ラブライブΩ/ラブライブUC   作:la55

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「まさか2年連続で決勝に進出できるなんてびっくりだよね」
楽屋に戻ったはるかははやてに対し、早速言葉をかける。
「それもそうだ。それに、まさか僕ら8人が再び集まるなんて驚きだよ」
と、はやても言葉を返す。
「でも、本当だったら、私たちにとってこれが最後のステージになる予定だったのに・・・」
と、はるかは何かを思い出したように言う。
「でも、ある人たちの言葉によって、来年以降も続けようとしている」
はるかはそのある人たちのことを思いつつ言う。
「そうだな。この1年に起こったこと、思い返そうか」
はやてはそう言うと、この1年で起こったことを思い出していた。



ラブライブUC 最終章 H&H編

ラブライブUC 最終章 H&H編 「ユニドル、やめます?」

 

 ときは9月。はるかとはやては2年生になってからすでに5ヶ月が過ぎようとしていた。

「はやて、おひさしぶり」

はるかはダンス練習場にはいるなり、先に来ていたはやてに挨拶した。

「はるか、おひさしぶりだね」

はやてもはるかに対して挨拶をする。

「はやて、今年のインカレお疲れ様。まさか大学新で優勝するなんて驚いたよ」

はるかははやてに対し喜びつつも祝福していた。

「そんなはるかも新しい論文が科学雑誌に発表されたじゃないか」

はやてもはるかに対し祝福する。

 実は大学の夏休み期間中、はるかとはやてはユニドル活動をセーブし、それぞれの本業である、はるかは(医学部での)論文作り、はやては陸上に集中していた。その結果、はるかは1年かけて作った論文を科学雑誌に発表し、はやてはインカレ短距離走にて大学新をだして優勝していた。

「これでユニドルをしつつ、私たちの夢に近づいていけるような気がしてきたよ」

と、はるかは喜んでいる。

 が、逆にはやてはちょっと慎重そうな表情をしていた。それを見たはるか、

「ん、どうしたの、はやて。うれしくないの」

と、はやてに直接問うと、はやては少し考え、あることを口にした。

「たしかにユニドルをしつつ自分の夢に近づけるのはうれしいよ。でも・・・」

はやては少し口がどもった。答えを聞きたいはるか、はやてに対し、

「なんかあるの?私に話してみて」

と、はやての目を見つつ、何かを聞こうとしていた。

 はやてははるかの行動に触発されたのか、はるかに対して答えた。

「このままユニドルとして活動していいのだろうか」

これにははるかは、

「どうしたの。はやて、何かあったの?」

と、聞き返すが、はやては自分の心のうちを答えようとしていた。

「はるか、僕らは今になって思うようになったんだ、ユニドルとして活動すること、そして、大学生として勉学やスポーツに打ち込むこと、この2足のわらじの状態のまま、来年以降も続けることができるのだろうかを」

 これに対し、はるかはこう答えた。

「これまでやってこれたんじゃないか」

 だが、はやてが考えていることははるかの想像以上だった。はやていわく、

「たしかにこれまでは2足のわらじでやってきた。だけど、それはこれまでの話。これから先、僕たちは普通の大学生の生活とはかけ離れようとしている」

そして、はやてははるかに諭すように言った。

「僕たちの場合、大学生という本業の方で活動する場所が広くなろうとしている。僕の場合、インカレに優勝したことにより、陸上選手としてせかいに羽ばたこうとしている。はるかも、論文を発表したことにより、活躍の場を世界に広げようとしている。そんな状態でユニドルとして活動できるのだろうか」

 これを聞いたはるか、

「たしかにそうかも。これから先、本業のほうで忙しくなるとユニドルのほうがおろそかになる。逆にユニドルをメインにすると、本業のほうに支障がでるし、自分の体に異変がおきるかもしれない・・・」

