流星のロックマン 電脳世界と鏡世界   作:ジョン7

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1話 巨大グモ強襲

 『ロックマン』そしてその正体の『星河スバル』この地球上で彼の名前を知らない者はいない程の有名人。

 半年前『メテオG』から地球を救ったまさに『英雄』そしてその彼はコダマタウンのコダマ小学校に通うただの小学六年生として今日も今日とてクラスメイトと共に授業を受ける。そして休憩時間には仲良し三人と楽しくお喋りをする。

 そのお喋りの中キザマロが話を振ってくる。

 

「ところで皆さん知っていますか? 例の七不思議の七つ目の不思議『電脳世界の化物』未知の電波ウイルスの事を!」

 それにルナとゴン太が反応する。

 

「知っているわ! あんなの全く怖くないもの! 本当ですからね!」

「へへっ、いざとなったら委員長は俺とオックスがが守るぜ!」

「あら、頼もしいわね。けどあんたよりロックマンさまに助けてもらいたいわね」

「そ、そんな~」

 和気あいあいとした雰囲気の中星河スバルは考える『未知の電波ウイルスとは何か』と。

 分からない事は聞いてみる、キザマロはマロ辞典と呼ばれる辞典を作るほど物知りなのだ。

 

「ねぇキザマロ、未知の電波ウィルスって何? 七つ目は無いのが七つ目じゃなかったの?」

「おや、スバル君は知りませんでしたか。それでは説明しましょう!」

 

 キザマロの説明によると半月ほど前『あんないじょの電脳』に入った新型バトルウィザードが残留電波も残さず消えたのが確認できる最初の出来事。

 それを発端に類似の出来事がコダマタウンや他の電脳でポツポツと出ておりいずれも未知のウイルスが目撃されていて辺り一面にバトルの痕跡と消えたウィザードのバトルカードの残骸が散らばっていたらしい。

 

 未知のウイルスなんてウォーロックが好きそうな話だ、と聞いていると授業開始を知らせるチャイムが鳴り、育田先生の授業が始まったので話は中断される。

 

 育田先生の授業中にハンターVGの中にいるウォーロックからメッセージが送られてくる。

 

――これは一月前のハンターVGの強制アップグレードによって追加された機能の一つ、ウィザードを出さないようにしながらもコミュニケーションはこれで補えるようになった。

 

 アップグレードの内容は、数少ない便利になった機能の『今までのバトルカードを使えるようになった』(バトルチップは無理だが)と『ウィザードが勝手に出てこないように設定できる』そうした場合『ウィザードとのチャット機能が使用できる』。

 残りは不具合の『ハンターVGのデータ一部消滅』これが一番の不具合。星河スバルのハンターVGからは全てのHPメモリと一部のバトルカード、さらには画像などが消えた。

 

 抗議してみるとデータ復旧でデータが戻ったが、完全には戻らず一部のデータが集まってデータの塊となりハンターVGの中に残ってしまったのだ。今現在の所塊は何も不具合を引き起こしてはいないので治すための新たな更新プログラムを作成中らしい――

 

 授業中に送らないでほしいと思いながらウォーロックのメッセージを読んでみると『さっきの話何か匂う、半月ほど前ならウイルスの野郎らが騒がしくなってきた時期と一致する』と書かれていた。

 

 確かにそうだ、ウイルスが謎の活発化をしたのが半月ほど前だ。しかし活発化したからこそ新たなウイルスが生まれたのではないか。

 スバルは『考えすぎ、授業中だからもう話しかけてこないで』と返すとハンターVGをズボンのポケットに突っ込み授業に集中する。

 

――――

 

 テレビの砂嵐のような空間の中に赤の戦士と紺の戦士が壁にもたれかかるように並んで倒れている。

 先に目を覚ましたのは赤色の戦士、仮面ライダー龍騎。

 彼は頭を横に動かし、辺りの風景を見ると呟きながら立ち上がる。

 

「なんだここ、どこなんだ? ……うぉっとと」

 龍騎は足に何か当たったのか確認しようと下を向くと驚愕した。

 足元には紺色の戦士、仮面ライダーナイトが倒れていたからだ。龍騎はナイトの体を揺さぶりと声をかける。その甲斐あってかナイトは目を覚ます。

 

「蓮! おい蓮!」

「お前……城戸か? だとしたらここはあの世か?」

「はぁ? 何言ってんだよ蓮、しっかりしろ!」

「お前にしっかりしろと言われるとはな、それにどうやらここはあの世じゃなさそうだな」

「あの世だとかあの世じゃないとかワケわかんないこと言ってないでさ、どうしてこんなことになってるか何か知らないか?」

「知るか、俺はお前の下手くそなモーニングコールでさっき起こされたばっかりだ」

「なっ、下手くそだとぉ!?」

「ああ、下手くそだ」

 睨み合う龍騎とナイト、だが突然ナイトが龍騎を抱きしめた。

 

