「私、高坂雪穂。音乃木坂の3年生」
「ついに大学受験を決めた私。しかし、現実は甘くなく、どこを受験しても落ちる日々、・亜里沙達から教えてもらうもうまくいかない。そんな中、南理事長からオメガマックス音乃木坂最後のステージの要請がくる。それに対し、私達は全国のスクールアイドルが中心となる祭り、スクールアイドルフェスティバルを開催しようと提案する。でも、私は大学受験のため、私以外の7人でスクフェスの準備を進めることに」
「たった1人寂しく勉強する私。そんな中、突然、謎のシンガーさんが私の前に現れた。私はそのシンガーさんに自分の悩みを告白。すると、ある人物のところに連れて行かれた。その人物は、(穂乃果)お姉ちゃん。お姉ちゃんは絵里さん、真姫さん(+おまけのこさん)を呼び、私の受験をサポートしてくれた」
「そして、大学受験を果たした。嬉しい。ありがとう、お姉ちゃん、絵里さん、真姫さん、おまけににこさん。そして、久しぶりに部室に顔を出すと、そこにはなかなか参加者が集まらず、困り果てた7人がいた。そして、私は言った」
「そうだ、旅に行こう。それも私達8人で」
第3話 雪穂、大いに喜ぶ
「ついに来ました、博多~」
飛行機のタラップを降りた雪穂はとても大きな声で叫んだ。雪穂達8人は今まさに博多空港に降り立とうとしていた。
なぜ今、博多なのか。それは、雪穂が大学合格後、部室に立ち寄った時まで遡る。スクールアイドルフェスティバル、通称スクフェスの準備がうまくいっていないことを知った雪穂は、
「旅に行こう」
と、提案していた。すると、
「そんなのんきでいいんですか。そんなに時間がありませんのに」
と、愛が反論する。でも、雪穂は、
「だからだよ。少しは気分をリフレッシュしないと」
と、落ち着いたように言った。
これに対し、今度ははるかが雪穂に意見する。
「リフレッシュするにしては規模がデカいんじゃありませんか」
これに対しても、雪穂はこう答えた。
「それくらいの規模じゃないとリフレッシュできないんじゃないの、それにね…」
「それに…」
と、亜里沙、つられてしまう。雪穂はこれを見て、少し貯めてこう言った。
「それにね…、私達8人としていられるのはあと1ヶ月少し。ここでバ~ンと思い出づくりしたいと思ったんだ」
これを聞いたみやこ、
「たしかに8人としての思い出づくり、私もしたいですね」
と言うと、こころあも、
「思い出づくり、思い出づくり~(です)」
と、はしゃぎまくる。はやても、
「それも一理あるな。僕は雪穂の考えに賛成する」
と、雪穂の意見に賛同する。
「私も」「私も」
と、次々に賛成に回る、愛を除いた5人。ついに、愛も、
「それなら私も異論はないわ」
と、賛成へとまわった。
「これで決まり!!」
と、雪穂は大いに喜び、こう言い続けた。
「で、旅行の行程とかは私におまかせ!!」
これに対し、愛は心配そうに言う。
「雪穂におまかせしてよろしいのでしょうか」
これを受けて亜里沙が答える。
「それは大丈夫。雪穂はそこはちゃんとしているよ。スキーしに雪山に行った穂乃果先輩達が穂乃果の天然さ故にかまくらで野宿しようとしたってことはならないから」
この言葉に、
「それならいいんですが…」
と、一応納得する愛。
そんなやりとりを見ていないのか、雪穂ははるかにお願いをしていた。
「はるかちゃん、お願いがあるんだけど…」
すると、はるかは雪穂に近づく。
「なんでしょうか」
そして、雪穂は口をはるかの耳の近くに持っていき、
「実はね…(こそこそ)…」
と、内緒話を始めた。話し終わると、はるかは、
「わかりました。それなら、私も全力を尽くしましょう」
と言った。
こうして、雪穂達8人は試験明けの休みを使い、2月19日から21日の2泊3日の予定で博多に卒業旅行に行くこととなった。
「どうして、また、博多なんですか」
と、ここあが言うと、
「それは私とはるか以外はナ・イ・ショ!!」
と、雪穂は少しおどけて答えた。
空港に到着した雪穂達8人はすぐに太宰府へと移動した。
太宰府天満宮、ここは皆さんご存知の天神様こと菅原道真公が祭ってある、学問の神様としても有名である。
パンパン
「合格できてありがとうございました」
雪穂がこう言うと、本殿を前にして一礼した。
