ハイスクール・フリート Freedom   作:水甲

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3日連続投稿!

今回でオリストも終わりです。

オリストと言っても、11話でのミケちゃん関係とゆきのある悩みの話をやります。

あと如月の新兵器のちょっとした詳細もあります。


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赤道祭で賑わう晴風。

 

如月の皆も参加している中、私と波奈の二人は艦橋に残っていた。

 

「波奈は行かなくっていいの?」

 

「私はこういうものは苦手ですから……艦長は行かなくて良いのですか?」

 

「私は雨と夕の3人で少し話し合うことがあるから……」

 

「例の武装についてですか?いい加減私たちに教えても……」

 

波奈たちには新たな武装を取り付けることを教えてあるけど、どんな武装なのかは秘密である。

 

アレに関しては絶対に反対させられるからだ。

 

「まだ秘密。でも安心して、この武装は対武蔵には有効だと思うから」

 

「……今は艦長を信じます。それとは別に聞きたいことがあるのですが」

 

「何?」

 

波奈は私のことをじっと見て、ある事を聞いてきた。

 

「何か悩んでる?」

 

何で波奈ってこう鋭いんだろう?

 

確かにある悩みを抱えているけども……

 

そんなに私ってわかりやすいのかな?

 

「どうして分かるの?」

 

「何年貴方の姉をやっているんですか。妹が悩んでいるのなんてすぐに分かりますよ」

 

「そっか、そうだよね」

 

私は姉としての波奈にある悩みを聞いてもらうことになった。

 

その悩みは今後にちょっと関わることだった。

 

「実は……モカちゃんと……武蔵の艦長をやってる幼なじみに会ってもいいかなって?」

 

「別に会ってもいいと思いますが?」

 

「ほら、私って死んだことになってるから、ミケちゃんの時は本当に偶然だったけど……」

 

もしもモカちゃんと会って、驚いたモカちゃんからひどい言葉が出たらどうしようと思うと会うのが怖くなった。

 

波奈にその事を話すと、ため息をついていた。

 

「その武蔵の艦長は貴方に酷いことを言う子なんですか?」

 

「ううん、とても良い子だよ」

 

「それならそんな風に後ろ向きに考えずに、前向きに考えたほうが良いと思いますよ」

 

「そ、そうかな?」

 

「そうです。もしかしたら武蔵艦長は貴方が生きていると今でも信じているかもしれませんよ」

 

「そうだといいけど……」

 

「とりあえずそんな事で悩んでいないで、そろそろ話し合いが始まるんでしょ」

 

「う、うん、頑張ってみるね」

 

私は波奈と別れ、雨と夕が集まっている機関室へと向かった。

 

「ふぅ、仕方ない妹ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は機関室で、雨と夕の二人と武装について話し合った。

 

「雨から聞いた時はびっくりしたけど、ゆきは本当に変わった」

 

「そうかな?」

 

「うん、雨が言い出すなら分かるけど、ゆきがあんな物を考えだしたのは本当にびっくり」

 

そんなに意外だったんだ。

 

「艦長、一応は武装本体は完成してるけど、取り付けるのに時間がかかる」

 

確かに一度装着したウォーターカッターを取り外さないといけないし

 

「この武装はいうなれば、如月特有の突撃を確実に敵艦の動きを封じるためのもの。これを取り付ければ如月の攻撃力は低くなる」

 

確かにアレを取り付けるとなると、ウォーターカッターが使えなくなる。

 

「ウォーターカッターの代わりの兵器をおまけで取り付ける。だから時間がかかる」

 

「時間はどれくらい掛かる?」

 

私がそう聞くと夕はしばらく考えこみ

 

「晴風と少し遅れた出航になるけど、大丈夫?」

 

「……一緒に行きたかったけど、仕方ないわ。この件はミケちゃんに伝えておくわね」

 

こうして話し合いは終わり、私はミケちゃんのところへと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、武蔵艦橋

 

「今、武蔵は何処に向かってるのかな?」

 

「………もしかしたら伊豆半島に向かってるのかもしれない」

 

乗員の一人がそう呟くと、もえかがそう答えた。

 

もえかたち艦橋にいる乗員たちはネズミの感染を運良く逃れた。

 

だがそれでも艦内はウィルスに感染した乗員たちがいる。

 

現状で安全な場所がこの艦橋であるが……

 

(あれから一ヶ月近く経ってる。ずっと艦橋にいるせいか精神的に辛くなってくる子もいるはず)

 

そしてもえかは武蔵が教導艦を攻撃したことを思い出した。

 

(もしブルマーが助けに来ても、またあの時と同じように攻撃をしたら……)

 

運が悪ければ沈没させてしまうことも考えた。

 

そしてあの時スキッパーで助けに来た明乃のことも思い出した。

 

(ミケちゃん、無事かな?きっと心配してるはずだし)

 

明乃の事を思い出しながら、ある幼なじみの事も思い出すもえか

 

(きっとゆきちゃんがいたら、ミケちゃんと一緒に助けに来るよね)

 

もえかは9年前に行方不明になったゆきを、まだどこかで生きていると信じていた。

 

もしかしたらちょっとした偶然で明乃と再会をして、一緒に助けに来たりしないかと想像している

 

(でも、そんなことあるわけ……)

 

「ミケちゃん、ゆきちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤道祭が終わり、晴風のみんなが片付けを行う中、私はミケちゃんに話しかけていた。

 

「ミケちゃん、少しいい?」

 

「う、うん」

 

ここ数日、ミケちゃんの様子が少しおかしい。

 

ましろさんやひろみさんにも相談されている。

 

「少し部隊の子と話したんだけど、私達如月は晴風と少し遅れて出航するわ」

 

「そ、そうなんだ」

 

浮かない顔をするミケちゃん、やっぱり何かおかしい

 

「ミケちゃん、何かあったの?」

 

「……あのね、ゆきちゃん」

 

ミケちゃんは晴風の艦橋を見つめながら、あることを言った。

 

「私、怖いの」

 

「怖い?」

 

「……シュペーの攻撃を受けて、負傷した子が出たって、無事だったから良かったけど、もし武蔵の攻撃を受けて、シュペーの時以上に酷いことになったら……もしかしたらみんな死んじゃったりとか……」

 

ミケちゃんは艦長としての重責に耐えられなくなって来てる

 

私はそっとミケちゃんを抱きしめた。

 

「大丈夫だよ。そんなことないから」

 

「で、でも」

 

「私だって怖いよ。もしも攻撃を受けて、皆が傷ついたりしたらって、それでもこうしてここまで来れたのはどうしてだと思う?」

 

「え、えっと」

 

「皆がいてくれたから、皆が一緒に背負ってくれたからここまで来れたの」

 

どんなにつらい現実でも立ち直れてきたのは、マリン・スノーのみんながいて、そしてミケちゃんがいてくれたからこそだ。

 

だからこそミケちゃんは

 

「晴風のみんなや私が一緒にいるから……安心して」

 

そう告げると、さっきまで浮かない顔をしていたミケちゃんが笑顔になった。

 

「ありがとう。ゆきちゃん」

 

「私だけじゃなくって、皆にも言ってあげて、さっき悩んでたことも、そしてどうしてほしいかって」

 

「うん」

 

 

 

 




次回ついに武蔵戦です
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