「私、高坂雪穂、音乃木坂の3年生。ラブライブが終了してから1ヶ月。その間、噂の人となった。私達オメガマックスの8人。その中で、私以外は将来、そして、進路を見つけていた。そして、私だけがまだ決めていない状況に」
「そして、正月、私のところには日本中の大学からアイドルとして入学してほしいという手紙が大量に届いた。私はこれまで楽しんでスクールアイドルをしていたのに、ラブライブ優勝でまわりの目が変わってしまい、このまま苦しいままでアイドルを続けないといけないのかと考えてしまう」
「しかし、(中洲)天さんの手紙を見て、自分でくびきを作っていたこと、そして、それこそが幻想であることに気付く。私は普通の大学生になるべく、大学一般入試を受験する事、そして、大学卒業したら家業の和菓子屋を継ぐことを決める」
「でも、それは新たな問題を生んでしまう」
第2話 雪穂、大いに困る
2月下旬、音乃木坂の部室…。
「で、なんでまた落ちたの~」
亜里沙は雪穂に食い入るように言った。
「うわ~ん、ごめんなさい~」
雪穂は泣きながら亜里沙に謝った。
「で、落ちたの、何校目?」
愛は泣いている雪穂に対して質問した。
「…、5校目、…」
雪穂は小言でつぶやいた。
「これだけ落ちるとは何も言えないよ」
亜里沙はあきれた顔で言う。
「わ~ん、ごめんなさ~い」
雪穂は泣いて謝っていた。
なんでこうなったのかというと、それは3学期の始業式まで遡る。
「私、やっぱり大学受験することにした」
雪穂の突然の言葉-。
「え~、今から受験するの~」
亜里沙は雪穂の言葉に驚いていた。
「でも~、今から受験となると、難しいんじゃないかしら」
愛も心配的に雪穂に向かって言った。
「それなら大丈夫だよ。だって、私は昔の私じゃないから」
雪穂は自信満々で答えていた。
「たしかにそうだな。昔よりよく勉強しているからな」
はやては雪穂の自信を裏付けるみたいに言った。
「私と愛ちゃんがいつもマンツーマンで教えていたからね」
亜里沙は自信満々に答えた。亜里沙の言う通り、あの赤点騒動のあと、赤点を回避するために、亜里沙と愛は雪穂にマンツーマンでよく勉強を教えていたのだ。(雪穂はこれを地獄のさたもドリル次第と言っていた)この結果、赤点どころか、全教科80点以上を取得していたのだ。
雪穂は自信満々に言う。
「まっかせなさ~い」
「と、言って、1ヶ月。どこが『まっかせなさ~い』ですか」
愛は雪穂に怒鳴っていた。
「あのときはあのときだもん」
雪穂は言い訳じみた言葉で通す。
「たしかにあのときはそう思っていました」
はるかは雪穂をかばおうとしていると思える素振りで言う。
「そうでしょ、そうでしょ」
雪穂ははるかに対して相槌を打つ。
「でも、現実は違っていた。やっぱり一夜漬けでは大学は受かりません」
はるかは手のひらを返すがごとく言う。
「そんな~」
雪穂、落胆する。
「たしかに学力は上がりましたが、それは学校の中のテスト上での話。大学入試レベルとは格が違います」
と、はるかはなにかを悟がごとく答えていた。
「雪穂さん、まだ大丈夫です」
みやこはそんな雪穂を励ます。
「しかし、偏差値上位のところを狙っているわけではなく、むしろ、どんどん下げているのに合格しないなんて」
と、はるかは少し呆れた風に言う。
「と、なると、このまま落としていったらどうなるのでしょうか」
と、愛が心配そうに言う。
「と、なると、ア〇田大学!!」
と、亜里沙がいきなり答えだす。
「それはいやだ~」
雪穂はいやいやながら言う。
「なら、バ〇田大学!!」
亜里沙は矢継ぎばやに言う。
「それもやだ~」
雪穂はそれでもいやだという風に答える。
「目指せ!!バ〇ボンのパパの行った大学!!」
亜里沙は決めゼリフみたいに言う。
「亜里沙!!ごめんなさ~い」
雪穂は観念したかごとく亜里沙に謝る。
「そんな大学、あるのかな?」
みやこは目を輝きさせながら言った。
「みやこ君、そんな大学ありませんから」
はやてがみやこにツッコむ。
