「...ちょっと待ってよ。今尸魂界滅ぼしてるからさ。」
立ち止まったリオは夜一の顔を見ながら呑気に言った。元柳斎はリオを警戒しつつ夜一を見ていた。すると夜一は口を開いた。
「やめろ...。」
夜一は静かにリオに言った。目は静かにリオを睨みつけていたがリオは呆れたような顔をして言い返した。
「ん?これは幾ら夜一のためでも聞けないな。だってこいつらは俺の父親を殺して俺の才を利用した。滅ぼされて当然だよね。」
リオは夜一の命令を拒否すると元柳斎へ斬魄刀を向けた。そして先ほどの卍解をしようとすると夜一はリオの霊圧の変化から察知し、静止した。
「やめろと言うとるじゃろ!」
夜一が大きめの声をあげるとリオは少しこめかみに筋を入れて夜一の方向を見た。
「だからさ〜...
滅ぼすっていってんだろ...。」
リオは真顔で夜一へ軽く殺気をぶつけると空気は凍りついた。夜一はリオの敵意を初めて目の当たりにし怯んだ。その様子を見てリオは軽い声をあげた。
「ごめんごめん。少し下がっててよ。多分このじいさん殺したら降伏するでしょ...。そしたら俺は誰も殺さないよ。」
リオは夜一を驚かせたことを謝罪すると決して死神を根絶やしにする気はないという意思を見せた。リオの普段通りの口調に平常心を取り戻したのか尋ねた。
「どうしてもか?」
「うん。どうしても...。」
「じゃあ最後の手段じゃ...
一生口を聞かんぞ...。」
夜一の言葉を聞いて一瞬固まったリオは斬魄刀を持ち上げてゆっくりと鞘へ戻した。そして両手を少しあげて口を開いた。
「投降します。」
***
半年後
中央四十六室
「“零番隊北方神将”藤堂リオを除名し、中央神将へ降下。そして懲役15000年に処す。」
半年の月日が経ち新たな中央四十六室へなり、恐ろしい程慎重かつ厳重に全身を拘束されたリオは謀反による罪状を言い渡された。するとリオは少し不服そうな顔をして口を開いた。
「少しまけてよ。俺が前任者を皆殺しにしたから、あんたらがその座につけたんだよ。」
リオは呑気に野菜をまけるように言い放つと室内は沈黙に包まれた。するとリオは少し笑うと口を開いた。
「まぁいいよ。霊圧が今より弱まらなければ俺は死なないしね。」
リオはそう言い放つと神官に全身を拘束されたまま外へ出た。リオは己の足で歩きながら未だに自分が起こした謀反の形跡を感じた。ところどころはヒビや穴が空いており、復旧作業が行われていた。リオは顔を黒い布を被せられていたため、周囲からはその残骸を引き起こした犯罪者が連行されていることを気づかなかった。そして監獄の扉の前へ着くととある人の霊圧を感知し立ち止まった。神官はリオを急かそうとしたが、リオの視線の先を見ると取りやめた。
「やぁ夜一...。」
「フン...。少しは反省してくるがよい。まぁアレじゃ...。かっ...仮にじゃぞ。15000年経って儂に夫がいなきゃ...お主を貰ってやる。感謝するがよい!」
顔を少し赤らめた夜一の言葉にリオは身体を仰け反らせて笑うと口を開いた。だがその瞳には確かに雫が垂れていた。
「ふふふ...ムショ上がりの俺としも流石に嫁はできないだろうね。15000年後を楽しみにしてるよ。」
ありがとう...夜一。そしてごめんなさい...
リオが声にならぬ想いを心の中でつぶやくと夜一は即座に理解した。そしてリオの背中が暗い扉の中へ消えていく最中夜一の瞳から雫が滴り落ちた。雫が地面へ落ちる音を聞いたリオは立ち止まると歯を食いしばり涙を流すのを我慢しようとしたが、この想いを押し殺すことはできなかった。
***
現在
リオは瞳を開くとかつての懐かしき思い出と後悔の記憶の余韻に浸った。そして薄暗い独房の中で軽くノビをすると金属の鎖が擦れる音がした。そして薄汚れた天井へ顔を向けると口を開いた。
俺はあの日多くの命を奪った...
それが正しいことであるかも考えず、ただ怒りのままに動いてしまった...
だが正直殺した連中の事は今でもなんとも思ってない...
ただ一つ後悔がある...
君の泣き顔が僕の脳の奥底へまとわりついて離さないんだ...
今では君への罪悪感ですら愛おしくなる
ー嗚呼ー
残ったのは後悔と君への愛だけだ...
ねぇ君は今、どこで何をしてる?
俺を一人にしないでくれ...
いや...それよりあの時君が俺に初めて見せてくれた屈託のない笑顔をもう一度...
ここは君を抱きしめるどころか君が差し伸べる手でさえ掴めない
だから俺はただ懺悔の唄を奏で続ける
いつか君が俺の力を必要とするその日まで...
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あとワンピースの某影キャラの作品はチラシ裏に投降しています。そこそこの評価は頂いているのでよろしければ閲覧下さい...
ちなみに題名は『モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み)』です