と、少し考えるようになる。

 はるかが考えて1分後、はるかの口からある言葉が出てくる。

「今度のユニライブでユニドルとしての活動をやめよう。二兎追うもの一兎を得ず、だよ。本業である大学生としての勉学、スポーツをおろそかにすることはできない」

 これを聞いたはやて、

「たしかにそうだな。本業である大学生としての活動、ユニドルの活動、どちらかに力をいれてしまうと、もう一方のほうがおろそかになってしまう。逆に両方ともやってしまうと、今度は自分たちの体がもたない。ここが潮時かもしれないな」

と、言うと、はるかに向かってこう言い放った。

「はるか、今度の月曜にも学長に自分たちの気持ちを伝えよう、今度のユニライブをもってユニドルとしての活動をやめることを」

これを聞いたはるか、

「わかった。今度の月曜に学長に伝えよう」

と答え、大きくうなずいていた。

 

 翌朝・・・。

「で、なんのようだね」

と、はるかとはやて、2人の前に立つ大男、学長は眼孔を強く開いて2人に問うた。2人は昨日のうちに学長にアポをとり、いのいちばんに学長に会うことにしたのだった。

「実はお話したいことがあります・・・」

はるかはちょっとおびえるように言う。学長のギランとした眼にはるかはおびえていた。

「ほほ~、もしかして代々木(はるか)さんが論文を発表したこと、神宮(はやて)さんがインカレで優勝したことをお祝いしてもらいたいのかね。それについては後日、大々的に祝賀会を開くことにしよう。これでわが校のユニドル「H&H」の人気は不動に・・・」

学長が声を高々に言っている最中に、ある言葉がその声を遮る。

「ちょっと待ってください」

学長の声を遮ったのははやてだった。

「そのユニドルについてお話したいことがあります」

はやては学長に向かって言う。でも、男勝りのはやてであっても学長の前で堂々と言うのはちょっと怖かった。げんに、はやては震えていた。

 だが、はやては勇気を振り絞って学長に言った。

「僕たちは今度のユニライブをもってユニドル活動をやめようと思っております」

これを聞いた学長、突然びっくりしてはやての顔に迫る。

「どうしてだ。ユニドルとしてはこれから人気が出てくるんだぞ」

学長はこう言うと、顔をさらにはやての顔に近づける。

「・・・」

はやては顔を近づけてくる学長にびびり、声をあげることができなかった。

「が、学長・・・、それには理由があります」

なにもいえなくなったはやてにかわり、はるかが勇気を振り絞って言う。

「私たちはたしかにこの1年半でユニドルとしてユニライブ決勝に進出しましたし、大学生の学業として論文を発表したり、インカレで優勝したりと、両面で結果をだしてきました。しかし、これ以上両面で頑張った場合、共倒れしてしまう可能性があります。それ以上に、どちらかを頑張ればその一方が疎かになることもあります」

 これを聞いた学長、

「たしかにそうなる可能性があるかな」

と、一応納得しているようにみえたが、

「だが、それでは困るんだな」

と、すぐに手のひらをかえしたがごとく言う。

 学長の話は続く。

「わが校の顔であるユニドル「H&H」の活躍によって、まわりから硬いイメージが払拭されようとしている。そればかりか、わが校の入学希望者数は去年度過去最高をたたきだした。わが校のためにこれからも頑張ってもらわないと困るのだが・・・」