「バ〇田大学、ア〇田大学なんかに行きたくないよう~」
雪穂はそう言って泣き出した。
「バ〇田~、ア〇田~」
雪穂の周りをここあが走って面白がって言っている。
「ここあ~。それは雪穂姉様に失礼です~」
と、こころがここあに注文をしていた。
「でも、このままだと雪穂さんが心配です」
みやこはそう言うと、あることを思いついてこう言った。
「なら、はるかさんが教えたらどうですか。はるかさんはこころあの学力アップに貢献したのですから」
そう、はるかはこころあに勉強を教えたことにより、こころあは一年の間でも上位にはいるほどの学力を手にしたのだ。
「それなら、この私、代々木はるかが雪穂さんの受験をサポートしましょう」
と、はるかは自信満々に答えた。
「はるかちゃん、お願い!!」
と、雪穂はわらものすがる思いではるかにお願いをした。
雪穂とはるかのマンツーマン勉強が始まった。
が、始まってから30分後…。
「もう~だめ~」
雪穂はついに音をあげた。
「は、はやすぎる!!」
雪穂は見ていたはやてがびっくりしてこう言った。
「私じゃ手におえません。だって、要領が悪いんだもん」
はるかも音をあげていた。
「どうしてなの、はるか。まだ、雪穂は出来る子でしょ」
と、愛ははるかに問う。
「時間がないので要点だけ教えたのですが、それを応用する力がないんですよ。これだと応用力が試される入試には難しいかと」
と、はるかは嘆きながら答えた。
「はたしてどうすればいいのかな」
と、亜里沙は悩みながら言う。
「ごめんなさ~い」
雪穂は泣きながらみんなに謝罪していた。
そんなとき、
コンコン
と、ドアからノックする音が聞こえ、ドアが開いた。
「あっ、南理事長。こんにちは」
みやこは南理事長が来たことに気付いて挨拶した。
すると、南理事長はすぐに雪穂達8人にお願いをした。
「ごめんなさい。ちょっと理事長室まで来てくれないかな」
雪穂達8人はすぐに理事長室に集まった。
そして、机を前にして南理事長は8人にあることを伝えた。
「実はオメガマックスとして音乃木坂での最後のステージを企画して欲しいの。」
学校側からの提案だった。これには雪穂達8人は驚く。
だが、南理事長の説明は続く。
「実は多くのところからオメガマックスの音乃木坂最後のライブをしてほしいという要望がきているの。マスコミ、オメガマックスのファン、それに音乃木坂の保護者、OB、OG、そして、在校生から。学校側としてもその要望に応えたいの」
すると、愛が答えた。
「最後のライブですね。でも、もし、音乃木坂の講堂、いや、運動場でもキャパは小さすぎます」
それに対し、みやこあがあることを提案する。
「なら、秋葉ドームでするのはどうですか」
だが、はやてが反論する。
「すでにイベントや野球の予定が入っている。それに、機材などでお金がかかりすぎる」
「それなら、武道館!!」
ここあが提案すると、こころも、
「武道館、武道館!!」
と、喜ぶ。
しかし、これにははるかが反論する。
「武道館でしてもお金がかかりすぎる」
「なら、どうしたらいいの。誰か助けて~」
と、亜里沙が悩む。
すると突然、
「だったら、秋葉原全体でライブをやろう!!」
と、雪穂が大きな声で言い出した。
「秋葉原!!」
これには雪穂以外の7人は驚いてしまった。
「そう、秋葉原。そこでもう一度スクフェスをやるんだ!!」
スクフェスことスクールアイドルフェスティバル-。3年前、μ’sが中心となって開いたスクールアイドルのためのお祭り。大盛況で終わった伝説のお祭りを今度はオメガマックスが中心となって行う。
「でも、それだと道路の許可が…」
と、はるかが反論すると、
「それなら、もうすでに秋葉原の自治体、警察署、消防署、そして、住民、街全体の許可を取ろうと申請を出しております。街全体を明るくしたいとね」
と、南理事長は堂々と答えた。実は、こんなことがあろうかと南理事長は関係各所に根回しを始めていたのだった。
「私達だけじゃない。iDやK9、全てのスクールアイドルのためのお祭りにしよう!!」
