魔法学園の最強魔法使い   作:秋ピザ

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新章突入。なんか途中で5日ほど間が空いたせいで内容がおかしい気がする。
ちなみに半ニート的にはマシン娘は好きです。恋愛感情というものを分かっているような分かっていないような感じのは特に。
あとホムンクルスっ娘も中(ry


1章~恋をさせたい科学者と巻き込まれた少年と金が欲しいサボり魔~
プロローグ


「あーめんどくせー、もーめんどくせー」

 

そんなことをぼやきながら道を歩く。

まったく、今回の依頼主さんは何をしてるんだかね。

人造人間計画と称して魔法的に造り上げた肉体に科学的に造り上げた臓器を入れて脳を魔法と科学を7:3で入れることで人間に近い感情を再現した人造人間……確かホムンクロイドだっけ?ネーミングセンス微妙だな。アンドロイドなホムンクルスってとこか。

まぁそれは置いといて、そのホムンクロイドなんだが唯一再現できなかったというか再現するために必要なものが足りなかった感情があったらしい。

いわゆる恋愛感情ってやつだ。

開発者はそれを手に入れてこそ本当の意味での人造人間だって言ってたがね……昔のホムンクルスやらアンドロイドを知ってる俺からすれば素晴らしいくらいに人間してると思うんだよな……

なにせ、昔のアンドロイドはやはり触れると何かが違ったし、人肌の暖かさなんてものは再現出来なかった。だがあの依頼主はそれをホムンクルスという生の肉体を持つ生物と組み合わせる事で見事に解決した。

それに、ホムンクルス特有の寿命の短さは機械化によってほぼ人間と同程度の寿命を手に入れていた。

しかもその上で一部機械化した脳にマスター登録された者が傷つけられるかそのマスターに命令を受けない限りは人間に害をなす事が出来ないように設定してあるらしい。その上人間としての感情があることで殺戮系の命令を独自の倫理感でもって棄却することも出来る。

正にあれだな、人造人間の完成形に近い。恋愛感情とかいるの?ってレベル。

いや、依頼主さんには要るらしいけどさ。

あれか、オプションとして付けて金を稼ぐ気か。ソシャゲーの課金的に。いや、でもあの依頼主はなんか変な感じがしたし、意外と個人的に利用するだけかもしれない。

変人って極めると結局は金とかどうでも良くなるらしいんだよな。

俺の親友的な位置にいるヤツもその境地に辿り着いて何故か女好きに目覚めたという事実が……あれは元々だったな。

まぁ、とにかくあの依頼主がどうするかはわからないが、俺としてはどうなろうが関係無いな。

どうせ俺に不都合があるようなら面倒だけど時間を巻き戻して依頼主を暗殺すれば良いだけだし。

出来るものなら俺に不都合な事が無いように願うが。

 

……さて、余談もほどほどにここらで一度今回の依頼を細かく確認しよう。

やることは簡単、預かったホムンクロイド一体を適当に女の扱いが得意そうな奴に押し付けて恋愛感情を手に入れるまで見守れ、不可能そうなら回収しろ、恋愛感情を手に入れたら回収しろ。の3つだ。

まぁ、この依頼で一番面倒なのは最初の女の扱いが得意そうな奴に押し付けるってとこなんだが……良い奴は居ないかねぇ?

俺は、意味も無く適当に歩きながら良さげな奴が居ないか物色していた。

いっそ俺が催眠魔法やら暗示魔法で再現するってのも考えたが……依頼的にはそれは最後の手段としか言い様がない。

「ってヤバ……」

 

おっと、考え事をしてたらバランスを崩してしまったみたいだな。

まぁ、転んでも痛くはないから……

「大丈夫か?」

 

訂正、痛い。すんごく痛い。

目の前の奴の良い人感が凄くイタい。

ひがみとか言うなバカ。

つーかイタいくせにイケメンとかまじふぁっきんですわこりゃ……

そうだ、ここは1つちょうど良いからコイツに押し付けよう。

そうだね……一芝居打って、預かってくれとの名目で押し付けよう。そうだそれがいい……ククク、人数が一人増えたら食費がかさんで大変だろうなぁ……クックック。

ウチは俺と言う稼ぎ頭が結構な金額を稼いでるから良いが、コイツは見たところまだ高校生だろうし、一人暮らしでもおかしくない歳だ。

イケメンは女に優しくされて男に恨まれる、世の常だね。

「あぁ、大丈夫だ……ところで君、丁度良かった。少し話があるんだが、良いかい?」

 

俺は、極めて人畜無害な感じの表情を浮かべてそう言った。

これは古い友人直伝の技の1つで、とりあえずこういう顔なら警戒する女は少ないとか。今回は演技に流用するけど。

「ん?俺か?」

 

「あぁそうさ……まぁ聞かれると少し不味いし、場所を変えないか?俺の家が近いからとりあえずそこに一緒に来てくれ」

 

