ハイスクール・フリート Freedom   作:水甲

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今回はオリストになります。

そして今回のオリストは明乃視点です


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ゆきちゃんが倒れたとの話を聞いた私は急いで医務室に入ると、中には美波さん、如月副長の波奈さん、そしてベットで眠るゆきちゃんがいた。

 

「美波さん、ゆきちゃんは大丈夫なんですか?」

 

「特に異常は見られない。ただの過労だと思うけど」

 

「………じゃない」

 

「えっ?波奈さん、今なにか……」

 

「ただの過労なわけないじゃない!」

 

波奈さんの大声が医務室に響いた。

 

もしかして波奈さんはゆきちゃんに何が起きているのか知ってるの?

 

「艦長はずっと……ずっと」

 

何かを言おうとするが、涙が溢れだし、そのまま泣き崩れてしまう。

 

「えっ!?その、」

 

私と美波さんはどうしていいのか分からずにいるとそこに、

 

「波奈がここにいるって聞いたっすけど……うわっ!こりゃガチ泣きっすね」

 

トシコさんが医務室を訪れ、波奈さんが泣きじゃくっているのを見て驚いていた。

 

「あの、別に私達が……」

 

「あ~分かってるっすよ。とりあえずあっちに連れて帰るっす。ほら、戻るよ。ゆきが目覚めるまでの間、如月を支えられるのは波奈だけなんっすから」

 

泣きじゃくる波奈さんを立ち上がらせ、医務室から出ようとしているのを私は呼び止めた。

 

「あの!ゆきちゃんが倒れた理由ってもしかして私にあるんですか?私が感情的になって飛び出しちゃうから、ゆきちゃんが心配して……」

 

「うんや、そういう訳じゃないっすよ。ゆきは……これはあたしがいうことじゃないっすね。ゆきが目覚めたら聞いてみるっす」

 

「う、うん」

 

トシコさんはそのまま波奈さんを連れて医務室を後にするのであった。

 

「ゆきちゃん……」

 

「ところで艦長、着替えもせずに来たんですか?」

 

美波さんに言われて気がついた。そういえば着替えてくるの忘れてた。海に落ちちゃったから制服もビショビショだし

 

「そのままでは今度は艦長が風邪で倒れますよ」

 

「そうだね。ちょっと行ってくるね」

 

私は急いで着替えに向かうのであった。

 

 

 

 

「ふぅ、さて」

 

明乃を見送った美波さんは箱に入ったネズミを見つめた。

 

「艦長が戻ってくる前にこのネズミを……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「如月艦長は大丈夫だったんですか?」

 

お風呂に行き、ジャージに着替え、艦橋に入るとココちゃんがゆきちゃんのことを聞いてきた。

 

「うん、今はまだ眠ってるみたいだよ」

 

笑顔でそう言いながら、私はシロちゃんに向かって謝った。

 

「シロちゃん……副長、艦橋を飛び出してごめんなさい」

 

「あっ、いや」

 

「みんなもごめんなさい。艦長が勝手なことをして皆にも迷惑かけたよね。本当にごめんなさい」

 

頭を下げて謝る私、みんなはただ黙り込んでいた。

 

するとココちゃんがあることを言い出した。

 

「艦長、顔を上げて下さい。そんなに謝れると私達どうすればいいのか分からなくなっちゃいます」

 

「そうそう、艦長が飛び出していった後、黒木さんが事情を話してたよ」

 

メイちゃんが言うには、クロちゃんは私が出来ることをやるためにとスキッパーで海上に出たとちゃんと伝えてくれたみたい。

 

だけどそれでも艦橋でのあのやり取りを思い出すと……

 

「……気にしてない」

 

「タマちゃん、気にしてないって、でも、」

 

「岬さんは武蔵艦長を助けようと焦っちゃったんですから、誰だってそうしたくなります」

 

りんちゃんは笑顔で言うのであった。

 

そしてミーちゃんも

 

「儂を助けてくれたんも艦長だと聞いてる。艦長が助けたいという気持ちがあったからこそ、儂はここにいるんじゃ。それに艦長は儂らを信頼して頼ってくれてもいいじゃ」

 

「ミーちゃん」

 

「……艦長があんな風に飛び出してしまうのは、ゆき艦長の事があったからですよね。ゆき艦長が気にしてました。自分のせいで艦長があんな行動をしてしまうようになったんだって」

 

そういえばクロちゃんもそんなこと言ってたような。何だかゆきちゃんに心配かけてばっかりだ。

 

「もしも誰かを助けに行こうとする時、すぐに飛び出さないで下さい。まずは私に引き継いで下さい。艦長のフォローをするのが副長の役目ですから」

 

シロちゃんは何故か顔を合わせようとしなかったけど、怒ってるようには感じなかった。

 

「シロちゃん、うん気をつけるね」

 

艦橋の皆に謝り、みんな許してくれた。

 

あとはゆきちゃんが目覚めたらお話をしなきゃ

 

そんな時、電信員の八木鶫ちゃんことつぐちゃんがやってきた。

 

「艦長、ちょっといい?」

 

「どうしたの?」

 

「何だか通信が入らなくなっちゃって、艦内で微弱な電波をキャッチしてるみたいなの」

 

「ちょっと気になるね。シロちゃん、ちょっとお願いね」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

私、つぐちゃん、まりこうじさん、めぐちゃん、タマちゃん、そしてタマちゃんに抱かれている五十六で艦内を見て回ることになった。

 

つぐちゃんはダウジングを使って電波の発生源を探していた

 

「そんなものでわかるんですか?」

 

「無理でしょ、流石に」

 

「あっ、こっち」

 

電波をキャッチし、私達が向かった先は医務室だった。

 

医務室に何か電波を出すようなものあったかな?

 

もしかしてゆきちゃんが身につけてるものだったりしてとかはないよね

 

私達は医務室を覗き込むと、メスを持ち、ネズミの解剖をしている美波さんの姿があった。

 

そして美波さんはすごい形相でこっちを見た。

 

「うぎゃああああ!!」

 

驚きのあまり叫んだめぐちゃん

 

「あら、お化けですの?」

 

「いや、美波さんだから、でも美波さん、そのネズミって前に保護したネズミだよね」

 

「ん、このネズミを私が預かってから、医務室の電子機器が狂ってたんだ。もしかしてと思って調べてた」

 

調べてたって、一応ゆきちゃんが眠ってるんだけど……

 

「それで何か分かったの?」

 

「このネズミ、いや遺伝子操作されてネズミと言うべきか曖昧だけど、このネズミからウィルスが確認された」

 

「ウィルス……」

 

「そしてこのウィルスが砲術長の血液からも確認された」

 

「ウィ」

 

自分が感染していたと言われ、怯えるタマちゃん。美波さんは更に続けた。

 

「このネズミが原因で電波障害、電子機器の操作不良。そして人間が感染した場合、先日の砲術長の暴走が起きたんだと思う」

 

私はタマちゃんが暴れまわっていた所は見ていないけど、ゆきちゃんが言うには錯乱とかそういう感じではなかったとか

 

「詳しく調べれば色々とわかるかもしれない。もしかすると」

 

「これまでの猿島、シュペー、武蔵があんな風になったのか分かるかもしれないって事だよね」

 

美波さんは頷き、私は艦橋にいるシロちゃんにそのことを話しに行くのであった。

 

 

 




ついに事件の黒幕判明。

ゆきが起きるのは次回ですね。

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