「ところで、手にぶら下げているのって何?」
と、はるかが雪穂に質問する。
「これは大学受験した時に肌身離さず持っていた合格祈願のお守り!!」
雪穂がこう言うと、今度はみやこが雪穂に質問した。
「で、誰から送ってきたのですか。太宰府天満宮って書いてあるから、雪穂さんが買ったものではないではないからね」
「それは私ですわ!!」
ど、本殿の陰から突然雪穂達8人の前に現れた少女。
「あっ、天さん、こんにちは」
と、雪穂、何も驚かず天に挨拶する。
「天さん!!何でここに!!」
と、はるかは突然現れた福博女子大学付属のスクールアイドルK9のリーダー、中洲天の突然の出現に驚いていた。
天は続けて言う。
「そのお守り、雪穂さんが大学受験するって聞いたので、それならばと送ったものです」
そして、愛はそんな天の隣にいたある少女におそるおそる挨拶する。
「え~と、カオルさん、こんにちは…」
またなにかイタズラを仕掛けてくるのではないかとビクビクする愛。だが、K9のメンバーで、天の隣にいる阿蘇カオルは、
「私、いつもイタズラばかりしていないよ」
と、愛の誤解を解くのに必死だった。
参拝が終わり、近くの茶屋で梅ヶ餅を食べる雪穂達8人と天地とカオルと…、その他2人。
「で…、どうして、あの2人がいるのですか」
と、はやてはその他2人の方を指して言った。
「ん~、この餅、おいしい~です~」
「ん、本当、この餅、おいしい。それに、ほっかほか」
その他2人こと、UTX学院のスクールアイドルiDのナンシーとナターシャはお持ちを食べて感想を述べていた。
「2人、2人、おもしろい~」
と、ここあが言うと、
「実はね~、私が呼んじゃいましたのです~」
と、こころが暴露した。実はこころはiDの2人とメル友になっていたのだ。そして、卒業旅行するならばとiDの2人も一緒に呼んだのだ。
「私はとっても楽しいよ、iDの2人いてくれたら」
と、亜里沙も喜んで言った。
「天さん、ごめんだけど、旅行の案内、お願いしたいんだけど」
と、雪穂は天に旅行案内をお願いする。
「私なら大丈夫。任せてもらうわ」
と、天は胸を張ってそう答えた。
博多市、長浜地区。雪穂達8人プラス天達4人はとあるお店で博多ラーメン、いや、長浜ラーメンを食べていた。
「おいしいです~」
と、こころが言うと、ここあも、
「体が温まります~」
と、喜んで食べていた。
「ここが博多ラーメン発祥の店ですわ」
と、天がこう言うと、
「ここから博多ラーメンが始まったのか」
と、はやてはものすごく感心しながら食べていた。
おいしく食べている雪穂達8人と天とカオル。それに対し、iDの2人はあることに驚いていた。
「まさか、麺のおかわりができるなんて、なんてグレートなのかしら」
と、ナンシーが驚くと、ナターシャも、
「いや、おかわり、麺、だけじゃ、ない。肉も、できる」
と、ナンシーと一緒に驚いていた。
これに対して、カオルは、
「ここはね、麺だけじゃなくて、肉もおかわりできるんだよ。肉好きの私にとっては喜ぶサービスだよね」
と、言った。
すると、横から、
「私、麺、肉、おかわり!!」
と、亜里沙が突然叫んだ。天、亜里沙の行動に少し怒りながら言った。
「亜里沙さん、こういうときは、『替え玉、替え肉』って言うんですの。それに、麺の固さも指定しないとお店の人はただ困るんですのよ」
これには亜里沙以外の雪穂達7人は驚いていた。
カオルはこの行為を見て、
「また始まった。天は生粋の博多っ子なんだ。だから、ラーメンの食べ方にはこだわりがあるんだ。鍋奉行ならずラーメン奉行なんだ」
と、言った。これに対し、雪穂は、
「天さんの意外な一面を見てしまった~。あんまり見たくない場面だな~」
と、そう答えた。
この後、天のラーメン奉行ぶりに雪穂達はただただ苦笑いするしかなかった。
天とカオルの案内のもと、博多のいろんなところをまわった雪穂達8人プラスiDの2人。そして、腹鶴温泉で12人で一泊することになった。
その露天風呂の中では、これこそ定番の…。
ポトン ポトン ポトン
スルン スルン スルン
「愛、はやて、ナンシーさん、なんで今回もこんなに悔しい思いするの」
と、はるかは自分の胸をその3人と比べて、いつものように悔しがっていた。
「私達はこれから大きくなるんです」