「おい蓮、何だよ離せよ」

 龍騎がナイトを離そうとするが、ナイトから泣き声が聞こえてくると龍騎は困惑しわたわたとうろたえる。

 

「なんだよ蓮、一体どうしたんだ?」

「城戸、城戸ぉ…」

 龍騎が聞くがナイトは嗚咽をあげるばかりだ。

 

――

 

「それで、本当に覚えてないのか?」

 咽び泣いていたナイトが落ち着きを取り戻すと龍騎から離れ、龍騎に記憶の有無を聞くナイト。

 

「変身した後からは本当に覚えてないけどさ、さっきのお前の反応からしたら俺が死んだみたいなのは本当みたいだな。そうか、あの傷がか…… けど嬉しいよ、お前が俺のことを心配してくれて」

「勘違いするな、目の前で人が死なれたら動揺するに決まってる」

 ナイトは恥ずかしそうにそっぽを向きと涙声で話す。

 

「全く、素直じゃないなぁ」

 龍騎が嬉しそうにナイトの肩に手を乗せると、ナイトは無言で片手を使いその龍騎の手を払いのける。

 

「けどどうしようかな? この謎の場所から出れるのかな? それにモンスターが街に出たままなのが心配だな」

 龍騎がナイトに話しかける、その時だった。

 目の前の空間に裂け目ができ、光が差し込む。

 龍騎とナイトはその光景に膠着(こうちゃく)していると天から鏡の柱が降ってくる。鏡の柱はその身から五体の蜂を模したモンスターを生み出し、そのモンスターは裂け目から『外』に出て行く。

 その光景を見たナイトは龍騎の背中に手を当て、指示する。

 

「城戸、お前は外に行ったモンスターを追え! 俺はあの厄介そうな鏡を壊す!」

 ナイトは鏡に向かって駆け出し、左腰に下げている剣を抜き放つ。

 

「わかった、そっちは頼んだぞ! っしゃあ!」

 龍騎は気合を入れると裂け目に向かって走り、飛び込んだ。

 

――――

 

 授業を受けていた星河スバルは校長先生から呼び出され、話を聞くと「ウイルスがこの学校に近づいてきているので何とかしてほしい」とのことだ。

 

 サテラポリスが来るのを待てばと思ったが『かいさつの電脳』がウイルスの発生源でウェーブライナーが使用できず、来るのに時間がかかるのでスバルに頼みに来たらしい。

 

 電波変換をするのは久しぶりだ、抗議でそんな暇が無かったからだ。

 歩きながら電波変換の準備でウィザードの制限を解除するとウォーロックが実体化すると、あることを伝えてくる。

 

「おいスバル、ハンターVGだけじゃなく電脳世界も変わってるぞ。今まではどこでも電波変換できたが、電脳空間がハンターVGのバージョンと合う最新版じゃなかったら変身できねぇみたいだ」

「そうなんだ、ここは更新されてる?」

「ああ、最新バージョンだ」

「それじゃぁ準備はいい? ロック」

「おう、バッチリだぜ!」

それを聞いたスバルは高らかに叫ぶ。

 

「トランスコード003! シューティングスターロックマン!」

 人間のスバルと電波体のウォーロック、二人が一体となり流星の戦士『ロックマン』が誕生する。

 

 ロックマンは購買前のウェーブステーションからウェーブロードに移動してウイルスを探す。

 するとコダマタウンの方から大量のウイルスが流れ込んでくるのを見つける。

 バトル体制に入るがウォーロックが驚いたような声を上げスバルに声をかける。

 

「おいスバル! 更新のせいで『ヨビフォルダ』になってるぞ!」

「えぇっ!? そんな、もう目の前だよ!」

 ロックマンはウイルスの群れに足止めのバスターを連射しながらヨビフォルダの中のバトルカードを選択する。

 

「喰らえ! 『インパクトキャノン』!」

 運よくキャノンが三つそろっていたので群れの中に打ち込むとウイルスは全滅していた。

 ウォーロックが実体化しロックマンに近づくと文句を言い始めた。

 

