白子と黒猫の誓い   作:ニルドアーニ四世

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白の弔合戦 4 〜天相従臨〜

 

「ゴフッ...。」

 

吐血したリオは背後から突き刺さった刀を見て銀嶺のモノであると理解した。そして地面を見ると自分の股下に影が通っていることを見た。そして煙が晴れるとその先には人型の影がリオの刀に刺さっているものの、すぐにフッと消えた。

 

 

(俺の鬼道で拘束が破壊された瞬間に影武者を置いて、俺の股下へ細い影を通して瞬間移動...。影を自在に移動する事ばかりを警戒してた...。影を実体化が可能な時点で影武者も可能であると見抜いておくべきだった。)

 

 

「やるね...。上手く気をそらされた。」

 

銀嶺はリオから距離を取るために刀を抜いて瞬歩で離れた。リオは傷口を抑えこんだが、血は止まらない。

 

 

(ヤバイな...。卍解しねぇとやられる。ひとまず...)

 

「“夢幻泡影 雑穢を祓え” 蓮華雹泉...。」

 

リオは始解をしたが、かなり加減をした。こちらの状況が不利であり、卍解をしないと倒される以上むやみに霊圧を使用すべきでないのだ。

 

 

(まぁ卍解に回復の能力があると知られている可能性が高い以上、向こうもそう簡単にさせる気はないよね...。)

 

 

リオは突然“蓮華雹泉”を自分に突き刺した。すると銀嶺はリオの卍解の回復の方法と同じであるのを見て驚いたが、“蓮華雹泉”からリオの血が垂れてきているのを見た。そしてリオは傷口を凍らせて強引に出血を抑えた。

 

「ほぅ傷口を凍らせたか...。だが貴様には卍解をする余地も与えると思うなよ...。」

 

銀嶺は地面へ斬魄刀を天高く振り上げると影が恐ろしい速さで無数の太い影の槍が立ち昇り、四方八方からリオへ向けて突き刺さろうとした。リオは次々と紙一重で躱した。だが躱した影の一つから銀嶺が現れ、リオを背後から斬り裂くと鮮血が舞った。リオは膝をついて息を整えた。銀嶺は余裕を持ち見下すようにリオを見据えた。するとリオが静かに口を開いた。

 

「...そろそろ本気でヤバイね...。卍解以外に勝機があるとすると“蓮華雹泉”の力の分配を変える...。それぐらいだね。」

 

その言葉を銀嶺が聞くと何をいっているのだ?と言いたげな顔をした。するとリオはフラフラしながら立ち上がり“蓮華雹泉”を天高く掲げた。すると天空は灰色の雲に覆われ、ポツポツと雨が降り注ぎ、次第に雨が強くなっていった。

 

「“天相従臨”...。本来俺の蓮華雹泉は天候を支配できる。だけどそうすると蓮華雹泉の氷の性質が悪い意味で発動して、雨を凍らせちゃって水の力が落ちるんだよね。それだけじゃなくて、蓮華雹泉も雨が自分に似合わないって拗ねちゃうんだよね...。」

 

天候を支配する能力があり、四方三里...およそ半径12㎞を雨雲で覆い尽くした。一見デメリットしかないようだが、リオにもメリットがあるのだ。

 

「だから本来の“蓮華雹泉”の総合的な力より劣る...。だけどその代わり氷の性質は格段にあがる。気をつけなよ...蓮華雹泉が拗ねるから暴走する...。」

 

するとリオの周囲にある実体化した無数の槍の影がパキパキと凍りついていく。凍った影を動かそうとするものの動かない。

 

銀嶺は地面に斬魄刀を突き刺すと斬魄刀が影を吸い取った。そして銀嶺は斬魄刀を天に掲げ漆黒の煙のようなモノが竜巻のように渦巻かせた。そして銀嶺は天を仰ぎながら声をあげた。

 

「私の影を凍らせるのなら影を凍らせて傘を創ればいいだけの話だッ!そして残りの影で貴様を葬るだけのことッ!“常闇絶影葬儀”。」

 

銀嶺は斬魄刀を地面に深々と突き刺すとリオの足元が影が揺らめき始めるとリオの足元が見えなくなった。

 

「あれ?もしかして呑み込まれてる?」

 

リオは少しずつ身体が影の沼に引きずり込まれていくようだ。

 

(この能力の最も恐ろしいのは影を自在に実体化をできるのが可能であることだ。ただの影を俺に貫かせて、それを実体化した瞬間に腹に穴が空いた俺は即積みだ...。今のこの技も防ぐのは俺の鬼道でも不可能だろうしね...。それに比べたら影の間を瞬間移動なんて可愛いもんだよ。)

 

 

「今、この世の全ての影は私の支配下にある。私は貴様を影の深淵へ引きずりこみ、逃さない。影は全てを通り抜け、全てを捕らえ...『スパッ!』『ブスッ!』

 

 

 

 

突然...銀嶺の右手が宙を舞い、そして目の前に紅い氷が現れた...

 

「『ゴボッ!』」

 

銀嶺の氷の太い氷柱のようなモノが腹を貫いている。それは内臓を外部へ押し出されたり、潰されたりしている。銀嶺の右手が斬魄刀を離した瞬間にリオを引きずり込んでいた影は消えた。その様子を見た銀嶺は空いた左手で自分の右手の持つ斬魄刀を拾おうとした

 

「“破道の4”白雷 ...。」

 

リオの鬼道は無慈悲に残った左手を肩の根元から吹き飛ばした。腕は勢いよく後ろへ飛び、地面にピチャっと血の音を響かせながら落ちた。リオは一桁の鬼道ですらもやは片腕を弾き飛ばすほどの威力があるのだ。むろん加減することも可能であるが確実に手段を潰すために本気で放ったのだ。

 

「いや〜雨を使った陽動ってのは参考になったよ。みんな空を警戒するから背後なんて警戒しないもんね...。」

 

リオは両手をもがれ、胴体をも貫かれた老人を見た。その老人は己の死期がすぐ側にある事を理解すると弱々しく口を開いた。

 

「はぁ...はぁ...一つだけ頼みがある...。」

 

 

 




今回のオリジナル能力で影を操るワン○ースの某噛ませキャラの創作のインスピレーションが沸きましたが、ストーリーの細かい部分が曖昧なのでチラシ裏の方で投稿してみようと思います。投稿しましたら報告させていただきますので、よろしければ閲覧下さい
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