ラブライブΩ/ラブライブUC   作:la55

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最終章第4話 卒業、別れのとき

「よ~いしょ、こらしょ、どっこいしょ」

 スクールアイドルフェスティバル、通称スクフェスの前日、雪穂達はほかのスクールアイドルと共に秋葉原中を飾り付けしていた。そして、そのメインストリートに大きなバルーンアーチをかけていた。

「よ~し、完成!!みなさん、ありがとうございました!!」

「ありがとうございました!!」

雪穂の掛け声と共にまわりにいるスクールアイドル達は大声で反応する。バルーンアーチの歓声で明日行われるスクフェスの飾り付けが終わった。

「しかし、たった1日で飾り付けが終わるとは凄いバックアップを受けているんですね」

と、K9のリーダー、中洲天は驚いて言った。

「だって、3年前のスクフェスが大成功だったから、街の人達、今回も快く手伝ってくれたからね」

と、雪穂は胸を張って答えた。前回のスクフェスのこともあり、街の人達も1ヶ月前から気前よく準備を手伝っていた。そして、最初は及び腰の行政も、宮地竹での雪穂達の開催宣言により、全国的にスクフェスを盛り上げようという機運が高まったのを受け、日本のサブカルチャーを世界に発信しようと積極的に応援するように方向転換した。

「たった1ヶ月でこんなに大きなイベントにするなんて、雪穂さんは策士ですね」

と、天が雪穂を褒めるが、当の雪穂は、

「?」

と、なにかわからない風な素振りを見せた。

「雪穂~、(全国各地からの)中継モニター、準備できたよ~」

と、亜里沙が雪穂に準備ができたことを伝えに来た。

「よ~し、これで全国とすぐにつながるね」

と、雪穂は嬉しそうに言った。スクフェスにあやかろうと全国各地でスクフェスに似たイベントが開催されることになった。そこで、雪穂はそれを中継で結び、一緒に盛り上がろうとしていた。

「これで全国にいるスクールアイドルと一緒に楽しめるね」

雪穂は天にそう言うと、天もにっこり笑って、

「うん、これで全国のスクールアイドルと楽しめるわ!!」

と、答えた。

「それではみなさん、明日、またここに集合してね。解散!!」

と、雪穂は解散を宣言すると、すぐに学校に戻った。

「あと、新曲の最終調整だけ。これが私達オメガマックスの最後の共同作業になるんだもん。頑張らないと!!」

雪穂はこう言い残すと部室へと消えた、8人最後の合宿をするために。

 その夜、雪穂達8人は最後の練習を終わると、部室に布団を敷いてガールズトークで盛り上がった。まるでもうすぐ来る別れを忘れるみたいに。

 

最終章 最終回 「卒業、別れのとき」

 

「ついにやってきました、この日が。スクールアイドルフェスティバル、通称スクフェスが開催されようとしています!!」

レポーターが元気一杯にカメラに向かって話していた。

「ラブライブ優勝のオメガマックスをはじめ、全国各地から500を超えるスクールアイドルがここ秋葉原に集結しています!!秋葉原の大小50を超えるステージで今日一日、スクールアイドルがソング&ダンスしちゃいます!!」

レポーターが興奮していろいろと喋り出す。まるでマシンガントークをしているようなものだった。

 そして、レポーターはあることを言い出す。

「また、全国各地にてスクールアイドル主体のイベントが同時開催されています。それをなんと、秋葉原に設置したモニターで生中継で見ることができる!!これで全国のスクールアイドルを一度に見ることができるぞ!!」

