白子と黒猫の誓い   作:ニルドアーニ四世

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更新が遅れてしまい、本当に申し訳ありません...




零番隊 1

 

 

リオは卯の花の完璧な食事の時は以前と同様にリオの箸は用意されてなかったが、リオは逆に卯の花に食べさせた。そして先にリオが風呂に入れされられると隠密機動で気配を消して後ろから抱きしめて耳に息を吹きかけた。卯の花はピクッと頬を軽く赤らめ反応した。そして風呂から上がってから、先に寝室へ行っててくれと言われ、一人で待機していた。

 

「いや〜。俺も成長したね〜。」

 

リオはかつて遊ばれていた頃を思いだして、自分が遊び返すほどに成長したと思ってつぶやいた。かつては膝に乗せられ秘部を触られたものたものだ。だがもうリオはあの頃のリオではないのだ。

 

「来ねぇな〜。寝るか...。」

 

卯の花を待っていたリオは布団を被った。そしてすぐに眠りについた。

 

「...zzz」

 

リオがスヤスヤ寝ていると襖が静かに開く音がした。するとリオは少しだけ目を開いた。

 

「うにゃ?」

 

寝ぼけた声をあげると、顔にくすぐったさと頬に温もりと感じた。見るとリオの真上に髪を解いた卯の花が覆いかぶさっており、リオの頬に手を添え、リオを見つめている

 

「お久しぶりですね...。リオ。」

 

暗闇に慣れてきたリオは卯の花がほんの少し色っぽい顔をしている。これは求めている顔だと、経験でリオは察知した。

 

「流石に夜這いはないよ。俺にとってはほとんど母親なんだし...。」

 

リオは正直に断った。リオは生まれた時から卯の花と面識があったし、斬術の師匠でもある卯の花を異性の対象としてみることはできなかった。

 

「あら私は大丈夫なんですけどね...。私が戦いにしか興味がない戦闘狂でしたのはご存知ですよね?」

 

卯の花はワザとっぽく残念そうな顔をしたが、今度は両手でリオの頬を支えた。

 

「えぇ。かつて私の父も所属していた最強の殺戮集団と呼ばれた“初代護廷十三隊十一番隊長” にして“初代剣八” 卯の花八千流...。」

 

卯ノ花八千流は尸魂界史上最高の大悪人であるとされている。八千流という名前は「天下無数にあるあらゆる流派、そしてあらゆる刃の流れは我が手にあり」という意味を込めてつけたものであり、現在は卯の花烈と名を変えて、医療班である四番隊に所属している。

 

そしてリオの父親である諒影も卯の花と同様初代護廷十三隊十三番隊隊長であった。当時は殺戮を好む傾向にあったが、のちに妻となる雪奈と恋仲になると同時に大人しくなったと卯の花から聞いている。

 

「模範解答です。私が何を言いたいかわかりますよね?」

 

卯の花は妖艶に微笑んで自分の額をリオの額へ優しく乗せた。

 

「うへ?」

 

リオは変な声をあげると卯の花はそれを無視して横下にゆっくりスゥと顔を動かしてリオの耳元で囁いた。

 

「私は剣でしか愉しめない女です。ですが女としての愉しみに興味がないわけじゃありません。私は案外甘えん坊なんですよ。」

 

最後の方はワザとかすれるような声で囁いた。リオはゾクゾクしていたが、なんとか理性は保っていた。

 

「いっ...いや〜流石に...

 

「もう逃がしませんよ...。貴方はただ私を愉しませなさい。」

 

リオは卯の花の細い腕で首の後ろに手を回され、逃げられないようにされた。そしてリオが卯の花の顔を見ると、そこには先ほどの妖艶な卯の花ではなく、戦いに見せる戦闘狂の顔だった。

 

 

 

 

そしてリオは...一方的に貪り喰われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、何故か異常に機嫌の良い卯の花を隊士たちが見て、疑問に思ったのは別の話である

 

 

 

そしてリオは再び卯の花にトラウマを植え付けられた...

