シュペーとの戦いが終わり、今はちょっとしたパーティーが開かれようとしていた。
そんな中、私とミケちゃん、ましろさんは美波さんと話していた。
「美波さん、抗体の方は」
「うん、今全員打ち終わった」
「それにしてもゆき艦長が凄かったらしいと聞いたけど」
「あはは、あれくらいブラックホエールでは普通だよ」
笑って誤魔化す私、するとミーナさんとシュペー艦長のテアさんがこちらにやってきた。
「ミーちゃん、シュペーの皆は大丈夫そう?」
「あぁ、皆のお陰でな。それでテアが……シュペー艦長が挨拶したいと言ってな」
「アドミラルシュペー艦長のテア・クロイツェル。話は聞いた。我々を救ってくれて感謝する」
「晴風艦長の岬明乃です」
「副長の宗谷ましろです」
ミケちゃんとましろさんの二人がテアさんを握手をかわすと、テアさんは私の方を見た。
「ブラックホエールの如月ゆきだな。第二部隊のレオナから貴方のことは聞いている」
そういえば、テアさんもレオナさんと面識あったんだっけ
「あの時レオナさんからは貴方のことを聞いていたが、聞いていたのと全然感じが違うな」
本当にレオナさんはテアさんとミーナさんに何て言ったんだろう?
「あのどんな風に言っていました?」
「あんまり泣いたりせず、そして笑っても嘘っぽいと言っていた。レオナさんは凄く心配していた」
何だか昔の私って、色んな人に迷惑をかけてるな~
「だが、今貴方の事を見たけど、そんな感じはしない。変われたのですね」
「うん、如月の皆やミケちゃんのおかげで……」
変われたって言われて、凄く嬉しかった。
時間が掛かると思っていたけど、少しずつ変わっていける
「あのシュペーはこれから……」
「あぁ、基地に戻り補給を行う」
「それじゃあミーちゃんは」
「シュペーとともに基地に戻るだろうな」
ミケちゃんとテアさんの話を聞いていると、幸子さんがどこかへ去っていく姿が見えた。
そういえば仲よかったから、お別れするのも辛いよね。
私は幸子さんを探しに行くのであった。
晴風の船内を探していくと、ある部屋から何かが聞こえてきた。
「もしかしてここに?」
私は扉をノックすると、
『………はい』
返事が返ってきたけど、部屋には入れてはくれないみたい。
私は扉越しから話しかけた。
「幸子さん、いいの?ちゃんとお別れを言わなきゃ……」
『……お別れなんて言ったら、ミーちゃんは帰りづらくなってしまいます』
確かにそうかもしれない。
ミーナさんはやっと自分の艦に戻れるのに、もし幸子さんがお別れなんて言ったら、帰りづらくなってしまう。
それに別れることは辛いことだって思う。
だけどちゃんとお別れをしないと駄目だと私は思っている。
「駄目だよ。ちゃんとお別れを言わないと、ミーナさんは別れた後、ずっとつらい気持ちになっちゃうかもしれないよ」
『……でも』
「私はきっとミケちゃんにお別れを言うことなんて出来ないと思う」
いつかはミケちゃんとお別れをしないといけない。
だけどその時になって、私はちゃんと言えるのかわからない。
多分、言えないんだと思う。
だからこそ……
「幸子さんはちゃんとお別れを言ってあげて」
私はそう告げ、立ち去ろうとすると、勢い良く扉が開かれた。
「ゆきさん、行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい」
私は幸子さん見送り、如月へと戻るのであった。
如月へと戻るとそこには雨が待っていた。
「艦長、例の武装についてですが」
「何か問題でもあった?」
「いえ、第四部隊に話したら、急ピッチで作り上げました。合流後すぐに装着する予定です」
「分かったわ」
「にしても本当にこれで武蔵に勝てるの?」
「雨、私達は武蔵に勝つんじゃないのよ。助けに行くの」
そしてそのための武装がコレなのだから
「そうだったわね」
待っていてね。モカちゃん、助けに行くから
次回は赤道祭の話を………やろうかと思っていましたが、あえてやらずにオリストをやるつもりです。