そして、バルーンアーチ下のメインステージには全国各地から集まったスクールアイドルが集結していた。その先頭にはK9、iD、そして、雪穂達オメガマックスがいた。

「ついにオメガマックスのリーダー高坂雪穂さんが開会宣言をします!!」

レポーターがこう言うと、雪穂はみんなの前に出て、高らかに言った。

「みなさ~ん、元気ですか!!私達スクールアイドルはみんな元気です!!」

ウォー

雪穂の掛け声に呼応する観客達。雪穂はこれを見てさらに続ける。

「全国から500を超えるスクールアイドルが集まりました。今日1日、秋葉原中でこのスクールアイドルのステージ、行われます。全部見て、コンプリート目指そうぜ!!」

ウォー

雪穂の一言一言が観客達をオーバーヒートさせる。そして、雪穂はあることを言う。

「また、秋葉原中にあるモニターには全国各地で行われるスクールアイドルの祭りが中継しています。それを見てください!!」

ウォー

観客達のボルテージはマックスになる。そして、雪穂は締めの言葉を言う。

「今ここにいるみなさん、そして、全国にいるみなさん、私達スクールアイドルのステージを楽しんでください。それでは、スクフェス、スタート!!」

雪穂がこう言うと、それには大小多くの風船が飛ばされた。ついにスクフェスの火ぶたが切っておこされた。

 高らかにスクフェスの開会宣言を言った雪穂、すぐにみんなのもとに戻る。そして、オメガマックス、iD、K9を残して他のスクールアイドルは後ろへと後退する。残った3組のうち、雪穂、天、ナンシーが前に出てきた。

 その天が言い出した。

「それでは、オープニングアクト、始めます。私達K9、」

「iD、」

「オメガマックス」

と、ナンシーと雪穂が次々と言うと、最後に3人で合わせて言う。

「「「3組合同スペシャルメドレー、始まります!!」」」

 

ラブライブΩ スペシャルメドレー 「we are スクールアイドル(ID~TETOTE~虹)

 

インターナショナルな私達

生まれた国は違うけど

この美貌で日本人はいちころよ

 

ブラックシップのキャノンを一発

セレブティすらこぼしてしまう

 

アイドルに国境はない

だれでもアイドルになれる

美しさだけでなれてしまう

国籍すら関係ない

 

インターナショナルアイドル

世界中で一番美しい私達

この美貌は誰にも負けない

たとえそれが日本人でもね

 

TE TO TE TE TO TE

つないで(トントン)

TE TO TE TE TO TE

つないで(トントン)

 

ココロの鼓動が聞こえる

友のココロの声が聞こえる

それが友とつながる

友と一緒になることさ

 

友と一緒に手をつなぐ

友と言える仲間と一つとなった

そんな証なのさ

 

(赤)熱き心で  (オレンジ)みずみずしく

(黄)空を照らす (緑)りんりんと

(水)空にこめて (青)海と一緒に

(紫)全てが混ざり合おう

 

全ての色あつまりしとき

私たちは最大で最高の

仲間になるよ

 

虹色にひかる 空を駆け抜けていく

青色のキャンパスに虹を描こう

大空に輝く 七色の道しるべ

それが合図さ 私たちの

明るい未来(あした)へ進む合図さ

 

日本だから面白い

アイドルだらけのこの文化

私達誰もが

アイドルになれるんだ

 

スクーアイドル日本

世界中で一番美しい文化です

この文化はどこにも負けない

たとえそれが世界中でもね

 

ウォー

観客はK9、iD、オメガマックスのスペシャルメドレーに酔いしれていた。

そして、レポーターはあることを口にした。

「とても素晴らしいステージでした。特にiD、ラブライブ関東予選で見せた、かみ合わないダンスから一転、息のピッタリあったダンスを披露してくれました。脱ズレズレコンビです!!」

「誰がズレズレコンビですか!!」

レポーターの言葉にツッコむナンシー。そう、ラブライブ関東予選であまりにもズレたダンスを披露したため、みんなはiDのことをズレズレコンビと呼ぶようになったのだ。

「私達、一生懸命、練習、した。だから、ズレズレ、じゃない」

と、ナターシャは説明する。

「とはいえ、まだ始まったばかり!!それでは、みなさん、一緒にスクフェスを楽しみましょう!!」

と、レポーターはそう言うと、何かに逃げるがごとくその場を離れた。

「こら、待ちなさい!!」

ナンシーがレポーターを追いかける。まるでル〇ンと銭〇の追いかけっこのようになる2人。これにはまわりにいる雪穂達は笑ってしまった。

 笑い終わると、雪穂はスクールアイドルみんなに言った。

「今日は始まったばかり!!みんな、楽しみましょう!!」

 

「次はソンマップで「一番小さな彼女」、その次はトレーナーで「ホライズン」です~」

こころが目を回しながらスケジュールを言っていく。オメガマックスは秋葉原の大小あるステージで次々と歌を披露していた。自分達が始めたことなので、責任を感じていろいろなステージに参加していた。

