蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH ~まだ私は、ここにいる~   作:鳳慧罵亜

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お久しぶりです。

実はPCが故障し、しばらく更新ができませんでした。
漸く新しいPCが届き、更新を再会できます。

HDD残しておいてよかったー。


撃破 ~いどう~

紅いフェストゥムは、崩れ落ち炎上するマークザインに止めをさすべく、体から再び、緑の結晶を出現させる。砕け散った結晶の中に在ったのは、ミサイルのようだった。

 

それを喰らえば今のマークザインと一騎にはひとたまりもないだろう。噴射口から炎を吹き出し、今まさに発射するミサイル―――

 

―――が、それは一騎に届くことなく、フェストゥムの目の前で爆発した。

 

空を見上げると赤紫色の巨人が空を舞うように飛んでいた。

 

赤紫色の巨人、マークジーベン。島唯一の飛行型のファフナーはその両手に大型のレールガンを保持している。先ほどミサイルが爆発したのは彼女がミサイルを狙撃したのだった。

 

本来、彼女ならミサイルではなく、フェストゥム本体を狙い撃ちできただろう。だが、それではミサイルは発射されて一騎の身が危なくなる。だから彼女はフェストゥムではなく、それよりもはるかに小さいミサイルを撃ったのだ。

 

「まだ生きてる」

 

搭乗している遠見真矢は普段の彼女とはうって変わり、至極『冷静』に、淡と敵の状況を「仲間」に告げる。

 

紅にフェストゥムのすぐ眼前の海面から青白く光る球体が飛び出し、破裂した。

その中から出てきたのは、深緑の巨人。

 

「目の前かよーーー!?」

 

深緑のファフナー、マークアハトに乗るのは近藤剣司。出撃直後、敵の目の前に飛び込んだことに大目玉を食らうが、それでも『焦ることなく』正確に、フェストゥムへ、銃を向け引き金を引く。

 

マークアハトの装備している銃は『ガルム-44』、大口径のアサルトライフルで彼のメインウェポンといて愛用されている。掃射を避け、移動するフェストゥム。

 

だが、それは彼らに誘導されていることに気づくことはなかった。

 

真紅のフェストゥムの背後から、ホバー移動で海面を滑るように接近するのは橙色の巨人。

 

「ぬぅううううううぁああああああああ!!!」

 

橙色、マークドライを繰る羽佐間カノンは理性的な面を押しのけ、感情を『剥き出しに』しフェストゥムに襲い掛かる。

 

気がついた時には既に手遅れ。振り返ったフェストゥムは回避行動すらできずに、マークドライのルガーランスによる突きを食らった。ルガーランスがフェストゥムに深々と突き刺さる。先端が広く、返しのような形状になっているため、こうなったら簡単には引き抜けない。

 

そして、それで済ませるほどカノンは優しい筈は無かった。

 

ルガーランスの刀身がフェストゥムに「刺さったまま」展開く。展開した刀身とそこから流れる電流は、その直後の光景を簡単に想起させる。

 

「くらええええええ!!」

 

改良されたルガーランスの機能である熱核プラズマ砲は全くのゼロ距離射撃で、フェストゥムに直撃する。衝撃でルガーランスは引き抜け、直後にフェストゥムは爆炎を上げる。

 

ここまdの動きと流れ、2年前と比較しても見事な連係プレーだった。それを観察している人物は、こう評価する。

 

「皆それぞれ、蒼穹作戦から半年間、各々の長所を磨き上げ連携に生かせる様になった。もう、あの3人だけでも十分に島を守ることができる」

 

そう評するレイは、潜水艦の甲板でファフナーとフェストゥムの戦闘を眺めながら呟いた。

 

今、彼のファフナーは整備中で発進できる状態ではないが、ファフナーパイロットの代表として戦闘を見届ける必要があった。

 

「とはいえ、新種とは……これからの対策を練る必要がありますか」

 

そして、彼は既に今後の対策についての検討を始めていた。

 

――――

 

紅いフェストゥムはいったん全員から距離をとった。そして全身から不気味な眼のような物を出現させる。そこから、恐ろしいほどの高エネルギーが集中されていく。そして、その狙いは……マークザインだった。

 

その瞬間、マークザインのカメラアイが輝く。

 

崩れ落ちたマークザインが再び立ち上がり、文字通りその身を焼き続ける炎を振り払った。

 

「ぬぁあああああああああああああ!!!」

 