「そうだ、そうだ」
と、こころとここあもいつものように鼓舞していた。
はるかの言葉を受けて愛はこう言った。
「胸が大きいことはいいことだらけじゃないのよ。肩が凝りやすいんですね」
そして、ナンシーも、
「私も肩こり、厳しいです」
と、答える。これにナターシャは、
「大きな胸、贅沢な、悩み」
と、自分の胸を見つつ、反論していた。
これを見たみやこは…、
「まったく、懲りない皆さんだなぁ」
と、遠くからこの光景を楽しんでみていた。
一方、雪穂は天とカオルを近くに呼び寄せ、ひそひそ話をしていた。
「例の準備、できていますか」
と、雪穂が小声で言うと、
「私達の準備はすでにできております。明日は快晴、あの作戦を実行するにはとても良い日ですわ」
と、天は小声で答えた。
「みんなのスケジュールに合わせたぜ。K9はいつでもスタンバイできるぜ」
と、カオルはかっこよく決めてそう答えた。
そして、雪穂は胸を比べて負けてふさぎこむはるかを呼び寄せ、訪ねた。
「各方面の連絡はOK?」
すると、はるかは、
「それはすでに準備済み!!みんな、あの場所に集まるようにしてあるよ」
これを聞いた雪穂はすぐにみんなを呼んだ。
「みんあ、明日、ある場所に行くからね。心の準備、していてね」
これを聞いた雪穂、天、カオル、はるか以外の8人。だが…、
「なんの心の準備が必要なの?」
と、亜里沙が答えるぐらい不思議がるのがほとんどだった。
2日目。雪穂達12人は博多の南にあるクリーンランドにて絶叫コースターを乗りまくっていた。
「絶叫コースターに乗る心構えだったんだね」
と、亜里沙は天然ボケをかましていた。
「それは違うから」
と、雪穂はツッコむが、亜里沙は、
「どこにあるの~。お茶に砂糖をいれてくれる喫茶店は~」
と、ボケをかます。これには雪穂はツッコむのをためらった。
こうして、クリーンランドを遊びたおした雪穂達12人は福博女子大学の大型バスに乗って一路ある場所へと向かっていた。
「ここってどこですの」
愛が尋ねると、はるかは堂々と答えた。
「ここは宮路竹神社。商売の神を祭る神社です」
すると、みやこははるかに質問する。
「ここってそれだけ有名な神社なのでしょうか」
はやても質問する。
「そうだよね。僕達を連れてくるほどの神社なのかね」
だが、こころはあることに気付いた。
「もしかして、この神社ってA〇R〇S〇Iの航空会社のCMで有名になったところじゃないのですか」
「?」
と、ここあは疑問に思う顔になる。
すると、雪穂はこう答えた。
「そう、あのCMの神社なんだ」
これを聞いて、亜里沙が驚きこう言った。
「あのCMって、とても綺麗だったんだよ」
そして、iDのナンシーも、
「私、あのCM、とても好き。とても綺麗だもの」
と、目を輝かせながら答えた。ナターシャも、
「あの、CM、綺麗。ロシアに、ない」
と、ナンシー同様に目を輝かせて言った。
「それでね、今日、この場所で、みんなの前で発表するの、解散を」
雪穂はこう言うと、みんなの目は真剣そのものになった。
「ああ、ついに、みんなの前で言うんだね」
と、亜里沙は何かに気付いていた風に答えた。
「この神社で発表とは凄いことしますね」
と、愛はあることが起こる日付のことを知っているかのごとく言った。
「で、何で、今から発表するんですか」
と、こころは雪穂に質問した。雪穂はあることを言った。
「ここでの、そして、今日、発表することこそがサプライズになるからだよ」
そう、ここでの、そして、2月20日という秀の発表こそ意義のあるものだった、
そして、はるかは雪穂の言葉の説明をした。
「実は、あのCMと同じ状況が、今日、発生します。あのCMと同じ、石段上の鳥居、参道、その先にある島が一直線上に夕日で照らされる。そう、ゴールデンロードが現れるんだ」
そして、はるかは力強く言い始める。
「そして、これをほかの人達に見せる。私達の解散、そして、その先へと照らすゴールデンロード。これこそがサプライズとなるのです」
すると、はやてがることに気付いた。
「サプライズか。そうか、このサプライズに合わせてスクフェスの開催を宣伝すれば参加校が増えるってことか」
さらに、雪穂はあることを言う。