これには南理事長も口をあんぐりしていた。
だが、これにはほかの7人も賛同する。
「前回はそんなに準備に時間がなかったけど、今回は時間がある」
と、はるかがこう言うと、亜里沙も、
「全てのスクールアイドルの祭典。う~、なんていい響き~」
と、感動を覚えた。
「お祭り、お祭り~」
と、ここあが喜ぶと、こころも、
「ついに私達もお姉様達と同じ舞台に立てます」
と、意気込んでいた。
「お祭りとは。血が騒ぐな~」
と、はやてが言うと、
「スクフェスに参加できるとはすごい!!」
と、みやこは目を輝かしていた。
こうして、3年ぶりに秋葉原でスクフェスが開催することが決まった。
だが、水を差す言葉が愛から出た。
「でも、雪穂はまだ受験中では…」
「う…」
息詰まる雪穂。これに対して南理事長は非常な決断を下す。
「雪穂さんは受験が終わるまで参加しないこと。そのほかの7人で企画を進めてください」
2日後…、
「雪穂がいない分、がんばろう」
「「「「「「オー!!」」」」」」
亜里沙の掛け声に愛達6人が呼応する。
「K9にiDは参加OKだって」
はるかが言うと、愛は、
「よしよしですね。これで10校目。出先としては良い方ですね」
と、うなずいて言った。
亜里沙達7人が動く姿…。
「私も加わりたいなぁ」
と、雪穂は遠くの教室から7人を見て言った。一人だけ受験勉強する雪穂にとってこの時間は苦痛であり、さびしさでしかなかった。
「ああ、先に進めない」
勉強に身をゆだねることができない。どの教科をしても一つも覚えることができなかった。
「これだと勉強に身がはいらないか」
亜里沙達7人の動く姿は雪穂の苦痛、そして寂しさを加速する。そう、負のサイクルをどんどん加速していくしかなかった。
「仕方がない。家に帰ろう」
雪穂はこれではいけないと思い、家に帰ることにした。
「やっぱ家に帰っても勉強できないよ~」
雪穂はそう言うと大きくため息をついた。
家に帰ってきたものも、雪穂にとっては心変わりすることはなかった。むしろ、苦痛と寂しさを加速するものでしかなかった。
「家にいると、もっと寂しくなるよ~、苦しいよ~」
家にたった1人、孤独の中の檻にいる雪穂。それは苦痛、寂しさを極限めで高めようしていた。
「これじゃ勉強できない。もう寝よう」
こう言って雪穂は苦痛、寂しさを逃れるためにベッドの上に行き、寝た。
「起きて…、起きて…」
雪穂の耳元で若い女性の小さなささやき声が聞こえた。
ハッ
雪穂は突然飛び起き、まわりを見渡した。
「誰もいない。空耳かな」
雪穂はそう言って寝ようとしていた。だが、
「起きて…、起きて…」
と、また同じささやき声が聞こえた。
ハッ
と、雪穂はまた飛び起きまわりをまた見渡すも、誰もいない。
「空耳…」
雪穂はそういうと、今度は別の言葉が聞こえた。
「来て…、来て…」
また、同じ人の声だったが、今度ははっきりと聞こえた。
「私、行かなくちゃ」
雪穂はそう言うと、まるで誰かに呼ばれるかごとく動き出した。
雪穂が家を出ると、まるで霧が町中を支配しているがごとき状況だった。だが、雪穂はとある方向に歩き出した、声のある方へ。
白い霧が町中を立ち込めているためか、雪穂は誰にもあわず進んでいく。
「あともう少し、あともう少し」
と、雪穂はこう言うと、なぜか迷わず進んでいった。
「よ~し、到着」
雪穂がある場所に到着した。見覚えのある場所だった。
「で、ここって万世橋!!」
そう、雪穂が到着したのは万世橋のたもと、レンガ街だったのだ。
すると、美しい歌声が聞こえてきた。
ラ~ラ~ラララララ~♪
「誰かな?」
雪穂は美しい歌声の聞こえる方向に移動した。
すると、美しい女性が見えてきた。
ラ~ラ~ラ~ラ~♪
雪穂はまだ歌い続けている女性に近づきこう言った。
「あ、あなたは誰ですか?」
すると、その女性は歌うのをやめ、雪穂に近づき、こう言った。
「私、私はただのシンガーだよ」
すると、雪穂はあることに気付いた。女性の顔、そして、格好が穂乃果から聞いたある人物とそっくりだった。