力の限り叫ぶ一騎。同時に彼の体を蝕んでいた同化現象の証である緑色の結晶も砕け散る。

 

ルガーランスを眼前に突き出し、構える。その刀身からは先ほどの砲撃やマークドライのゼロ距離射撃とは、比べ物にならない電流の輝きがほとばしり、刀身すらも輝かせた。。

 

 

光・一・閃

 

 

真紅のフェストゥムとマークザインが、同時に切り札を発射する。

紅と銀それぞれの最大火力がぶつかり合いその力は拮抗する。が……

 

 

――――

 

「……勝ちましたね」

 

先ほどから戦闘を観察していたレイ、フェストムとマークザインの撃ちあいになったのを観て、ふと呟いた。

 

「真正面からまともに撃ち合って、マークザインに勝てる「モノ」なんて、この世界には存在しない」

 

そうつぶやいた直後、マークザインの閃光が、紅いフェストゥムの閃光を飲み込み紅を黒に変えて粉々に吹き飛ばす。

 

粉砕された真紅のフェストゥムはその破片一つ一つがワームスフィアーに飲まれて、無に還っていった。

 

「て、敵消滅」

 

アルヴィスでは要燈美がフェストゥムの消滅を真壁に報告、真壁史彦はその額に汗をにじませ、右手に拳を作りきつく握り締めていた。

 

その拳から一滴の緋い液体が流れ落ちる。

 

――――

 

アルヴィスの一室。そこからはキーボードをたたく音が聞こえてくる。

 

「フェストゥムの同化現象は通常α線を通して身体の染色細胞に影響を与え、そこから外部のミトコンドリア、ゴルジ体などの細胞組織を同化しながら広がるのですが、これはα線ではなく……仮称としてσと呼称。σ線から外部組織を同化し始める。つまり、今までは内部からの同化に対応した物などが開発されてきていましたが、これはまったく別の同化進行。会議で遠見先生と検討しますか。次にあの紅いフェストゥムについて……」

 

レイはアルヴィスの自分が使う部屋で新たに発覚した同化現象や、フェストゥムノ戦闘データなどをまとめていた。

ファフナー部隊の代表として彼は戦術面から部隊の状況などを分析し、敵の襲来に備える役目がある。これを理由に、生徒会の仕事をサボるのは困り者なのだが。

 

「……これで、良いでしょう。あとは、13番の実戦試験と、新人のデータまとめか。……徹夜明けは眠いです」

 

などと一人愚痴りながら、レイは部屋を後にした。

 

―――全島民に告ぐ―――

 

島全域にアナウンスが流れた。

 

―――これより竜宮島は停泊地点を離れ、上空に出現した現象からの脱出を図る。―――

 

真っ暗な医療室。その中に赤色に光る一つのカプセルがあった。その中に眠るのは、あのB-29の中に在った結晶の中で眠っていた少年。データベースには「来栖操」と名前が刻まれていた。

 

―――また速やかに戦時体制に移り、更なる敵襲来に備えなければならない―――

 

遠見医院では遠見千鶴がある人物のデータを見て、打ちひしがれた声を上げた。

 

「そんな。こんな、こんなことって……」

 

―――皆の理性と尽力を期待する―――

 

こうして、島は動き始めたのだった。

 

――――

 

「おう、レイ。此処にいたか」

 

剣司はレイを見つけて彼に駆け寄る。

 

「剣司君ですか。同化しました?」

 

欠伸をしながらレイは剣司に返事をした

 

「お前、何か今字を間違えなかったか?」

 

「はて、何のことでしょう?それより、スーツ姿って事は、これから新人の訓練ですか?」

 

剣司は頷きながら「ああ、まあそうはいっても、ファフナーの動きに慣れさせるのと自信を付けさせるために今回はやられ役だけどな。」

 

と剣司は言った。これも2年前から進歩した点だなとレイは思いつつ、「そうですか」と言い

 

「僕もこれから13番の実戦試験に移りますので、頑張ってください。あと、データの提出も忘れないでくださいね」

 

「わかってるって。じゃ、後でな」

 

そういって剣司は走っていった。ちょうど入れ違いに待ち人がが入ってくる。

 

「レイ、新型のテストってどういうことだ?」

 

彼女―――カノンはレイにそう聞いた。レイは「そのままの意味ですよ」と、答えこう続けた。

 

「性能は保証しますよ。早く行きましょう、容子さんも待っています」

 

「わかった」

 

二人はブルグへ歩き出した。




感想、意見、評価、お待ちしております。

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