「そう、スクフェスの宣伝にもなる!!でも、私達だけだと「オメガマックスのスクフェス」になるから、iDとK9にも来てもらったの」
すると、天はあることを言った。
「私もこの場を借りてあることを伝える」
そして、ナンシーもあることを言った。
「私達iDも、あることを伝えたいんだ」
さらに、雪穂はあることを言った。
「今年のスクフェスはスクールアイドルだけじゃない。スクールアイドルを卒業する3年生を送るための大きな送別会でもあるんだ」
雪穂はある言葉で締めた。
「今回のサプライズこそスクフェスの、そして、私達オメガマックスの、多くのスクールアイドルのためのサプライズにしていこう!!」
そして、雪穂達12人は手を高々に挙げてこう言いた。
「オー!!」
手を下げると、オメガマックス8人は本殿へと向かった。このサプライズの成功を祈願して…。
8人一緒に境内でお祈りする。
「さぁて、もう言う決心はついたね」
雪穂はほかの7人に確認を取る。
「うん。私達で決めたことだもんね」
と、亜里沙が言うと、愛、はるか、はやて、こころ、ここあが大きくうなづいた。
最後にみやこが、
「この8人で決めたことだもん。誰も反対しないよ」
と、言って大きくうなづいた。
「それなら、あの場所にいこう」
参拝が終わり、雪穂達オメガマックス8人はゴールデンロードが見える石段の上の方へと進む。そして、見えてくる人の影。よく見て見ると、K9とiD全員だけでなく、ラン、スー、ミキことキャンディーズ三姉妹、南理事長、雪穂や亜里沙などオメガマックスのメンバーの両親、そしてμ’s、A-RISEといった先輩スクールアイドル、地元のスクールアイドル、いつものレポーターを含めた多くの取材陣がいた。
「なんだ、なんだ、この人の多さは…」
と、はやては人の多さに驚いていた。
「ふふふ、はやて、これこそ私の人脈をフル活用してできた結果です」
と、はるかは威張って言った。雪穂はこれを受けて、
「私がはるかちゃんに多くの人をこの場に集めてもらうようにお願いしたんだ。まさか、こんなに集まるなんて思っていなかったけど」
と、答えた。
「全員で言えるかしら」
と、亜里沙が心配そうに言うと、
「こんなの、ラブライブ決勝のときよりもだ、大丈夫だよ」
と、みやこも緊張気味に答えた。
「私達も緊張します」
と、ここあが言うと、こころもこう答えた。
「私もです…」
だが、愛だけは違っていた。
「私達が活動してきたこそこんな多くの人達が集まったのです。今持てる全ての力をかける時ではありませんか」
と、愛が言うと、雪穂も、
「そうだよ。みんなが輝けるスクフェスを成功させるためにもこの場を元気とガッツで乗り越えていこう」
とみんなを鼓舞する。
「うん」とうなずく7人。
そして、石段の上に到着するとオメガマックス8人はしゃべり始めた。
まず、雪穂はあることを話し始めた。
「お集まりのみなさん。今日は集まってくださいましてありがとうございます。私達から重要なお知らせがございます。それでは聞いてください」
そして、8人一緒に言った。
「「「「「「「「私達オメガマックスは3月31日をもって解散します!!」」」」」」」」
一瞬まわり一面が驚きの渦とかした。
「雪穂~。ついに決めたんだね。でも、なんで、今、発表なの?」
穂乃果が泣いている雪穂に質問する。
「だって、μ’sのときは、みんなに言わなかったから、ほかの人に迷惑かけたでしょ」
と、雪穂が言うと、穂乃果は、
「そうだっけ」
と、とぼけるふりをしていた。
オメガマックスのメンバー達はそんなやり取りを見て笑ったり、泣き続けたりとしていた。周りにいる人達も泣いているものもいた。
「ついにオメガマックスから解散という2文字がでてきました。噂は本当だったようです」
レポーターはこう言った。そして、こう言い続けた。
「でも、解散を言い切ったオメガマックスのメンバーの顔は清々しいものになっております。でも、どうして今日の発表なんでしょうか」
この問いに雪穂は答えた。
「それはね、これを見せたかったの」
そう言って、みんなを石段の上に移動させた。
すると、みんな全てが次の言葉を言った。
「きれい…」
そこには夕日、そして、1直線に伸びる参道とその先にある島だった。その夕日は参道と島を一直線に照らしていた。そう、それは黄金道、ゴールデンロードに見えた。これにはそこにいる全ての人が感動を覚えた。
