ハイスクール・フリート Freedom   作:水甲

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かなり期間が空いてしまってすみません。


番外編02

突如襲ってきた武装集団。

 

私は双眼鏡で武装集団を確認したけど、こっちに向かってくる武装集団は確か……

 

「どうかしたの?ゆきちゃん」

 

「ましろさん、モカちゃん。学校に連絡は?」

 

「は、はい、済んでいますが……」

 

「あの武装集団見覚えあるの?」

 

モカちゃんの言うとおり、あの武装集団に私は見覚えがあった。

 

というよりブラックホエールのメンバーだったら誰だって知ってる。

 

私はキリに双眼鏡を渡し、武装集団を確認させた。

 

「ありゃ?グリーズ・スクアーロじゃないですか?」

 

「やっぱり、あの人達だね」

 

「ゆきちゃん、知ってる人たちなの?」

 

「うん、グリーズ・スクアーロ。ブラックホエールとは同盟を結んでいて、学生が乗る艦を狙うような人たちじゃないんだけど」

 

でもこっちに向かってきてる。

 

ん?向かってきているだけ?

 

「ミケちゃん、グリーズ・スクアーロはこちらに攻撃をしてきた?」

 

「えっ?ううん、こっちに向かってきてるだけ」

 

やっぱりだ。武装集団とは言え、略奪目的でこっちに向かってくるなら魚雷や主砲での攻撃をしてくるはず。

 

でもそれがないという事は、晴風を襲うつもりはないということだ。

 

「幸子さん、学校に報告、武装集団の正体はグリーズ・スクアーロ。ブラックホエールと同盟を結んでいるため、略奪目的のために晴風に接近してきてはいないって」

 

「はい」

 

「あと、何が起きるか心配でしょうから、離れた場所にブルマーを待機させてもらうように、そして教官代理の私と艦長のミケちゃんとでグリーズ・スクアーロと話をすると」

 

「学校に報告しました。気をつけるようにとのことです。あと古床教官の乗る天神も合流地点から向かわせるそうです」

 

念には念をか。

 

もしかしたらまだあのネズミが生き残ってたりっていうこともある。

 

とりあえずは私達はグリーズ・スクアーロの集団が来るまで待つこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてグリーズ・スクアーロの旗艦であるリットリオを改造した『灰鮫』の艦橋にやってきた私とミケちゃん。

 

艦橋で出迎えてくれたのは、私とそう変わらない女の子だった。

 

「ひさしぶりね。雪」

 

「お久しぶりですね。星夏ちゃん」

 

「……ちゃん付けはしないでくれない?ゆきんこ」

 

「私もゆきんこ呼びはやめてほしいかな?星夏ちゃん」

 

私達は睨み合う中、ミケちゃんが戸惑っていた。

 

「えっと、その二人共知り合いなんだよね。どうしてそんなに……」

 

戸惑うミケちゃんに、灰鮫の副長がため息を付いた。

 

「晴風艦長。この二人はずっと前からこんな感じですよ」

 

「こんな感じって、仲が悪いの?」

 

「仲が悪いというよりかはお互いライバル意識を持っているんですよ。だからか会う度にあんな風にいがみ合ったりしてるんですけどね」

 

「は、はぁ」

 

「それで晴風に接触してきたのは何のためかしら?勝手な行動をしているとグリーズ・スクアーロのボスに怒られるよ」

 

 

 

 

 

「ボス?」

 

「えぇ、我々の組織のトップです。この艦は星夏さんがボスから受け継いだ艦です。本来はこの艦こそが、組織の象徴みたいなものですけどね」

 

「へ、へぇ~」

 

 

 

「用件は2つ。ひとつは文句。ひとつは頼み事。どれから聞きたい?」

 

「文句から」

 

「それじゃあ言わせてもらうけどね。どうして私達グリーズ・スクアーロをあの戦いに呼ばなかったの?」

 

「それは大艦長から聞いてない?ひょんな事で被害が広がったら大変だから呼ばなかったって」

 

「き、聞いたけど……でも私達は同盟を結んでいるのよ。頼ってくれてもいいのに……」

 

あれ?もしかして星夏ちゃんは……

 

「もしかして、あの時の言葉覚えてるの?」

 

「うっ、うるさい。文句は終わり。それで頼み事なんだけど、灰鮫の修理をブラックホエール第四部隊に頼めないかしら?」

 

「修理?」

 

「ちょっと故障しちゃったみたいで……他の部隊に連絡を入れたんだけど、どこもすぐに行けないって……それで丁度通りかかった晴風を見て思い出したのよ。あんたがいるって言うことを……」

 

だからこっちに接近してきたんだ。

 

でも、星夏ちゃん。

 

「星夏ちゃん、それだったら晴風に連絡を入れるか何かしてほしんだけど……」

 

「う、うるさいわね。色々と焦ってたからよ」

 

「とりあえずわかったわ。でも第四部隊だけじゃなく、明石にも連絡を入れたほうがいいわね。ミケちゃんいいよね」

 

「う、うん」

 

私達は灰鮫の艦橋をあとにするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晴風に戻り、早速連絡を入れ、第四部隊と明石が来るのを待った。

 

学校には異常事態ではないと報告を入れた。

 

するとミケちゃんがあることを聞いてきた。

 

「そういえば星夏さんだっけ?ゆきちゃんのライバルなんだよね」

 

「ライバルなのかな?同い年だし、あと会う度喧嘩もしたかな?」

 

「喧嘩!?ゆきちゃんが!?」

 

「そう、つまらないことでね。でもミケちゃんやモカちゃんと違って、あんな風に喧嘩できる友だちができて嬉しかったな~」

 

「そうなんだ。でもそうだよね。私達もあんまり喧嘩とかしてなかったもんね」

 

「でも今はミケちゃんやモカちゃんと喧嘩なんかしたくないけどね」

 

「あはは、そうだね」

 

私達はそう笑いながら話すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

灰鮫艦橋

 

「それで言わないんですか?」

 

「言うって何を……」

 

「あの事件からゆきさんの事が心配だったんでしょ。素直じゃないんですから」

 

「う、うるさいわね」

 

「ふふ、すみません」

 

「でも、ゆきんこのやつ、凄く変わった。それもあの艦長のおかげなのかな?」

 

「おや、それでしたら……例の話を引き受けては?」

 

「例の話って……いいのかな?私達が一緒にいて」

 

「いいではないですか。ブラックホエールや横須賀女子海洋学校からの正式な依頼なんですから」

 

「う、うん」

 

 

 




次回で番外編も終わり。

なにげに新組織と新キャラ登場でした。

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