魔法学園の最強魔法使い   作:秋ピザ

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その7の書き始めと書き終わりに数週間間が空いたから変な感じになったが、一応終わり。
ちなみにこの話は色々な事後処理のあとからスタート。
ただ混沌としちまってるがな……

つーか完成したのが変な時間だな。何故朝から投稿してるんだろ俺。


その7(完)

センセを倒してから記憶処理やらなんやらの為の作業を終え、センセを家に帰してからのこと。

渡された魔導書を確認しようと見た瞬間、それを見て俺は絶叫した。

 

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

半端に暗い住宅街に、俺の叫びが響き渡る。

そのわけは……魔導書の中身がすっかり消えてしまったせいだ。

まぁ、消えた理由は簡単だ。

ただ我が家の一角にある、魔法で拡張した空間の一部である通称解呪部屋にセンセの記憶を消したりなんだりする後処理のために入った時、うっかり魔導書を入れていたポケットを閉め忘れていたのだ。

あの部屋、解呪のサポート道具ばかり集めてブチ込んでる内に気付いたら入るだけで強力なディスペルが掛かるようになってたの忘れてたよ……

あぁ最悪だ……消えた魔導書を戻すのってめっちゃ疲れるんだよなぁ……戻せないわけでは無いんだけどさ。

なに、方法は簡単だ。消えた魔導書の時間を巻き戻せばそれでいい。

しかし、それをすると理に反した時の動かし方をするせいか多少時空が歪んでとあるヤバい奴を招きかねないからそこに睨みを効かせる必要があるんだ。

まったく、戻すときだけは注意が必要なんて面倒極まりないぜ。

とにかくさ、そのヤバい奴ってのに睨みを効かせとくのが疲れるのなんの。

いやまぁ、実を言うとそのヤバい奴ってのがかつて俺が直々に封印した伝説の化け物なんだけどさ、どうにもいまだに心が折れないらしくて脱出の機会を窺ってんだよ。

しぶとい。凄くしぶとい。死ね。

しかしあの時時間魔法をまだマトモに使えなかったとはいえ時空の隙間に封印するんじゃ無かった。

何も無い完全な無の空間に封じ込めれば良かったよ。はぁ……

 

でも、いくら疲れるとは言え、一千万には変えられないな…………よし、やるか。めんどくさいけど。

俺は、重たい腰を上げてポケットから消えてしまった魔導書を取り出す。

そして時間を戻す魔法を……

あ、でもその前にちょっと分からないところが多いだろうから解呪部屋に入っただけで魔導書が消えたロジックを説明してやろう。

なんか説明しなきゃいけない気もするしな。

まず、魔導書そのものの説明だ。

魔導書というものは本という物体を媒介とし、魔力を持ってして魔法を直接刻みつけた物だ。

つまりは魔力そのもので文字を書いてるってことに等しい。正確には魔法発動のための知識だが。

で、その文字は魔力により刻まれているためにうっかりディスペルが掛かったりすると魔導書の中身が消えてしまうんだ。

……これで分かったな?つまり、この魔導書の中身が消えてしまったのはポケットが閉まっていない事に俺が気付かずうっかり解呪部屋に入ってしまったせいなのだ。

あー、マジ泣けてくるわー。俺のドジっぷりに。

だがなんか泣いたら微妙にテンションが変な方向に行きそうだ……

そうだ、もうこうなりゃこれをさっさと終わらせて使い魔を言葉で揉みくちゃにして遊ぼう。

その時使い魔には親友直伝の俺が使い魔に使ったら効果高そうな台詞を言ってやるんだ。

きっとテンションが上がったり下がったり忙しいことになるだろうなぁ……

なんかそう思うと力が沸いてきた。どんだけ使い魔いじりたいんだよ俺。自分で言うのも難だけどさ。

俺は、無意味にもセルフツッコミを入れつつも手に持った魔導書に向け、魔法を唱える。

とりあえず今回はもう、めんどくさいというかちょっと長い台詞という無駄の一切を省いた奴で行こう。

え?なに?まさかいつものは無駄だらけだったの?って?

あぁうん。そうだよ。ほぼ無駄が半分さ。実は強化の奴なんて実際ただ強化と唱えるだけでいいんだし。

例えば切り詰めるとこうなる

「『コレの時を戻せ』」

 

いつもの俺ならきっとこうやると思う。『時よ、我が魔によって過去への道を作りたまえ』。

なんつって。ちなみに補足だがこの言い方だと時間軸を自由に操れたりするんだよな。

理由?まぁ、この方法により発動する魔法で何が起こるかを決定するのは基本的に言った言葉に準拠するからだな。

ただまぁ、時間軸を好きに操れる奴だとやたら魔力を喰う上に強めに睨みを効かせる必要があるので有事以外は使わない事にしている。

それに、実際のところそんなもんを使わずとも日常生活ならこっちで十分戻せるしな。

現に今も、俺の魔法にむり魔導書が段々と姿を取り戻している。

うーむ、しかしめんどくさい。時間が掛かるな……強化すれば良かったか。

だがやり直すのは癪だからこの魔法で続投するけどな。

とりあえず復元が終わるまで意味のないことを考えてるか。

 

まぁ、今さらだがこの魔導書はいつ見てもヤバい気がするな。

いくら俺でも魂にまで魔法を刻みつけて徹底的に苦しめる魔法とか聞いたこと無いわ……何々、魔法名は【デステニーブレイク】か。運命を壊して最悪な方へ導くとは言えてるな。

ん?ちょっと待てよ……今突然脈絡もなく思い付いたが、これを素直に校長に渡すよりも金を稼げる方法があるじゃないか!

