざけんなよ……マッチポンプが台無しだ。

時限式で頭の毛が段々抜けていく呪いでも掛けてやろうかオルァ。

「ふぅ……危なかった」

 

はいはーい、俺お前の方が危ないと思いまーす!

いきなり凄まじい速度を出すとか近くに人が居たらどーすんだよバカー!うっかり超優秀な警察が来て俺の使い魔見られたらヤバいよ!?

 

ほんと、全力で呪い掛けたろうかな……カップラーメンを作ったら出来る少し前にトイレに行きたくなって五分ほど出られなくなる呪いとかそういうの。




おまけ
獣人の特徴。
大体元となった動物の特徴から基礎的な部分を予想できる。
犬であれば基本人懐っこいのと集団生活が得意だったり多少浮気に寛容というか『家族は多い方が良い』的な思考だから隠さなきゃ受け入れちゃうとか。
猫は集団生活が苦手だったり人見知りが激しかったりヤンデレ気味だったり。
そんな感じで動物の特徴から性格を予想しやすいのが獣人。
ちなみに獣人でも身体能力が高い種族、魔法に秀でた種族、1つしか魔法が使えないがえげつない魔法を低い消費で使える種族、身体能力も魔法もそれなりに使える種族とバラバラ。

弱点を補い合うように協力すればものっそい強い。しかし基本争ってる。種族ごとに国が分かれてるから凄く争ってる。でも滅びた国はない。
動物の繁殖力ってすげー!
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