そして、オメガマックスはこれを受けて語り始めた。
「私達にはこの道、ゴールデンロードを歩いて明るい将来へと向かいます」
と、雪穂が言うと、亜里沙も、
「たとえ、これからなにがあっても、この道のことを思い返せば」
と、言うと、みやこも、
「きっと大丈夫だと思います」
という。
「そして、私達のことを忘れても」
と、愛が言えば、
「この道のことを思い返せば」
と、はるかが言い、
「思い出してくれると信じています」
と、はやてが言う。
「オメガマックスとしての活動は終わるけど」
と、ここあが言うと、
「私達はこの道の先へと進んでいきたいです」
と、こころが締める。
ゴールデンロード、この先に進めるための解散。将来へと向かうための前向きの解散であることを告げた。そう受け止める人達がほとんどだった。
そして、雪穂は声をたからかに言う。
「そして、3月31日、秋葉原で3年ぶりにアイドルスクールフェスティバルを開催したいと思います」
これを聞いて、レポーターはさらに驚きの表情で言った。
「なんと、ついに、3年ぶりにスクフェスが開催されることが発表されたぞ!!全国のスクールアイドルが集まることに…」
だが、ある取材レポーターがあることを言った。
「しかし、まだ、参加者が少なすぎるとの情報もあります。開催自体困難とも言われています。それに、これだと、オメガマックスの解散のためのスクフェスといった印象があります」
これに対し、雪穂は毅然とした態度で答えた。
「まず、これだけは言っておきます。オメガマックスの解散に向けたことに対してのイベント開催のお願いが今回のスクフェス開催の発端でした。しかし、私達はこれから卒業する3年生を送るためのスクフェスにしようと思い立ちました。私達を含め、3年生は3月31日をもって学校を卒業する、すなわち、スクールアイドルを卒業する。それをみんなで祝おう、私達はそう思っております」
そして、iDの2人が前にでてきた。ナンシーは言う。
「私達iDは3月31日でもって活動をストップしちゃうの。2人とも卒業したら、自分の国にリターンしちゃうからね」
そして、ナターシャも、
「私、ロシア、帰る。そして、アイドル、広げる」
と、なにかを誓うがごとく言う。
次に、K9が前にでてきた。
「私達K9に解散はありません。しかし、学校を卒業する以上、私達3年生3人はK9から卒業します」
と、天は高々に言った。そして、カオルも続けて言った。
「だが、ただ卒業するわけにはいけません。スクフェスで大輪の花を咲かせてから卒業したいです」
これにレポーターは驚きながら言った。
「な、なんと、オメガマックスに続いてiD、K9から活動休止、卒業宣言がでたぞ!!」
レポーターは続けて言う。
「こういったこれからスクールアイドルを卒業する人達にむけての一大イベント!!スクフェスはスクールアイドルの祭典。しかし、それは最後の最後で一輪の大きな花を咲かせたいというスクールアイドルとしての使命、かもしれません。これは絶対に応援するしかないでしょ!!」
この言葉に次々に賛同する取材陣の人達。これを受けて、雪穂はみんなにお願いした。
「取材レポーターさんの言う通り、参加者があまり集まっていません。そこで、私達と一緒にスクフェスを盛り上げるスクールアイドルを募集しております。私達と一緒にスクフェスを盛り上げていきましょう」
そして、オメガマックス、iD、K9全員が一列に並びこう言った。
「全国のスクールアイドルのみなさん、どうぞ参加をお願いします」
そして、一礼した。
この様子は翌日のスポーツ紙、テレビ番組でも大きく取り上げられた。それも、「日本で一番美しい解散宣言」という見出しでもって多くの人達に好意的に受け止められていた。
ジリリリリ
「わわわ、そこの電話、とって~」
音乃木坂の部室に鳴り響く電話をとろうとここあが叫んだ。
「電話だよ、電話だよ」
今度は机の上にあったケイタイが鳴り出した。
「この電話、私が取るです~」
と、こころも叫びながらケイタイを取ろうとする。
解散宣言のことが放送されると、全国からスクフェスに参加したいというスクールアイドルから電話がひっきりなしにかかるようになった。