「あなたは、あの謎のシンガーさん!!」
雪穂はそう言うと、その女性はちょっとこけてこう言った。
「な、謎のシンガー…、私ってそう呼ばれているんだ」
これを受けて、雪穂はすぐにこう言った。
「私、聞いたことあります。私のお姉ちゃん…、穂乃果お姉ちゃんからスクフェスの前にあって迷っていた自分に道しるべを見つけてくれたって」
これを聞いた女性こと謎のシンガーはこう言った。
「あの子の妹さんなんだ。とても似ているね」
「それほどでも…」
雪穂は照れて言った。
そして、謎のシンガーはすぐに本題に入ろうとする。
「ところで、どうして君はここにいるのかな」
すると、雪穂はこう答えた。
「小声で『来て』と聞こえて、呼ばれるまま、ここに来ました」
それを受けて、謎のシンガーはこう言った。
「ということは、なにかの運命に導かれてここに来たんだ」
「それはちょっと…」
と、雪穂は答えに窮する。
だが、謎のシンガーはそれを受けずこう述べた。
「あの時のあの子と同じなんだ。悩んでいるんだね」
そして、謎のシンガーは雪穂の手を握ると、こう言った。
「なら、私が連れて行ってあげる」
すると、雪穂をひっぱりながら、とある方向へと進んでいった。
「ちょっと…」
雪穂は反抗するも、引っ張る力が強く、離れることができない。
どんどん進んでいく。しかし、まわりは白く、どこを走っているのかわからなかった。
走ること5分-。
「よ~し、着いた!!」
謎のシンガーはそう言うと、いきなり止まった。
「は~は~」
雪穂も止まるが、肩で息をするくらい走り疲れてしまった。
「さ~て、私の役目もここまで。あとはあなた次第よ」
なぞのシンガーはこう言い残すと、霧の中に消えていった。
「ちょっ、ちょっとま~て~」
雪穂は謎のシンガーを追いかけるも見失った。
謎のシンガーが消えるとともに白い霧もどんどん晴れていく。
「こ、ここって…」
雪穂は気付いた。自分がいる場所が音乃木坂の校門前にいることを。
「あ、雪穂~」
突然、雪穂を呼ぶ声が聞こえる。雪穂は気付いた、自分がよく知っている人がいることを。
「お、お姉ちゃん!!」
雪穂を呼びかけた声の主は穂乃果だった。
「雪穂、どうしてここに?」
穂乃果は雪穂にここにいる理由を問うた。すると、雪穂は、
「謎のシンガーさんにここに連れてこられたの」
と、言った。穂乃果はこれを受けてこう答えた。
「と、いうことは何かの運命に導かれたってことね。穂乃果もね、ここに来れば何かあると思ってここに来たんだ」
そして、穂乃果は雪穂の頭に手をのせてこう言った。
「雪穂、一人で悩まないで。穂乃果に相談してあげたら一緒に考えてあげるから」
すると、雪穂は穂乃果に抱きつき、涙を流しながらこう言った。
「私、大学受験、失敗ばかり。みんなに迷惑かけぱっなし。どうすればいいの」
穂乃果、これを受けて、雪穂に向かって答える。
「それなら、穂乃果に任せなさい!!」
そして、穂乃果はすぐに携帯を取り出し、あるところに電話する。
「あ~、もしもし、穂乃果だけど…、すぐに来てほしいの」
そして、待つこと10分-。
「お待たせ、穂乃果」
そこに来たのは絵里だった。その横には、
「私も呼ばれたんだけど~」
と、真姫も一緒だった。そして、
「それ、私のセリフでしょ」
と、なぜかにこまで来ていた。
「絵里ちゃん、真姫ちゃん、お願い~」
穂乃果が絵里、真姫にお願いをする。その内容とは…。
「実は妹の雪穂が受験勉強に苦しんでいるの。助けてあげて~」
これを受けて、
「穂乃果の頼みですもの。任せなさ~い」
と、絵里は承諾した。真姫も、
「私もいいわよ」
と承諾した。
「で、なんで、私まで呼ばれたの」
と、にこに穂乃果に迫ると、穂乃果は、
「え~と、おまけかな」
と、とぼけてスルーしようとした。これを受けて、にこ、
「なにがおまけですか~」
と、穂乃果の口を引っ張る。
「いて、いててて」
穂乃果はにこの攻撃をもろに食らっていた。
一方、雪穂は絵里、真姫に向かってお願いをしていた。
