白子と黒猫の誓い   作:ニルドアーニ四世

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白の弔合戦 8 〜二匹の死神〜

 

 

幼少期にリオは“鬼道衆総帥・大鬼道衆”握菱鉄裁から鬼道、縛道を教わっていたのだ。そしてこれ程の縛道を気配を微塵も出さずに放てるのは鉄裁ぐらいだとリオは考えていた。

 

また元柳斎は仮にリオを倒してもリオを拘束できるほどの縛道を扱えるのは鉄裁ぐらいだろうと考え、助けを求めたのだ。

 

「君が謀反を起こしたと聞いて耳を疑いましたよ...。だがこれは私の責任でもありますな...。」

 

リオは鉄裁の拘束が軽くは解けないことを知っていたため、特に行動はしなかった。すると元柳斎はリオに指を向けた。

 

「“破道の4” 白雷。」

 

「...クッ!」

 

元柳斎は白雷でリオの右手の甲を貫くと、血が溢れだしリオは斬魄刀を落とした。その様子を見た鉄裁は何かをつかむような仕草をして口を開いた。

 

「“縛道の4” 這縄。」

 

鉄裁は霊子を縄状にしたモノでリオの落とした斬魄刀を巻きつかせ、手に収めた。そしてリオをそのまま牢へ入れようと詰め寄るとリオは口を開いた。

 

「詠唱破棄した縛道程度で俺を捕らえた気になるなよ。“瞬閧”」

 

リオの肩から突然黒い闇のようなモノが溢れ出し、リオの女物の着物は吹き飛び純白で程良く引き締まり筋肉質の上半身があらわになった。そのままリオが両手に力を込めると鉄裁の放った縛道を何とか引きちぎって破壊した。リオはワザと斬魄刀を奪わせたのだ。斬魄刀を持ったままでの瞬閧はできなくはないが、力が入りづらいのだ。

 

「何だッ!この技はッ!」

 

鉄裁は渦巻く闇をまとったリオを見て驚いた。自分の収めた最高峰の縛道を破壊できる程の技に見覚えがなかった。

 

「隠密機動の白打の最高峰とされる技...瞬閧。高濃度に圧縮した鬼道を両肩と背にまとい、それを炸裂させることで鬼道を己の手足へと纏い、その性質を白打に付加することにより威力を跳ね上げる...。」

 

元柳斎は鉄裁に教えるようにつぶやきながらも、瞬閧をしているリオから目を一時も離さなかった。

 

「その通り...。ところで俺が今纏っている黒い鬼道は何かわかるかな?」

 

リオは纏っている鬼道が何かを尋ねた。瞬閧とは鬼道を纏うモノであり、基本的に鬼道であれば何でもいいのだ。

 

「“黒棺”...。まさか九十番代の鬼道の性能のみを付加など不可能だッ!」

 

鉄裁は声をあげた。そもそも黒棺は九十番代という超高難度の鬼道である。そして黒棺の攻撃範囲は箱の中に強力な重力を加える事であり、箱が存在しない以上リオはその箱を省き性質だけを引き出しているという事になる。

 

「不可能?俺が可能だったから、あんたが不可能だという判断が可能になったのだろう?俺は黒棺の性質を持つ白打...。つまり俺は時空が歪むほどの重力を従えている...。」

 

リオは鉄斎の方を下向きにした手のひらで軽く払うような仕草をした。すると鉄斎の腹が一瞬でボコンと凹み口から血を吐くと、巨大な手に弾かれたかのように一瞬で吹き飛んだ。そして建物を次々と貫き、百メートル程で勢いが死んだ所で壁にめり込み動かなくなった。

 

「さぁ再開しよう...。」

 

リオは元柳斎の方を見据えると元柳斎は流刃若火を振るい、リオを焼き尽くそうとしたがリオは軽く手を突き出すと炎はリオの手前でまるでバリアを張ったかのように止まった。

 

「重力を従えた俺に鬼道系の技は効かぬ...。君の炎は強力とはいえ当たらなければ意味がない...。」

 

リオは自分の手前に強力な重力を放出して炎を受け止めたのだ。元柳斎は始開では勝てぬと理解し、静かに口を開いた。

 

「“卍解” 残火の太刀...。」

 

元柳斎は卍解をすると斬魄刀は焼き焦げ、そして尸魂界の空気が乾燥していった。リオは唇が切れてスゥと血が流れたが気にしなかった。

 

 

(俺の凍泉の太刀と同様に始解の能力を剣に封印したのか...。まぁ剣に触れなければいいだけのことだね...。)

 

「“北の太刀” 天地灰尽(てんちかいじん)。」

 

元柳斎がそう呟き、瞬歩で間合いを詰めると同時にリオも瞬歩で間合いを詰めた。そして二人の剣と拳が激しくぶつかり合った。

 

リオは総隊長の脇腹を抉り、口から大量の血を吐いた元柳斎は膝をついた。それに対して元柳斎はリオの腹をぶった斬った。するとリオの傷口が一気に豪炎で燃えあがった。そして傷口をリオがほんの一瞬だけ見ると自ら素早く傷口ごと抉りとった。そして同時に元柳斎はリオから抉れた脇腹を焼いていた。

 

(元柳斎の北の太刀は触れたモノを高熱で溶かす能力...。浅くてよかった。炎を封じ込まれたら俺の瞬閧は相性が悪いな...。)

 

そして重力で鉄裁の持っていた斬魄刀を一瞬で引き寄せ手にすると、瞬閧を解除し振り返り、リオと元柳斎は互いに間合いを詰めようと地面を蹴った。

 

「“南の...「リオォォォォォォォォォッッッッ‼︎‼︎」

 

そしてリオは斬魄刀を構えて最後の卍解を行い、再び両死神は互いの命を奪わんと間合いを詰めようとした。だがそれはとある女性の声により遮られた。

 

 




戦闘シーンはいかがでしたか?斬魄刀の名前が変とか描写がダメとか何でもいいので感想を下さい...。
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