原作を読んでいない方はネタバレを含みますのでブラウザバックを推奨致します。
ミッチー、可愛いですよね。
冴えかののヒロイン達はみんな可愛くて大好きです。
「これは、あたしからの…宣戦布告だよ!」
『bressing software』を去った2人のクリエイターに宣戦布告したワンマンライブの次の日…ガールズバンド『icy tail』のギター兼ボーカルにして、『bressing software』の音楽担当にして、主人公安芸倫也の幼馴染の氷堂美智留は、サークル活動として倫也の家を訪れていた。
「それにしても澤村ちゃんと加藤ちゃん、仲直りできたみたいでよかったね〜」
「あぁ、本当によかった。それにしても美智留が詩羽先輩の連絡先知ってるなんて意外だったな」
「あぁ…うん…ちょっと縁があってね〜」
倫也の言葉で美智留が思い出したのはまだそんな昔ではないお茶の水で詩羽と会った時のこと、倫也を助ける…美智留からしたら詩羽を利用するという建前をつけ、あの黒髪黒ストヤンデレ作家に助けを求め、なかなかの勢いで攻め立てた後に食らったまさかのカウンターの内容が頭に浮かび顔が熱くなるが、もう美智留の中では倫也に襲われても良い…むしろウェルカムである心構えが出来ているので、あのヤンデレ作家の作戦は完全に美智留の背中を押してしまったことになる。
すぱっと自分の腹を決めて、なおかつ行動に移すことが出来るのは倫也同様いざとなるとヘタれるであろうヤンデレ作家にも、つい最近までサークルの問題のすべての根源と言っても過言ではない金髪ツインテールの幼馴染にもない、彼女だけの魅力といえよう。
「それにしてもトモ〜」
「ん?なんだ?」
いつも通りタンクトップにショートパンツという格好で倫也の背中に周り、そのままヘッドロックをかける。
「いだだだだっっ!!ちょっとみっちゃん!!いきなり何すんのさ!!」
「いきなり『icy tail』のマネ降りたと思ったら代わりに変な奴マネにつけやがって、ライブ当日まであたし達が死にものぐるいで曲作ってたの知らないでしょ?ホント大変だったからね!それにロックバンドとしてデビューするのが大元の目標だったのにいつの間にか『コスプレアニソンガールズバンド』になってるし!!」
「で、でももうお前はその道に入ってきただろ?そんなのも全部受け止めて進む、俺たちと同じクリエイターになったんじゃないのか?」
ここ最近の溜まってた鬱憤をぶつけたは良いが、帰ってきたのは完全に自分のことを理解しきった好きな男の子の返事、それだけ自分のことを見てくれていたのは嬉しいが、なんとなく釈然とせず
「その私のこといかにもわかってますよっていう彼氏ヅラみたいなのが結構嬉しいけど余計にむかつくんだっつーの!!」
「え?ちょっ嬉しいって言ったのか?よく聞こえなかt……ギイァァァァ!!」
ここでまさかの難聴系主人公を発揮した倫也にますますイラつき、ヘッドロックを解除した後、パワーボムからのエビ固めといういつものプロレス技をかける。倫也がタップしてギブアップをしたところでエビ固めを解くが、うつ伏せになってるのを無理矢理仰向けにさせその上から覆いかぶさる。
「さて?何か言うことはないかね?トモ?」
「え、えっとみっちゃん…その…あの…」
倫也がまだ眼鏡だった頃は美智留が部屋に入ってくると眼鏡を外すようにしていた。美智留の格好はいくら童貞キモオタ難聴優柔不断主人公(個人の解釈です)だったとしても思わず目を奪われるほど魅惑的であり、そしていくら倫也が童貞キモオタ(以下略)だったとしても時期的には思春期の男子高校生であり、それ相応の欲求はあるわけである。倫也は明らかに好意を寄せられている周りの女の子達にもいざとなったら手を出せないヘタレなので、眼鏡を外すことは美智留に対しての一種の予防線であったわけだが、この4月からコンタクトにしている。つまり自分に覆いかぶさった幼馴染の無防備な体が思いっきり目に焼き付いてしまうわけで
「どこを見ているのかなー?」
女の子は視線に敏感というのはホントらしく、倫也の反応を見て美智留はニヤニヤしている。
倫也は顔を赤くしたまま顔を逸らしたが、耳まで赤くなっているところを見ると自分が思わず見てしまっていたことが相当恥ずかしかったようだ。
そんな初心な反応を見せられると思わずからかってみたくなるのが氷堂美智留であり。
「へぇー…トモにも年頃のそういう欲求ってあるんだぁ。オタク趣味のことばっかでそういうこと考えないのかと思った」
美智留がニタァ…とからかい全開で詰め寄ると
「っっ!!うるさいな!!そもそもみっちゃんがそんな格好で出歩くのが問題だろ!!従兄弟だからって気を許しすぎなんだよ!!なんだ!?誘ってるのか!?」
突然大声でいつもの童貞(以下略)の倫也からは考えられないような言葉と反論を食らったことに面食らってしまい、しばらくの間に目を見開いたまま硬直してしまう。
「あっ……ごめんみっちゃん。大丈夫…?」