「私、大学に合格したいんです。みんあと合流してスクフェスを成功へと導きたいんです。だから、お願いします」
それを受けて、絵里は、
「厳しいと思うから覚悟しなさい」
と、雪穂を元気づけていた。
「これまで合格できなかったのは範囲を広げ過ぎたため。これから雪穂の学力で短い時間で合格するには一つに絞り込むしかない」
絵里がこう言うと、ある大学をあげてこう言った。
「この大学は受験科目が3教科しかない。それも、雪穂の学力でも十分狙える」
さらに、真姫が雪穂に向かってこう言った。
「これから1週間、絵里と私でみっちり勉強をみてあげるから、死ぬ気でがんばりなさいよ」
これを受けて、雪穂は、
「ハイッ」
と、答えた。だが、1人忘れていた人物が…。
「で、私は…」
と、横にいたにこが言うと、
「おまけかな」
「ただのおまけ…」
と、絵里と真姫から言われる。
「なんで~」
と、にこは2人に文句を言おうとしていた。
そして、雪穂はその大学に合格するため、絵里と真姫が作った予想問題集を繰り返し解き続けた。その問題集はその大学の過去問にそくしたものであり、雪穂が苦手としているところを重点的に行えるようにしていた。
「絵里先生、ここがわからないんですけど」
と、わからないところがあれば、
「それはね…」
と、絵里に教えてもらい、
「真姫先生、これであっていますか」
と、確認をとると、
「ん~、あっているんじゃないかしら」
と、真姫に正解をもらい、
「にこちゃん、にこにこに~」
と、言えば、
「にこにこに~、って、なんで私だけ雑な扱い…」
と、にこだけ雑に扱われていた。
こうして、にこをからかうという息抜きをしつう、1週間、みっちりと勉強を仕込まれた雪穂だった。
そして、雪穂はその大学の入試を受験した。
「私はやれることはやったんだ。絶対合格してやる!!」
と、雪穂は自分に言い聞かせて受験した。(ちなみに、受験申込は穂乃果が雪穂に黙って申し込んだ。穂乃果曰く、「例のシンガーが夢に現れて、『申込なさい』って言われたの」らしい)
それから10日後…。その大学の玄関に雪穂と穂乃果がいた。
ぱたぱたぱた
その大学の合格した受験者の番号が記された紙が張り出された。
「あった、あったよ。私、合格したよ!!」
と、大喜びする雪穂。
「おめでとう」
と、雪穂と一緒に喜んでいた。
雪穂はすぐに家に戻り、家族に合格を報告、その足で音乃木坂のアイドル研究部の部室に移動した。
ドアを開けると、そこにはなにやら苦しい表情の亜里沙達7人がいた。
亜里沙をみた雪穂、いきなり亜里沙にダイブする。
「私、私、合格したよ。大学に合格したよ!!」
と、言いながら雪穂は亜里沙に抱きついた。
「えっ、えっ、合格!?」
亜里沙は雪穂にいきなり抱きつかれたのか、困惑していた。
「そう。私、大学に合格したよ」
雪穂が言うと、暗い雰囲気だった部室の中が明るくなった。
「やったじゃないか。すごいぞ」
はやては自分のように喜んでいる。
「ついに合格だ~」「合格です~」
と、ここあ、こころも自分のように喜んだ。
「で、どこの大学に合格したの」
と、はるかが雪穂に質問した。
「私が合格した大学は…、日本橋女子大学の教育学部!!」
雪穂が自信満々に言うと、愛は、
「えっ…、まさか、先生を目指していたの?」
と、逆に唖然としていた。みやこも、
「雪穂さんは将来、先生、それも熱血的な」
と、言い出す。これには雪穂も、
「???」
と、ハテナを何個もつないだような顔をしていた。
これに対し、亜里沙が答えた。
「日本橋女子大学の教育学部っていったら、熱血教師を多く輩出しているところだよ」
「えっ、私、そんなこと考えていなかった」
と、雪穂は本音を言った。
「考えていなかったのですか。それで合格できたんて奇跡ですわ」
と、愛は呆れてしまった。
「でも、合格できたなんて、おめでたいですね」
と、みやこはお祝いムードを継続させようとしていた。
「合格した~、とはいいとして」