「これが主催するってことなんだね」

と、はやてが言うと、はるかも、

「私達が始めたことだもの。これはしないと」

と言う。それに対し、愛は、

「でも、これはこれで楽しいものですね」

と言うと、みやこも、

「これならずっとスクールアイドルしたいね」

と、元気よく答える。だが、あまりにも忙しさに、ここあは、

「もうスクールアイドルは十分っていう気持ちだよ」

と言うと、亜里沙も、

「もうへとへとだよ~」

と、嘆いていた。

 そんなとき、

ツルル ツルル

と、雪穂の携帯が鳴った。すぐにでる雪穂。すると、聞き慣れた声が聞こえた。

「雪穂さん。そちらはどうですか」

それは天の声だった。雪穂も答える。

「まだまだ元気だよ。そちらはどう?」

すると、天は元気よく、

「こちらもまだまだいけます!!」

と答えた。天達K9も秋葉原中のステージを駆け巡っていた。

 そんな天達に、雪穂は、

「まだまだあるからがんばってね」

と、天達K9にエールを送る。天も、

「そちらも頑張ってください」

と、エールを返した。

 だが、天の言葉はそれだけでは終わらなかった。

「そういえば、私達のカオルがμ’sの高坂穂乃果さんがステージ衣装を着て走っている姿を見かけたらしいわ」

その言葉に、

「!」

と、ビックリする雪穂。だが、ただの空見であると思った雪穂は、

「お姉ちゃんがステージ衣装を着て走っているなんて、ないない。それでは頑張ってね。またね~」

と、そのまま切ってしまった。

 しかし、その証言話は天達だけでなく、複数の目撃証言があったことは雪穂達には今だ知らなかった。

 

 スクフェスが終盤を迎えると、秋葉原中のステージで歌を披露していたスクールアイドル達がステージを終え、メインステージへと集まっていた、そこである歌を披露するために。

「みんな~、集まったか~」

雪穂がこう言うと、みんな揃って「ハイ!!」と大声を上げた。 

 メインステージにはオメガマックス、iD、K9をはじめとするスクールアイドル全員が並んでいた。そのまわりには観客達が見守っていた。

 雪穂が前に進み、観客達に何かを言おうとしていた。

「みなさん、今日一日楽しんでくれましたか。今からお見せするのは私達の…」

「ちょっと待った~」

雪穂の声を遮るがごとく大きな声がこだました。それはレポーターだった。

「そんな現役スクールアイドル達に私達からささやかなプレゼント!!」

雪穂達の前に大きなプレゼントボックスが現れた。

「なんなの!!」

ビックリする雪穂達。

「ボックスオープン」

レポーターの声と共にプレゼントボックスが開く。そこにいたのは…。

「お姉ちゃん!!」

雪穂は突然叫んだ。そこにいたのは穂乃果達μ’sとツバサ達A-RISEだった。

「やっぱり、この曲は私達がいないとね」

と、穂乃果が雪穂に言う。そう、この曲は穂乃果達当時のスクールアイドル達が力を結集してつくった曲である。

「私達μ’sとA-RISE、先輩スクールアイドルとして参加しちゃいます」

と、穂乃果は堂々とみんなのまえで宣言する。

「お姉ちゃん」

雪穂は泣きながら穂乃果に駆け寄る。

「ここはお姉ちゃんらしくしたいもんね」

と、穂乃果はちょっと威張るように言う。

 そして、μ’s、A-RISE、オメガマックス、iD、K9はその歌の立ち位置に移動した。雪穂は一歩前に進み、あることを話した。

「まさか、お姉ちゃん達μ’sと一緒に歌えるなんて、私達にとってサプライズです。私達全員知りませんでした。しかし、サプライズはこれだけではありません。モニターを見て下さい」

観客はモニターを見ると、全国各地で開催されているスクールアイドルの祭典の会場が映し出されていた。そこにはこの歌の衣装を着たスクールアイドルの姿があった。これを見て、雪穂は驚く観客達を見て言った。

「私達は今ここにいる。そして、全国各地に散らばる1000組以上のスクールアイドルと一緒にこの歌を歌います。この歌は昔、ここにいるμ’sが中心となり、全国のスクールアイドルが一緒になって紡いだ曲です。そして、今、μ’s、A-RISEといった先輩達、私達現役、そして、これからスクールアイドルとなる後輩達と一緒になって紡いでいく歌です」

