ふざけたチート野郎が異世界から来るそうですよ?   作:ひややっこ@大豆100%

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マジで投稿遅れてしまって申し訳ないです。
言い訳としてはテストです。奴が悪いんです。
嘘ですごめんなさい。
本当は貴重なアドバイスを貰い、設定を少し考え直してました。

それでは楽しんでいって下さい!!


白夜叉の試練だそうですよ?

ーーー十六夜sideーーー

 

吹き飛びながら逆廻十六夜は目の前の少年の事を考える。

 

(クソッ!なんなんだよコイツは!?)

 

久しぶりに楽しめそうだと、戦う前まではそう思っていた。

 

だが、少年はその期待を余裕で超えてきた。

 

自分は人間だと言いながら最高神の力を使う少年ーーー秋雨重吾に逆廻十六夜は人生で2度目の負けを宣言した。

 

(............そうか...あいつのギフトとギフトゲーム名の“人類最高峰”ってのは......)

 

ある事に気が付き、敗北感とは裏腹に自然と笑みがこぼれる。そして心に誓った。もっと強くなろう。もう二度と負けないように、目の前のライバルに負けないように、と。

そして敗北感や後悔とは裏腹に箱庭に来て本当に良かったと喜びをかみしめていた。

 

ーーー十六夜side endーーー

 

俺は軽く後悔しながら能力の代償に顔を歪ませる。こればっかりは仕方ないかーーーそんなことを考えながらさっきの十六夜との戦いを思い出す。十六夜の恩恵ーーーその正体は全く分からない。

 

「んーー今はとりあえず帰るとするか」

 

そういえば黒ウサギはどうしたんだろう。あ、嫌な予感がする、早く帰ろう。

 

帰るとそれはもうカオスだった。

先に帰っていたらしい黒ウサギが飛鳥と耀に激怒している。

 

「な、なんであの短時間に“フォレス・ガロ”のリーダーと接触してしかも喧嘩を売る状況になったのですか!?」

「しかもゲームの日取りは明日!?」

「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」

「準備している時間もお金もありません!」

「一体どういう心算があってのことです!」

「聞いているのですか三人とも!!」

 

「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています」」」

 

「黙らっしゃい!!!」

 

うわあ.........嫌な予感的中。黒ウサギさんマジでお疲れ様です。

 

聞いた話によると、“フォレス・ガロ”というコミュニティのリーダーの“ガルド=ガスパー”という男のやり口が極悪非道で、それにキレた飛鳥が喧嘩を売ったらしい。なかなかやるな、素直に感心した。

 

「はぁ〜......。仕方がない人達です。まあいいデス。腹立たしいのは黒ウサギも同じですし。“フォレス・ガロ”程度なら十六夜さんか重吾さんが一人いれば楽勝でしょう」

 

それは黒ウサギの正当な評価のつもりだった。しかし十六夜と俺、飛鳥は怪訝な顔をして、

 

「「何言ってんだよ。俺は参加しねえよ?」」

 

「当たり前よ。貴方達なんて参加させないわ」

 

黒ウサギは慌てて俺達に食ってかかる。

 

「だ、駄目ですよ!皆さんはコミュニティの仲間なんですからちゃんと協力しないと」

 

「そういうことじゃねえよ黒ウサギ」

 

十六夜が真剣な顔で黒ウサギを右手で制する。

 

「いいか?この喧嘩はコイツらが売った。そしてヤツらが買った。なのに俺が手を出すのは無粋だって言ってるんだよ」

 

「あら、分かっているじゃない」

 

「......。ああもう、好きにしてください」

 

丸一日振り回され続けて疲弊した黒ウサギはもう言い返す気力も残っていない。どうせ失うものはないゲーム、もうどうにでもなればいいと呟いて肩を落とすのだった。

 

その後、“サウザンドアイズ”という商業コミュニティにギフト鑑定の為に行くことになった。

 

日が暮れて看板を下げる割烹着の女性店員に、黒ウサギは滑り込みでストップを、

 

「まっ」

 

「待った無しです御客様。うちは時間外営業はやっていません」

 

.........ストップをかける事も出来なかった。黒ウサギは悔しそうに店員を睨みつける。

 

「なんて商売っ気のない店なのかしら」

 

「ま、全くです!閉店時間の五分前に客を締め出すなんて!」

 

「文句があるならどうぞ他所へ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」

 

「出禁!?これだけで出禁とか御客様舐めすぎでございますよ!?」

 

キャーキャーと喚く黒ウサギに、店員は冷めたような眼と侮蔑を込めた声で対応する。

 

「なるほど、“箱庭の貴族”であるウサギの御客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前をよろしいでしょうか?」

 

「.........う」

 

一転して言葉につまる黒ウサギ。

 

「俺達は“ノーネーム”ってコミュニティだ」

 

俺はなんの躊躇いもなく名乗った。

 