学長は困った顔をしていた。しかし、はるかは、

「このままではどちらか一方がだめになるか、共倒れになるかのどちらかしかありません」

と、力強く言う。

 だが、学長も負けていなかった。

「「H&H」はもうわが校にとって必要不可欠な存在になっている。それがなければわが校、東都大学は終わってしまうんだ!!」

 これに対して、今度ははやてが反論する。

「僕たちなしでも東都大学はやっていけます。だって、東都大学は日本でも一番の大学、日本の最高学府かつ日本一のスポーツ校ですから」

それでも学長はひるまなかった。

「いいかね。私はユニドルをやめるのは許さない。これからもわが校のために頑張ってもらいたい」

はるか、また反論。

「このままだと、私たちがだめになります。ユニドルと学業、どちらかしか取れないなら、学業の方を取ります。自分の方が大事ですから」

はやて、はるかを援護射撃。

「僕もはるかの言うとおりと思います。僕たちにとって大事なのは、今より将来のこと、そして、まわりより自分のことです」

 だが、学長はあることを言いだした。

「代々木さんに神宮さん、もしかして自分で限界を決めていないかな」

これを聞いたはるか、

「限界ってなんですか。私が限界を決めているって言いたいのですか」

と反論。はやても、

「そうです。僕たちはそんな限界を決めているわけではありません。これ以上2つのことをやってしまうと、きっと倒れてしまうことを言いたいのです」

学長、これを聞いてはっきり言う。

「いや、限界を決めている!!」

これに対して2人は反論、

「いや、決めていない!!」

しかし、学長は聞く耳をもたず。

「言っておく、私はユニドルをやめるのは許さないからな!!」

 

 論議を打ち切られ学長室をあとにしたはるかとはやて。

「絶対に大学のことしか考えていないよ」

と、はるかは怒りながら言うと、はやても、

「たしかにそうだ。あれは絶対大学のことしか考えていない証拠だ。僕たちのことはまったく考えていないんだろうな」

と、怒りながら言う。2人の心の中は学長への怒りでいっぱいだった。

 

 そして、このはるか、はやてと学長の言い争いから1週間、はるか、はやての2人はユニドルの練習に力がはいらない状態が続いていた。

「1、2、3、はい。はるかさん、テンポが遅くなっているよ。はやてさん、動きが小さいですよ」

ダンスの先生から注意を受けるはるかとはやて。

「はい、わかりました」

と、はるかは不機嫌そうに言うと、はやても、

「わかりましたから、これ以上は言わないでください」

と、こちらも不機嫌そうに言った。

「なにかあったかわかりませんが、真面目にしないと怪我をしていしまうことにつながりかけませんからね。ちゃんと真面目にやってください」

と、ダンスの先生からさらに注意を受ける2人。

「「は~い」」

と、2人ともこれまた不真面目な返事をしていた。

 

