命の灯火の消えかけた老人の言葉にリオは耳を傾けた。そして静か口を開いた。そしてその言葉を聞くとリオは口を開いた。
「いいよ...さようなら朽木銀嶺...。」
「ハァハァ...礼を言う...。」
リオは刀に力を込め一閃で首を斬り裂いた。老人の首が宙へ舞う刹那リオの瞳は確かに潤んでいた。
リオは女物の着物の袖で涙を拭い、歩き始めると後ろから声をかけられた。
「ちょっと待ちぃよ。君も泣くんやね。久しぶり...」
リオが後ろを振り向くと隊長羽織をきた黒髪の男がいた。だがリオは見覚えがなかった
「ん〜...誰だっけ?」
リオは素直に聞くとやっぱりと言いたげな顔をして口を開いた。リオは人の顔を覚えるのが苦手なのだ...。というより興味がないのだ
「相変わらずやね。八番隊隊ちょ『ザシュ!』。」
隊長ということを聞き、リオは瞬歩で間合いを一瞬で詰めて斬り裂いた。驚いたような顔をしたが無言で倒れた。
「何かそんな隊長いたね〜。名前思い出せないけど...ごみんごみん。」
リオはなくとなく顔を思い出した。そして軽く謝ると再び歩き出した。
「回復してからじーさんのいる一番隊の隊舎へでも乗り込むか...。」
(さっきから隊士は向かってこないな。じーさんの指示だね..,。まぁそっちの方が俺としても好都合...。早めに隊長を全員潰しとけば士気を丸ごと削ぎ取れる。)
「何や里帰りにしては随分と物騒やな。」
突然右手の路地から五番隊隊長の平子真子が現れてリオに近づいてくる。
「軽ぃぞ平子。ここに残ってる隊長は総隊長を除けばもう俺らだけしかいねぇんだぞ。」
すると左手の路地からはアフロの髪にサングラスをかけた七番隊隊長の愛川羅武が平子同様に間合いを詰めてくる。
「三体一なんて美しい戦術じゃないけど、やるしかないよね...。」
すると背後から長い金髪の卑屈そうな三番隊隊長の鳳橋楼十郎が髪を弄りながら現れた
「そう...夜一はここにいないんだ。いい事聞いたね。安心しなよ鳳橋...俺は夜一さえ敵に回らなければそれでいいよ。」
リオがそう言い返すと三人は一斉に斬魄刀を抜いて始解をして力を解放しようとした。
「“倒れろ” 逆撫。」
平子の斬魄刀は底が円が現れた。
「“打ち砕け” 天狗丸。」
羅武は斬魄刀の形状が変化し、刃がトゲトゲのついたハンマーに変わった。
「“奏でろ” 金沙羅。」
鳳橋の斬魄刀は鞭のように変化した。そして四人は静寂に包まれた。すると鳳橋がリオへ向けて鞭を振るった。
リオは鞭を軽く素手で受け止めた。その隙を突くように羅武がハンマーを振りかざした。
「“火吹きの小槌”。」
羅武のハンマーが炎を包まれ叩き潰そうとしたが、リオは全く動じず鞭を引っ張って受け止めた。リオの目の前には炎が揺らめくがつまらなそうな顔をした。
「ふーん。あんがい軽いな...。」
リオは鞭をパッと払ってハンマーに一周巻きつかせて掴み、引っ張ると右足で踏んで抑え込んだ。リオはそのまま羅武の首を刎ねようとしたら、リオは羅武の正反対を剣で振るっていた。
「...ッ!平子...お前か?」
リオは平子の方を見ると平子の斬魄刀はグルグル回っており、平子は調子良さげな顔をして口を開いた。その隙にリオが抑えていた二人はリオから自分の斬魄刀を取り、距離をとった。
「そうや...。逆撫の能力は“対象者の見えとるものが上下左右前後を逆さまにする”。そんなんをいちいち考えながら戦えるヤツなんておるか?不可能や...。人ちゅうもんは反射で動くモンや...。まぁお前なら慣れるかもしれんけど時間なんかやる気はないで...。」
(精神系の斬魄刀。厄介だね...。能力を受けるのは俺だけという設定にしてるのか?下手すりゃ一番対処に時間がかかる能力...。だけど...)
「そう?なんで俺がお前の土俵でやらなきゃいけないの?」
「「「...ッ!」」」
リオは地面に蓮華雹泉を突き刺して足場を一瞬で凍らせた。するとリオを含めた四人の下半身は氷に覆われて拘束した。
「だったら上下左右前後が関係ない全包囲を攻撃に切り換えるまでだよ。“破道の90”黒棺。」
リオは天に人差し指を掲げ、鬼道を詠唱破棄で放った。四人は巨大な漆黒の箱に覆われ、やがてリオ諸共攻撃し、箱はパリンと割れた。
四人の足場を凍らせていたリオの氷は砕け散っており、平子、羅武、鳳橋は身体に無数の傷を覆い、地面に力なく倒れている。そしてリオも身体中に無数の傷を負っているが立っている
「結構効いたな...。回復しよ...ん?」
するとやられた隊長達を見て、副隊長や席官達クラスの死神が30名程、そして100を超える一般隊士が次々とこっちに瞬歩で大声をあげながら移動してくる。そして始開をできる者達は次々と力を解放した。
「この傷で相手すんの怠いな...。“卍解” 凍泉の太刀...。」
リオは卍解をして再び地面に斬魄刀を突き刺すと口を開いた。
「“西の太刀” 奇忌流業泉(ききりゅうごうせん)。」