単純ですが、こういうのって大事だよ。原動力だよ。
久しぶりの四人揃っての再開だった。
待ち合わせの場所に向かう最中はとても心が踊った。
来てくれなきゃ呪っちゃうぞとまで言われれば行くしか無いんだけど…これは単に彼女のジョークがたまたま重かっただけで、普段こういう事を言う人というわけではない。メールを見たときは普通に笑みが出た。
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「おっそーい!おそいわよ初春!花冠を抱えたくらいでふらついてたらモテないんだから」
「花は別に重くないですよ!…それに花はいい匂いがします」
造花のくせに何をいってるんだいこの娘は。ええいスカートめくるぞ。
今夜は四人ならではの勢いで飲み会、私達なりのパーティーを行った。当然、歳相応のパーティーである。
大人ぶり、お酒(注:ジュース)を浴びるように飲んだ初春は少し場酔いしてしまった(注:ジュース)
そうして宴も酣という頃に、フラフラで動けないから帰らせますと、初春を連れて解散した。
完全に泥酔状態である。 (注:略)
満身創痍と言わんばかりに肩を組んで歩いていたのだが、未成年の飲酒と誤解をされてしまう事に気がつき、
初春をその辺にすてたのだが、ギリギリ後ろから着いてきている。
お、おふ、と四十代半ばの親父が嘔吐しかけているかのようにえずいている野郎を心配して振り向くと「うふふ」と私の顔を見るなり微笑んでくる。
「佐天さん、良かったですね」
「何がじゃい、千鳥足歩きのおっさんよ」
「私は女ですよ……」
そうじゃなくて、と彼女は仕切り直し
「とても楽しそうだったじゃないですか」
「ん、御坂さんや白井さんが楽しんで貰えて何よりだよね」
「だから、そうじゃなくて……」
ん!と、えずきながら私の方へ力を込めて指を差す。
「私が?」
「はい、そうです」
久しぶりに四人揃い、エンやらと楽しめたのだ。それはとても楽しかったに決まっているが、後押しされると何だか照れ臭い。
「御坂さんや白井さんはいつも、忙しそうですからね」
「何を言う。
まさか、御坂さんまで風紀委員に入るとは…と少し、思いもしたが、元々人の為に色々と頑張る彼女には素質があったかなと納得もした。
私には何か、ーー私にしか出来ない特別な事はないのだろうか。そう思い、引っ付いて風紀委員には入らず、高校生になって随分と経つが、未だに何かを模索中である。
「レベル0にでも出来る何か…」と手を夜空へと伸ばし、想い果てる。と、近くに見慣れない格好をした人が通りすぎ振り替える。
「……今の人、綺麗でしたね」
「そう?私は顔までは見れなかったけど、この辺に教会でもあったかな」
白い修道服を着ている……外国人さんかな?
「痕跡は………」
辺りずっと何も凹凸なく、一面自然豊かな場所に一人、立ちずさむ。
ざわざわと草の遮る音が微かに聞こえる美しい自然の真ん中で何かを見つけた。
そこには小さな石碑があり、赤いバラが一本置かれていた。
(痕跡はここで途絶えている)
「さっき、ここに居たんだね」
別れもなしに、彼は私の目の前から消えた。
どうして、何も告げてくれなかったのか。
でも、私はその理由を知っている。
それでも会いたくて、……会えなかった。
「今度は私が貴方を救うから」
約束だよ
石碑に祈りを捧げ、彼女はその場を後に歩き出す。
《世界を愛した理解者》
しばらくし、想いが刻まれている石碑がゴゴゴと音をたてて動き出し、下からモグラのように人が出てきた。
「……行ったか」
そろそろ帰らないと博士に怒られるな……。上ノ恵にも料理が冷めて怒られるかもな……。
ツンツンした髪の毛をムシャムシャとかきむしりながら彼もまた、歩き出す。