 練習終了後、はるかとはやて2人はいつものようにとあるファミレスで遅めの夕食をとっていた。

「ダンスの先生も先生だよ。こちらはもうやる気もないのに、いろいろと言ってくる。もうほっといてくださいって感じだよ。もぐもぐ」

と、はるか、怒りながらなおかつ目の前のハンバーグ定食を食べながらはやてに向かって言うと、はやても、

「たしかに言えている。僕たちのことは無視してもいいとこちら側が思っているのも気づかずに。もぐもぐ」

と、こちらも怒りながらなおかつささ身チーズかつ定食を食べながら言う。

「学長も学長だよ。限界を決めているわけでもないのに。どうして限界を決めているって言うんだよ!!もぐもぐ」

はるかは文句を言いつつハンバーグを食べている。

「あ~も~、むしゃくしゃする。もぐもぐ」

はやても怒りながらささ身チーズかつを食べている。

「限界、限界って、その限界を迎えさせているのは大学側っていうのによ~」

はるかの怒りは頂点に達した。はるかはこう言うと、手を振り上げ机に向かって振り下ろす。

ドンッ

机を力いっぱい叩くと、その拍子に、

ぴょーん

と、持っていたフォークが通路側に飛んでいった。

「あっ」

そのフォークはきれいな放物線を描きながら栄光の架け橋として、生涯・・・、ではなかった。そのフォークはその通路を歩いていた2人組のある人物のところへ・・・。

「危ない!!」

はやての一言が聞こえたのか、その人物はすぐに華麗なステップで、

ヒョイッ

と、そのフォークをかわした。フォークはそのまま通路の床に落ちた。

「大変申し訳ございません、って、あなたは・・・」

目の前の人物にはるかは絶句した、なぜなら。

「西木野真姫さん!!」

その人物は真姫だった。

「本当に危ないんだから。たしかに私は西木野真姫だけど」

そして、はやてはその真姫の隣にいる人物にびっくりした。

「真姫さんの隣にいるのって園田海未さんですよね」

すると、もう1人の人物もはやてにむかって挨拶した。

「こんばんは、園田海未です」

はるかとはやてはびっくりした。

「なんで真姫さんと海未さんがここにいるのですか」

と、はるかがびっくりしつつ言うと、真姫は、

「私はここで食事にきたのだけど、なにかおかしいかな」

と言うと、はるかも、

「いや、ぜんぜん」

と、ちょっとひきつつ言う。

「ところで、挨拶がまだでしたね。真姫さん、海未さん、お久しぶりです。会うのは3年ぶりですね」

と、はやては海未に向かって挨拶する。

「たしか、(高坂)穂乃果の妹の雪穂の友達でしたね。たしか、神宮はやてさんと、隣にいるのは代々木はるかさんでしたね」

と、海未が挨拶すると、これを聞いたはるか、

「まさか、あの伝説のスクールアイドルミューズの海未さんに名前を覚えてもらえるなんて」

と、目をキラキラさせながら言うと、

「そういうあなたも伝説のスクールアイドルだったでしょ」

と、真姫にツッコミをいれられてしまう。

(※詳しくは前作ラブライブΩをご覧ください)

 

「ところで、どうしたんですか、大声で「限界が~」としゃべっていたのは」

と、海未がはるかに対して質問を投げかけた。ちなみに、真姫がツッコミをいれたあと、真姫と海未ははるかとはやてと顔を向かい合うように座っていた。こっち側にはるかとはやて、向かい側に真姫と海未。まるで面談をするようの雰囲気となっていた。

「実は私たち、ユニドル活動をやめようと思っているのです。それを学長に伝えたらだめだって。そして、それで自分たちで限界を決めているって言われたのです。私たちは限界を決めていないのに」

 これを聞いた真姫、つかさず聞く。

「どうしてやめようと思う?どうして?」

これを聞いたはやて、すぐに、

「僕たちはこわいのです、ユニドルと学業、スポーツの両立が、両方ともやって共倒れしてしまうことが。僕はインカレで優勝しました。はるかは論文を発表しました。これから先、僕たちは学業やスポーツをより広くやっていかないといけない。それだとユニドルとして活動しても中途半端になってしまう。その逆も然り。そして、両方とも一生懸命した場合、倒れてしまうのが関の山です」

と、自分の思いを真姫に語った。

 真姫ははやての言葉を聞いてから数秒考えたあと、意外な言葉をはるかとはやてに言った。

「本当に共倒れしてしむのかしら」

「「えっ」」

はるかとはやてはあっけらかんに驚いていた。本当に意外な言葉だった。真姫はつかさず言葉を続ける。

「たしかに私からみても学業、スポーツとユニドル、2つ同時に物事に向き合うのは大変だと思うわ。それに、はるかさんとはやてさんの2人の場合、普通の大学生と比べて忙しさのレベルが格段上でしょうし。すでに日本一のレベルかもしれないね。けど、それで本当に倒れてしまうのかな?」

これを聞いたはるか、すぐに真姫に向かって反論する。

「日本一のレベルなんですよ。共倒れしてもおかしくないレベルですよ」

 すると、真姫はある話を始めた。

「私はそう思わない。なぜなら、それを成し遂げた人たちがいるから」

「「成し遂げた人たち」」

はるかとはやては驚いていた、日本一の忙しさを成し遂げた大学生がいたことに。真姫は話を続けた。

「その人たちは福島の方で歯科医になるために大学で勉強していた。しかし、それと同時に歌手グループとして福島から、それも小さいところからアーティスト活動を始めた。そのアーティスト活動はあまりにも評判がよく、有名なレーベルが10数社との競争の末にそのアーティストを所属させたほどだった」

