二人の死神は瞬く間に刃を交え、火花を散らせた。時折老獪な死神は豪炎で純白な死神を焼き尽くそうとするが、紙一重で躱し一瞬で体勢を立て直すと老獪な死神へ斬りかかる。その様子を見た老獪な死神...山本重國元柳斎は純白な死神...藤堂リオへ向けて尋ねた。
「北の太刀は使わぬのか?」
元柳斎はリオが卍解を使用しておきながら、一度も技を使用していないのだ。己の“流刃若火”による炎を躱し続けるメリットが余りないのだ。するとリオはニヤッと笑って返事をした。
「霊圧の消費を抑えなきゃいけないからね...。もしかして狙った?」
リオは通常一週間かかる霊王宮から尸魂界までの距離を5時間で移動した瞬歩、四十六室での尋問や朽木銀嶺との戦い、そして平子ら三人、そして現在使用している卍解による霊圧の消費が著しいのだ。
「戯けが...儂がする必要などない...。主が他の“太刀”を使わぬのは嘘じゃな...。使わぬのではなく、使えぬのじゃ。儂の剣の前では霧など容易く蒸発させる。ならば他の攻撃の型を使えばよい...。使わぬ所を見ると“南”は攻撃の太刀じゃないという所じゃ...。」
元柳斎は己の長い戦闘スキルからリオの行動を予測した。事実先ほどのリオの卍解の死者達は蒸発して消えたのだ。つまり己の“流刃若火”で燃やせるという事であるため、霧なども蒸発させるなど容易いという結論に出たのだ
(やりづらいじーさんだ。やっぱり卍解を使いながら勝てる程甘くないよね...。ただでさえ霊圧と体力の損傷が激しくて、傷も追ってるから他の死神を殺すのは後回しか...。“解除”。)
リオは卍解の太刀を解くとリオの死者の軍隊は全て蒸発して消えた。すると元柳斎は老獪な笑みを浮かべてリオを見据えた。
「お主の斬魄刀は水と半歩劣る氷の太刀...。東と西が水の太刀、そして北は霧の太刀...。ならば南は氷の太刀というのが筋じゃ。道理が合わぬが理由があるのだろう。更に霊圧の消費が著しい以上、無駄な小細工などさせんぞ...。わかっておるだろうがおめおめ回復などさせると思うなよ
...その前に焼き尽くして殺すがな...。」
元柳斎がそう言い放つと再び二人は斬術での斬り合いを再会した。リオはパワー、スピードと技のキレで上回ったが、元柳斎は長年の経験と勘でそれらのアドバンテージを無効化した。リオは元柳斎と斬り合いに集中をし過ぎたためか、背後から迫りくる人影に気付なかった。そしてその人物はリオへ向けて縛道を放った。
「“縛道の99” 禁!」
リオの周囲を白いベルトのようなモノが巻きつき、そして次々と杭のようなモノが突き刺さり、リオは拘束された。リオは驚いたような顔をして、その縛道の主を見た。すると青い着物に立派な髭、そして黒い杖を手にしている威厳がありそうな顔をしている男性がいた。
「“鬼道衆”を呼んでたの...。これは想定外...。久しぶり鉄裁
すみません、区切り上短くなり過ぎました。