だが、これだけではなかった。
「これ、北海道のスクールアイドルからのメールだよう」
と、亜里沙が言うと、みやこも
「これ、沖縄からだ」
メールでも100通以上がオメガマックス宛に送られてきていた。そのほとんどがスクフェスに参加したいというものだった。
スクフェス参加を希望したスクールアイドルはその日だけで200以上にのぼった。これを受けて、雪穂は最初に参加を表明したK9、iDを含む10のスクールアイドルに、K9は九州、iDは関東という風にそのスクールアイドルのいる地区の取りまとめをお願いした。
こうして、オメガマックスを中心に10チームものスクールアイドルのおかげで、スクフェスの準備はちゃくちゃくとスムーズに動いていた。ちなみに、スクフェスに参加するスクールアイドルは500を超えていた。そして、同じようなイベントを全国各地で行うことにもなり、それを合わせると1000を超えていた。
とはいえ、スクフェスの準備はきついものだった。それでも、雪穂達8人はスクフェスを成功させるために一生懸命、しかし、とても楽しく活動していた。そう、スクフェスという最後の鐘が鳴る前に…。
ラブライブΩ 最終章 挿入歌 最後の鐘が鳴る前に
楽しかったあの日々 はやく過ぎてく
もうすぐ鳴るんだ 別れという
別れたくない でも 別れないといけない
(ずっと)一緒にいたい (ずっと)楽しみたい
(けれど)必ずあるんだ 出会いと別れが
だから さよならの鐘が鳴る前に
精一杯楽しもう 最後の一秒まで
記憶がすりきれる その瞬間まで
最高の仲間の時間 めいいっぱい楽しもう
残された時間 あと少し
楽しむには少なすぎる
けれど だから それでいい
楽しむ濃度 こゆくすればいい
限界まで楽しんでいこう
だから さよならの鐘が鳴る前に
精一杯楽しもう 最後の一秒まで
記憶がすりきれる その瞬間まで
最高の仲間の時間 めいいっぱい楽しもう
さよならの鐘が鳴る前に楽しもう
こうして、準備していくうちに雪穂はあることを考え始めていた。
「スクフェスの準備はとても楽しい。でも、何か足りない」
そう思えるうちに音乃木坂の卒業式の日を迎えてしまった。3年である雪穂、亜里沙、愛は卒業証書を受け取った。
そして、その式典が終わり、愛は雪穂に謝っていた。
「ごめんなさい。例の歌、全然できていないのよ」
例の歌、それはスクフェスのとき、オメガマックス最後の歌として歌う歌だった。足りないもの、それは私達がスクフェスのときに歌う歌だと思った雪穂は愛に作詞作曲を依頼していた。しかし、愛は当日披露するSDSの歌の練習を監督しており、それによって作詞作曲がうまく進んでいなかったのだ。
それを聞いた亜里沙、
「2人で何か隠しているんでしょ。もしかして、みんなで歌う歌のことじゃないのかな」
すると、愛は亜里沙に、
「そうなの。亜里沙、お願い、手伝ってくれない」
とお願いする。
すると、亜里沙は意外なことを言った。
「それはね、私だけじゃなくて、はるかちゃん達にもいえるんじゃないの」
そして、亜里沙の近くにあった草むらからはるか達6人が現れた。
「愛、黙っているなんておかしいでしょ」
と、はるかが言うと、はやても、
「そうだよ、愛。こんなときこそ手伝わないと」
と言って、愛の肩を叩いた。
「それなら、歌詞の中に私達の名前を入れてみるのも一つの手では」
と、みやこが言うと、
「それはいいアイデア!!」
と、ここあが元気よく言い、
「まるで『僕光』です!!」
と、こころが締めた。
「みんな、ありがとう」
と、雪穂はお礼を言うと、
「それじゃ、私達の手で最後の歌、完成させちゃおう」
と元気よく言った。それを受けて、7人は
「「「「「「「オー!!」」」」」」」
と、手を高々に掲げた。
翌日、雪穂達8人はスクフェスの準備と最後となる曲を作るため、学校で合宿を張ることになった。
「あのとき、私達6人は対決していたんだよね」
雪穂はオメガイズとマキシマムのユニット対決のことを思い出していた。
「そうでしたね。あのときはどうなるかと思いました」
と、愛も思い出して言った。
「そして、イタズラ勝負して、私達が加入して8人になったです」
と、こころが思い出して言うと、
