白子と黒猫の誓い   作:ニルドアーニ四世

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白の弔合戦 6 〜老獪なる豪炎〜

 

 

 

 

 

 

「朽木銀嶺を除いた隊長達を軽く蹴散らす程の強さ...。実に素晴らしい...。彼の基礎的な戦闘能力は私より上である事は間違いない...。彼こそ私の野望の礎となるに相応しい男だ...。早くアレを完成させなければ...。」

 

遠く離れた所で肩に『五』という紋章をつけた優しそうなメガネの死神が冷たい瞳でリオを興味深そうに一人で見つめていた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

リオside

 

 

 

 

「“西の太刀” 奇忌流業泉...。」

 

するとリオが地面に突き刺していた刃から水が溢れ出し、大きな黒い泉が現れ水面から無数の人影が現れた。そしてその人々を見た死神達は唖然とした。リオが先ほど殺したはずの三人の隊長がいたのだ。すると白い服を身につけている“滅却師”達、そして“虚”も次々と泉から現れる。

 

「さぁ蓮華雹泉で死に絶え、魅せられた者達よ...。我に従いそして尸魂界を滅せ...。」

 

リオがそう言い放つと三人の隊長は一斉に始解をしてかつての部下達を含む隊士を次々と殺し、そして諒影とリオが殺した滅却師も次々と白い光の矢を放ち、地獄絵図を思わせる虚の千を超える軍勢も襲いかかった

 

 

 

リオの卍解の西の太刀はリオが“斬魄刀で殺した者達をリオの手で蘇らせ完全に服従させる能力”を持つ。死者は普通に痛みもあるし再び死にもする。ただ自我と感情のない操り人形にしか過ぎないのだ。

 

 

 

数分間リオは一歩も動かず己に刃向かった者達の断末魔に耳を傾けていた。

 

「良きものだな...。俺にすら殺されることはない哀れな雑兵共よ...。死に絶えそして俺がこの尸魂界を制圧し、あとはじーさんを殺して生き残りを旗下に加える。夜一には怒られるだろうけどやむを得ないな...。」

 

 

リオがそう呟くと凄まじい霊圧と共にリオの雑兵達が豪炎に包まれ、水蒸気が天へ舞昇った。リオが狂気的な笑みを浮かべてその霊圧と豪炎の主を見ると上半身をはだけさせた筋骨隆々な老人が現れた。そして手元には“流れる刃からは若く荒々しい火炎”が立ち昇っている。まさしくその名に相応しい“流刃若火”を手にしていた。そしてその鋭い眼光はただ尸魂界の敵を見ていた。

 

「安心するがよい...。今より謀反人は死に、尸魂界は揺るがぬ。」

 

筋骨隆々の老人は炎を纏いながら一歩ずつ間合いを詰めていく。その様子を見たリオは狂気的な笑みを浮かべ口を開いた。

 

「会いたかったよ...。“護廷十三隊総隊長”山本元柳斎重國...。君を潰したら後は楽なんだけど。」

 

リオは身体中に傷を負い、霊圧の減少も甚だしいが、全く動じず元柳斎を見据えていた

 

「ぬかせ小僧...。何故儂が九百年もの間総隊長を務めておると思う?」

 

元柳斎は殺気を込めた笑みを浮かべてリオに尋ねた。するとリオはその問いに応えようと口を開いた。

 

「それは退職しなかったからだろ...。」

 

リオがそう答えると元柳斎も予想外の答えを耳にして固まっている。確かに間違ってはいないのだ。数秒の絶妙な間が空くと元柳斎は口を開いた。

 

「...否。九百年間儂より強い死神が生まれてないからじゃ...。」

 

元柳斎は少し後悔しつつも気をとりなおしてリオを老獪な瞳で見つめていた。

 

「確かにその通りだ...。“護廷十三隊”ではな...。」

 

零番隊の自分よりは強くないと言い返した。双方は互いの様子を恐ろしく研ぎ澄まされた集中力で探りあい、やがて二人は同時に相手へ斬りかかり、刃を交えた。

 

 

 

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