そんな台詞を口から放ちつつも少年の腕を掴み、魔法を唱える。

出来れば話の内容の辻褄合わせのために目立ちたくないから分かりにくい移動をしよう。

「『シャドウハイド』『サイレント』」

 

影になることで隠れる魔法と音を遮断する魔法。

ちなみにサイレントは元々昔の貴族やら王族が馬車でのプレ……なんでもないを……する際に声が漏れると変な風評が立ってめんどくさいとのことから生まれたそうだ。

そう考えると……ヤバい気持ち悪い。

急ごう。こんなの考えてたら俺の精神衛生上非常によろしくないぜ。

俺は、少年を連れそれなりに急いで家に向かった。ただし俺にしちゃかなり遅いが。

道中については単なる普通の移動でしか無いので省略しよう。

時よ飛べ。家に着く所まで。

 

 

 

「さぁ、入れ。ただし余計な物に触るなよ。呪い付きかも知れないぞ」

 

俺は、自分でも物騒だと思えるような台詞で少年を歓迎()する。

ただ本当の事だがな。家にあるものの内いくらかが俺や使い魔なら喰らってからでも普通にディスペル出来るくらいには呪われた道具が意外とあるからな……だが少年じゃ一発死もありえる。

「それで……話ってのは?」

 

おいおい、少年、急ぎすぎだぜ?茶を出す時間くらい寄越せって。

使い魔ー!梅昆布茶二人分よろしく!

「マスターが一番近いのにわざわざ呼ばないでください」

 

俺が淹れるよりお前が淹れた方が美味しいのは事実だから仕方あるまい。

ま、とりあえず梅昆布茶をどーぞ、少年よ。

話はそれからでも良いだろう。

あ、ぽたぽ○焼き食うかい?

そう、要らないか。なら本題に移ろう。

え?凹んでる?知らねぇよ。お前が勝手にそう見てるだけだよ……凹んでねーし!

まぁ、とにかく本題に移ろうか、本題に。

「お、おう……」

 

まぁね?君を読んだのは他でもない、コイツを君に預けたいんだ。

カモン!ホムンクロイドちゃん!

「『ディメンションゲート』」

 

ボソッと魔法を唱え、ホムンクロイドを呼び出す。

確か名前はムクロ。ホ“ム”ン“クロ”イドだけにか。

しかしホムンクルスってのは元々死骸から造る物だし、まぁ骸だけにムクロってのも悪くは無いかね。

うぅむ……無駄に開発者のセンスが良いな……頭が良くてネーミングセンスもあるとかチートかよ。

「……へるぷみー」

 

あ、やべぇ無駄な事考えてたら若干座標がズレちった。ゴメンゴメン。

つーかお前、人一人(機械も若干あるから重量は……軽量化してるらしいし、人間らしい程度に収まってるだろうな)程度で音を上げんなよ……俺の古い友人は抱える事さえできれば一万人くらいは抱えられるらしいぞ。人間の構造的に無理だが。

「それはアンタのダチがおかしすぎるだけだろ!?」

 

そうともいうな。

まぁ退かしてやんよ。ほれ、自由になったろ?

俺は、片手でヒョイッとムクロを掴み上げると、少年の上から退かした。

しかし、うっかりしてたもんだなー。まさかきっちり地面に着地させるつもりがうっかり上から落としちゃうなんてなー。うっかりって怖いわー。気を付けよー。

「……痛いです、マスター」

 

あらま、ごめんねムクロちゃん。そういや君痛覚は基本ONだっけ。OFFにしといた方がデメリットが多いからって。

まぁすぐ下ろすから許してよ。

「俺との扱いの差がすげーわ」

 

仕方あるまいよ。この子は貴重なんだから。

で、余談は良いとして本題に入っていい?

「急展開だなオイ!説明しろよ!」

 

えー?いやいーだろー?

俺が君に求めるのはさ、恋愛っつーもんが出来ないムクロちゃんとラブコメして恋愛感情のデータを取ってこいってこと!おk?

「えっいやでも一定以上の感情を持ったアンドロイドの開発って違法じゃ……」

 

確かに、この国の【機械生命体の反乱に備える法】正式名称じゃないがそう呼ばれている法律によれば感情を持ったアンドロイドは最初に設定された命令に背き反乱を起こす可能性が高いし機械で製造するが故に隷属魔法を仕込むのが非常に手間が掛かるし抜けてることが多いから禁止だけどさ……

いやいや、君知ってるかい?ホムンクルスも感情を持っているのに何故合法か。

そりゃ簡単だよ。ホムンクルスも生命体だからね。存在を否定するとこの国の異種族からの視線が若干痛くなるからさ。

あとホムンクルスはアンドロイドと違って人間に近いから全体に隷属魔法を施さずとも脳だけに隷属魔法を施せば良いからね。

んで、問題のこの子はホムンクルスとアンドロイドの中間のホムンクロイド。生命体だ。つまり良いの。合法なの。

あとこの子は特に俺が隷属魔法を掛け直してあるから反乱しないから問題は無いの。おk?