そして、真姫は話をさらに進めた。

「そのアーティストはやがて日本を代表するアーティストになった。発売したアルバムは日本でその年で発売されたその年を代表するアルバムの1枚となった」

すると、はるかはあることを言った。

「ということは、そのアーティストは大学の勉学が成り立たなくなり中退・・・」

だが、真姫はそれを否定した。

「いや、大学では歯科医になる勉学は続けていた。そして、そのアーティストはついに紆余曲折しながらも歯科医になるための試験に合格した」

「それで、そのアーティストは今はどうしているのですか」

はやてが聞くと、真姫はそのことについて語った。

「そのアーティストは今、各地に散らばるも、歯科医として働いている。もちろん、アーティストとしても活動を続けている」

これを聞いたはるか、すぐに、

「もしかして、そのアーティストって、あの4人組のグループで、いつもは顔を隠して活動している・・・」

というと、真姫は、

「そう。あの4人組アーティストのこと。7枚目のシングルはあの大人気ドラマの主題歌にもなったことがあるくらい、有名なアーティスト・・・」

と答えた。

 はやては真姫の話を聞いた上で、

「まさか、私たちと同じようにアーティストと学業の二束のわらじを成し遂げている人たちがいるなんて・・・」

と驚いていた。

 すると、海未はつかさずはやてにこう言った。

「たしかにアーティストとして二束のわらじを成し遂げた人たちもいるけど、スポーツと芸能人というよりもモデルとして二束のわらじを成功させている人たちもいるのです」

これを聞いたはやて、

「そんな人たちがいるのですか」

と言うと、海未はすぐにはやてに教えた。

「日本では子役にフィギュアスケートと仕事を両立させている子もいるけど、普通はいない。けど、外国に目を向けると、世界のトップレベルのテニス選手やフィギュアスケートの選手が、これも世界トップレベルのファッションショーにモデルとして参加していることが多いのです」

そして、海未ははやてにある雑誌を見せた。

「これって・・・」

はやては海未に聞くと、海未は、

「これは有名なテニス選手で、こちらが有名なフィギュア選手です」

海未が指をさした写真の人物を見ると、はやてがよく知っている選手ばかりだった。

「こんなにスポーツとモデルを両立している選手が多いなんて」

はやては驚くしかなかった。

「で、限界がどうかの話だけど…」

と、真姫は話を戻そうとしていた。

「「はい・・・」」

と、はるか、はやては姿勢を正して聞く。真姫いわく、

「限界というのは自分が最初から決めるものではない。むしろ、やる前から限界を決めていては成長できないもの」

続けて海未が言う。

「限界を感じて初めて限界をすることができます。けれど、その限界すら突破するのが一流の人たちなのです」

これを聞いたはるか、

「限界を決めていたの、私たち。そんな気持ちなかったのに・・・」

と、ちょっと気を落としつつ言うと、真姫はあることを言った。

「人はとても弱い動物であるの。知らないうちに限界を決めてしまう。だから、普通の人たちはその限界を迎えるとすぐにやめてしまう。そこでやめてしまったらこれから先に起きる可能性をも失ってしまう。将来の可能性というのは限界を突破して初めて花開くものだからね」

 そして、海未ははっきりと言う。

「そこであきらめたらゲームセットです。あきらめないでください。あがいてあがいてあがききってください。あの最後まであがいてあがき続けて輝きを見つけたアクアのように」

