ハイスクール・フリート Freedom   作:水甲

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如月&晴風vs睦月となります。ミーナも活躍します


08

接近してきたのは改造型睦月。私達はすぐに戦闘態勢に入った。

 

「皆!準備は出来たわね!!」

 

「艦長、どうしますか?」

 

「襲ってきた以上は撃退っす」

 

確かに普通ならそうするべきだ。だけど今は晴風と一緒にいる。

 

「駄目よ。破損している晴風を放って戦闘を行っては……」

 

「でも狙いは私達かもしれないよ?それだったら私達が囮になって、晴風には離脱してもらうしかないよ」

 

楓の言うとおり、そのほうが現在の状況からしてみればそうするべきだ。

 

「艦長、睦月から砲撃来ます!」

 

「回避行動!!」

 

「了解!」

 

キリに指示を出し、砲撃を回避していく。その間に波奈に晴風に連絡を入れてもらう

 

「こちら如月副長!晴風はこちらが睦月の攻撃をひきつけている間に離脱して下さい」

 

『でも、それだとゆきちゃんたちが……』

 

「こちらの問題にあなた方を巻き込むわけにはいきません。今はあなた方は逃げることを考えて下さい」

 

波奈はそのまま通信を切った。きっと今頃晴風ではもめてるんだろうな~

 

「こちらも砲撃したのち接近!アンカー射出位置まで近づき一気に決める!」

 

「了解っす!」

 

如月の艦首はぶつかっても破損しないようにできている。アンカーを射出し敵艦が逃げられないように捕まえたのちに突撃するという攻撃手段がある。

 

(だけどこっちの武装はあっちにもバレているはず……まいがどう出るか!)

 

 

 

 

 

 

 

改造型睦月ではまいが神妙な顔つきをしていた。

 

「砲撃しつつ接近してくるわね。アンカーでの攻撃でもするつもり?」

 

「どうしますか?こっちは改造艦とは言ってももうボロボロですよ。一撃でも貰ったらまずいです。おまけにあっちのような超兵器はないですし……」

 

確かに部下の言うとおり、こっちは一撃でも喰らえば沈んでしまう。伊201との戦闘では何とか攻撃を喰らわずに戦えたけどね。そしてこの睦月の切り札は既に廃棄されて使えない。その為に乗員にはすぐに逃げられるように急命胴衣を着てもらってる

 

「あら、貴方は何のために私の誘いに乗ったのかしら?あっちが突撃してきた瞬間、主砲を発射すればいいのよ」

 

ゆきがアンカーでの突撃を狙っているとすればこっちの勝ち。とはいえあっちには隠された切り札があるみたいだけど……

 

(切り札をどの時点で出してくるか次第ね。もし突撃しつつ切り札を使われたらこっちの負け。一種の賭けね)

 

「艦長!晴風が離脱してますが放っておきますか?」

 

「離脱?そう……」

 

あんまりやりたくないけど、ゆきに負けないためには出来る手は使わないと……

 

「主砲を晴風に向けなさい!如月はきっと守るはずよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

砲撃を回避しつつアンカーが届く範囲に近づいてきた。晴風はゆっくりではあるけど離脱していってる。これなら安心……

 

「雨!アンカーを……」

 

「ゆき!睦月の主砲が晴風に向けてきてる!」

 

「そんな!?」

 

まいが離脱している艦を狙うなんて……

 

(そこまでして勝ちたいというの?)

 

「艦長!どうするんですか?」

 

「………」

 

このまま攻撃をすれば睦月を撃退できる。だけど晴風を犠牲に……ようやくミケちゃんと再会出来たのに?見捨てることなんて出来ない。もしそれが誰かの命令であっても……私は……

 

「………雨、出力をあげて……キリ、晴風に急いで向かって!!」

 

指示を出した瞬間、雨、キリは小さく「了解」と告げた。

 

 

 

 

 

 

「やっぱりね。ゆきならそうするって分かってた!!」

 

晴風に向けて砲撃したのと同時に如月が間に入り、如月に被弾させた。

 

「ふふ、如月は?」

 

「如月の右舷側破損!アンカーの射出は……不可能ですね」

 

「このまま沈没させてやりなさい!」

 

 

 

 

 

一方その頃、晴風では如月の被弾を見て、明乃は焦っていた。

 

「そんなゆきちゃん」

 

今にもこの場を離れたい。ゆきちゃんを助けに行きたい。だけどシロちゃんがしっかりと私の手を掴んでいた。

 

「ダメです!今行っては危険です」

 

「でも……」

 

このまま私達は見ていることしか出来ないの?ゆきちゃんたちを見捨てて……

 

「こっちも撃って如月を助けたほうが良い!」

 

メイちゃんがそう言うけど……あの睦月はボロボロで一回でも被弾した瞬間沈んでしまう可能性がある。

 

「でも凄いですよね。あの睦月、あんなボロボロでも動けるんだから……」

 

「……あくまで」

 

「タマちゃん、あくまであの睦月は如月を撃退するために動いてるってこと?」

 

タマちゃんは頷いた。一体睦月の艦長とゆきちゃんとはどんな関係が……

 

でも今はそんな事考えている場合じゃない。どうするべきか……

 

「何をしてるんじゃ!!」

 

その時、突然艦橋に誰かが入ってきた。確かシュペーから脱出した子。この騒ぎで目が覚めたのかな?

 

「あっちがこっちに主砲を向けてるならこっちも撃たんかい!」

 

「えっ?でも……」

 

「如月が邪魔で上手く狙えないって、魚雷もおんなじ」

 

「それだったら如月が盾になってる間に……」

 

「ゆきちゃんたちを見捨てることは出来ないよ!!」

 

「艦長!最終手段としては見捨てるしか……」

 

そんなこと出来るわけないのに……でもこのままじゃ皆を危険に……

 

「ん?ありゃあ、改造型如月!それだったらあの人が言っていたのが本当なら……如月に通信を!」

 

「えっ?はい!?」

 

ココちゃんは言われるがままに如月に通信を繋いだ。しばらくしてから副長の波奈さんが出た

 

「こちら晴風!大丈夫ですか?」

 

『………丈夫。といいたいですが……みなさんはこのまま逃げて下さい。私達なら大丈夫……ですから』

 

通信が途切れ途切れだった。だけど助けだした女の子がココちゃんと通信を代わった

 

「聞いてるか!もしまだアンカーがあるのであれば晴風につなげ!」

 

『はっ?一体貴方は?それにどういう……』

 

『波奈、彼女の言うとおりにして、晴風に牽引してもらいながら逃げるということね』

 

「そうじゃ、あの人が言っていたとおりなら出来るはずじゃ」

 

『……アンカーを晴風に繋いで!位置的に破損した主砲に食い込ませるように!』

 

ゆきちゃんがそう告げた瞬間、如月の左舷側からアンカーが射出され、破損した主砲に食い込ませた。

 

「マロンちゃん、無理させてゴメン。だけど今は」

 

『わかってらい!』

 

速度を上げこの場から如月とともに逃げ出す私達。だけど睦月はそれを逃がそうとしない

 

「そんなスピードで逃げられると思ってるの?如月ごと沈みなさい」

 

「艦長!?こちらに接近しつつある艦を確認!!あれは……ブラックホエール第二部隊クリオネの改造型重巡洋艦筑摩です!?」

 

ピンチに駆けつけてきたのは第二部隊クリオネの筑摩だった。

 

 

 

 

 

 




次でオリストは終わりです。終わるかな?

あとは今回でチート艦に対する弱点的なものが出てきました。流石にチートはチートでも弱点があるチートです
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