「おいスバル、もっと楽しませてくれよ。久々のバトルなんだからよ」

「ごめんね、早く終わらして授業受けたいんだ。それよりもウォーロック、ウェーブロード何か動きやすくなってない?」

「そーだな、大方バージョンアップだろうな。それより早く『かいさつの電脳』に行ってウイルスどもをぶっ潰そうぜ」

「えぇ、なんでだよ」 

「早く終わらしたいんだろう? この方法が一番早く終わる!」

ウォーロックが戦いたいだけでしょ……ウォーロック、僕はここの防衛をするんだ」

「攻撃は最大の防御だ!」

「いいや、防衛! サテラポリスに任せようよ」

「いや、攻撃だ! それにスバルもサテラポリスじゃねえか!」

 言い争う二人、その場に赤いイモリのような化物が一匹出てくる。そのモンスターは二人に近づき襲い掛かろうとするが。

「邪魔しないで!」

「邪魔するな!」

 二人の怒号と共に拳が二つ、モンスターの顔面に当たると赤い化物は丁度『かいさつの電脳』辺りに落下する。

「ねえ、ウォーロック」

「なんだ、スバル」

「今の、何かな」

「さぁ? もしかしたらさっきの話の未知の電波ウイルスかもな」

「まっさかぁ……」

「確かめに行くか?」

「……そうだね、確かめに行こうか」

 ロックマンはフォルダを切り替えながら『かいさつの電脳』に向かい駆け出す。

 

――――

 

 裂け目から出てきた龍騎は、腰のバックルについている龍の紋章が描かれているカードデッキからカードを引き抜き、左手のドラグバイザーに差し込みベントインする。

 『ソードベント』と鳴り響く電子音と共に天から柳葉刀(りゅうようとう)が龍騎の手の中に飛び込んでくる。

 龍騎は刀を構え、近くにいる黄色いヘルメットを被った丸い生き物を襲っている五体のモンスターに飛びかかり、斬りかかる。

 

――

 

 ナイトは背中に翼をつけ移動する鏡を追っている。鏡は空を飛ぶモンスターを次々に生み出しそのモンスターはナイトを襲う。だがナイトは華麗な動きで攻撃をかわし、返り討ちにする。それを何度か繰り返すと鏡は裂け目の近くに近づくと動かなくなった。

 ナイトは滑空しながら鏡を切りつけようとするが三体のゲルニュートがナイトに飛びかかり、バランスを崩したナイトは回転しながら落下し、裂け目に突っ込んでいく。

 

――

 

 龍騎がモンスターを二体倒した所で閉じかけている裂け目からナイトが飛び出て、一緒にゲルニュートが三体飛び出てくる。

 

「おい蓮、大丈夫か!」

「お前こそ! 大丈夫か?」

 

 龍騎が声をかけるとナイトはゲルニュートを振り払い、龍騎に飛びかかろうとしていたバズスティンガーを切りつける。

 龍騎は裂け目から飛び出たばかりで纏まっているゲルニュートに向けてドラグクローから火球を放ち爆散させる。

 

「邪魔するなよ!」

 ナイトは龍騎に叫びながらダークバイザーにカードをベントインし天から降ってくるウイングランサーを掴むともう一枚カードをベントインする。『トリックベント』その電子音と共にナイトが三人に増える。

 三体のミラーモンスターに三体のナイトが突っ込み鬼神のように斬る。爆散する三体のミラーモンスター、そして一人に戻るナイト。

 

「やったな! 蓮!」

「ああ、しかしここはどこだ? さっきと似たような空間だな」

 ここがどこかと悩んでいる龍騎とナイトの元に、焼け焦げた跡があるゲルニュートが落ちてくる。

 

「あ、こいつさっきの! 逃げてたのか!」

「そうか、なら後片付けはこいつらに任せるか?」

 ナイトはカードを龍騎に見せるとベントインする。

 

「おお、そうだな」

 龍騎も同じくカードを引きバイザーにベントインする。

 鳴る二重の『アドベント』と共に蝙蝠と龍が現れる。

 

 龍が火を放ち、ゲルニュートを焼き尽くす。

 蝙蝠が羽ばたき、ゲルニュートを切り裂く。

 そして、その光景を見た電波人間が一人。

 

――

 

 星河スバルは困惑していた、未知のウイルスを追って道中にいるメットリオを『エドギリブレード3』で斬って『かいさつの電脳』にウェーブインするとウイルスを従えた電波人間を発見したのだから。

 

 さらにその電波人間は未知のウイルスを使い、同じウイルスを倒した。まるで二百年前にあった『ウイルスバトラー』だ。

 

 どうやらこちらに気づいた二人の電波人間はこちらに近づいてくる。

 話をしようと片手を上げると紺色の電波人間が槍のような武器を振りかざして攻撃してくる。ロックマンはバトルカード『オーラ』を使うが一発貰うと消えてしまった。

 