「ほほう。ではどこの“ノーネーム”様でしょう。よかったら旗印を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

ぐ、っと黙り込む。黒ウサギが言っていた“名”と“旗印”がないコミュニティのリスクとはまさにこういう状況の事だった。

 

「その.........あの.........私達に、旗はありま」

 

「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギイィィィィ!」

 

黒ウサギは店内から爆走してくる着物風の服を着た真っ白い髪の少女に抱き(もしくはフライングボディーアタック)つかれ、少女と共にクルクルクルクルクと空中四回転半ひねりして街道の向こうにある浅い水路まで吹き飛んだ。

 

「きゃあーーーーー..................!」

 

ボチャン。そして遠くなる悲鳴。フライングボディーアタックで黒ウサギを強襲した白い髪の幼い少女は、黒ウサギの胸に顔を埋めてなすり付けていた。

 

「し、白夜叉様!?どうして貴女がこんな下層に!?」

 

「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろうに!フフ、フホホフホホ!やっぱりウサギは触り心地が違うのう!ほれ、ここが良いかここが良いか!」

 

スリスリスリスリ。

 

「し、白夜叉様!ちょ、ちょっと離れてください!」

 

白夜叉と呼ばれた少女を無理やり引き剝がし、頭を摑んで店に向かって投げつける。

くるくると縦回転した少女を反動的に足で受け止めてしまった。

 

「おりゃ」

 

「ゴバァ!お、おんし、飛んできた初対面の美少女を足で受け止めるとは何様だ!」

 

「強いて言うなら重吾様かな?」

 

一連の流れを見ていた飛鳥は、思い出したように白夜叉に話しかける。

 

「貴女はこの店の人?」

 

「おお、そうだとも。この“サウザンドアイズ”の幹部様で白夜叉様だよご令嬢」

 

「ふふん。お前達が黒ウサギの新しい同士か。異世界の人間が私の元に来たという事は.........遂に黒ウサギが私のペットに」

 

「なりません!どういう起承転結があってそんなことになるんですか!」

 

「まあいい。話があるなら店内で聞こう」

 

そんなこんなで場所は白夜叉の私室

 

「へえ?じゃあオマエはあのヘビより強いのか?」

 

十六夜が物騒に瞳を光らせて問いただす。

 

「ふふん、当然だ。私は東側の“階層支配者”だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者がいない、最強の主催者なのだからの」

 

「じゃあオマエのゲームをクリアすれば俺達が東側最強になるのか?」

 

我慢できずに白夜叉に問いかける。

 

「抜け目ない童達だ。依頼しておきながら、私にギフトゲームで挑むと?」

 

「ノリがいいな。そういうの好きだぞ」

 

「ふふ、そうか。ーーーしかし、ゲームの前に一つ確認しておく事がある」

 

白夜叉は着物の裾から“サウザンドアイズ”の旗印ーーー向かい合う双女神の紋が入ったカードを取り出し、壮絶な笑みで一言、

 

「おんしらが望むのは“挑戦”かーーーーーもしくは、“決闘”か?」

 

その瞬間、白夜叉の部屋が崩壊したかと思うと、別の場所に立っていた。白い雪原と凍る湖畔そして、水平に太陽が廻る世界。

 

「今一度名乗り直し問う。私は“白き夜の魔王”―――太陽と白夜の精霊白夜叉。おんしらが望むのは試練への“挑戦”か?それとも対等な“決闘”か?」

 

そこには、先ほどまでの変態幼女の姿はなく、太陽と白夜の精霊として存在する白夜叉の姿があった。

 

「水平に廻る太陽……そうか、白夜と夜叉。あの水平廻る太陽やこの土地は、お前を表現しているってことか」

 

「如何にも。この白夜の湖畔と永遠に沈まぬ太陽。これこそ私がもつゲーム盤の一つだ」

 

へえ......あいつも持ってるのか。

 

「こ、これが唯のゲーム盤!?そんなデタラメな…」

 

飛鳥が驚いたように呟く。

 

「……して、おんしらの返答は?挑戦なら手慰み程度に遊んでやろう。しかし、“決闘”を望むなら……魔王として命と誇りの限り戦おうではないか」

 

戦いたい......だがその衝動を抑え他の三人の返答を待つ。しばらく沈黙が続き、十六夜が手を上げた。

 

「まいった。やられたよ、降参だ」

 

「ふむ?それは決闘ではなく試練を受けるということかの?」

 

「ああ、アンタの力はよくわかった。今回は試されてやるよ。魔王様」

 

「他の童たちも同じか?」

 

「……ええ、私も試されてあげてもいいわ」

 

「同じく」

 

苦虫を噛み潰したような顔で十六夜と飛鳥が返事をする.