そして、全員が大きな声でその曲の名を言う。

「聞いてください。SUNNY DAY SONG」

♪ツゥ~ル ツゥルルン ツゥ~ル

前奏に合わせて踊り出すスクールアイドル達。この日のために1週間前からみんなで練習した。みんなで合わせたのは昨日の1回だけ。それでもみんなと呼吸を合わせているがごとく踊り歌う。画面の向こう側のスクールアイドル達も一緒に合わせて踊る。そして、μ’sとA-RISEも雪穂達に合わせて踊っていた。

「お姉ちゃん達、すごい!!」

雪穂は穂乃果を見てそう思った。対して、穂乃果は、

「だって、私達も練習していたもん」

と言った風な顔つきで踊っていた。実はA-RISEも1週間前からこの曲を練習していたのだ。みんなのスケジュールを合わせるが大変だったと絵里の弁。

 スクールアイドル達の歌や踊りを見て、観客にはものすごい光景に見えた。それはまるで1つの大きな生き物が曲に合わせて踊っているように。

 

 そして、SDSが終わった。

パチパチパチ

観客から大きな拍手が送られる。

「ありがとうございます」

スクールアイドルみんなで大きな挨拶をする。

 お礼が言った後、オメガマックスは観客の前に出てきた。雪穂はさらに前に出て挨拶をする。

「私達はこれで…」

「ちょっと待った~」

雪穂の挨拶を遮る、ちょっと待ったコール。言ったのは…、みやこだった。

「雪穂さん、亜里沙さん、愛さん。前に出てきてください」

何かわからず前に出る雪穂、亜里沙、愛。すると、3人の前にみやこ、はやて、はるかが並んだ。そして、みやこが声を出した。

「これから渡したいものがあります。これは私達1,2年生が卒業する3年生へと心を込めた贈り物です」

 そして、みやこ、はやて、はるかは、雪穂、亜里沙、愛に証書を渡すような形であるものを渡そうとしていた。みやこは読み上げる。

「卒業証書、高坂雪穂殿。あなたはスクールアイドルの全過程を終了したことをここに証明します。平成〇年3月31日、スクールアイドル一同」

 そして、みやこは雪穂に証書を手渡した。スクールアイドルの卒業証書だった。亜里沙ははやてから、愛ははるかから卒業証書を受け取った。

「あ、ありがとう」

突然の出来事で泣き出しそうになる雪穂。しかし、これだけではなかった。みやこ、はやて、はるかが後ろに下がると、今度はこころあが前に出てきた。そして、雪穂、亜里沙、愛の前に出てきて、また別のものを手渡そうとしていた。

 こころがそのとき、口を広げて言った。

「私達からの感謝状です」

「私達の手作りですので、感動して読むといいよ」

こころあから感謝状を受け取る雪穂、亜里沙、愛。それにはこう書いてあった。

「感謝状。これまで私達下級生を引っ張ってくれたこと、そして、いい思い出を作ってくれてありがとうございます。これからは私達が頑張っていきます。これまで本当にありがとうございます」

