ハイスクール・フリート Freedom   作:水甲

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今回からは前回お知らせしたとおりオリストになります。

伊201との戦いはありませんが、別の艦との戦いになります


06

晴風に戻り、件のシュペーより脱出した子を晴風の保健委員である鏑木美波さんにあずけていた。

 

「とりあえず命に別状はないわ」

 

「どうもありがとう。まさか如月の艦長と衛生兵を兼任しているとは………」

 

「如月の乗員は少ないからね。少ない中で出来ることをしようと思ってるから」

 

「そう」

 

それにしてもこの美波さんって本当に落ち着いてるな~もしかしたら晴風で唯一の年上なのかな?

 

「それじゃ後はお願いします」

 

「はい」

 

医務室を後にした私は晴風の艦橋に行ってましろさんと少し話さないと……おまけに服が海水でびしょびしょだし……

 

私は波奈に連絡を入れた。

 

「波奈、今後のことについて皆と話したいから波奈とトシコ、あとは雨を晴風に連れて来て」

 

『了解です。それと雨よりウォーターカッターの方ですが使用できないみたいです』

 

「流石にぶっつけ本番での使用だからね。仕方ないわ。あとこっちに来る時に私の着替えを持ってきてくれないかしら?ビショビショの格好で話をするのは失礼だしね」

 

『分かりました。それでしたら一度こちらに戻ったほうがよいのでは?それぐらいの時間はあると思いますが?』

 

「そうなんだけどね。ちょっと晴風の副長とお話をするためにね」

 

『………分かりました。貴方が何をしようとしているのか分かりませんが……貴方がすべき事なのですね』

 

「えぇ、それじゃまた」

 

連絡を切り、ましろさんに会いに行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

艦橋に戻るとミケちゃんが出迎えてくれた。

 

「ゆきちゃん、大丈夫だった?」

 

「えぇ何とかね。あの子は美波さんに預けておいたわ。それとミケちゃん、後で晴風乗員を集めてくれないかしら?今後のことを話しておきたいの」

 

「うん、分かったよ」

 

笑顔で答えるミケちゃん。私はふっとましろさんに微笑んだ。

 

「ましろさん、少し悪いんだけど晴風の浴室に案内してもらえない?いい加減着替えもしたいからね」

 

「は、はい、でも今は機関科の時間で……」

 

「ましろさんがいれば色々と大丈夫だからね。ミケちゃん、ましろさん借りるわね。あと波奈が来たら案内してあげてね」

 

「うん、ゆきちゃん、しろちゃん行ってらっしゃい」

 

笑顔で見送るミケちゃん。久しぶりに会ったけどミケちゃんの笑顔には元気がもらえるな~

 

 

 

 

 

 

ましろさんの案内で浴室に案内してもらうと脱衣所にはさっき言っていた機関科の子が一人いた。

 

「宗谷さん、どうしたの?まだ機関科の時間で……それにそっちの子は?」

 

「あっ、この人は………」

 

「初めまして如月艦長の如月ゆきです。ちょっとましろさんと裸の付き合いをしに……」

 

そういった瞬間、顔を真赤にさせながら戸惑うましろさん。

 

「いやいや、私は案内をしてくれって頼まれて裸の付き合いをするなんて聞いてないです!?」

 

「いいじゃない。というよりかは出来ればこういう場所で話したほうが誰にも聞かれないと思ってね。えっと」

 

「黒木洋美です。機関助手をしています。あのお邪魔でしたらすぐに出ていきますけど……」

 

「ひろみさんね。別にいてもいいわよ。出来れば知っているひとが多い方がいいからね。ミケちゃん、晴風艦長の事を……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャワーが流れる音を聞きながら私はましろさんとひろみさんの二人にシュペーでの出来事を振り返った。

 

「シュペーから脱出してきた子が海に投げ出された時、ミケちゃんは真っ先に助けに行こうとしていたでしょう?ブルーマーメイドを目指す子なら……というより人として助けに行くのは当たり前の事」

 

でもミケちゃんの行為は艦長としての責務を放棄しようとしていた。その事はましろさんとひろみさんは分かっている。

 

「確かにあの時貴方が止めていなければ、艦長はきっと助けに行っていたでしょう。でもそれは……」

 

ましろさんは言いよどんだ。副長である自分がそんな事を言ってもいいかと……私はひろみさんの方を見た。

 

「ひろみさんはどう思う?」

 

「………間違った行為ですよね。人を助けに行くのは当たり前の行動とさっき言いましたが、その前に岬さんは艦長です。艦長が艦橋を離れるのはどうかとおもいます」

 

「そうね。ひろみさんの言うとおりよ。だからこそ私が救助に向かった。まぁ私も艦長なんだけどね。あの時は波奈に指揮権を移していたし……まぁ指揮権を移していたからなんてただの言い訳ね」

 

3人で湯船に入りながら更に話を続けた。

 

「ミケちゃんがああいう行動するのは理由が2つ。一つは……私が言うべきじゃないけど、もう一つは私のせいなんだよね」

 

「それってどういう事ですか?」

 

ひろみさんが疑問を持つ中、ましろさんは直ぐに理解してくれた。

 

「もしかして貴方が事故に巻き込まれたことがきっかけで……」

 

「えぇ私があんな事になったからね。ミケちゃんは命が関わると周りを気にせず、職務より感情に走った行動をしちゃうのよ」

 

湯船から出ながら私は二人にあることを頼んだ。

 

「今後もし同じ行動をしそうになった時、二人はミケちゃんを止めてあげて。私もずっと晴風にいるわけじゃないし。もしも止められなかった場合は私に連絡を入れてね」

 

笑顔で告げるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

脱衣所に戻るとトシコが待っていた。

 

「波奈は?」

 

「先に会議室に行ってるっすよ。私はゆきの出迎えっす」

 

「外で待っていてくれて良かったのに……まぁいいわ」

 

着替えている最中、トシコはあることを知らせてくれた。

 

「さっきこっちに向かう前に大艦長から連絡があったっす」

 

「何?」

 

「どうやら海上安全委員会が横須賀女子海洋学校所属艦の異常行動を受け、学校所属の艦は各地への寄港禁止と、晴風については撃沈を許可するってさ。おまけにうちらも晴風と行動してるっすから対象になりかねないっすよ。流石に晴風を守りながらではうちらでもきついっすよ」

 

「………大艦長は?」

 

「現状はゆきに一任させるって、大艦長は知人に会いに行くって言ってったっすよ」

 

納得出来ないことに対しては納得できるまで行動するあの人らしい。そっち方面はお任せしましょうか。

 

「あとは?」

 

「あとは……そうだ、武蔵から救援要請があったみたいっす」

 

武蔵って言うと……モカちゃんが乗っている艦。救援要請というと本当に何かしら起きているみたいね。それもあり得ないことがあり得てしまうようなことが……

 

「寄港禁止と武蔵のことは私の方でみんなに伝えるわ」

 

髪を拭きながらそう告げるとトシコは頷くのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある海域にて伊201が損傷を受けていた。そして一隻の艦が存在していた。

 

「艦長……見つけました」

 

「そう、では会いに行きましょうか。お姉ちゃんからマリン・スノーを奪ったあの子に……」

 

金髪の少女がそう告げた瞬間、その艦は動き始めた。

 

 

 

 

 




伊201があっさり撃退されてスミマセン。次回もオリストになります

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