と、雪穂、いきなり話題を変えた。そして、雪穂は亜里沙に質問した。
「ところで、なんで私が部室に入ってくるとき、なんで暗い顔していたの?」
すると、亜里沙が泣きながら答えた。
「実はスクフェスの企画があんまりうまくいっていないの。参加を表したのはiD、K9を含めた10校のみ。それ以外は卒業するから、やる時間がないといった理由で断れるばかり。会場も許諾があまり得られないの」
すると、雪穂は亜里沙の手を握り、こう言った。
「あまりにつまってもいい案は浮かばないよ」
そして、雪穂はあることを言い出した。
「そうだ。旅に行こう。それも私達8人で」
次回 「雪穂、おおいに喜ぶ」
あとがき
みなさん、こんにちは。初めての方は、はじめまして。La55です。今回は最終章第2回をお送りしております。雪穂は進学を決めたのですが、今から受験勉強ということで四苦八苦してしまいました。大学受験というのはとても苦しいものです。その苦しみに雪穂は飲み込まれそうになります。その苦しみを救ったのが謎のシンガー。この謎のシンガーは劇場版でも穂乃果の悩みを解決に導く助けとして登場しております。そして、今回も雪穂の苦しみを助け出す存在となりました。謎のシンガーの導きにより、穂乃果との再会、そして、絵里、真姫、おまけににこ(?)の助けを得て、無事、大学に合格することになりました。でも、こんなに簡単に合格できるなんて、絵里と真姫は(ついでににこも)スーパー先生!?なのでしょうか。それは謎です。
話は変わりますが、前回、投稿して自分が驚いたこと、それは、ピクシブの閲覧数が前週比で約1.6倍に増えたことです。また、ハーメルンでもUA数は増えました。(と言っても、もともとの数が低いのでそれほど増えたわけではないのですが…)理由は簡単でした。ハーメルンで感想をもらったとき、タグについて、「ラブライブ」にしてしまったため、「ラブライブ!」の原作一覧に掲載されず、「その他原作」に掲載されているという指摘を受けました。確かにその他原作では誰も気付きませんね。たった「!」一文字を抜けていたために起きてしまった失態。これにはみなさんにお詫び申し上げるしかありませんでした。ということで、ピクシブ、ハーメルンともにタグの項目を修正しました。それが増えた理由かなと思っております。まだ他の理由があるかもしれませんが…。(ちなみに、指摘をしてくれた方は自分の作品とは違った、雪穂が主人公のラブライブ!の小説を投稿しております。ハーメルンのla55の投稿小説リストの下にあるお気に入り小説に表示しておりますので、読んでもらえたらと思います。とても良い作品ですし、読みやすいように工夫しております)
今回は楽曲がございませんでした。お楽しみにしてくれていた方、本当に申し訳ない。で、今回は本編と最終章についてお話いたします。まず、本編ですが、1クールものの「15分アニメ」と認識して書いております。もし、「15分アニメ」だった場合、これぐらいの長さになるではないかということでそれを考えて1話分の長さを決めておりました。そのため、文字数にしては6000~9000字に抑えようとしております(第1話は例外、あれは長すぎてしまいました。反省、反省)。そして、話数についても、1クールの作品として成立するように14話に収めました。それに対し、最終章は本編から見て劇場版という立ち位置として認識しております。ラブライブ!でいうところのテレビシリーズと劇場版です。テーマ自体も本編と最終章ではまったく違います。本編と最終章では作品の印象ががらりと変わると思いますが、それを楽しんでもらえたら幸いです。
ということで、あと残すところ2回プラス1回です。長かった雪穂達の物語もついに佳境を迎えようとしております。次回、ついに本編エピローグの舞台裏をお見せいたします。それでは今回はこれまで。さよなら、さよなら、さよなら。
追記
先週の「ラブライブ!サンシャイン」第9話は本当に良い作品でした。何度もリピートして見ています。本当に良い作品です。うう~。