感謝状を見て雪穂、亜里沙、愛は、

「こんな素晴らしいプレゼント、ありがとう」

と、泣きながらお礼を言った。すると、みやこ、はるか、はやて、こころ、ここあも突然、

「私達も素晴らしい思い出ありがとうございます」

と、泣きながら答えていた。

 雪穂は泣きながらもまわりを見渡す。すると、ほかのスクールアイドルも泣きながら3年生に卒業証書と感謝状を渡す姿があった。iDも、K9も泣きながら受け取っていた。

 だが、素晴らしいイベントにも終わりはある。雪穂は涙を拭いて観客の前に立った。そして、声を出した。

「楽しかった宴もこれで最後です。私達オメガマックスはこの1年間いろんな人達に会い、成長してきました。最初、私と亜里沙だけでした」

すると、亜里沙から、

「最初は2人だけだったもんねぇ」

と、思い出しながら言う。雪穂亜さらに続けた。

「そして、みやこが加入し、」

今度はみやこから、

「あのころの練習は超ハードでしたもんね」

と言われる。雪穂の話は続く。

「ユニット対決でもって愛さん、はるかさん、はやてさんと合流し、」

すると、愛から、

「あのころはあのころです」

とほほを染めて言い、はるかから、

「でも、あれがあるから私達が」

と言って、はやてもそれに続けて、

「今の僕達が成立したんだ」

と、うなずきながら言う。そして、雪穂の話は続く。

「そして、こころあも私達に合流した」

すると、こころあは、

「「私達がいるから今のオメガマックスが誕生したんです」」

と、口を合わせて言った。

 次に雪穂はiDとK9の方を向いて話し始めた。

「そして、ラブライブを通じて、iDのナンシーさん、ナターシャさん、K9の天さん、カオルさんと出会い、苦しみ、そして、成長しました」

すると、K9の天から、

「私達も雪穂さんからいたから成長できたと思います」

と、感謝の言葉が出てきた。

 そして、雪穂は最後の言葉を言う。

「私達、オメガマックスは今日をもって解散します。たった1年間という短い間でしたが、本当にいい思い出でした。私達を見守ったみなさん、本当にありがとうございました」

「「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」」

雪穂の言葉に合わせてお礼を言うオメガマックスの8人。そして、雪穂は最後の曲の紹介へと入る。

「今から歌う曲は私達オメガマックスとしてファイナルソングとなります。これから飛び立つ私達を歌った曲となります。聞いてください。『TUBASA』!!」

 

ラブライブΩ 最終章 挿入歌 「TUBASA」

 

雪が去りし花咲く季節(とき)

旅立つときがやってきた

ありのまま進む未来(あした)

どうなるかわからないけど

 

はるか彼方に飛ぶために

大きな翼を手に入れた

こころ重ねあうたび強くなる

そんあ翼を手に入れたよ

 

さあ飛びたとう(あい)し友よ

(みやこ)から旅立つ日が来たよ

はやてのごとく過ぎし思い出 それをかてに

さあ 飛び立とう 友よ

 

生毛だらけの小さなとき

旅立つことが出来なかった

いくせんの苦しみ味わい

手を取り打ち勝ってきた

 

同じ苦しみにあってきた

大きな翼を得るために

気持ち重ねあうたびに嬉しくなれる

そんな喜び手に入れたよ

 

さあ進めよう(あい)し友よ

未来(あした)へと飛び立つ日が来たよ

涙を流し進む悲しさ それをかてに

さあ飛び立とう 友よ

 

飛びたい

(飛べなかった)

飛びたい!!

(今は違う)

飛びたい!!

(ここ)(あい)し友よ)

飛びたい!!

(さあ飛び立とう)

 

さあ飛び立とう(あい)し友よ

未来(あした)へと旅立つ日が来たよ

大きな白き翼羽ばたき希望(そら)に向かい

さあ飛びたとう 友よ

 

さあ飛びたとう 友よ

 

「TUBASA」を歌い終えたオメガマックス。涙を流しながら歌う姿を見て、観客からは大きな拍手でもって迎えられた。

 雪穂は泣きながらもスクフェスを締めようとしていた。

「これでスクフェスの全ての…」

 すると、穂乃果からある言葉が発せられた。

「アンコール」

すると、まわりにいたA-RISE、μ'sから、そして、それはほかのスクールアイドル、観客へとアンコールの掛け声が広がっていった。

「アンコール、アンコール」

秋葉原中に広がるアンコールの声、いや、モニター越しのスクールアイドルや観客からもアンコールの声が聞こえてきた。

 これを聞いて、雪穂は、

「アンコールってどうしよう」

と、あたふたしたが、亜里沙は、

「そんなの決まっているでしょ!!」

と言うと、愛は、

「アンコールを受けてもらうしかありません」

と言い、こころは、

「アンコール、アンコールです!!」

と、飛び跳ねて言い、ここあは、

「ここは一発、私達の最後の力をみせるとき!!」

と、ガッツポーズしながら言い、はるかも、

「まさかこんな展開になるなんて」

と驚きを隠せず、はやては、

「でも、これこそ僕達だぜ」

と、かっこよく決めて言う。そして、みやこから、

「雪穂さん、私達の最後のステージ、皆さんにお見せしましょう」

と、雪穂に元気をつける。

 雪穂はこれを受けて、観客の前に立ち、言った。

「それではアンコールをお受けします。これが私達の本当に最後の曲になります。みんなと紡いだ、あなたと一緒に紡いだ、そのような曲です。聞いてください」

 そして、8人一緒に曲名を言った。

「「「「「「「「OVER THE LEGEND!!」」」」」」」」

 

ラブライブΩ グランドエンディング曲 「OVER THE LEGEND」

 

私たち、開拓者(チャレンジャー)

 

(1)

遥か彼方に見える伝説の地(レジェンドラ)