そう!写せば良いんだよ!俺の膨大過ぎる魔力で!

そうと考えれば俺の魔法を使っている手にも力が入る。なにせ楽に金が稼げる上に嫌いなヤツにこれを使えば永遠に苦しめられるんだ。なんて素晴らしい魔法だろう。

 

お、もうそろそろ元に戻るな。よし、後は読むだけだ……ふむふむ、この魔導書、珍しいが魔法の詳しい説明が乗ってるな。

これは大賢者サトゥルスが書き記したものである。

この魔法魂に不幸や厄災等々を刻みつけ、永遠に呪う魔法である。

決して欲のために使ってはいけない。

 

まぁそうだよな。こんな魔法を使われたらたまら……ん?

 

こら、欲のために使ったな?貴様、ワシが直々に殺してやろうかクソガキが。

だと?なんかなめられてるじゃねぇか俺。

こうなりゃサトゥルスって奴がムカつくし今のうちに呪いでも送ってくかな……名前を忘れなければ。

それよりも魔法魔法~。

このデステニーブレイカーがあれば(元からだが)どんな相手も怖く無いぜ!

俺は魔導書に魔力で記された内容を文字通り吸収し、デステニーブレイカーを習得した。

だがしかし、ここで1つ問題が発生する。

なんとこの魔法……習得して初めて分かったがなんと魔法使いのスタミナを奪うのだ。

なんて恐ろしい魔法だ……魔導書に書き写すには通常時の十倍くらい魔力……今回はスタミナ……を使うから魔導書に書き移すだけでとんでもなく疲れるな……

「『俺が使用する三分前に巻き戻せ』『巻き戻し終了後魔導書の中の時間を固定』」

 

なので時間を巻き戻して固定することで俺が使用する前の状態に戻す。実はこれ、遥か昔に俺がまだ使える魔法が少なかった時代にやっていた方法だ。

勝手に魔導書を使ったとバレたらヤバいので時間を巻き戻す事で使ってないように見せ掛ける技術。今ではもう使った覚えがない程だ。何せ魔導書はもう必要ない上に大っぴらに使えるし。

だが今はこの技術があって良かったと思う。これのお陰で今回の奴をどうにかできる。

あぁ……金をもらったら何をしようかな……

良く行く居酒屋で豪遊?漫画を大人買い?夢は広がる一方だ。

貯金でも良いが莫大かつこれだけで大抵のリーマンの年収すら余裕で越えるから貯金する意味が見つからんのだわ。

それより俺としては何か買いたい。金は使ってナンボ。天下の回りものってね。

「本当に怖いですマスター」

 

って■■■■■■■■■!?(古龍語)

俺とすれば急に現れたお前の方が怖いわ!

あれか?かまって欲しいのか?かまって欲しいんだろ。

良いぜ、来いよ……モフモフしてやる(飼い犬を相手する飼い主の目)。

「ひ、酷いです……せっかくマスターの好きな梅茶漬け持ってきたのに……」

 

すいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

俺は恥も外聞も捨てて謝った。プライドなんてもんじゃ飯には変えられないよな。美味しいは正義。これ、世界の鉄則な?少なくともこの国においては。

「もう……なんでいつもいつもマスターは……」

 

仕方ないだろ。お前が愛らしいからだよ(記憶参照中)。

あれだね。昔から良く言われるが精神年齢が7から進んでないと言われるのも可愛いと思ったらなんとなくいじめたくなるんだわ。

「私が、可愛い……」

 

赤面してるのも良いな。撫でさせろ。

「ありゅっ?」

 

えっちょっそんな笑える返答は無いだろ。

ちょっと親友直伝のお前に言ったら効果高そうな台詞を言ってみただけだよ。

だが反応は可愛いと思うぞ。あれだけで赤面してテンパるとかある意味才能だわ。

「……バカにしないでくださいぃぃぃぃぃ!!!」

だが断る!エコーの効いた感じで言ったがあえて言おう。だが、断る。と。

何せお前をバカにしてる時が今のところ俺にとって一番楽しくて愉快な時間だからな。やめる気はないさ。

まぁ、それはある意味でお前が俺の人生に欠かせない存在って事になるんだろうな。

いやぁ、やっぱお前を使い魔にして良かったと思うよ。

……これからもよろしくな。

「そそそそそんな……ここ、こちらこそよ、よろしくおねがいしまふっ!」

 

……まぁ、茶番がこの程度にしたところで飯プリーズ。

お前の作る飯って冗談抜きに美味いからな。とりあえず一仕事終えた事だし何か腹に入れたい。

ちょうど飯時も近いしな。

茶漬けじゃ多少軽い気はするがもともと平常時そこまで食わない俺には十分だ。

「はいはい。どうせ私は家事しか能のない女ですよ……」

 

いや、そこまでは言ってないぞ。お前は有能だ。多分性格とかその辺を吟味すれば望みうるモノを全部持ってる。

だが……唯一の問題は俺が強すぎる事だな。お前がいくら有能でも俺の性能で霞んでる。

 

 

 

「……この、バカマスターがぁぁぁぁぁ!!!」

 

さっきより少し暗くなった街に、使い魔の叫びが響いた。

 




設定的なもの。

・封印されたヤバい奴

いわく、神を喰らい殺したとか。

いわく、主人公にボロ負けしたけど生命力が高過ぎて殺すのが面倒だからと封印されたとか。

いわく、自分より強い奴に惚れるタイプだとか。

いわく……今のところこの作品で二番目くらいに強い奴だとか。

とにかくいわくつきのヤバい奴。戦えば多分死ぬ。
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