「そして、テスト、あれは私にとって苦しいものだったよ」
と、みやこが思い出して言う。
「ラブライブではあのUTXのiDと勝負できたこと、僕は素晴らしいと思う」
と、はやてが言うと、
「さらにK9、(阿蘇)カオルとのイタズラ勝負、またしたかったなぁ」
と、ここあが楽しそうな顔で言った。
「ここはK9との勝負のことを思い出さないと」
と、はるかがツッコむと、
「そして、お姉ちゃん達μ’sとの伝説の対決、あれはあれで大変だったよ」
と、亜里沙は少しため息をつきながら言った。
「こうして見て見ると、1年間、いろんなことがあったね。これを曲に込めてみたいよ」
と、雪穂はしみじみになりながら言うと、
「そうですね。この曲は私達最初の曲「Little wing」から成長した私達のことを、そして、この1年間のことを詰め込んでいきたいですね」
と、愛が言う。
「なら、歌詞は決まっているじゃない。私達がこれから飛び立つ歌にしよう」
と、雪穂は力強く言うと、
「そうですね」
と、愛はうなずいて言った。
そのあと、雪穂達8人は言葉を次々と出しあっていく。
「旅立つ」「はるか」「つばさ」「未来(あした)」そして「飛び立とう」
次々に歌詞を紡いでいく8人…。
こうして、雪穂達8人はスクフェスの準備のかたわら、新曲をこつこつとつくり、スクフェス当日の朝、オメガマックス最後の歌、「TUBASA」を完成させた。
そして、ついにスクールアイドルフェスティバルは開催されるのです。
次回 「卒業 別れのとき」
あとがき
こんにちは、la55です。ついに最終章第3話までやってきました。今回の物語はどうでしたでしょうか。今回、ついにオメガマックスが解散をみんなの前で発表しました。それなら本編のエピローグで話しただろ。お察しの通りです。すでに解散についての舞台は本編エピローグで書いていました。でも、たった一場面しかなかったと自分では思い、詳しい内容を書くことになりました。実は最終章のプロットにはこの第3話のことは全く書いてありませんでした。作品を作る際、物語の大まかな内容を書いたプロットというものを普通作ります。そして、それをもとに物語を紡ぎます。自分もプロットを書いてそれをもとにこの「ラブライブΩ」を紡いできたのですが、ときたま、そのプロットを無視して、これなら面白いと、脱線気味に物語を紡いでしまいます。それが今回の最終章第3回です(あとでプロットとつじつまを合わせるのに少し苦労しますが)。プロットから脱線したことは本編でもあります。本編第3話、そして、本編のエピローグがもとのプロットには書いていないものでした。そのエピローグを発展させたのが今回の物語です。物語に破たんがないか心配ですが、今回の物語が次回の最終回、秋葉原での「スクールアイドルフェスティバル」に対して、雪穂達がどう取り組んでいったのか、それを書きたいがために今回の物語を書いてみました。
で、今回の楽曲「最後の鐘が鳴る前に」ですが、これは雪穂達が「スクフェス」を準備する中でどのような思いで頑張っているのかを歌った曲です。「スクフェス」はスクールアイドル達の祭典であるとともに、雪穂達3年生、そして、オメガマックスとしての最後の舞台でもあります。別れのときは刻一刻近づこうとしております。さよならの鐘が鳴るその時まで精一杯楽しもうとする雪穂達。読者の皆さんも、親友と、仲間と、最後まで頑張って成し遂げたことがあるかもしれません。そのとき、準備する段階で、楽しい思い出とともに、その仲間と離れたくないと思ったことがあったかもしれません。でも、1つのことを成し遂げた時、別れが訪れることがあります。そんなとき、それは悲しい出来事ですが、仲間達との日々は楽しい思い出へと昇華されます。その楽しい思い出こそ、この歌に込められているものだと思っております。
次回、ついに最終章も最終回を迎えます。そう、この物語もついに最後を迎えようとしております。雪穂達はスクフェスをどのように盛り上げようとするのでしょうか。そして、どんなクライマックスを迎えるのでしょうか。と、言っても、まだ枝編が残っているので、本当の最終投稿日は再来週なのですが。それでも、頑張っていきますので、楽しみに待っていてい下さい。それでは、さよなら、さよなら、さよなら。