探物語(サガシモノガタリ)   作:ピリの唄

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思い付いて書きました。
ノリに遅れているのでなんとも言えません。


蜘蛛は一人(匹?)で物語る

怪異とは世界そのものなのじゃ。

周りの影響を受けやすいのは仕方のないことであろう。人の心に住み着く怪異じゃから尚更ではないか?だからこのように物語るのも仕方のないことなのじゃ。

諦めよ。

本当なら、本来ならば儂のような怪異は唯の体質、体調不良にすらならない―むしろ体調をよくするかもしれんな―言いたくはないが本当に弱い矮小なる怪異じゃ。

しかし、しかしながらじゃが例外もあるし成長もする。何故ならば子なる毒蜘蛛であり蠱毒なる蜘蛛であるからじゃ。

まあ、話せるようになるとは儂自身も思ってもおらんかったが。

 

コホン。

 

その上で孤独なる蜘蛛じゃから孤毒蜘蛛。

主が我が宿主になるのはしかたのない、ある意味では避けられないことじゃろう?

違うか?宿主よ。

 

おい、現実逃避をするな。現実から逃げるな。まあ、夢の中ではあるから現実ではないのじゃがな。それでもそれであっても儂を妄想と考えるな!

主の生み出した怪異ではあるが主の生み出した妄想と思うな!中二か主は!

 

どうした?急に儂の周りの毒が増えておるのじゃが?主の目が更に腐っておるのじゃが?

 

……地雷じゃったか。その……なんかすまん。

 

おい、謝るなとはどういうことじゃ?余計に惨めじゃと?

 

……主の地雷多すぎじゃろ?主の心を映像化してみろ、迂闊に歩けん地雷地帯じゃぞ?

何せ人の言葉をきっかけに、言葉を言わずとも状況だけでも他のトラウマを自力で発掘するのじゃから。連鎖せんだけまだましかもしれんがな。

 

まあ、気にするでない。どうせこの言葉を、儂の一人語りも夢なのじゃから主が起きる頃には覚えておらん。じゃから主の行動は変わらん。変わってはならん。

 

例え覚えていたとしても変わることは無いじゃろう?主は変わろうとせんし、相談する相手がおらぬからな。

それに主に見つかることは、主が儂を見つけることはまず無い。

 

ステルス機能ならば心に住んでいることを除いても主のステルスヒッキーよりも高いからの。

じゃから怪異の専門家にも、怪異を喰らう怪異の王にも気付かれることもないはずじゃ。

気付いていたが無視されただけかも知れんがな。

まあ、蜘蛛は益虫でもある。蜘蛛の糸のような意味も合ったかも知れんな。

 

ん?そろそろ起きるんじゃな?

主が孤独のままならば、主の心が一人ならばまた話すことがあるかもしれんの。

 

おお、忘れておった。主に一つだけ謝らねばならんかった。

儂に出逢ったせいで、儂に憑かれたせいで主は一般人よりも怪異に巡り会いやすくなっておる。それだけはすまん。

それではな。宿主。

これから強制的な共生なんじゃ。よろしく頼むよ。




八幡に孤毒蜘蛛が語ってるだけです。

孤毒蜘蛛の見た目イメージは……ロリっ子

忍のような名前は一応ありません。


読んでいただきありがとうございました!!
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