 これを聞いたはやて、

「僕たちは知らないうちに限界を決めていた。だけど、その限界を突破して初めて将来の可能性がひろがるのかぁ」

と言うと、はやてははるかの手を取りこう言った。

「はるか、真姫さん海未さんの言うとおりだよ。僕たちはさらに先に進むためにも限界を突破しないといけないんだよ」

この言葉にはるかも、

「それもそうだね。私たちにはまだまだ先がある。限界なんて突破しないといけない。ユニドルと学業、スポーツの両立はできないなんて、共倒れになるなんて、言ってはいけないんだよね」

と言った。

 これを聞いた真姫、すぐに、

「これを聞いて私たちもスッキリしました。でも、やりすぎるのは体に毒です。少しくらいはユニドル活動をセーブしないといけません。そうですよね、東都大学の学長」

と言うと、すぐに隣の客席からある大男があらわれた。

「ちゃんとそこにいることを知っていたんですね。西木野真姫さん」

その大男こと学長は真姫にこう言うと、はるか、はやては驚いてしまった。

「学長!!どうしてここにいるのですか?」

はるかがこう言うと、はやても、

「もしかして僕たちをつけてきたのですか」

と、体を学長から離そうとしていた。

「いやいや、覗き見しようとしていたのではないのですぞ。私はその…」

と、学長、はやて、はるかに弁解しようとしていたので、海未が助け舟をだした。

「学長はずっといたわけではなく、私たちとはるかさん、はやてさんが話しているときに入ってきました。決して覗きではありません」

 その学長、はるかとはやてに向かって飛び込み、抱きしめてこう言った。

「ごめんよ、ごめんよ。私も大学のことしか考えていなかった。これからは2人のことも考えてサポートしていくから、これからも頑張ってくれ」

 これを聞いたはるか、

「私たちもごめんなさい。わがままだったのかもしれませんでした。これからもサポートを宜しくお願いします」

 これを見ていた海未、

「これでめでたし、めでたし、ですね」

と、穏やかな表情ではるかと学長を見つめていた。

「で、真姫さん、なんで僕たちがここにいることを知っていたのですか」

と、はやてが真姫に言うと、真姫は少しおどおどしながらこう言った。

「本当に偶然だったんです。本当に偶然だったんです~」

真姫の雄たけびが街中に響いていた。

 

「「H&H」さん、準備をお願いします」

大会スタッフがはるかとはやての2人を呼ぶ声が聞こえた。

「これから私たちの時代が必ずくる。そのためにも絶対に優勝しようね、はやて」

はるかがこう言うとはやても、

「たしかにそうだな。僕たちの力、ここで見せつけていこう」

と、自分たちを鼓舞しながら答えていた。

 

はるかとはやて、2人はステージに立った。

「絶対に優勝する、それが私たちの願い!!」

はるかがこう言うと、

「そうだ。二束のわらじでも3足のわらじでもどんとこい。僕たちが必ず乗りこなしてみせる!!」

と、はやても元気よく言う。

 これを聞いたレポーター、元気よく紹介する。

「それでは、はじけて、はじけて、はじけまくれ。東都大学のユニドル「H&H」、曲は「TOKYO GAME」!! 」

 そして、曲が始まった。

 

ラブライブUC 最終章 H&H編 「TOKYO GAME」

 

ジャンプ ジャンプ ジャジャンプ

(ジャンプ ジャンプ ジャジャンプ)

キック キック キキック

(キック キック キキック)

トウキョウ 全てがゲームの世界

どんなことがおきても おかしくない

復活はないけど(ないけど)

どんなことがあっても おかしくない

 

いろいろな状況 起きている

ないということがない

しかし ないものはある

それがいきかえりよ

 

どんなことがあっても

いろんなことがあっても

楽しくすごすことができる

だから一緒に楽しもうよ

それが私たちの町 トウキョウ

 

ファイヤ ファイヤ ファファイヤ

(ファイヤ ファイヤ ファファイヤ)

パンチ パンチ パパンチ

(パンチ パンチ パパンチ)

 

トウキョウ 全てがゲームの舞台

どんなものがきてもー おかしくない

復活はないけど(ないけど)