 さらに赤い電波人間が近づいてくるので『マッドバルカンX』で牽制すると紺色の電波人間がマントを翻し赤色を庇った、なのでバルカンを連続使用していると紺色のマントが消え紺色に連続命中する。

 

 バルカンを紺色に当て続けていると『ガードベント』と、どこからか電子音声が聞こえ赤色が盾を持ってこちらに走ってくる、バルカンを赤色に当てるが全て盾に阻まれついには赤色に弾き飛ばされてしまう。

 

「大丈夫か、蓮」

 弾き飛ばされた体を起こしている間に、赤色は紺色に声をかけ手を差し伸べる。

 

「クッ……何で僕を襲うんですか!」

 起き上がったロックマンはと二人に声をかけると二人はぎょっとしたように驚き、顔を見合わせ同じ言葉を叫んだ。

 

「「モンスターが喋った!!」」

「誰がモンスターですか誰が!」

「え、だって仮面ライダーでもないみたいだし……」

「かめんらいだぁ? なんですかそれは」

「えっとね、仮面ライダーってのはね、俺達みたいなのだよ」

「え? 貴方達は電波人間でしょう?」

「電波人間? 俺は人間だぞ?」

「城戸、馬鹿やってないで先にここから脱出する方法を聞け。話はそれからでも遅くはない」

「そうだな、それと俺は『城戸真司』仮面ライダー龍騎だ。こっちは蓮だ」

「俺は『秋山蓮』仮面ライダーナイトだ」

「ああ、僕は『星河スバル』ロックマンです」

「ロックマン? 変わった名前だな、それでここはどこなんだ? モンスターからは襲われてないのか?」

「モンスターが何かわかりませんがここは『かいさつの電脳』です、ここから出るにはあそこにあるワープホールに乗ってください」

「ありがとう、スバル」

「いえ、サテラポリスとして当然の事をしたまでです。今までも、そしてこれからも」

「ふん、サテラポリスだかなんだか知らんがお前の事は信用してないからな」

「そう固いこと言うなよ蓮」

 

 そう三人で喋っているとスバルの。

『ハンターVGが 反応した!』

『ノイズウェーブノ ソンザイヲ カクニン …アクセス!』

『謎のノイズが発生した!』

 再度ノイズウェーブが発生しそこから巨大な蜘蛛のモンスターが現れた。

 

「な、なんだこのウイルスは!」

「モンスターだ! こいつがさっき言ったモンスターだ!」

 ディスパイダーは大声をあげた龍騎に狙いを定め糸を吐き出した、龍騎は避けれずその身を糸に絡め捕られてしまう。

 ディスパイダーはその巨体に見会わないスピードで龍騎に向かって走ってくる。

 

 絶体絶命の龍騎とディスパイダーの間にロックマンが割って入り、腕をディスパイダーに向けてチャージショットを放つ。光弾は顔面に命中しロックマンに怒りの矛先が向かう。

 さらにロックマンは『ソニックソード』で龍騎が捕まっている糸ごとディスパイダーを斬り『パルスノイズ』を当て混乱状態にするがディスパイダーは無作為に暴れ電脳を少し破壊する。

 ロックマンは距離を取り遠距離から『ビックグレネード』を投げ、ナイトは『ナスティベント』を使いディスパイダーの動きを止める。そこに『デスサイズ3』を五つ投げ、少なくないダメージを与えた。

 

 そして、糸から解放された龍騎とナイトがまさに最後のカード『ファイナルベント』を発動した。

 二人の仮面ライダーがジャンプしている間にロックマンは『アタック+10』と『マヒプラス』を付与した『サウザンドキック』を『ウォーロックアタック』してディスパイダーに放つ、24のキックを受けたディスパイダーはマヒ状態のまま『飛翔斬』と『ドラゴンライダーキック』の合計26のキックを喰らい、断末魔をあげ爆散した。

 

――

 爆発で半壊した電脳からサイバーアウトすると龍騎とナイトはコダマタウンの風景を見ると興奮していた。

 

「なんだここは、知らない場所だ……」

「おい蓮、下見てみろよ! すごいぜ!」

「はしゃぐな!!」

 はしゃぐ二人を見たロックマンはため息をつくと二人に語りかける。

 

「あと一つ、最後にしなきゃいけない事があります」

「最後のしなきゃいけない事?」

 オウム返しに喋る龍騎。

 

 ハンターVGを操作して、縄を出したロックマンは笑顔で言い放つ。

 

「お二人の身柄の拘束です」




オーバーキル

【設定】電波人間を参考に作られた新型の足つきウィザードは整備されてない場所だと遅いけど整備されてる所では速いウィザード。足部分が幽霊みたいなウィザードはどんな地形でも並の速さ。
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