ハイスクール・フリート Freedom   作:水甲

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シュペー戦の後編です


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晴風と如月が攻撃を受け、作戦続行が不可能になっていた時、私はゆきちゃんに言われた作戦その2を決行するように皆に告げた。

 

「作戦その2って……どういうことですか?」

 

「会議の後にゆきちゃんに言われたの」

 

あの時、ゆきちゃんに耳打ちをされた内容は、シュペーの足止めが出来なく、作戦続行が不可能になった時、もう一つの作戦を開始するべきと

 

「ゆきちゃんは作戦を一つだけ考えるんじゃなくって、いくつも考えておいたほうが良いって」

 

「ゆき艦長がそんなことを……」

 

事情を聞き、驚きを隠せないでいるシロちゃん。

 

私は作戦その2の概要を伝えた。

 

「作戦その2はスキッパーでシュペーに乗り込むこと。スキッパーなら小回りがきくからシュペーの砲撃を避けることが出来るって」

 

「た、確かにそれならばシュペーの砲撃を避けることが出来ますが……」

 

「乗り込むのは少数精鋭でお願いだって、シロちゃん、ううん、副長」

 

私はシロちゃんの事を見つめた。

 

シロちゃんは最初見つめられて戸惑っていたけど、すぐに私が何を言いたいのか理解してくれた。

 

「………分かりました。艦長、行って下さい」

 

「晴風をお願いね」

 

私はシロちゃんに帽子を渡し、ミーちゃんと一緒に艦橋から出て行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして如月では

 

「なるほど、それが作戦その2ですか。確かに現状では有効かと」

 

波奈は作戦の概要を聞き、作戦の承諾を得た。

 

「それじゃこっちから誰が行くっすか?白兵戦なら狐さんと……あたしっすね」

 

「ううん、トシコはここで待機。乗り込むのは狐さんと私が行きます」

 

そう告げた瞬間、トシコが怯えていた。

 

「い、いや、ゆき。一応言っておくっすけど、ちゃんと加減するんっすよ」

 

「それくらい解ってるよ~」

 

相変わらずトシコは私が白兵戦に参加するって聞くとそういう反応するんだから

 

確かに昔トシコを完膚なきまでに倒したけど、

 

流石に加減は出来るのに

 

「とりあえず艦長が乗り込んでいる間の指揮は私が取ればいいんですね」

 

「お願いね。波奈。それじゃ現時刻より作戦その2開始!!」

 

 

 

 

 

スキッパーに狐さんと一緒に乗り込み、シュペーを目指す私達。すると晴風からの潜入部隊と合流した。

 

潜入部隊にはミケちゃんもいた。

 

「ゆきちゃんも乗り込むの?」

 

「うん、白兵戦とか割と得意だからね」

 

「無理はしないでね」

 

「分かってる」

 

シュペーに近づくと狐さんが私を抱きかかえ、鉤爪ワイヤーをシュペーの柵に引っ掛け、一気に乗り込み、甲板に降り立った。

 

「狐さんはネズミ狩りの方をお願いします。私は……」

 

乗り込んできたことに気がついたシュペーの乗員が私たちに襲いかかってきた。

 

だけど私はゆっくりと乗員たちの間を通り抜けた。

 

通り抜けた後、乗員全員が倒れるのであった。

 

「乗員の無力化をします」

 

狐さんが頷くとそのまま姿を消した。

 

狐さんが去った後、等松美海ちゃんが拍手してくれていた。

 

「す、すごい……」

 

「あら、見られちゃった?」

 

「マッチもすごかったけど、ゆきさんも凄いです」

 

「そ、そんな事ないよ~」

 

美海さんが興奮する中、万里小路さんとマチコさんがさっきの私の動きについて分析していた。

 

「一体何をしたんだ如月艦長は?」

 

「………乗員たちの間を通り抜ける瞬間、手刀を当てていました。それも物凄い速さで」

 

「ブラックホエールの訓練の中で格闘戦とか銃撃戦やったりするの。一応マリン・スノーの中では二番目かな?」

 

一番目はもちろん狐さんだ。

 

未だに狐さんには勝ったことがない

 

「何というか野間や万里小路もそうだが、ゆき艦長も見事なものじゃ」

 

ミーナさんがそう言う中、百々さんはと言うと……

 

「何だかあの人達って、住む世界が違うような」

 

ボソッと呟くのであった。

 

美波さんは倒れた乗員にワクチンを打ち終えた。

 

「さぁ、急ごう。さっき晴風がまた攻撃を受けた」

 

甲板から見ると晴風と如月は撤退をしようとしている。

 

でもシュペーの射程距離まで逃げるには時間がかかる。

 

急いで無力化しないと……

 

「急ぎましょう」

 

 

 

 

 

 

シュペーの艦内に潜入した私達。

 

そんな中、美波さんが連れてきた五十六が、ネズミを発見し、追いかけていった。

 

「あっ、今のって!?」

 

「ネズミね。百々さんは五十六を追ってあげて、多分だけど狐さんと合流できると思うから」

 

「分かりました。五十六待って~」

 

百々さんと五十六と別れた私達。

 

するとまた乗員たちが立ちはだかる。

 

「まだいるのね。しょうが……」

 

「ゆきさん、ここは私に任せてもらえないでしょうか?」

 

万里小路さんが木製薙刀を取り出した

 

「万里小路流薙刀術、当たると痛いですよ!!」

 

瞬時に薙刀で乗員たちをなぎ払う万里小路さん。

 

お嬢様だって聞いてたけど、武術がここまで凄いなんて……

 

「マチコさんもだけど、万里小路さん」

 

「はい?」

 

「マリン・スノーに来ない?うちでも結構やっていけると思うけど」

 

「遠慮しますわ。私は晴風の一員として皆といたいですから」

 

「冗談です」

 

「和んでいないで行くぞ」

 

私と万里小路さんがクスクス笑う中、ミーナさんに注意をされてしまった。

 

「そうね。行きましょうか」

 

 

 

 

艦橋まであと少しだけど、後ろから乗員たちが追ってくる。

 

「ここは私が食い止めます。先に行って下さい」

 

美海さんが乗員たちを足止めをしてくれた。

 

ミーナさんはそれを見て、

 

「くっ、恩に着る!」

 

そう呟き、先を急ぐのであった。

 

 

 

艦橋までたどり着くとそこには小柄な少女が待ち構えていた。

 

「…‥…テア」

 

彼女がシュペーの艦長のテアさん。

 

そしてミーナさんの親友。

 

テアさんはミーナさんに襲いかかった。

 

ミーナさんはテアさんの攻撃を受け続ける。

 

「テア、私は晴風のみんなと如月のみんなと一緒にテアを助けに来たんだ」

 

ミーナさんがテアさんの腕をつかみ、投げ飛ばし地面に倒した。

 

そのままテアさんを抑えこみ、美波さんがワクチンをテアさんに打ち込んだ。

 

「これで作戦終了」

 

美波さんがそう告げ、みんなが喜ぶのであった。

 

 

 

 




次回で原作9話終了です
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