「辞退しゃ〜す。」
リオは総隊長に軽く即答で断った。夜一に会えなくなるであろう昇進など興味がないのだ。そしてリオの対応にその場は一斉に変な空気が漂った。
「なんやリオ...。断るんかい。」
長い金髪が特徴の“五番隊隊長”平子真子が大阪弁でツッコんだ。顔は少し呆れているようだった。
「面倒くせぇし、夜一と会えなくなんじゃん。平子...。なんだったらお前が代わりに行ってこいよ。」
リオは昇進をゴネて、代わりに平子にいかせようといた。だが無論そんな事が認められる事はない。
「仕事中と夜一以外のお前はホンマにムチャクチャやな...。」
平子は完全に呆れはてて、他の隊長達に助けを求めるような視線を向ける。すると一番年配の容姿をしている“六番隊隊長”の朽木銀嶺が口を開いた。
「リオ殿...。流石に霊王からの誘いは無下にできぬかと...。」
同じ五大貴族の朽木家の当主であるから、そこそこ交流はあるのだ。そして父親の葬儀の時に助けて貰った恩があるため、夜一以外のリオを制御できる数少ない人なのだ。例えば夜一。そして“恐怖の卯の花”や“上司の総隊長”、“友人の喜助”に次いで銀嶺の順である。
「ねぇ銀嶺...。だいたいなんで俺が昇進なんだ?どうして俺が尸魂界の歴史だって評価されてんだよ?わけわかんねぇよ。面倒くさいし、絶対行かねえわ...。」
リオは愚痴をこぼしまくった。総隊長は無言で他の隊長達は呆れたように見ている中、卯の花はニコニコしている。そして夜一は間の抜けてなんとも言えない顔をしている。そして口を開いた。
「リオ...行け...。」
夜一はそう一言言い放つとリオは不快感をあらわにしていた顔が一斉に引き締まり、左膝をついてかがんだ。そして顔をあげると口を開いた。
「山本重國総隊長...隊長の皆さん...。今までお世話になりました。」
「うむ...?」
リオの変貌ように総隊長は目を開いて、なんとも言えない空気でリオの返事を受け止めた
***
霊王宮
「おんしらが藤堂リオと曳舟桐生じゃな。儂が零番隊の頭目の兵主部一兵衛じゃ。霊王から“まなこ和尚”の異名を頂いた。おんしらの異名もこれからの霊王との謁見で貰えるじゃろう。」
ツルりと光る頭、そして立派な黒い顎髭に首から大きな紅い数珠を首からかけられている。荒々しい様子ながら優しい印象も受ける
「あいあ〜い...。ってか何で俺呼ばれたの?何もしてねぇのに...。」
零番隊に入隊するには尸魂界の歴史と霊王により認められなければならないのだ。もちろんリオは夜一のストーカーか鍛錬しかしていないと考えている。
「あぁ...。おんしは例外でな。その強さは霊王に認められたんじゃ。」
リオは納得した。己の強さならばそんなにおかしいことではないと考えたのだ。そして二人は和尚に連れられて霊王との謁見をするために、霊王大内裏へ向かった。
***
数時間後
「ねぇ和尚...。」
リオは霊王との謁見が終了して少し離れた場所で声をかけた。霊王という存在に疑問を抱いたのだ。あの人...いや、アレは...
「わかっとる...。霊王とはこの世の“楔”なんじゃ。儂らはその楔を護るためにここにおる。霊王でなく尸魂界のために儂らは存在するんじゃ...。わかったか?
“穀王”曳舟桐生...。“白蓮”藤堂リオ...。」
すみません...。また手抜きです。早く先へ進めたい...