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

藤堂家 屋敷

 

 

 

 

 

リオ達は藤堂家の屋敷で酒盛をしていた。リオは夜一と喜助の盃に酒を注ぎ、自分の盃に注いだ。そしてリオと夜一は喜助の事を心配していた。

 

 

 

「喜助...。お主はもう少し仕事をサボってでも外に出るべきじゃ。儂等みたいにの。」

 

喜助は夜一が隊長を務める二番隊の三席になっていた。だが喜助は研究に明け暮れてあまり外に出なかったのだ。

 

「そうそう俺は夜一の付き添い(ストーカー)をしてるだけなんだけど...」

 

月夜に照らされたリオは妖艶に満足そうに笑みを浮かべながら、つぶやいた。

 

「大体、主は人の事に無頓着過ぎる。それでは幾ら凄いものを開発できても、人としていかがなものじゃ。」

 

夜一は喜助に説教をしたが、なんとも言えないような顔をした喜助は頭をポリポリ掻きながら口を開いた。

 

「夜一さんは兎も角リオさんはアタシの事言えないでしょ。」

 

確かにリオは夜一以外と遊ぶ事はほぼない。リオは誘われる事は多いが夜一と喜助以外の誘いは受けないのだ。もちろん女の子との夜のお誘いだけは拒まないが...

 

「俺は夜一専属の“しもべ兼ペット”だからいいんだよ。俺ら以外に誰と交流がある?」

 

リオは意味のわからない理論を展開した。そして夜一に加勢した。リオにとっては夜一が絶対なのだ。

 

「なんスか。その理屈は?うーん最近は藍染副隊長ですかね?アタシが開発してるモノについて話しましたよ。」

 

喜助はリオの答えに納得しないものの、答えた。確か藍染とかいう副隊長も開発が得意だと聞いた事がある気がした。

 

「やはりな。のぅリオ。」

 

やれやれというような顔をした夜一はリオに同意を求めた。するとリオは口を開いた

 

「そうだね。あーいうのが一番信用できないんだよねぇ。ニコニコしてて誰にでも優しい奴、人から良い人だと思わたいという願望の裏返しだからだよ。まぁ末期のやつは自己顕示欲が強い...。それかただ一人が怖いかだ。」

 

リオは真顔で静かに自然とスラスラ答えた。そしてその時のリオの顔に夜一と喜助は見惚れた。だが喜助はすぐに反論した。

 

「それは言い過ぎスっよ。リオさんの偏見じゃないスか?」

 

喜助は数少ない交流ができる藍染を庇った。だが事実として藍染は心優しく人望のある人物として人気があるのだ。とうていそうは思えない。

 

「人は信用からじゃなくて疑ってから付き合うもんだよ。そうしたら裏切られたり、傷つけられたりしても耐えられる。」

 

リオは再び静かに反論をすると、喜助は納得はできなかったものの反論はできなかった。

 

「主が言うと説得力が違うの。」

 

夜一が少し際どい事を言ったが、リオはなんともないようにスルーした。今ではあんな過去などどうでもいいのだ。夜一さえ側にいれば...

 

「本当に良い奴は人、年齢、人格、種族も平等に扱うんだよ。あいつは死神になった。虚を退治するなんて一見残酷に見える事何てしねぇよ。お前もねぇだろ?ただ敵で自身らに不利益が被るから消した。あいつらを狩る理由なんてそれだけだ。少なからず俺は善人じゃないから、何とも思わないけどね。俺からしてみれば夜一とその他以外は生命体Aだから。思い入れも興味もないよ。」

 

リオは持ち前のクズ理論を展開した。勿論これは本心であり、正直なところ隊長は覚えていても、副隊長の顔は半分も覚えていない。むろん席官ともなろうと自分の隊でさえも怪しいレベルなのだ。

 

「でも“リオ”サンは女のコ食いまくってるじゃないスか?ってかアタシもその他なんスか?ひどいな〜。」

 

喜助はリオにツッコミを入れると、リオは首を傾げて何言ってんだこいつ?と言いたげな顔をした。

 

「え?あんなん歩くオ○ホだよ。快楽はあるけど愛情とか独占欲とか微塵もないから。ちゃんと前もって遊びだって言うし、向こうもそう思ってるからね。まぁ納得しない女に絶対に手ぇつけないし、でも言われてみたら生命体Aっていう中に入れるのは不適当だね。よし。生き物Aにランクアップしよう。あれ?そういや生き物Aになるんだろ...

 

 

 

 

 

...誰を抱いたか憶えてねぇや。」

 

「クズじゃのう。」

 

夜一はリオの嘆きに間を置かず素早く蔑んだ。だがリオがこんな性格であることは重々承知しているのだ。自分以外の女にはほとんど興味がない...。これ以上そんな事を考えていると照れてしまうので夜一は何も考えないようにした。

 

「それよりアタシはその他なん...