先輩たち(レジェンドラ)が築いた希望の場所

 

私たちの力だけでは乗り越えられない

だから君と力を合わせてみれば

必ず乗り越えられるはずさ

 

伝説(とき)を(伝説(とき)を)乗り越えて(乗り越えて)

見えてくる未来(あした)の私たち

本当の(本当の)美しさ(美しさ)

心に秘めて未来(あした)に進もう

|Glory《グロリ my heart

 

(2)

夢という果てしない挑戦(チャレンジ)

先輩たち(チャレンジャー)が達した高みの場所

 

私たちと君と一緒でなら大丈夫さ

だって君と力を合わせてみれば

なんでも叶えられるはずさ

 

君と(君と)紡いでく(紡いでく)

1つだけの私たちの物語(ストーリー)

唯一の(唯一の)宝物(宝物)

心に秘めて一緒に進もう

Glow(グロー) my heart

 

手と手つなぐたび強くなれる

それが私たち

どんな苦しみがあったとしても

君とならば必ず乗り越えられるさ

 

伝説(とき)を(伝説(とき)を)乗り越えて(乗り越えて)

見えてくる未来の私たち

本当の(本当の)美しさ(美しさ)

心に秘めて一緒に進もう

Glory(グロリ)Glory(グロリ) my heart

 

君と紡ぐ私たちの伝説(ストーリー)

 

 本当にみんなと紡ぐ歌だった。歌の途中から、まわりのスクールアイドルたち、観客達が歌いはじめ、それは1つの大きな合唱へと変わった。会場中が、いや、日本中が一つになった、紡がれた瞬間だった。

 歌い終わると、雪穂は泣きながら言った。

「みんさん、本当にありがとうございました。これでみんなと一緒に紡がれたと思います。私たちはこれで解散となりますが、私達のことを忘れないでください」

そして、最後に雪穂は言った。

「これでスクフェスの全てのプログラムは終了します。この日のこと、私達スクールアイドルのことを忘れないでください。本当にありがとうございました」

 そして、雪穂達オメガマックス8人は、

「「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」」」

と、一礼すると、まわりからも、

「ありがとうございました」

という声が聞こえてきた。

 だが、その声と裏腹に雪穂の心は悲しさからうずまいていた。

「どうして、もう終わりなのに、みんなと離れたくないよ~」

雪穂はそう思うと、涙を流せざるをえないものになった。大粒の涙を流す雪穂。涙をふくと、亜里沙達からも大粒の涙が流し続けていた。

「おわりたくないです~」

こころがこう叫ぶと、みやこも、

「私も離れたくないよ~」

と叫んでいた。

「みんな、円陣を組もう」

と雪穂が言うと、8人は円陣を組んだ。

 亜里沙からは、

「ありがとう」

という言葉が、愛からは、

「今がこれまでで一番の幸せ」

という言葉が出てくる。

 はるか、はやてはこれを見て、

「「今が最高!」」

と2人一緒に言う。

涙を流し続ける8人を見て、まわりからも、

「本当、今が一番最高だよ!!」

「本当にありがとう!!」

という言葉が次々に与えられていく。

 しかし、ついに最後のときを迎えてしまった。スクールアイドルという大きな籠から飛び立つ瞬間がついに訪れてしまったのだ。

「亜里沙、愛、はやて、こころ、ここあ、そして、みやこ。最後にいつものアレ、しよう」

雪穂が言うと、

「「「「「「「うん」」」」」」」

と他の7人がうなずく。そして、手を重ねて、

「1」と雪穂あが言うと、「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」と、亜里沙、みやこ、愛、はるか、はやて、こころ、ここあの順で言う。そして、まわりが「9」というと、

「オメガ~、マックス、アップ!!」

と、みんなで叫ぶ。みんあと一緒になった瞬間だった。

「「「「「「「「本当にありがとうございました」」」」」」」」

オメガマックス8人が最後に一礼する。

 そして、雪穂は最後に次の一言を他の7人に言った。

「再会したら、また一緒にやろうね」

これに対し、

「「「「「「「うん、また一緒にやろう」」」」」」」

と、声を合わせて答える7人。

 こうして、雪穂達のオメガマックスとしての物語は終わりを迎える。スクールアイドルという大きな籠から飛び立った雪穂達。また再会しようという約束を残して旅立っていた。

 

 

 

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