いつもの童(以下略)の倫也からは想像もつかない言葉が出たのには理由がある。美智留のライブを見た後、なんとなく幼馴染の女の子ヒロインルートのギャルゲーをいくつもプレイしていると美智留のライブでの輝かしい姿が頭をよぎり、最終的には攻略しているヒロインを無意識に「美智留」と呼ぶまでに悪化してしまった倫也のところにいつもの如く突然美智留がやってきたのである。美智留とは別の理由で目の前の幼馴染を"女の子"として認識してしまった。
妙に意識してしまった所為でプロレス技をかけられた時は美智留の女の子としての身体の柔らかさに数倍ドキドキするし、密着したときに今まで気にしてこなかった幼馴染の"女の子のいい香り"を認識してしまったり、極め付けは押し倒された(押し倒したのではないのがまた倫也らしいが)ときにみた美智留のあまりにも無防備な身体が網膜に焼き付いて離れず、あんなことを言ってしまったのだ。
一方、美智留はというと、いきなり大声を出した倫也に面食らって硬直してしまったものの、その後のこちらを気遣う倫也に対して、先ほどの発言から倫也も自分のことを"女の子"としての見てくれていたことを確信し、耐えがたい幸福感に包まれる。そしてもっと自分を見て貰いたいという思いをそのまま行動に移す。
「うん…大丈夫だよ…トモ…」
美智留の方に伸びていた倫也の手を両手で掴み、自分の右ほほにすり寄せ、美智留は倫也に向かって微笑みかける。
いつもの美智留の元気な笑顔とは違い、目を潤ませ、頬をほんのりと赤くし、穏やかに笑みを浮かべた美智留に倫也は見惚れてしまう。
「みっちゃん……」
怒ってなくて安心した、とか、怒鳴ったりして傷ついていないだろうか、とか、そんなことを考える余裕もなくいつもとは全く違う美智留の雰囲気に圧倒され、今の憂げな美智留のことしか考えられなくなる。
そして美智留は自分の頬に触れている手をそのままに倫也の顔と目と鼻の距離まで自分の顔を近づかせ、倫也の手を支えてない方の手で倫也の胸に触れる。
「トモのここ、すごいドキドキしてるよ?」
そのまま美智留の頬に添えられていた倫也の右手を自分の鎖骨の下、心臓の鼓動が感じられるところまで滑らせていく。
倫也の右手が感じた美智留の鼓動は自分と同じか、それ以上に早く鳴っていた。
「あたしもドキドキしてるのわかるでしょ?」
そうしてお互いの額をコツンとぶつけ、美智留は仰向けになっている倫也の横に身体を寄せる。
「あっ……」
美智留の鼓動が感じられなくなった倫也が寂しそうに声を漏らす。倫也自身今の自分がこんなにも美智留を求めているとは思っていなかったが、心の底から…美智留という女の子を欲していることに気づく。
そんな倫也を見た美智留は美智留でもっと倫也のことが愛おしくなってしまい、思わず倫也に抱きついてしまった。
いきなりのことで倫也の方が身体を硬直させてしまうが、美智留があまりにもぎゅーっと抱きついているので引き剥がすことも出来ず、それでいて美智留も自分のことを求めてくれると感じことができるので倫也も美智留のことを抱きしめ返した。
互いの鼓動を互いの身体全体で感じる。その時間がとても心地よい。
「ねぇ……トモ?」
「………ん?」
呼び掛けてきた美智留の声が僅かに震えていた。
「どうかしたのか?」
「あのね……」
言いたいことをはっきり言う美智留にしては勿体振るのは珍しい。
告げられたのは
「あたしは……トモのことが大好きだよ」
はっきりと言葉によって伝えられた美智留から倫也への愛の告白。
「霞ヶ丘先輩よりも澤村ちゃんよりも波島ちゃんよりも加藤ちゃんよりも………この世界の誰よりも…………トモのことを愛してる自信がある」
「もし…この気持ちを受け取ってくれるなら……あたしをトモの恋人にしてほしいな」
それに対し倫也は
「俺は、霞詩子の信者で、柏木エリの信者だ。波島ちゃんは最高の愛弟子で、そして俺の作るゲームのメインヒロインは加藤恵だ」
「でも………俺の本当に心から求めてるのは…美智留だ」
「鈍感キモオタ難聴優柔不断最低な俺でいいなら…恋人になってくれ」
そんなある意味ハーレムラブコメの主人公らしい告白の返事をした倫也に美智留は
「ふふっ…そんなとこも全部大好きだよ!!トモ!!」
いつもの元気な美智留になり、目の前の恋人の唇を奪うのであった。
Girls Side2の詩羽先輩がミッチーを追い詰めるために作った即興小説のところを読んで思いつき、書いてみました。
詩羽先輩がやったみたいに最初はR-18の内容にしようかなとも考えていたのですが、書いていくうちに全年齢版のとこだけでうまくまとめることが出来たのでR-18の方までは書きませんでした。
R-18の内容の方も書いてみたいと思います。
近いうちに投稿しますのでそちらも読んで頂けたら光栄です。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!