「お、おう……」

 

それと、恋愛感情ってのは意外と人造生命体に反乱を起こさせないために役立つんだ。

これについては開発者いわくホムンクルスの面にわざわざそれなりの強度の同族嫌悪……つーかホムンクロイドやホムンクルスに対して興味を抱かなくなる暗示?を仕込んだかららしい。

つまりホムンクロイド同士での恋愛が仕込まれた同族嫌悪的なモノのせいで出来ないから恋愛感情を持っていればその対象は人間になるしかなく、そしてその恋愛感情は愛情に対する欲求にもなる。

それにより人間に対し好印象を抱かれようと思うようになり、その感情データを全ホムンクロイドにインストールし、定期的にチェックしインストールした感情が弱まっていた場合に再インストールすることで人間への反乱を抑制する、という仕組みだ。

 

まぁ、乱暴なマスターに買われた場合にそれが切っ掛けとなって反乱、となったら大変だしな。

まぁ、俺的にはいわゆるDV夫を嫌いになれない妻的な思考を再現してインストールするって方法の方が良いと思うんだけどな……あ、やべぇ話が長くなったな。

「ようやく気付いたんですね」

 

「お前が語り始めて随分と時間が掛かるからもうこっちは自己紹介を済ませちまったぞ」

 

え?まぁいいや、本題だ。

お前、ムクロちゃんを預かれ!拒否権は俺の話を聞いてなかったって事で無し!決定!

「おまっ、それは酷……」

 

嫌なら南の無人島に二人きりで飛ばして無人島生活してもらおうか。ムクロちゃんがる恋愛感情を手に入れるまで向かえは来ず、どうあがいても脱出出来ないおまけ付きで。

いやー、流石に常に渦潮に囲まれての生活は恐ろしいと思うぞ?

あといくらか魔獣も居るだろうし。

「いや魔獣くらいなら……」

 

あーそうか嬉しいなー。

ハヌマーン(人面ライオンだっけ?)やらキマイラやらドラゴンやらが君を待って……

「なくて良いですはい!」

 

よろしい、ならば受けてくれるね?

「あぁはい了解しましたよ!」

 

うん、それじゃちょい待ち。

「『リリース』」

 

ほい、隷属魔法の内俺に対する基本的な隷属を解いたから君の方で再隷属よろ。

ちなみに今回は特別に魔法だけで再隷属出来るようにしてあるぜ。感謝しな。

あ、それの隷属しないとそれこそ違法かもしれんからしっかり隷属しとけよ。少年。

「はいはい……魔力足りると良いが……『スレイブ』」

 

少年は、隷属の魔法を唱え、ムクロを自身の隷属下に置いた。

ちなみに本来は隷属のためには特定の魔法をもちいた契約を結ばせ、ちょっとした道具が必要になるんだがそれは無理矢理俺の魔力で代用しておいた。

自分の隷属下に置くときにやった物を再現したわけさ。

 

まぁ、ちょっと今回は手順を技と簡略化したがね……

さて、少年よ、ムクロちゃんと存分にラブコメしろよ!

「『ディメンションゲート』『ウィンドバレット』」

 

俺は、少年と少年に隷属されたムクロちゃんを同時に(かなり無理矢理ながら)少年と出会った場所に飛ばした。

強引とか言うな。自分でも分かってるから。

 




今回のテーマは(テーマなんざ決めたことなかったけど)マシン娘を理由も分からず押し付けられた場合の一般的かもしれない一人暮らし男子高校生くんの日常的な何か。
つまり今回の少年くんはあくまで常識的な暮らしと常識的な魔力を持っているのです。
しかも魔法学園には通ってないんだ……このサボり魔、いつ学校行くのかなぁ?



おまけの解説的な。

アンドロイドとホムンクルスとホムンクロイドについて。

アンドロイド…マシンなので肉体的に強い。寿命はマシンが壊れるまで。大体数百年かそこらが限界。魔法は使えないが科学的な分野で大活躍出来る。空を飛べる奴も居る。感情を持たせる事はターミネーターとかそんな感じの事件が起こらないように法で禁じられている。

ホムンクルス…言ってしまえば人造人間。肉体性能は人間とほぼ変わらない。魔法が使える。感情もある。寿命は数年が限界。思考力は人間並みだが魔法分野での人員の水増しに使われる。

ホムンクロイド…ハイブリッドないいとこ取り。肉体は要所要所をマシンで強化されている。思考力は機械脳によりアンドロイド並み。魔法も使える。空も飛べなくはない。感情がある。感情があるからなんらかの障害にぶつかったときの対処力はアンドロイドの比じゃない。感覚のオンオフが出来るため万能。寿命は機械化によりホムンクルスに比べ伸びたがホムンクルス部分に限界があるため寿命は人間程度。
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