白子と黒猫の誓い   作:ニルドアーニ四世

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白の弔合戦 1 〜始まり〜

 

 

5時間後

 

 

 

<中央四十六室>

 

 

 

 

「なぜだッ⁉︎」

 

一人の男が大声をあげた。男の目線の先には鮮やかな赤い女物の着物をきた純白の青年がいた。青年はまるで女性の様であったが彼の正体を知らぬ者は居合わせなかったため、男性であると知っていた。

 

「藤堂リオッ!なぜ私達は生きておるのだッ⁉︎」

 

リオは残酷に見下す様に声の主を見ると、声の主は上半身しかなかった。男の下半身はすぐ後ろで何事もなかったように立ったままだった。切口には一滴の血も溢れ出ず、持ち主は痛みを感じていないようだった。周囲を見回すと合計四十六名のバラバラにされた男女がいた。首だけの者や肩から斜めにぶったぎられた者、両手足を切り離された者など様々な形をしていた。リオは妖艶に笑うと手にしている刀を胸の前に持ちあげた。刀からは凍えるような冷気が立ち昇っている。

 

「これは“氷離血閃”と言ってね...。細胞、血液、神経を一瞬で凍らせる絶対零度の太刀だよ。」

 

リオは湧き上がる冷気の刀を見せつけるように構えた。すると皆は驚いたような顔をし、次々と困惑しているような顔をしている。

 

「身体すら自分が斬られたという認識をしないんだよ。まぁ分かりやすく言えば今の俺の剣で殺される事はないって事だね...。聞くに堪えない断末魔も聞こえないから、敵の情報を得るのに最適でね...。もちろん俺の他の太刀に超回復の技があるのは知ってるよね?」

 

リオが“氷離血閃”の解説をした。そして“諒影”が使用した回復能力を交渉のカードとして掲示した。

 

「くッ!...何が聞きたい?」

 

己のバラバラになった身体を治す事が可能であると考えた内の一人が嘆くように声をあげた。その言葉を聞いてリオは愉悦そうな笑みを浮かべた。

 

「藤堂諒影の死に関わった者の事を全て吐け...。」

 

リオは己の滅ぼすべき敵が本当に尸魂界であるかを確かめるためだ。和尚が仕組んだワナである以上、それが偽造である可能性もなくはないのだ。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

およそ三十分後

 

 

 

「へぇ...。父上は滅却師の待遇に反対した事で山本重國に殺されたんだね...。まぁその息子が滅却師との戦争の生き残りを殺しまくってたなんて皮肉なモンだね...。」

 

四十六室の話をリオは直に聞いた。するとアノ文書はやはり本物であるという事を聞いた。そして山本重國が諒影を殺し、卯の花の治療で傷を偽装したという事を知った。

 

リオはそう呟くとバラバラに切り離された四十六室の人間達に目もくれず部屋を出ようと移動した。

 

「藤堂リオッ!どこへ行く⁉︎」

 

一人が声をあげるとリオは振り返り、当たり前じゃんと言いたげな顔をして答えた。

 

「ん?尸魂界を滅ぼしに行くんだよ...。だってお前らから離れないと返り血で汚れるじゃん...。この服は曳舟から借りたのに...。」

 

リオは真顔で尸魂界を滅ぼすと宣言し、リオは出口へ向かった。リオの服は曳舟の屋敷へ侵入し、盗んだのだ。和尚の服はデカ過ぎ、麒麟児の服はダサ過ぎ、王悦の服はチャラ過ぎ、曳舟は女物だがサイズは丁度いい。そこでリオは曳舟の服を借りたのだ。

 

「まッ...待てッ!我々は全て正直に話したッ!君の“東の太刀”で我々を治療してくれッ!約束が違うだろう⁉︎」

 

慌てながらリオを引き留めた。そして自分達を治療するように迫った。だがリオは悪戯っぽく笑うと悪魔のような表情で言い放った。

 

「え?俺は一言も全部話したら治療してやるなんて言ってないよ。ただお前らを元へ戻す手段があると言っただけだよ...

 

 

 

 

 

 

それじゃ...。“解除”...。」

 

リオが能力を解除すると一斉に瞬間冷凍された傷口から一斉に血が噴き出して総勢46名の命が散った。リオが中央四十六室から出て外へ出ると大量の死神が取り囲んでいた。リオが見るとかなり血の気の多そうな隊士達であると感じた。するとデカい刀を肩に載っけているゴリラのようなガタイのいい男が前へ出た。隊長羽織を身につけており、『十一』と書かれている。

 

 

「退けや雑魚共...。こいつは“鬼厳城剣八”様の獲物だ。」

 

 




今日だけでお気に入り登録が50増えました。やっぱし戦闘シーンは反動が凄いですね


今日の評価で夜一が照れる『///』が嫌いという意見がありましたが、ただの活字だとわかりづらいので表記は続けます。
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