 

「……そこのおんしはどうする?」

 

その時、一瞬白夜叉の目が面白いものを見つけた子供のような目をした気がした。

 

「じゃあ決闘で」

 

「.........本気だな?」

 

「ハハハ、冗談だよ魔王様、俺も試されてやるよ」

 

白夜叉との会話を終えると黒ウサギがまた文句を言い始めた。

 

「お互い相手を選んで下さい!!それに白夜叉様が魔王だったのはもう何千年も前のことじゃないですか!!」

 

「はてさてどうだったかな?」

 

ケラケラと白夜叉が笑っていると遠くから甲高い声が聞こえた。

 

その声に耀はいち早く反応した。

 

「なに、今の鳴き声、初めて聞いた」

 

「ふむ、あやつか。おんしら三人にはうってつけかもしれんの」

 

三人?

 

一人足りないぞ。

 

「嘘っ・・・本物!?」

 

耀が歓喜と驚愕に溢れた声を上げたので何事かと思い顔を上げるとそこにはグリフォンがいた。

 

「さて、肝心のギフトゲームだがの、こんなゲームはどうじゃ?」

 

『ギフトゲーム名:“鷲獅子の手綱”

 プレイヤー一覧 逆廻 十六夜

          久遠 飛鳥

          春日部 耀

・クリア条件 グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。

・クリア方法 “力”“知恵”“勇気”の何れかでグリフォンに認められる。

・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、

ギフトゲームを開催します。

                   “サウザンドアイズ”印』

 

「オイ白夜叉、俺が足りねえぞ」

 

「おんしには別のギフトゲームを用意する。そこでゆっくりと見学でもしとれ」

 

やべ、おちょくり過ぎたかな。

 

「それで、誰がこの試練に挑戦をする?」

 

「私がやる」

 

『お、お嬢・・・・大丈夫か?なんや獅子の旦那より遥かに怖そうやしデカイけど』

 

「自信があるようだがこれは結構な難物だぞ?失敗すれば大怪我ではすまんが」

 

「大丈夫、問題無い」

 

耀の目にはグリフォンへの恐れもないし、ましてや勝利を確信している目でもない。

 

まるで、長年探していた宝物を見つけた子供のようにキラキラと輝いている。

 

「OK。先手は譲ってやる。失敗するなよ」

 

「気を付けてね、春日部さん」

 

「うん、頑張る」

 

「耀、頑張ってな」

 

「うん!?」

 

ん?今声が上ずってたような......気のせいか。

 

「えっと初めまして、春日部耀です」

 

『!?………我らの言葉を解するか、娘よ』

 

グリフォンの声が聞こえた。

それにしてもなんで耀は動物と話せるんだろうか。

 

「私と誇りを賭けて勝負しませんか?」

 

『何?』

 

「この地平を大きく一周する間に背に乗った私を振るい落せば貴方の勝ち、落とせなければ私の勝ち……どうかな?」

 

『確かに娘一人振るい落せないならば私の名誉は失墜するだろう。では娘よ誇りの対価としてお前は何を賭す?』

 

グリフォンは如何わしげに大きく鼻を鳴らして尊大に問い返す。

 

「命を賭けます」

 

即答だった。

 

耀の突拍子もない返答に黒ウサギと飛鳥から驚きの声が上がる。

 

「か、春日部さん、本気なの!?」

 

「だ、駄目です!!」

 

「貴方は誇りを賭ける。私は命を賭ける。もし、転落して生きていても私は貴方の晩御飯になります。それじゃ駄目かな?」

 

『………ふむ』

 

グリフォンは少し考える。

 

耀の提案に黒ウサギと飛鳥はますます驚く。

 

「双方、下がらんか。これはあの娘から切り出した試練だぞ」

 

「ああ。無粋なことはやめとけ」

 

白夜叉と十六夜が二人を制する。

 

「そういう問題ではありません!同士にこんな分の悪いゲームをさせるわけには」

 

「おい、黒ウサギ。少し黙ってろ」

 

「重吾さん!このゲームは一歩間違えれば耀さんが死んでしまうんですよ!そうなってはからでは遅いんですよ!」

 

「いい加減にしろ黒ウサギ。仲間だってんなら耀を信じろよ」

 

俺の言葉に黒ウサギは、渋々と納得して下がる。

 

耀は、グリフォンに跨り手綱を握っていた。

 

「始める前に一言だげ………私、貴方の背中に跨るのが夢の一つだったんだ」

 

『――――――そうか』

 

そして、ゲームが始まった。




テストの次は部活です。はい。
という事で次回は遅れてしまうと思います。いや、もちろん遅れないようにしますよ!?

重吾の恩恵の出所どうしよう.....そんなことを考えながら書いてました。するといいアイデアが浮かんだので乞うご期待!!

次回は白夜叉の試練を完結させるつもりですがそれ以外考えてないです。勘弁してください。

コメントやアドバイスお待ちしております!!
次回も楽しんでいって下さい!!
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