どんなものがあってもおかしくない

 

いろんなアイテム 売っている

ないというものがない

しかしないものがある

それが復活草

 

どんなものがあっても

いろんなものがあっても

楽しいことばかりと思う

だから素敵にくらしていく

それが私たちの町 トウキョウ

 

いろんなことがおきる

全てのことがおきる

それがトウキョウ(トウキョウ)

なにもかもが楽しい

なにもかもがおもしろい

だから私たちはこの町が好き

 

どんなことがあっても

いろんなことがあっても

楽しくすごすことができる

だから一緒に楽しもうよ

それが私たちの町 トウキョウ

 

「東都大学のユニドル「H&H」でした!!」

と、レポーターが言うと、

「「センキュー」」

と、2人は元気よく答えた。

 

 2人がステージから降りるとすぐにステージ袖にいた学長がすぐに2人に抱きついてこう言った。

「とても素晴らしいステージだったぞ」

これを聞いたはるか、

「私はまだ限界をこえていないと思っている。しかし、いつかその限界を突破すれば今以上の素晴らしいステージができると思える」

と、力強く言うと、はやても、

「僕もまだ限界を突破できないでいる。しかし、今日はそれでも素晴らしいステージができたと思う」

これを聞いた学長、

「この素晴らしいステージを見せてもまだまだ道半ばか。2人とも絶対にこれから先も今日以上のステージを見せてくれ」

と言って2人を激励した。

 はるか、はやて、学長の3人の顔にはこれから先、必ず今日以上のステージをつくっていこうという決意ともとれる顔をしていた。

 

 




あとがき

 みなさん、こんにちは。LA55です。今回は「H&H」編です。みなさん、今回の物語はどうでしたか。今回はちょっと物語としては少し違った結果となりました。みなさん納得するようなものでしたでしょうか。これについては書き終えたあと、少し考えましたが、あとにくるほかのグループの物語と対照的にしたいため、このままにしました。ということは、あとのグループの物語は悲劇に…、にはなりませんが、予想がつかない展開になると思います。お楽しみにしてください。

 で、今回の「ミューズ」からの特別ゲストは海未と真姫でした。前回、真姫がでてこなかったのは今回出させるためでした。本当ならにこと一緒に出したほうが良かったのですが、にこって頭良かったかなと思い、今回は海未とタッグを組んでもらいました。まっ、にこはよく考えたら本編でテスト赤点取りそうになっていましたしね。今回、真姫と海未を出した理由、それは大学入学試験をトップで合格するはるかに対して、真姫も医学部志望するくらい頭がいいから、そして、トップアスリートであるはやてに対して、こちらも弓道部との掛け持ちで、スポーツに明るい(と、私ではそう思っている)海未というぐあいです。ところで、海未ってたしかファーストシングルでは剣道部所属って言っていたのに、いつのまにか弓道部に変わっているのってどうしてなのかな?(っと、自分ではいつも疑問に感じております)

話は変わります。今回の曲、「TOKYO GAME」についてです。今回は前回の「東京(鉄道)ダンジョン」と同じように東京をテーマにした曲となっております。今年1月、とある理由で東京を訪れたのですが、そのとき感じていたのが、「東京ってまるでゲームみたいな街だな」でした。そう、東京はいろんなもので満ち溢れています。いろんなアイテムがあふれかえっています。いろんな人たちが集まっています。まるでゲームの世界のように。それを曲にしたのが今回の曲となります。みなさんにとって東京ってどんな街でしょうか。(とはいえ、今年1月に東京を訪れた際、地下鉄乗り換えをするとき、道に迷ってしまったのは秘密です。本当に東京の鉄道ってダンジョンみたいだな)

 というわけで、今回の物語はどうでしたか。次回は今回とはちがった物語が展開する予定です。それでは、さよなら、さよなら、さよなら。
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