 

「俺は狼被った狼だよ。でも安心しなよ。夜一の事は本当に大好きで甘えたいから、従順な子犬って感じかな?」

 

喜助の言葉にかぶせてリオは夜一の前で愛を語った。リオは基本的に女の子であれば喰らうのだ。だが夜一の前では夜一のどんな事でも叶えようと最善の努力をするのだ。

 

「なっ!///」

 

夜一は大好き、甘えたいというリオの正直過ぎる言葉に照れてしまう。夜一は未だにリオからのアプローチに慣れてないのだ。

 

「俺は常に夜一の幸せを第一に考えてるからね。そこら辺のワキガ浮気症DVアル中ハゲニートのオッさんでも夜一が俺より好きだって言うんだったら、全力でサポートするよ。金も脅しも地位の全てを駆使するよ。俺にとってはそれが夜一(愛する人)の本当の幸せだと思うからね。でも俺が彼氏とか夫とか性欲処理の道具になるかどうかは決めるのは夜一だけだよ。俺はいつでもウェルカムだけど、俺自ら生半可に手を出す気はさらさら無いよ。俺は夜一のためならいつでも本気になるから...。それだけは覚えといて...。」

 

事実、夜一は天真爛漫な性格と整った容姿でそこそこ男からモテるのだ。通常の人であれば不機嫌になったり、近づかぬように虫を払おうとするはずである。だがリオは夜一が自分以上好きになる可能性がある以上邪魔はしないのだ。だが夜一が迷惑や不快に思っているようならば全力で夜一から遠ざけるようにしている。

 

「じゃ夜一さんが居なくなったらどうするんスか?敵に攫われたり殺されたりしたら?」

 

もう自分がその他である事を受け入れ、ふとした疑問をぶつけた。するとリオの抑えているが僅かばかりに漏れる殺気を二人は感じた

 

「そうさせないように俺は強くなったんだよ。俺という存在が抑止力になるからね。そんな事やったら誰だろうとそいつの一族、同僚、友人は一人残らず滅ぼすから。」

 

リオは真剣な表情で答えた。現在リオは最強の隊長との呼び声が高く、リオもそれを認めている。白打、斬術、鬼道、歩法に至る全てを収め、極めているリオに太刀打ちできる護廷十三隊の死神などは総隊長ぐらいだと言われている。そして総隊長はリオに跡を継がせるのではという噂がある。

 

「“リオ”サン、重いっスねぇ」

 

「世界の恋愛の価値観が軽過ぎるんだよ。“自分が幸せにする”じゃなくて“好きな人に幸せになるようにする”。それだけだよ。」

 

軽く喜助がつぶやくとリオはそれを否定した。それはかつて蓮華雹泉で口にした想いを人前で話したことはなかったが、これもいい機会だと思った。夜一もわかっているだろうと考えていたが、案外夜一は少し鈍い所があるためだった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

後日

 

 

 

正面の奥に総隊長、そして奇数と偶数に分かれて一列に並んだ隊長達は隊長会議をしていた。夜一は二番隊なので総隊長に一番近く、逆にリオは十三番隊なので一番奥なのだ。少し寂しい気もするが、夜一からは真面目に働けと言われた事があるのでちゃんと遵守していた。

 

 

 

「これより汝等に大事な話がある。今よりこの書類を読みあげる。心して聞くがよい...

 

総隊長は普段は閉じている鋭い目を開き、綺麗に折られた書類を開いた。そしてそこに書かれている内容を読んだ。

 

 

 

 

***

 

 

〜 護廷十三隊 十二番隊隊長 曳舟桐生 〜

 

 

義魂を開発した功績故、零番隊の昇進を命ずる

 

 

 

***

 

 

 

リオの正面にいる曳舟という隊長の昇進にリオと夜一を除いた隊長達は感嘆の声をあげた。零番隊とは王族特務が主な任務である。全世界を統治している”霊王”がいる“霊王大内裏”を中心とした霊王宮を守護するのが彼らの役割である。

 

そして零番隊に入隊するには尸魂界において何かを創り出し、そしてその創り出したモノが”尸魂界の歴史そのもの”であると霊王に認められた者が入隊を許される。今回は曳舟の創り出した“義魂”が尸魂界の歴史であると判断したのだろう。

 

 

 

 

隊長からの昇進は滅多に起きることでないため、隊長達は曳舟に称賛の声をかけた。そして少し騒がしい最中、総隊長は再び口を開いた。

 

 

***

 

 

 

〜 護廷十三隊 十三番隊隊長 藤堂リオ 〜

 

 

 

類稀なる強さ故、零番隊の昇進を命ずる

 

 

 

***

 

 




すいません、今回の地の文は少し手抜きです(泣)。普段より文字数多いので許してください...。
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